マツダを支えた傑作スポーツカー!厳選マツダのスポーツカー7選紹介

皆さんはマツダと聞くとどのように想像しますか? 「ディーゼルエンジン」「デミオ」などなど色々な意見が出てくるかと思います。しかし! マツダは今は少ないものの歴史に残る素晴らしいスポーツカーを多数発売してきた実績を持っているのです。本日はマツダを支えた傑作スポーツカーを7台紹介していきます。

マツダのスポーツ部門を支えた生産終了モデル

マツダ唯一のガルウィング!オートザムAZ-1

オートザムAZ-1は、1992年に発売された軽スポーツです。2人乗りの座席に今ではお目にかかれない「ガルウィング」が特徴的な一台です。このオートザムAZ-1はガルウィングの他にもう1つ特徴を持っています。

それが軽量ボディです。現在発売されている軽自動車の多くは800kg~900kgが主流の車重になります。しかしオートザムAZ-1は720kgと言う軽量ボディなのです。その軽量ボディにスズキで製造された3気筒DOHCのF6Aターボエンジンを「MR」として配置することによって軽自動車らしからぬ、じゃじゃ馬ぶりを発揮してくれるのです。もちろん、昔ですので今のような安全装置がついているわけがありません。

そのため、操縦が上手でないと「スピン」「直進が安定しない」「重心が低く軽いためコーナーで横転する」と言った事態が発生するのです。とは言え、操縦が上手であれば軽量ボディにターボエンジンを活かした爽快な走りを堪能できるのです。残念ながら、1995年に生産終了となりマツダの軽スポーツカーはここで終了となりました。

量産車初の3ローター ロータリーエンジン搭載 ユーノスコスモ

1990年、マツダから量産車として初めてとなる「3ローター ロータリーエンジン」を搭載した「ユーノスコスモ」が発売されました。ユーノスコスモの魅力は「ロータリーエンジン」そして「不器用」なところにあります。

この時代、海外勢が高出力高馬力のエンジンを搭載したスポーツカーを世に出し始めていましたが日本勢はあまり乗り気ではありませんでした。そんな中、マツダの技術者達が「海外に負けないエンジンは自社のロータリーしかない!」とのことで開発をスタート。ふたを開けてみると、なんと最高出力280PS(開発段階では333馬力で開発していました。しかし日本の規制に対応するため280PSに抑えたと言われています。)と言うとんでもないエンジンを生み出したのです! かと言ってパワーだけのエンジンではなく、海外勢のV12エンジン並みの滑らかな運転を楽しませてくれる、まさに理想的なエンジンとなりました。

とは言え、そのエンジンが搭載されるのですから、ところどころボロが出てきます。

例えば高出力エンジンのため燃費が1Lあたり1~3km、オイルチェック・油圧・水温の確認を欠かさず行わないとエンジントラブルに見舞われることもありました。とは言え、そんな不器用なところもユーザーからは愛されており「マツダのロータリーだから仕方ない」と笑ってすませるほどでした。

しかし、バブル崩壊のあおりを受け思うように販売台数を伸ばせず1996年に姿を消すことになりました。

マツダ 今に続くオープンカーの代名詞 ユーノスロードスター

マツダのオープンカーの代名詞となっている「ロードスター」その初代は写真の「ユーノスロードスター」になります。初代の「NA型」が発売されたのは今から20年以上も前の1989年です。

初期の「NA6CE型」は排気量1,600ccの直列4気筒DOHC16バルブエンジン。そして最高出力は120PSとまさにピュアスポーツカーにふさわしい「最高出力が少なすぎず多すぎず」のバランスのとれたエンジンになっています。またこの当時から車重の配分をバランスよくするため、エンジンの縦置き・バッテリーをトランクに収納と言った工夫がされていました。こうすることで、2名乗車のさいに前後のバランスが50:50と言う素晴らしいバランスを保つことができるのです。

またピュアスポーツをより楽しむために、車重を1,000kg切る軽量ボディに仕上げています(NA8C型のATは1,000kgを超えています)その結果、加速はモンスターマシーンに負けず、コーナーではシャープな動きで軽快な動作を運転手に与えてくれるのです。

