【ホンダ N-BOX】国内でも超人気となった軽ワンボックスを大解剖

「ニューネクストニッポンノリモノ」のキャッチコピーで知られるホンダの主力軽ワゴンのN-BOX。外装や内装のデザインはもちろん、随所にホンダイズムが感じられるホンダが原点に立ち返った渾身の一台の魅力に迫ります。

ホンダ N-BOXとは?

N-BOXの特徴と成り立ち

2011年に登場したN-BOXは発売前の開発段階で、ホンダには軽のジャンルにおいて他メーカーに張り合うだけのラインアップが無いことが指摘されたため、他メーカーに太刀打ちが出来、強力な巻き返しが可能になる車種の開発が、求められた結果として登場した車種になります。搭載されるエンジンから新たな開発を行い、軽量コンパクトでありながら、ドライバーにストレスと与えないパワフルなエンジンが搭載されました。その一方で現在の主流になっている室内空間を最大限活用する、広さも実現しつつもホンダらしさを有効的に使うことで、大きな販売実績を誇る作ることになるN-BOXが登場したのです。

軽自動車としての立ち位置

軽自動車としては、大きなサイズに分類されるN-BOXは軽のミニバンに値する「大型軽自動車」と言えるのではないでしょうか。ホンダライバルを意識している事もあり、内外装も他メーカーに追随しつつも「ホンダイズム」を強烈に感じさせる箇所を随所に散りばめることで他メーカーとの差別化を図ってきました。

名前の由来は?

N-BOXの名前の由来は、TVコマーシャルなどでも耳にした方も多いかと思いますが、「ニュー・ネクスト・ニッポン・ノリモノ」の頭文字のNにワンボックスのBOXを付加したという由来があり、ホンダの公式ホームページにはさらにN360と呼ばれるホンダがかつて販売生産した本格的な量産四輪モデルの名も挙がっており、N360が発売当時、「新時代を築く自動車」として思いを込めて作られた背景から「原点に立ち返る」思いでNのアルファベットを採用しました。
ちなみに、N360のNに関しては「乗り物」のNから由来しています。

エクステリア(外観)

N-BOXの外観はすでに発売生産されていたバモスなどのようなワンボックス系の車種ではあるものの、バモスに比べボンネットは少々突出しておりフロントタイヤのホイールハウスを大きく縁取りしたようなフェンダー周りが特徴となっています。さらに屋根や背面に関しては無駄な突き出しや凹凸などもほとんど無く、シンプルでありながら、機能的なデザインになっています。ドアも適度な大きさとなっており、広々とした室内空間を有効活用できる、無駄のない作りになっていいます。

インテリア(内装)

ホンダとしてアヴァンシアからスタートし現在では主流となった、圧倒的な使い勝手のインパネシフトが装備されておりシフトチェンジからハンドルへ手の移動を最小限にすることでストレスを抑えたつくりとなっています。インパネ中央上部にはナビを搭載する事が可能な2DINサイズクラスのスペースが存在しており、ナビを搭載した際にメーターのななめ上にあたるドライバーの目線近くの絶妙な位置に配置されています。
またインテリアの大きな特徴としては、最近のホンダ車によく見られる助手席側ダッシュボードが2段式になっており、ちょっとしたアイテムを置くスペースが確保された構造になっていることも特徴として挙げられます。

N-BOX Custom(カスタム)とは?

N-BOX Custom(カスタム)はN-BOXが発売された当初から存在していた、通常バージョンと差別化された「個性派向き」とも言えるラインアップの一つです。ホンダとしては個性派向きとして発売されたものの、スタイルの良さはもちろん今までの軽には見られなかったどこか重厚で近未来を感じさせるデザインに注目と人気が集まり、通常バージョンの人気を超える勢いで販売が加速されたラインアップとなっています。特にフロントのデザインは特徴的で鋭い眼光が発せられるような力強いヘッドライトに高級感や重厚さの理由ともなっているシルバーのメッキ加工を随所に施すなど、軽のデザインレベルを大きく超えるような手が加えられました。結果として車離れが目立つようになったと言われる若い世代はもちろんのこと、今までホンダ車には興味がなかったと言っているようなアンチホンダの客層にもに大きな購買意欲を掻き立てる結果となりました。

N-BOX +(プラス)とは?

