【ホンダ X4】アメリカンでもネイキッドでもないパワードカスタムモデル

アメリカンのような低いシートに、水冷4気筒エンジンを搭載した個性的なX4。今回はX4についての基本的な知識とスペック、中古車情報やカスタムなどについてピックアップしています。よく比較されるヤマハ VMAXとも比べてみました。

ホンダ X4とはどんなバイクなの?

新たなジャンルを開拓を狙ったパワードカスタム車

このX4は、スポーツリッターバイクの需要が低下し、ネイキッドモデルやカスタムモデルが人気となっていたことが要因となり登場しました。低いシートに水冷4気筒エンジンを搭載した「パワードカスタム」という位置付けでデビュー。そのエンジンは1992年のCB1000FOURをベースに新たに設計し、低回転域のトルクを重視したセッティングへと変更、排気量は1,284ccへとアップされました。

トルクバンドは2,500~5,000rpmと、いかに低回転重視されているかおわかりいただけるかと思います。パワードカスタムとしてデビューしていますが、アメリカンクルーザーやドラッガーと比較されることの多いX4。その中でも、直列4気筒というエンジンを搭載しているという珍しいX4です。販売期間は1997~2003年でした。

2000年からはX4 Type LDと車名変更し、シート高を730mmから720mmへダウン、ハンドル位置も手前に、上方にアップしました。

ホンダX4のスペック

型式:SC38
全長(m):2.330
全幅(m):0.745
全高(m):1.140
軸距(m):1.650
最低地上高(m):0.135
シート高(m):0.730
車両重量(kg):270
乗車定員(人):2
燃料消費率(km/L)60km/h定地走行テスト値:21.6
最小回転半径(m):3.0
エンジン:水冷4サイクルDOHC4バルブ直列4気筒
総排気量 (cm3):1,284
内径×行程 (mm):78.0×67.2
圧縮比:9.6
最高出力 (PS/rpm):100/6,500
最大トルク (kgm/rpm):12.3/5,000
キャブレター型式:VEPA
始動方式:セルフ式
点火装置形式:フルトランジスタ式バッテリー点火
潤滑方式:圧送飛沫併用式
潤滑油容量 (L):4.6
燃料タンク容量 (L):15
クラッチ形式:湿式多板コイルスプリング
変速機形式:常時噛合式5段リターン
フロントタイヤサイズ:120/70ZR18 59W
リアタイヤサイズ:190/60ZR17 78W

ホンダ X4は加速がハンパない

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ホンダ X4の加速動画です。

動画を見るとその加速力の凄さがおわかりいただけるかと思いますが、1速では軽くホイルスピンするほどです。100km/hまで一瞬で到達し、180km/hもヒューンと振り切ります。トルクフルなエンジン出力も回転数の上がり方で判断できると思いますが、さてこんなX4を乗りこなすのにはなかなかのテクニックが必要になりますね! これがX4の魅力です。

ホンダ X11ってなに?

X4とそっくりな名称のX11。兄弟関係にあるのかと思いきや、ご覧の通りネイキッドのバイクです。エンジンはCBR1100XXスーパーブラックバードをベースに低中回転セッティングにし、ミッションは5速化と、味付けはX4のようなコンセプトとなっています。日本国内では1999年に1,000台のみ販売、翌年の2000~2003年まで輸出されていたようです。輸出仕様ではCB1100SFとしても販売されていました。

スタイリングは一見、CBR1100XXスーパーブラックバードからカウルが外されただけのように見えますが、ラジエターシュラウドなど、専用設計になっています。

ホンダ X4の燃費はどれくらい?

X4の実燃費は15~20km/Lくらい

水冷4気筒1300ccというスペックでは燃費は伸びている方ではないでしょうか? 特に燃費が悪いということもありませんが、燃料タンク容量が15Lということに少し不満を感じる方も多いようです。

ホンダ X4の中古車情報

X4の中古車相場は30~93万円

車両価格:68万円(消費税込)

中古車流通量の多いX4。ノーマルからフルカスタムまで幅広く流通しています。35万円までのX4は、走行距離50,000~65,000kmあたりのノーマル車が中心で、50万円までは、走行距離5,000~40,000kmと幅が広くなっている状況です。このことから、お店によってお値段据え置きでの販売をしているということがわかります。

また、この価格を境に、カスタムされたX4がメインとなっており、FCRキャブレター装着車や、フルペイント車などが中心です。90万円を越えるX4は、エンジンチューニングや外装をフルカスタムしたものなど、細部まで手を入れたX4となっています。

ホンダ X4のカスタム紹介

直列4気筒のサウンドを楽しむ

X4 (SC38) LCIカーボンエンドスリップオンマフラー

¥58,800

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パワードカスタムとして設計されたマッチョなボディのX4では、より筋肉質な印象のある太いマフラーに交換するカスタムが定番となっています。社外マフラーに交換すると排気音が大きくなるので、抵抗がある方にはおすすめしませんが、音を楽しみたい方には理想を追うことのできるパーツです。アメリカンのような低いスタイルで、国産車ならではの調律の取れた4気筒を楽しめるのは、X4だけの特権といえます。