初代ロードスターはこの後2回マイナーチェンジを繰り返し、後期型となる「NA8Cシリーズ」では排気量を1,800cc、排気量を130PSに変更しています。1998年に2代目となる「NB型」へのフルモデルチェンジがあったため、この年に初代NA型は幕を閉じることになったのです。

マツダ渾身のロータリースポーツモデル!RX-7

マツダのスポーツカーと言えばこれ! と多くの方が挙げるスポーツカーが「RX-7」です。「RX-7? 聞いたことないけど…そんなにすごいの?」と言う方もいると思いますので今回、有名な2代目「FC3S型」3代目「FD3S型」を紹介していきます。

2代目となる「FC3S型」が誕生したのは今から30年も前になる1985年のことです。フルモデルチェンジにより外装は初代の面影を残しつつも、よりスポーティーなイメージを取り入れた姿に変更されました。エンジンについても「NA 13B型ロータリーエンジン」から「13B-T型ロータリーエンジン」へと変わっています。

このFC3S型の素晴らしいところは、なんと言っても「13B-T型ロータリーエンジン」です! このエンジンはツインスクロールターボを搭載した654cc×2のロータリーエンジンです。前期型で185PS、後期型で205PSと言う最高出力をほこり、0~100km/hまでの到達秒数をなんと「7秒弱」と言うタイムをたたき出したのです! ちなみにFC3S型にはフロントブレーキに日本車として初めてとなる「対向4ピストン アルミキャリパー」を装着した事でも有名です。

それでは続いて「FD3S型」を見ていきましょう。

ちょうど写真の車がFD3S型となります。こちらは1991年のフルモデルチェンジによって誕生したRX-7です。もともとFD3S型は「ピュアスポーツ」と言う位置づけで販売していました。ですが、ピュアスポーツどころかとんでもないモンスターマシーンに仕上がっていたのです!

エンジンは13B型ロータリーエンジンに「シーケンシャルツインターボ」を搭載したエンジンになります。先代で205PSが最高出力でしたので、そこまで変わっていないだろうと思いますが決してそのようなことはありませんでした。なんと初期型で「255PS」マイナーチェンジ後ですと「265PS」と言う驚異的な数字を出したのです。車両重量もこのクラスにしては「1,240~1,330kg」と軽量のため、速度以上の速度を身をもって体感することができたのです。

多くのスポーツカー好きをうならせたRX-7も、スポーツカー需要の落ち込みやロータリーエンジンの環境対策が思うように進まず、2002年に姿を消しました。

マツダ最後のロータリースポーツモデル RX-8

マツダ渾身のロータリーエンジンを搭載した「RX-7」が姿を消してから1年後の2003年。新たに再設計されたロータリーエンジン搭載モデル「RX-8」が登場したのです! RX-7の面影を少し残しつつ、RX-8は3つの特徴を持って私達の前に現れたのです。

1つ目はドアを「観音開き方式」にしたことです。
先代のRX-7はカタログ上は「4人乗り」と書かれていましたが、実際のところ2人しか乗れない窮屈な後部座席でした。これでは後部座席の意味を成していません。そこでRX-8では4人乗りを可能にするために後部座席を広くしています。確かに4人乗りになりましたが、スペースを開けた事で「4ドア」にしなければなりませんし、かと言って4ドアにすると余計に車重が増えてしまいます。そこでマツダは余計なドアを増やさないよう、観音開き方式のドアにしたのです。

これは前の座席の方が後部座席のドアのロックをまず外し、一度前の座席の人がドアを開けて降りた後ようやく後部座席のドアが開くようになっているのです。こうすることで、車重を抑えつつ利便性を向上させたのです。

2つ目はロータリーエンジンです。ターボチャージャーを除外した新型エンジン「13B-MSP型」ながら、最高出力250PS、レブリミットは9,000rpmと高回転のエンジンに仕上がっています。このエンジンは2003年にイギリスで開催された「インターナショナル・エンジン・オブ・ザ・イヤー2003」にて50人中なんと44人と言う大会史上最高のエンジンと評価されたのです。専門家・レーサーからはターボチャージャーを廃止したことで、反対に滑らかになりロータリーエンジンを活かしていると大絶賛もされていました。ちなみに、RX-8ではアフターパーツも多く「今のRX-8に満足できない!」と言った方向けに「ターボチャージャーキット」まで発売されていました。そのため、現在中古で出回っているRX-8の中にはターボチャージャーが付属した車種もあるのです。