もともとN-BOX +(プラス)は、福祉車両として車いすなどを搭載する目的でN-BOXをベースに開発されておりましたが、販売台数に対してのコスト高などの理由からN-BOXのラインアップの一つとして登場させることとなりました。N-BOX +(プラス)の大きな特徴はズバリ「荷室」に尽きるでしょう。ホンダが独自に開発したセンタータンク方式に新たに開発されたパワープラントを採用する事で、軽とは思えぬ程の広い荷室を確保することが出来るようになりました。

また、荷室自体を後部ハッチ部に向かって下るように斜めに作られており、メーカーオプションのスロープなどと併用することでバイクや自転車などのかなりの重量物などを積載することが容易にできるようになっています。結果として本来の介護などの車いすはもちろんのこと、大型の買い物や大荷物となってしまうようなキャンプなどのシーンにおいても、車内がパンパンになってしまうことがありません。とにかく荷物も出し入れが多い方や多くの荷物を積み込むよな利用方法などでも活躍することが出来るため、N-BOXシリーズでも広い間口をもったラインアップになっています。

N-BOX SLASH(スラッシュ)とは?

ホンダが世に送り出した現行のNシリーズの中でも特に異色とも言えるラインアップにN-BOX SLASH(スラッシュ)の存在があります。通常のN-BOXと比べても外装デザインに大きな違いがあります。その一番の特徴が屋根部分が切り取られたかのような低いデザインです。通常であればこうした荷室をも犠牲にしてしまうデザインはあまり受け入れられない傾向があると思われていましたが、そこをホンダは様々なデザインや他のNシリーズと差別化する事で特別な雰囲気を出し、結果としてN-BOX SLASH(スラッシュ)も大人気と言えるほどの販売台数と注目を集める「話題の車」となっていきました。

外装に特徴が見られるN-BOX SLASH(スラッシュ)ですが、実は内装にも大きなこだわりを詰め込んでおり、今までの軽自動車では見られないような個性的でありながら使い勝手や飽きのこないデザインを採用し、若者から家族向けなど幅広いユーザーの獲得成功しています。近年チャレンジを繰り返しているホンダ車でも特にその流れが見られる現代の自動車市場に挑戦をしている意欲的な自動車言えるのではないでしょうか。

次期N-BOX!モデルチェンジ情報

マイナーチェンジ

2011年の発売から好調な売れ行きが記録されたN-BOXがマイナーチェンジを行ったのは、2015年前半の2月に発表されました。変更点として、まずは外装の見た目です。レギュラーモデルはより親しみがあり上質なデザインへ変更され、カスタムモデルはさらに重厚感を演出しさらなる個性的なデザインへと変更されました。特にカスタムモデルにはライトへの変更がなされ、今では主流となりつつあるLEDフォグランプとポジションランプを積極的に採用し、夜間の走行時のシャープで洗練された印象へと移ってゆきました。
内装に関しては、シートの使い勝手向上やコンビニフックなどが付いたテーブルなども装備出来るようになりました。その他、紫外線カットの向上や燃費の向上なども含まれ、際立つマイナーチェンジではなかったもののより使い勝手の向上やデザインを引き締め結果としてさらなる販売台数を伸ばす事となりました。

フルモデルチェンジ

2016年9月現在、N-BOXシリーズのフルモデルチェンジは翌年の2017年に行われると言われています。今回のフルモデルチェンジの一番の目的はライバル車種に一つ出し抜かれている「燃費」と言われています。他メーカーの同等車種などで記録されていた燃費と比較しても、N-BOXは少々劣る状態となってしまっているのが現状です。その為、次期フルモデルチェンジではJC08モードでの燃費性能は30km/Lも超えてくるのではないかと非常に注目を集めております。
そして、現在ホンダが積極的に取り込んでる運転支援システムの「ホンダセンシング」が搭載されるようになるとも言われております。車線維持支援機能や路外逸脱抑制機能をはじめ、クルーズコントロールや標識認識機能なども搭載され、いよいよ自動車の最新技術が誰にでも体感できる距離まで近づいてきています。その他にもさまざまな変更点が見込まれているようなので、フルモデルチェンジへの動きに目が離せません。

ホンダ N-BOXの価格帯と値引き情報

N-BOXの新車価格帯は130万~150万ほどが一番多く特にターボ車が人気と注目を集める形となっているようです。乗りだし価格に関しては車両本体にプラス10万円程度の上乗せした価格が平均値と言えるようです。大手価格比較サイトなどでも活発に値引きに関しての情報がやり取りされているようですが、平均値引き価格は10万~15万円程度となっています。特に販売が好調なためなのか、ターボ車が高額値引きに成功している傾向が見て取ることが出来ます。その他オプションに関しても値引きの情報がやり取りされていますが、本体価格に対してオプションの値引き成功率は決して高いとは言えないような感覚があり、本体価格とオプション価格の値引き合計額が20万円を超えるようであれば2016年9月の価格設定からすると、上出来とも言える値引き価格と言えるでしょう。

ホンダ N-BOXのオススメグレード

せっかくN-BOXを購入する以上はできる限り「買ってよかった」と思えるグレードを選択し、自分に合った納得できる一台に巡り合いたいものです。ここではN-BOXを購入する際に押さえておきたいオススメのグレードを確認してみましょう。

オススメはノーマルエンジンモデル!

