【ホンダ ベンリィ】現行はホントに便利で旧型はおしゃれが楽しめる!

ホンダのベンリィシリーズは1950年代から続いている歴史あるモデルです。もともとは銀行員さんなどが営業車として乗っているバイクでしたが、時代の移り変わりとともに価値観が変化し、2000年頃にはおしゃれバイクと位置づけられました。今回はそんなベンリィの中古車相場やカスタムについてご紹介しています。

ホンダ ベンリィとはどんなバイク?

説明が難しいくらいに歴史の長いシリーズ

ホンダ ベンリィは、1953年に初代が登場して以来、現在にも続くビジネスタイプのバイクです。排気量は150cc以下で、年式によってさまざまな排気量、さまざまモデルが存在します。今回は現在でも人気のある1990年代のベンリィ(CD50 CL50)と現在新型で販売されているベンリィをピックアップしてご紹介します。ちなみにベンリィは「便利」から由来しています。

ベンリィ 50S:CD50(1968~2007年)

1968年から大きくモデルチェンジをすることなく2007年まで販売されていたCD50。現在も多く流通しています。CD50SはそんなCD50をベースにしたスポーツモデルです。見た目はシート形状とサイドカウル、カラーリングが違いエンジンなどは同じです。ちなみにエンジンはスーパーカブ系の横型エンジンです。今でも学生さんなど若者を中心に人気があり、おしゃれバイクと認識されています。

また、ベースがビジネスバイクのCD50であっても、CD50Sと同じようにカフェレーサー仕様や、ボアアップパーツなどのカスタムパーツでレーサー風に仕上げるなど、スポーツバイクとして扱われることも珍しくありません。ノークラッチのスーパーカブと違ってハンドクラッチだということも一つの要因でしょう。ちなみに現在ではビジネスバイクとして乗られているCD50を見かけることはほとんどありません。

また見た目がよく似たヤマハのYB-1(1996年~)というモデルと比較されることがあり、ベンリィ50Sにとってライバル的な存在です。それぞれ同じように見えるので間違えないようにしてください。

CL50は1966年に一度登場しましたが、1997年に復刻され2001年まで製造されていました。初代のCL50は、現在とてもレアな存在ですが、1997年復刻モデルはまだまだ中古車流通があります。一見するとCD50Sとあまり違いが感じられませんが、CL50はスクランブラーです。フレームやエンジンなどは共有していますが、タンクとマフラー、シートが専用設計となっています。

ベンリィ:(2011年~)

2011年にフルモデルチェンジし登場した新型ベンリィ50とベンリィ110。1953年からネイキッドのギア付きバイクでしたが、フルモデルチェンジによってスクーターとなり生まれ変わりました。このモデルになってから見た目や性能を向上させる改造などとは無縁となりましたが、ビジネスバイクとして新聞配達や営業車として大活躍しています。シート後ろの荷台のスペースが大きく、ヘッドライトが低く設計されていることから、積載重視となっているのが特徴です。

そのほかステップフロアは広く、シート高は710mmと低くなっているので足つき性は十分なので、背の低い方でも安心して乗れますね。

ベンリィ新車価格

ベンリィ(50cc):23万2,200円
ベンリィ110:27万3,240円

ベンリィプロ新車価格

ベンリィプロ(50cc):24万3,000円
ベンリィプロ110:27万3,240円

ベンリィプロは、大型リアキャア、フロントバスケットを標準装備しているほか、ストップアンドゴーの多い状況で大活躍のフットブレーキ、坂道でも停車可能なパーキングロックなど嬉しい機能が充実しています。主に新聞配達に焦点を合わせた仕様といえるでしょう。

ホンダ ベンリィの中古車情報

ベンリィ50Sの中古車相場は12~20万円となっています

車両価格:16万9,000円(消費税込)

ベンリィ50Sは全体的にきれいな車体ばかりです。エンジンは長寿命で有名なスーパーカブ系エンジンを搭載しているので、特に気にすることはないでしょう。ベンリィ50Sの中古車選びのコツは、ズバリ見た目の好みで決めることです。18万円以上のベンリィ50Sはカスタム車となっています。

ベンリィ CL50の中古車相場は10~30万円となっています

車両価格:25万9,000円(消費税込)

CL50の中古車も全体的にきれいです。低価格帯でも走行距離20,000km程度なので問題ないでしょう。流通量は少なめです。高価格帯はすでにプレミアがついているような状況なので、早いうちに手に入れておかないとこれからどんどん値段が上がっていくでしょう。すでに希少価値のあるバイクなので、欲しい人は急いでゲット!

