【ホンダ CBX750】高性能スポーツバイクの魅力をご紹介!

1980年代に活躍したホンダのナナハンモデルであるCBX750シリーズの魅力を一挙ご紹介します。

ホンダ CBX750シリーズ

CBX750シリーズは、CBX750Fから始まります。これをベースにCBX750ホライゾン、CBX750Fボルドールと続いていくわけですが、ここではまず最初に発売されたCBR750Fについてご紹介します。

シリーズ最初はCBX750Fから発売

ここでは、CBX750Fについてのさまざまな情報、数々の新技術などをご説明します。発売時期は、今から30年以上前の1983年12月13日ですが、そのスタイリッシュな外観からは、年式を感じさせません。前後に伸びる赤白ラインが躍動感を出しています。軽量コンパクト設計のエンジンとあいまって、細身でスタイリッシュな印象となっています。

当時の価格

発売当時の標準現金価格は、698,000円です。(北海道、沖縄は7,000円高、一部離島を除く)

軽量かつ高性能

ホンダCBX750Fとはどんなバイクだったのでしょうか。ホンダは、従来の機種に比べ、 高性能でかつ、小型、軽量設計による取り扱い性の向上や整備性などにも配慮したスポーツバイクを狙って開発しました。

新開発エンジン

エンジンは、新開発DOHC・16バルブ・並列4気筒エンジンです。排気量は747ccで77馬力の高出力を実現しながらも、「60km/h定地走行テスト値」では、36km/Lの低燃費を実現しています。また、排気系には、静粛性と排気効率の向上を両立させた4-2-1-2の集合排気システムを採用しました。ミッションには急激なシフトダウンによる過大なバックトルクを防ぐバックトルクリミッター機構も装備しています。

数々の技術

ここでは、CBX750Fに搭載された数々の技術をご紹介します。エンジン系では油圧式バルブクリアランス自動調整機構により、タペットの隙間調整が不要になりました。強制空冷式ACジェネレーターはエンジン後背部に配置したブラシ交換を不要としています。ミッション系では小型油圧クラッチはワイヤーの伸び調整が不要です。さらに動力伝達機構はプーリーシャフトを省きました。これにより、エンジンの小型化、軽量化はもとより、整備性、経済性をも同時に実現しました。

車体設計

当時最先端のコンピュータ解析による軽量、高剛性のダブルクレードル型フレームを設計し採用。走行性能にも力をいれ、サスペンションは 走行条件に合わせて調整が可能なサスペンションを前後に装備し、リヤには、乗り心地や路面追従性にすぐれたプロリンク式を採用しました。ブレーキに至っては、トリプルディスクブレーキといい、前に2枚、後に1枚の計3枚を使用します。さらにはブレーキング時の姿勢変化を制御するアンチダイブ機構(TRAC)も装備しました。また、ヘッドライトは夜間走行でよりよい視界を確保できるデュアルヘッドライトです。前後輪はチューブレスタイヤを採用し、軽量なオールアルミ製ブーメランコムスターホイールは前輪16インチ、後輪18インチを採用しています。

その他の特徴

他に特徴的な装備は、軽量なオールアルミ製ブーメランコムスターホイールを採用し、サイズは前輪16インチ、後輪18インチを採用しています。また、メーターパネルも見やすく、機能的に配置され、速度計とエンジン回転計、燃料計に加えて電圧計までも装備しています。そして、安全性の向上のために被視認性にすぐれた大型テールランプを採用しました。

ホンダCBX750Fのスペック

軽量で精緻なメカニズムのスポーツバイクCBX750Fのスペックをご紹介します。

エンジン

まずはエンジンです。
型式 RC17
エンジン型式 RC17E
燃費(km・L) 36.0(60km/h定地走行テスト値)
登坂能力(tanθ) 0.46(約25度)
総排気量(cm3) 747
内径×行程(mm) 67.0×53.0
圧縮比 9.3
最高出力(PS/rpm)  77/9,500
最大トルク(kg-m/rpm)) 6.5/7,500
始動方式 セルフ
点火方式 トランジスタ
燃料タンク容量(L) 22
変速機形式 常時噛合式6段リターン

車体寸法・重量

全長(m) 2.145
全幅(m) 0.740
全高(m) 1.240
軸距(m) 1.465
シート高(m) 0.795
車両重量(kg) 238
乾燥重量(kg) 217

ブレーキ・サスペンション・車体

タイヤサイズ 前110/90-16 59H 後 130/80-18 66H
ブレーキ形式 前油圧式ダブルディスク 後油圧式ディスク
懸架方式 前テレスコピック式(円筒空気バネ併用) 後スイングアーム式(プロリンク)
フレーム形式 ダブルクレードル

ホンダ CBX750の種類をご紹介

ここからは、CBX750Fに続く、CBX750ホライゾン、CBX750ボルドールとはどんなコンセプトで開発されたのかなどをご紹介します。まずはCBX750Fが発売された翌年に誕生したCBX750ホライゾンからです。