購入の際に一番購入者を悩ませるのは、ノーマルエンジンモデルかターボエンジンモデルかに尽きます。ノーマルエンジンはやはり適切な燃費の良さが魅力的ではありますが、ターボ車にはノーマルには無い力強い加速が得られます。では実際にターボを活用する際にはどのようなシーンかを考えてみると実は街乗りが多いと言われている軽クラスの自動車にはターボは必要ないと考える人も多いのです。もちろん力強さにはかなわない点はありますが、さらに普通車の存在を考えると無理に軽クラスの自動車に加速を求めるには若干の不自然さを感じる人も少なくないはずです。そのため他車メーカーに若干劣ると言われている燃費性能を少しでも抑えることを考えて、ノーマルエンジンのGグレードに各種オプションや4WDなどの付加機能で性能を補う方法がN-BOXを楽しむことが出来る選択になるかと思います。

主要諸元

タイプ:G Lパッケージ ターボLパッケージ
駆動方式:FF 4WD
最高出力(kW[PS]/rpm):43[58]/7,300(ノーマル)  47[64]/6,000(ターボ)
JC08モード(km/L) 25.2(ノーマルFF) 21.2(ターボ4WD)
車両重量(kg):950(ノーマルFF) 1010(ターボ4WD)
使用燃料種類:無鉛レギュラー

ホンダ N-BOXの実燃費は?

国内でも特に正確な燃費情報を所有している「e燃費」を確認してみると、N-BOXの平均実燃費は15km/Lという傾向にあります。最低でも13km/L超えているようではあるのですが、やはり少々ボディサイズの大きさがあるためか、とても燃費が良いとは言えないものの荷室の広さや使い勝手を考えると決して悪いとは言えないのではないでしょうか。

一般的に知られている燃費向上の方法としては、ご存知の通り急発進や急加速を減少させたり、必要のない荷物を下す、タイヤの空気圧を適切にするなどで1~2km/Lほどの燃費向上があると言われています。エンジンオイルの交換や各種メンテナンスなどの適切な整備なども燃費の向上や安定につながります。運転方法一つでも大きく変わる傾向があるので、運転者自身でも燃費向上を意識してみることが重要なのかもしれません。

ホンダ N-BOXの維持費や車検代は?

自動車所有においてもっとも重要視するポイントとして、やはり「維持費」がどうしても気になるところではあります。一昔前のたとえで「自動車を所有することは子供一人育てるのに匹敵する」とまで例えられた時代もありましたが、現在ではそんなことはありません。もちろん軽自動車税などの増税なども施行されてしまいましたが、それでもまだまだ日本国内で軽自動車を所有するということは非常に賢明であることには変わりありません。

では実際にN-BOXの維持費に関してですが、まず2016年現在に新車購入する場合には10,800円の軽自動車税が年間発生します。また任意保険に関しては年齢や走行距離などでも左右されますが、一般的な利用用途での平均見積額は、年間で40,000円程度と算出されています。その他、駐車場代金やガソリン代はもちろんローン購入した場合にはローンの支払いも月々発生することを考慮する必要があります。

実際に月額費用でより細かく見てみましょう。新車購入で150万円のN-BOXを7年間所有予定、駐車場代10,000円に任意保険が月額4,000円で年間走行距離目安8,000Kmの予定にガソリン価格116円/Lで計算すると平均で44,000円程度と算出され、一般的な軽自動車維持費と言えます。ちなみに車検費用も2年での15万円前後での検査分も考慮しての計算になりますので、維持費としては比較的安い部類に入るかもしれません。もちろん価格の変動や利用用途などによっても大きく変わってきますので購入前に再度吟味する必要があります。

ホンダ N-BOXの口コミ・評価・試乗の感想は?

近年では、自動車購入の情報素材の一つとして「口コミ」は非常に大きな役割を担うようになってきました。実際の利用者の生の声を聞くことが出来るため、ユーザーならではの実情を知る事でできるため購入前に口コミを調べることは今や定番となってきています。気になるN-BOXの世間的な口コミですがやはり大人気のとなっているだけあり、全体的な評価としては「満足」しているユーザーが多いようです。特に目立つ口コミ内容としては室内空間の広さや、後部座席の広さなどが挙げられています。

ライバルになる軽自動車は?