タンデムも安心のバックレスト

リアキャリア付きバックレスト ホンダ X4

¥21,384

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加速性のいいX4では、タンデムの人に恐怖心をなるべく抑え、ツーリングを楽しんでもらってはいかがでしょうか? 腰を安定させるためにバックレストを装着すれば、タンデムへの安心感がありますね。また、リアキャリアも同時装着となるので、荷物を載せられるので、とっても便利です。

ペインティングで個性化を

例えノーマルでも、純正にはないようなカラーリングをすることで個性化が可能です。年式的に傷みが気になっている部分をペイントすることで、傷隠しにもなります。ネイキッドバイクなので、外装パーツの数が少なく、意外と低予算でフルペイントができるはずです。

ドレスアップと風除けにおすすめのビキニカウル

Nプロジェクト(エヌプロジェクト) ビキニカウル BLUSTERII X4 スタンダードスクリーン(スモーク) パールプリズムブラック 21017

¥46,224

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エンジンパワーがあるので、ついつい巡航速度が高くなってしまうX4。ネイキッドスタイルなので、走行風を強く感じ、体力の消耗が激しいと思います。そんな悩みにはビキニカウルがおすすめです。特に海外のX4では高い装着率となっていることがわかります。風除けはもちろん、見た目をよりマッチョにする効果もあるので、X4には特におすすめです。

ロングスイングアームでより長いフォルムに

迫力のあるボディをさらに強化したいなら、リアのスイングアームを延長することでロング&ローなスタイルが手に入ります。X4の場合、ロングスイングアームキットが販売されていないので、純正品を加工する手法となり、そういった作業はカスタムショップに依頼することが一般的です。中には海外のサイトからロングスイングアームキットを探し出し、日本へ輸入することもあるようですが、英語でのやり取りや、発送の手配など、ハードルは高めとなっています。

立ちゴケなど、ついやってしまったというときは

[ホンダ] X-4純正右サイドカバー SC38 MAZ

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製造中止となってからしばらく経つX4。新品パーツのメーカー在庫もそろそろ底を尽きているようです。社外パーツで補えればいいのですが、どれもこれも販売さえているわけではありませんよね? そこで、困ったときは中古パーツを利用すれば解決します。カウルやステップなど、転倒時に壊してしまいそうなパーツは、ヤフオクなどでも多く出回っているので、検索してみてください。前もって予備パーツとして用意しておいてもいいかもしれません。

ヤマハ VMAXと比較してみよう

ヤマハ VMAX(1985年~)

1985年に輸出専用として販売開始されたVMAXですが、日本国内へは逆輸入という形で数多く流通したようです。日本での正式販売は1990年から。Vブーストという過激なシステムを採用し、150PSを出力するとんでもないモデル。そのスタイルはネイキッドでもなく、アメリカンでもない、独特なものですが、パワードカスタムを名乗るX4とキャラクターが被る一面があります。

ただし、その加速力の違いは馬力を見ても一目瞭然。X4よりも遥かに出力があるVMAXです。加速力を求めるなら単純にVMAXがおすすめですが、ストップアンドゴーの多い日本の道路事情では、そのパワーを発揮する機会は限られていると考えられます。その点、X4はエンジンパワーをうまく使え、運転しやすさという面ではX4がおすすめです。

ヤマハ VMAXのスペック(現行モデル)

型式:EBL-RP22J
全長(m):2.395
全幅(m):0.820
全高(m):1.190
軸距(m):1.700
最低地上高(m):0.140
シート高(m):0.775
車両重量(kg):311
乗車定員(人):2
エンジン:水冷DOHC4バルブV型4気筒
総排気量 (cm3):1,679
最高出力 (PS/rpm):151/7,500
最大トルク (kgm/rpm):15.1/6,000
始動方式:セルフ式滑方式:圧送飛
燃料タンク容量 (L):15
クラッチ形式:湿式, 多板
変速機形式:常時噛合式5段リターン
フロントタイヤサイズ:120/70R18M/C 59V
リアタイヤサイズ:200/50R18M/C 76V

X4とVMAXの車重差はおよそ40kg

馬力の違いのほかに、両モデルの大きな違いは、X4の方が40kg軽いということです。X4の車両重量は270kgと、一般的なリッターネイキッドとくらいの重量となっています。しかし、VMAXは300kgを越えるヘビー級です。アメリカン並の重さがあるので、この差はハンドリングや取り回しに大きく現れると思います。軽快にハンドリングを楽しみたい方にはX4がおすすめです。

VMAXの中古車相場は20~216万円

車両価格:169.9万円(消費税込)

販売期間の長いVMAXは、流通量がとても多く、中古車相場も幅が広くなっています。1990年代のVMAXは値段がお手頃、高年式になるにつれて価格が上がるようです。流通台数が多いので、カスタムされているVMAXや、カスタムの内容などさまざまなので、選択肢とては多く、好みの一台が見つけられると思います。

ホンダ X4のまとめ

今でもマニアックな人気のあるX4。見た目の系統が似ているヤマハ VMAXと比較されることがありますが、スペックを見比べてもそれぞれのキャラクターの違いがおわかりいただけるかと思います。X4はアメリカンとネイキッドのいいところ取りのようなバイクです。そんなX4がどんな走りを見せてくれるのか、興味のある方はぜひ一度手に入れてみてください。