最後はユーノスコスモ譲りの「不器用」なところです。
RX-8は実用性と走る楽しみを実現していますが、その分他の車以上にメンテナンスを心がけなければいけません。「オイルはロータリー用・2,000~3,000kmごとに交換」「水温が上がりすぎないようにする」「前期RX-8のセルモーターは小さいため、まめに交換する」「ロータリーエンジンの温度上昇を運転席のクラッチ部分に行き渡らせないために断熱材を施す」などなど、一般の車ではあまり考えられない不器用なポイントがあります。

しかし、ユーノスコスモと重複になりますが、その不器用なところを愛するのがRX-8のユーザーです。まるで我が子の育児のように「今日の水温は何度かな?」「オイルは大丈夫かな?」のようにまめに点検することも楽しみの1つになっています。現在、中古でも出回っていますが、その不器用さを愛せないとRX-8は難しいでしょう。

3つの特徴を持ったRX-8も時代の波に逆らうことはできませんでした。「デイトナ24時間レース」「JAF全日本ジムカーナ選手権」と言った大会に出場し数々の功績を上げましたが、スポーツカーの需要が大幅に減速し2012年をもってRX-8は姿を消しました。これにより、マツダの車種からロータリーエンジンを搭載した車はなくなったのです。

マツダのスポーツ部門を支える販売モデル

マツダのハッチバックモデル アクセラスポーツ

マツダのハッチバックモデルと言えば1991年~1998年まで発売されていた「オートザムAZ-3」が有名です。そのオートザムAZ-3の意思を感じさせるハッチバックモデルが「アクセラスポーツ」です。発売開始は2003年、現在は2013年に発売された3代目のアクセラスポーツになります。

初代と比較すると「大衆車」と言うイメージを脱却し「プレミアムモデル」と言うような風格に仕上がったデザイン。そしてアクセラスポーツのみ「15C」「15S」SKYACTIVが搭載された「20S」「20S Touring」「20S Touring L Package」更にプレミアムなモデルとして「XD(クロス・ディー)」を揃えた6つのモデルから選択できるのです。

もちろん5ドアハッチバックですので利便性も損なわれていません。最大で運転手を含め5人乗車でき、もし大きな荷物を持ち込む場合は後部座席を倒してスペースを確保することができます。スポーツカーとしてではなくファミリーカーとしても利用できるため、独身時代に購入してもそのまま結婚後も乗れるマツダのスポーツカーです!

初代~4代目 幅広い世代に愛されるピュアスポーツ ロードスター

現在、マツダのスポーツ部門を支えていると言っても過言ではない「ロードスター」初代「NA型」から月日が流れ、2015年に「ND型」となって私達の目の前に現れました。

先代「NC型」と大きく異なるフロントマスク。少し可愛げのあった先代と比べ「キリッ」とした面持ちになり、まるで外車のようなデザインです。そしてエンジンはダウンサイジングされ初代を彷彿とさせる1,500ccの「SKYACTIV-G 1.5」のみとされています。最高出力が131PSと下がったものの、車重990~1,060kgと言う軽量ボディで初代のような軽快な走りを体験することができます。

とは言え現在のロードスターはまだまだ未発達の状態です。ようやく2015年9月にスポーツ向けの「NR-A」を発売、同じく10月には「RS」を追加してようやく20~30%のラインナップかと思われます。先代のときもあったように今後「電動ハードトップモデル」「2,000ccモデル」と言ったモデルが発売されるかもしれません。今後の新型ロードスターに期待ですね!

最後に

最後になりますが、マツダのスポーツモデルは一時期賑わっていたものの、時代の流れからか続々と姿を消していきました。しかし、2015年の東京モーターショーにおいてコンセプトモデルですが「RX-VISION」と言うロータリーエンジン搭載のスポーツモデルを発表しました。もしかしたら今後、昔のマツダようにスポーツカーが賑わうかもしれませんね!