【日産セレナ 試乗Part2】生まれ故郷の九州で体感したセレナの素の実力!

RJCカーオブザイヤーでは、6ベストにトップで選ばれるなど、巷での評価の高い日産セレナ。以前は都内近郊での簡単な試乗記をお伝えしましたが、今回は生まれ故郷ともいえる日産自動車九州を出発し、福岡ヤフオクドームまでのドライブをする機会があったのでご紹介します。(飯嶋洋治/RJC会員)

セレナの生産工場である日産自動車九州から福岡ヤフオクドームまでの道のりをインプレッション!

photo by MS

フルモデルチェンジして以来、話題となっている日産セレナ。以前にも試乗記をお届けしましたが、今回は、日産の拠点の一つである九州で試乗する機会を得ましたので紹介します。試乗記の前にまずざっとセレナというクルマを振り返っておきましょう。セレナは日産のミニバンの柱として1991年に登場して以来、ファミリー層を中心に根強い支持を受けてきました。

シートアレンジや軽い操作性など、利便性の高さは特筆できる!

photo by Iijima

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今回のモデルチェンジでは、基本的なパワートレインこそ改良型にとどまったものの、3列目まで大人がゆったりと座れる居住性、ベアリングの入ったシートスライドで、非力な方でも楽に移動できるシート、手がふさがっていても開閉が可能なハンズフリーオートスライドドア、リアゲートの使い勝手を向上したデュアルバックドアなどを装備して商品力を強化してきました。

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もちろん自動運転支援技術の「プロパイロット」も大きなウリですが、それだけではなく総合力で勝負できるクルマになっていると感じます。詳細スペックは下リンクをご覧ください。

一般道で感じたミニバンとしての上質なつくり

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試乗のスタートは日産自動車九州です。推奨ルートとして九州自動車道でいったん北の門司港に向かい、そこで一旦一般道に出て撮影、再び九州自動車道に乗り福岡・ヤフオクドーム方面へ向かうコースがあったのですが、私たちのクルー(2名)は、最初に九州自動車道には乗らず、個人的な興味もあり? 一般道で筑豊炭田の中心地、飯塚市へ向かっていきました。

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あくまでもソフトな走行感は好みは別として商品性は高い

そこでは一般道ということでプロパイロットは設定せずに、”素のセレナ”を体感することができました。まず感じるのは乗り心地の良さ。当然ながらスポーツ走行を視野に入れたものではありませんし、ファミリーで使用するという前提ですから、路面からの入力をやわらかく吸収しつつも、普通の走行速度では不安を感じるというものではありません。個人的にはもうすこしコシがあってもいい感じはしますが、この部分は好みの問題かもしれません。

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ハンドルが軽すぎるという評もあるようですが、これも普通に運転をしているなら特に問題があるとは思えませんでした。特に今回は撮影のために路地に入ったり、バックをして切り替えしたりというシチュエーションがあったのですが、そういう際の取り回しも軽いハンドルの操作力は重宝しました。

ミニバンをことさら意識させない的確なシートポジションをとることができますから、一般道ではまずまず快適なドライビングができます。日産が強調するように視界も良く、明るい室内で、これもドライビングの安心感に一役買っていると思います。

強い西日の中でメッシュ入りサンバイザーはお役立ち

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ただ、これがアダとなっているのかな? という部分もありました。当日は、夕方に近い時間からの試乗となったのですが、ウインドウの開口部が大きいこともあるのか、けっこうまぶしさを感じます。そのために走行している間、日が暮れるまではほとんどサンバイザーを使用することになりました。セレナでは防眩のためにメッシュ入りのサンバイザーを使用していますが、そういう面ではこの工夫は必然的という部分もあるのかなと思いました。

撮影を一ひととおり終えて、九州自動車道に乗り、福岡を目指します。ここではプロパイロットのテスト? が主な目的となります。ここでは前回、首都高で試したときとちょっと違う印象を持ちました。ステアリング支援が入ったときの感覚が以前はもっとクイクイと敏感なような印象だったのが、わりと穏やかにサポートする感じです。以前の試乗記は下リンクになります。

この部分に関して、試乗後に日産自動車の方に確認したのですが、当然前回と仕様は変わっていないとのこと。九州自動車道は首都高に比べれば比較的穏やかなカーブが続くために、プロパイロットの反応もまた変わってくるというような主旨の説明がありました。よりプロパイロット向きの条件だったとは言えると思います。

日差しのせい? プロパイロットのステアリング支援がなかなか認識しない状態に

ゴールの福岡ヤフオクドーム付近を目指して、九州自動車道から福岡都市高速へと入ります。当然、プロパイロットをオンにしているのですが、ここで前者追従機能は入るものの、ステアリング支援がなかなか認識しなくなってきました。単眼カメラが白線を認識するという意味では、白線もかなりはっきりしていますし、この辺はちょっと解せない部分でもありました。

これも後に確認すると理由があって、かなり強い夕方の西日が入ったために、カメラの認識が難しかったという趣旨の説明がありました。この部分は「かなりまれな状況」ということだったので、あまり辛目には見ない方がいいかもしれませんが、やはり単眼カメラの限界という面もあるのかな? とは思いました。

まとめ

フォロー? というわけでもないのですが、セレナというクルマはやはりプロパイロットを抜きにしても、一般的には良いクルマだろうと思います。穏やかに走っている分には静粛性も高いですし、無駄に低扁平タイヤを履いていないことも後奏して、乗り心地も良好。3列目の居住性も宣伝にたがわぬものだと思います。今回はプロパイロットがなくても十分いいクルマというのを体感できたかな? というのが試乗後の感想でした。