ベンリィ50の中古車相場は4~19万円となっています

車両価格:11万9,000円(消費税込)

積載能力に優れているベンリィは、キャンプツーリングもできるので、マニアックな人気があります。基本的にはやはりビジネスユースに使われることが多いようですが、趣味にも使えるので参考にしてください。ビジネスに使われるベンリィですが、走行距離は多くても50,000km程度なので特に程度を気にする必要はないでしょう。

8万円までの低価格帯のベンリィは、格安販売車となっており、いわゆる目玉車なので消費者としてはお買い得です。17万円以上のベンリィは、大型リアボックスを装着していたり、走行距離が極めて少ないものとなっています。

ベンリィ110の中古車相場は15~23万円となっています

車両価格:15万円(消費税込)

ベンリィ110の中古車は基本的にきれいなものばかりで、走行距離は多くても20,000km程度となっています。20万円あたりから大型リアボックスを装着したベンリィ110などもあるので、用途にあった状態の車体が手に入れることができるでしょう。

ベンリィプロの中古車相場は6~22万円となっています

車両価格:13万9,000円(消費税込)

ベンリィプロの中古車も全体的に程度がよく、走行距離は多くても35,000km程度です。12万円以上になると前後ボックス仕様や、走行距離10,000km以下の低走行車となっています。流通量は営業車となることの多い車種のためか、少なめです。あまり手放す人がいないのでしょう。

ベンリィ110プロの中古車相場は10~22万円となっています

車両価格:19.7万円(消費税込)

中古車流通台数の極めて少ないベンリィ110プロ。走行距離10,000km以下の程度のいい車体が中心となっています。中古のベンリィ110プロと巡りあえればお買い得なので迷わず購入することがおすすめです。

ホンダ ベンリィはカスタムにも人気

現行のスクータータイプのベンリィは営業車としての色が強く、カスタムパーツが用意されていません。そのためベンリィ50S、CL50を中心にご紹介します。

ベンリィ50SとCL50はカスタムベースとしても人気です

スクーターとなったベンリィはビジネス一色ですが、それまでのベンリィシリーズは、カスタムベースとしても人気があります。シート形状を変えたり、サスペンションはスーパーカブやモンキー用として販売しているものを長さが合えば装着可能です。モンキー用を流用するときは極端に短くなることがあるので注意してください。

サスペンションの長さは330mm

モンキー/ゴリラ/スーパーカブ等 YSS製 ハイブリッドリアサスペンション 330ミリ

¥8,670

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なにも知らないままにリアサスペンション交換を考えると、専用のサスペンションが販売されていないことに肩を落とすことになると思いますが、流用することで解決します。まず、ベンリィ50SとCL50の純正リアサスペンションの長さは約330mmです。この長さを基準にカブ用、モンキー用のサスペンションを探してみてください。

取り付け径が同じなので流用可能です。ノーマルはフワフワし過ぎてコーナリングが不安になりがちですが、強化サスペンションに交換することで、安定感がアップし、コーナリングが楽しく感じるかもしれません。乗り心地もよくなるので満足いただけるはずです。

エンジンはカブと同じだからチューニングパーツも豊富

バイクパーツセンター 80ccボアアップキット ホンダ モンキー ゴリラ ダックス シャリー

¥5,980

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ベンリィ50SとCL50の人気にさらに火を注いだ一因となった、スーパーカブ系横置きエンジンの採用。これによりボアアップキットやハイカムシャフトなど、エンジンチューニングができるようになっています。もしもパワーアップを考えているならワクワクする話でしょう。

スーパーカブ用として販売しているボアアップキットが使用できるので、60ccや125cc、果てはDOHCヘッド化も可能です。ネイキッドスタイルなので、DOHCエンジンを搭載した伝説の50ccレーサーマシン、ドリーム50に近づけます。

ボアアップできることで一気にカスタムの選択肢が広くなり、1950~1960年代のレーサーの雰囲気を感じることができるのもベンリィシリーズならではの魅力ですね。ただし、ボアアップをした場合は、必ず改造申請をして、小型二輪以上の免許を取得しないと公道走行ができないので注意してください。

こちらがホンダ ドリーム50です。DOHCのエンジンヘッドの形状からミッキーマウスとも呼ばれています。

カフェレーサーにもできる珍しい原付

ベンリィ50SとCL50では、ツウなカフェレーサーカスタムがよく似合います。これは原付の中でも限られた車種だけです。具体的にはヤマハ YB-1、ホンダ ドリーム50あたりでしょうか? その中でも圧倒的にベンリィをベースに改造する人が多く見られます。ノスタルジックなレーサーに乗りたい方にもおすすめです。

ベンリィのディスクブレーキ化問題

ボアアップなどのパワーアップをした場合や、激しいスポーツ走行をする場合、どうしても気になるのが純正ドラムブレーキの効きの弱さだと思います。その裏付けとしてボアアップしているベンリィは、エンジンとセットのようにディスクブレーキ化されています。ディスクブレーキ化はこれまでCB50(1971年)のフロントフォークを流用する方法が主流となっていました。

しかし、CB50そのものが旧車ということで、パーツが流通していなかったり、整備が大変だったりすることから現在では厳しい現状です。そのためディスクブレーキ化する場合は、他車のホイールやディスクブレーキキャリパーなどを流用し、ワンオフ製作することがスタンダードとなっています。ちなみにCB50も数あるベンリィシリーズのうちの一台です。

ホンダ ベンリィのまとめ

今回は現在でも手に入りやすいCD50SとCL50、新車販売しているベンリィシリーズをご紹介しましたが、このほかにもたくさんベンリィシリーズのモデルが存在します。基本はビジネスバイクですが、派生車種としてスポーツモデルも多くラインアップされており、基本的に運動性能の高いモデルといえるでしょう。実際に走ってみれば楽しさを覚えると思います。そんな魅力たっぷりのおしゃれなバイクをお探しの方は、ベンリィも候補に入れてみてはいかがでしょうか?