ホンダ CBX750ホライゾン

1984年2月29日発表、3月1日発売CBX750Fをベースに快適な長距離ツーリングを楽しめるようにと開発された大型スポーツバイクです。見るからに安定感のあるフロントタイヤがロングツーリングの安心感をもたらします。ネーミングのホライゾンは地平線、または水平線の意味です。

発売当時の価格

発売当時の全国標準現金価格は、685,000円です。(北海道・沖縄は10,000円高。その他、一部離島を除く。)

違いはどこ?CBX750FからCBX750ホライゾンへの変更点

このCBX750ホライゾンは、CBX750Fと比べて、主に以下の点を変更、改良しています。
まずは、見た目の印象がガラっと変わっていますが、どこが変わっているのかというと、前後のホイール径がCBX750Fと比べて、前後逆になっています。これは、長距離ツーリングを楽しめるようにホイールベース延長と共に、前後のホイール径も変更し、前輪18インチ/後輪16インチキャストホイールとしたためです。ブレーキも後輪ブレーキを油圧式シングルディスクブレーキから機械式ドラムブレーキへ変更しています。動力伝達機構をチェーンかシャフトドライブへ変更しています。外観的には燃料タンクの形状を角型燃料タンクへ変更し、角型ヘッドライトやビキニカウルを装着しています。

CBX750Fから受け継いだ点

エンジンはCBX750Fからほぼ変わらず、軽量・コンパクト設計で77馬力の高出力と36km/L (60km/h定地走行テスト値)の燃料経済性を実現したDOHC・16バルブ・並列4気筒 エンジンを搭載しています。このエンジンの特徴としては、メンテナンスフリー化を図るために、タペットの隙間調整が不要な油圧式 バルブクリアランス自動調整機構やエンジン後背部に配置したブラシ交換の不要なブラシレスACジェネレーター、クラッチレバーの遊び調整を不要とした油圧クラッチなどを各部に採用して います。車体設計は、コンピューター解析による軽量・高剛性設計でダウンチューブ内にエンジンの潤滑オイル通路を設定したダブルクレードルフレームを採用しました。サスペンションは優れた路面追従性にこだわり、フロントにエア・ サスペンション、リアには減衰力を4段階に調整できるFVQダンパーを装備し、コンパクトなニューTRAC(ブレーキトルク応答型アンチダイブ機構)を採用しました。また、ブレーキにはフロントにダブルディスクブレーキを採用しています。大型ツーリングスポーツバイクとして、メンテナンス性は乗り心地を向上させるため、シフトダウン時に発生するエンジンのトルク変動をスムースに後輪に伝達し、なめらかな走りを可能とするホンダ独自のバックトルクリミッター機構を採用したり、低振動で静粛性の優れたシャフトドライブ機構を採用するなどしています。

知りたい!CBX750ホライゾンのスペック

ロングツーリングを目的としたCBX750ホライゾンのスペックはどのように進化しているのでしょうか。じっくりご堪能ください。

型式 RC18
エンジン型式:RC17E 空冷4サイクルDOHC4バルブ4気筒
総排気量(cm3):747 内径×行程(mm):67.0×53.0 圧縮比:9.3 
最高出力(PS/rpm):77/9.500 最大トルク(kg-m/rpm):6.5/7,500
キャプレター型式 VE65
始動方式:セルフ 点火方式:フルトランジスタ
潤滑油方式:圧送飛沫併用式 潤滑油容量(L):3.6
燃料タンク容量(L)  16
クラッチ形式 湿式多板ダイヤフラムスプリング
変速機形式 常時噛合式6段リターン
変速比 1速:2.235 2速:1.545 3速:1.240 4速:1.037 5速:0.866 6速:0.750 
減速比1次/2次 1.780/3.670
全長(m):2.200 全幅(m):0.780 全高(m):1.195 軸距(m):1.515 
最小回転小半径((m):2.8 最低地上高(m):0.140 シート高(m):0.780
車両重量(kg) 231 乾燥重量(kg):215
乗車定員(人) 2
燃費(km/L) 36(60km/h定地走行テスト値)
登坂能力(tanθ) 0.46(約25度)
キャスター(度) 30°00′
トレール(mm) 111
タイヤサイズ 前110/90-18 61H 後130/90-16 67H
ブレーキ形式 前:油圧式ダブルディスク(デュアルピストンキャリバー) 後:機械リーディングトリーリング
懸架方式 前:テレスコビック(円筒空気バネ併用) 後:スイングアーム(コイルバネ)
フレーム形式 ダブルクレードル

CBX750ホライゾンは3種の中でもコンセプトが違うため、スタイルも違います。ゆったりとロングドライブに出掛けるのであれば、やはりこのモデルがおすすめです。

CBX750Fボルドール

CBX750シリーズ最後を飾るのはCBX750Fボルドール。
1985年5月10日フルフェアリング装備の「ホンダCBX750Fボルドール」を限定発売しました。

CBX750Fの正常進化版?

