マニュアル車のミッションオイル交換をDIYでやってみる

ミッションオイル交換がはじめての方でも、この記事を読んだらDIYで交換できるよう、揃える工具や部品、交換の手順、交換の際の注意点などをまとめました。作業はそこまで難しくないですが、オイル注入にコツが必要となります。尚、マニュアル車のミッションオイル交換のご紹介となります。オートマ車のATF交換ではございません。

ミッションオイル交換に必要な事前準備

必要な工具一式

DIYでミッションオイルを交換する場合に必要な工具は以下の5つになります。

1.ガレージジャッキ
2.ジャッキスタンド(馬台)
3.ドレンボルトを緩める工具(ブレーカーバーなど)
4.ギアオイル用ポンプ
5.オイル受け

これらの工具は、どれもAmazonなどのネット通販で購入が可能です。

BAL ( 大橋産業 ) フロアジャッキ 油圧式 2t 1336

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(STRAIGHT/ストレート) ジャッキスタンド 低床 3t ラバーブロック付き 15-1087

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WIT 1/2dr 24`ブレーカーバー

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【アストロプロダクツ】AP ペールポンプ G

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【アストロプロダクツ】AP オイルパン 3.5L

¥896

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ドレンボルトを緩める工具を揃える際の注意点

ドレンボルトを緩める工具は、車種ごとに違います。多くは、2分の1インチのブレーカーバーですが、購入前に必要な工具の形状やサイズを確認してください。車種名とミッションオイル交換などのキーワードで検索したら掲載しているサイトが見つかります。

ギアオイル用ポンプを揃える際の注意点

ギアオイル用ポンプは仕様がいくつかあります。ミッションオイルをリッターのボトル缶で用意するか、20Lのペール缶で用意するかによって異なります。オイル缶に挿入する口の大きさが異なるため、リッター缶を用意していたのに、ペール缶用のオイルポンプを購入してしまうと使えなくなってしまいます。これらの点に注意して工具を揃えてください。

ドレンボルトのパッキンを忘れずに準備

DIYでミッションオイルを交換する際に忘れがちなのがドレンパッキンです。ドレンパッキンとは、ミッションオイルの挿入口にあるドレンボルトとミッション本体との隙間をうめるパッキンです。このパッキンがない場合、ミッションオイルが漏れてくるため、必須のパーツとなります。
パッキンは再利用不可のため、ミッションオイル交換の際は準備しておく必要があります。パッキンのタイプは2種類あり、シールテープを巻くタイプと円形のパッキンタイプがあります。昔の日産車はシールテープタイプが多いです。円形のパッキンタイプは、ドレンボルトのサイズによって直径がことなります。
こちらも自分の車にあうパッキンをネットで検索して事前に準備しておきましょう。

ミッションオイル交換の手順

まずはじめに重要な注意点です。自宅で作業する場合、できる限り平らなところで、コンクリートやアスファルトなど整地された地面にて行ってください。斜めになっているところや砂利の上では絶対に作業をしないでください。ジャッキアップした車が崩れる可能性があります。

車をジャッキアップして、馬台に乗せる

ガレージジャッキを車の前方から挿入し、エンジン下のジャッキアップポイントにてジャッキアップします。ジャッキアップができましたら、馬台を車の両サイドジャッキアップポイントにかませます。
馬台をかませ終わったら、ゆっくりとガレージジャッキの圧を抜いて車を下ろしてください。両サイドの馬台に車が乗ったら、ガレージジャッキの圧は全部抜いてOKです。
これで、車がリフトアップされました。

ドレンボルトのマーキング

用意したドレンボルトを緩める工具にて、ミッションの下部にあるドレンボルトを緩めます。この際、ドレンボルトを緩める前に、マーカーにて適当な場所に印をつけます。ボルトからミッション本体へ向けて1本線を入れるようにマーキングしてください。これによって、後でボルトを締め付ける際に、元の位置まで正確に締め付けることができます。

ミッションオイルを抜く

ミッションには、2ヵ所ドレンボルトがあります。ミッション上部についているのがオイル挿入口、下部についているのがオイルを抜く口となります。はじめに、下部の抜く方のボルトを抜いてください。
この際、エンジンを停止してすぐの場合などは、ミッションオイルが高温になっています。ボルトを緩めて最初に出てくるオイルは勢いよく飛び出してきます。火傷に注意してください。(軍手の装着は必須です)
ある程度オイルが抜けたら、上部のボルトも抜いてください。これによって、ミッション本体から空気が抜ける穴ができるので、抜く口からオイルが効率良く抜けていきます。最初から上部の口を空けた場合、下部のドレンボルトを抜いた際に勢いよくオイルが飛び出し、あらゆるところを汚すことになるのでオススメしません。

ミッションオイルを入れる

ミッションオイルが全て抜き終わったら、下部のドレンボルトを締めます。パーツクリーナーでドレンボルトを綺麗に洗浄し、パッキンを忘れずにつけてドレンボルトを締め付けてください。
下部のドレンボルトが締め付け終わったら、ドレンボルト周辺をパーツクリーナーで洗浄し、オイル汚れを落としてください。
続いて、上部のオイル挿入口へギアオイル用ポンプを挿入し、ミッションオイル缶へ吸入口を刺し込みます。後はひたすらオイルを注入していきます。

Photo by 筆者

オイル注入時の注意点

ミッションオイルは粘度が硬いです。つまりドロっとしています。そのため、注入には時間がかかります。勢いよくやってもミッション本体全体へオイルが行き渡らないため、ゆっくりと時間をかけながら注入します。そして、ドレンボルトからミッションオイルが垂れてきたら一旦ストップです。
ここで、少し時間を置きましょう。1分から2分くらい休憩してください。これで再度注入をするとまたオイルが垂れずに入ります。ミッションオイルは硬いために、ゆっくりとミッション全体へ行き渡ります。垂れてきたからそこで止めると、ミッションに必要なオイル量が注入されていないこともあります。
再度注入してから垂れてきたら終わりです。ドレンボルトを締めてください。

交換後の注意点

自分でオイル交換した場合、漏れてこないか心配ですよね?
交換が終わったら一度周辺をぐるっと回り、オイルが滲んでいないかチェックしましょう。ミッションオイルは硬いので、すぐには滲んでこないこともあります。数日後に駐車場にオイルが垂れているようであれば、ボルトの締め付けトルク不足か、パッキンのつけ忘れです。
このような場合は、再度オイルを抜いて注入する作業をする必要があります。

ミッションオイル交換のタイミング

目安の交換時期

多くの車の整備書では、2年20,000kmごとの交換と記載があります。ただ、使用状況やお乗りの車によってもことなりますが、理想は6ヶ月に1度か、5,000kmに1度。最低でも1年に1度か10,000kmに1度は交換することをオススメします。入れるオイルによっても変わりますが、ミッションをより長く壊さずに保ちたい場合は、メーカー推奨の時期よりも早めの交換をオススメします。
また、サーキット走行などを行った場合は、走行後すぐに交換することをオススメします。オイルは高温になると熱によってオイルの分子が破壊されて適正な粘度が保てなくなります。このようなオイルでは本来の役割である、潤滑をすることができなくなります。

オイルの品質によっても交換時期は異なる

ミッションオイルも安いものから高いものまで幅広く流通しています。品質のいいオイルは劣化もしにくく、通常であれば交換しないといけないタイミングでも、交換の必要がないオイルもあります。安いからと言って購入しても、すぐに劣化して交換が必要になる場合もあります。
信頼できるメーカーのオイルかどうか、ユーザーレビューやオイルテストの結果などを参考にするのもよいと思います。また、日常生活で使うのであれば、まずは自動車メーカー純正のオイルを使い、メーカーが推奨する交換時期で交換するというのも一つの手です。

ミッションオイル交換でも楽しめるカーライフ

ミッションオイル交換一つでも、自分で交換することで車への愛着がわきます。そして、徐々に自分自身でいろいろなオイルを試してみてください。ミッションオイル一つとっても違いがあり、交換後にシフトフィールの違いが楽しめます。時には間違えたオイルを選んでしまうこともあるでしょう。それも自分で選び、交換する楽しみの一つです。
ぜひ、ミッションオイルの交換をDIYでトライし、楽しいカーライフを送ってください。