CBX750Fボルドールは、CBX750Fと比べて、風の影響を受けにくいフルフェアリング(走行中の空気抵抗を減らすため車体についているカバー。カウリングと呼ばれることもある。)を装備したことにより、ライダーが受ける風や、雨から疲労を軽減させることができ、特に長時間走行時に違いが出ます。また、フルフェアリングが車体と一体になっているため、流麗なスタイルをも創り出し、デザイン性も増しています。さらに快適な走行を可能とするため、ベンチレーションシステムを新たに採用しています。これは、フェアリングの前面から運転席に走行風を必要に応じて取り入れることができる装備です。こうした結果、乗り心地や取り扱い性など総合的な性能で高い評価を得ているCBX750Fに高い快適性も備えることに成功しています。

発売当時の価格

発売当時は全国標準現金価格750,000円です。(北海道・沖縄価格は10,000円高。その他、一部離島を除く。)

CBX750Fを引き継ぐ性能

エンジンは、CBX750Fで好評のDOHC16バルブ並列4気筒747ccを搭載しています。性能は引き続き77PS/9500rpmの高出力と36km/L(60Km/h定地走行テスト値)の燃料経済性を実現しています。その他も同様に、タペットの隙間調整不要な油圧式バルブクリアランス自動調整機構や、ブラシ交換の不要なACジェネレーター、エンジンノイズを低減した油圧式オートカムチェーンテンショナー、クラッチワイヤーの伸び調整不要な油圧クラッチなどを採用しています。車体はCBX750F同様、コンピューター解析により軽量かつ高剛性を追求したダブルクレードル型フレームを採用しています。前輪には、走行条件に合わせて荷重調整が可能なエアアシスト方式のサスペンション、また後輪には三段階の荷重調整が可能なホンダ独自のプロリンクリアサスペンションを採用し、さらに乗り心地や路面追従性を追求するため、前輪には制動時の車体の沈み込みを制御するトルク応答型アンチダイブ機構(TRAC)を採用しました。

ブレーキは、総合的性能向上のため前輪はデュアルピストン・キャリパー装置のダブルディスクで、後輪はシングルディスクを採用するなど充実した装備としています。また、新一体式デュアルヘッドライトはフェアリングとあいまって、スタイリッシュな外観に貢献しています。利便性向上のため、フェアリングの左右内側に小物入れに便利なインナーポケット(右側はキー付)を装備するなど、使い勝手に配慮した親切設計となっています。

CBX750Fボルドールのスペックは?

型式 RC17
エンジン型式 RC17E
総排気量(cm3) 747
内径×行程(mm) 67.0×53.0
圧縮比 9.3
最高出力(PS/rpm) 77/9,500
最大トルク(kg-m/rpm) 6.5/7,500
始動方式 セルフ
点火方式 フルトランジスタ
全長(m):2.145 全幅(m):0.735 全高(m):1.285 軸距(m):1.465
シート高(m) 0.800
車両重量(kg) 247
乾燥重量(kg) 225
燃費(km・L) 36.0(60km/h定地走行テスト値)

燃料タンク容量(L)22
変速機形式 常時噛合式6段リターン
タイヤサイズ 前 110/90-16 59H
後 130/80-18 66H
ブレーキ形式 前 油圧式ダブルディスク(デュアルピストンキャリパー)
後 油圧式ディスク(デュアルピストンキャリパー)
懸架方式 前 テレスコピック式(円筒空気バネ併用)
後 スイングアーム式(プロリンク)
フレーム形式 ダブルクレードル

ホンダ CBX750シリーズの中古車情報

中身を知れば知るほどCBX750シリーズが欲しくなってきますが、程度の良いものを探すにはどうしたらよいでしょうか。すでに、30年以上が経過しているため、年々程度の良いものは減ってきています。一度所有してみたいと思ったら、早めに手に入れたほうが良いでしょう。Gooバイク調べでは2016年10月現在で、全国に8台しか販売しておりませんでした。車両価格は、CBX750シリーズ全体で260,000円~398,000円となっており、安定した高値となっています。ちなみに新車当時の価格は685,000円~750,000円でした。中古車を探すのであれば、メンテナンスに自信のない方は、後々のメンテナンスのことも考えて信頼のできるバイク店に探してもらうほうが良いでしょう。納車前の点検、整備をしてもらい、安心して乗れると思います。

CBX750シリーズまとめ

いかがでしたでしょうか。CBX750シリーズはこのあとCBX750ホライゾンをベースに白バイ仕様へと引き継がれていきます。街中で出会うことはほとんどないかもしれませんが、30年経つとは思えないスタイリッシュな外観は一度でいいからお目にかかりたいものですね。