N-BOXは当初より、他車メーカーに太刀打ちする形で発売された経緯があります。他車メーカーのライバル車を知ることでN-BOXの魅力を比較、確認してみましょう。

ダイハツ タント

言わずと知れた、N-BOXの一番のライバルとも言えるがこのタントではないでしょうか。N-BOXもやはりタントを意識したつくりをしており、両車種の雰囲気は少々似ている点が存在する。タントの注目点としてはダイハツの車種に多く見られる「内装の穏やかなデザイン」が挙げられるかと思います。誰にでも親しまれるような内装はユーザーを選ばず幅広いシーンで活躍することが出来るようになっています。
また口コミ評価としては、「乗り降りがしやすい」という内容が目立ちます。実際利用者からのコメントですので使って初めて分かったとも言えるタントの隠れた魅力の一つなのかもしれません。

ホンダ N-ONE

同じメーカー内でももちろんライバルは存在しますが、同じNのアルファベットを共有するN-ONEが存在しています。N-ONEはN-BOXとは少々志向が違いファミリー向けではあるものの少しコンパクトである点から比較的女性や年配の方をターゲットした車種とも言えます。その一方で外装のカラーバリエーションは非常に多くのラインアップが存在しており、デザイン面では多くの選択肢から選ぶことが出来る点では、N-BOXを凌駕すると言えるかもしれません。

スズキ スペーシア

スペーシアはN-BOX同様のハイトワゴン系の軽自動車に属する強力なライバルの一つです。発売当時から様々なクラストップレベルの30km/Lを軽く超える燃費性能やブレーキサポートはもちろん全方位モニターなどを採用するなど今が旬な技術を惜しげもなく投入し着実に販売台数を伸ばしている自動車です。内装も穏やかな色合いを採用する一方でハンドル周りなどは少々個性的なデザインを採用することで飽きが来ないつくりになっています。また自動車重量税が免税となっている点でもN-BOXの脅威とも言える車種なのかもしれません。

ホンダ N-BOXの中古車情報

N-BOXは発売からある程度経過している車種でもありますので、ここで中古車で安く購入するという方法も良いかもしれません。もちろん販売台数も相当数量になっていることを考えると、中古車市場の流通量もかなりの数になっているため、同じ予算内でもオプション装備車や他のラインナップなどの選択の幅がある状況と思われます。2016年9月現在での平均中古車価格としては124万円前後で推移しているようで、年式や走行距離などがある程度進んでいるものに関してはもう少し安い価格で購入することが出来るかと思います。N-BOX自体が2011年発売であることを考えると一番古い年代の車両であっても5年程度となっているため、中古市場自体のN-BOXのコンディションは傷みが少なく良いものが多いと考えて間違いないかと思います。

N-BOXの中古車情報はこちら

念のためのリコール対策の確認を忘れずに!

新たに新車で購入する際はもちろんのことですが、中古車では特にリコールに対しての対策がなされているのかを確認するようにしましょう。N-BOXにおいても一部の車種に対してのリコールが出ているため、中古にて購入の際には必ず販売店や購入後にディーラーなどで再度リコールに対しての対策が行われているのかなどの確認をしっかりとするようにしましょう。多くの場合でリコールに対しての点検料金や費用などに関しては料金がかからないようになってます。長く乗る事やより安全性を向上することを目的としたリコールもある場合があるので購入後は早めの確認を意識することが大切です。

他メーカーの追随を許さない実用性と快適デザインの両立!

N-BOXの登場まで、実はホンダは軽市場には代表車種とも言える自慢の一台を持っていなかったと言われています。しかしながら、N-BOXの登場によってホンダは軽市場での活動をさらに活発化し以前の勢いを取り戻したとさえ言われるまでに至っています。ライバルメーカーに比べて少々後出しにはなってしまったものの、ホンダの雰囲気をいい形で具現化し多くのユーザーを取り込むことに成功しました。特に内装の広さは他の追随を許さないほどで、一度乗ってしまうと他の軽バンには乗れないとまでユーザーを虜にしてしまうまさに、ホンダの狙いが形になった軽と言えるのではないでしょうか。また他メーカーには無い「ホンダらしさ」が随所に出ている内外装のデザインに関しても、非常に挑戦的で注目を集める形になっています。

2017年には燃費の向上と目的としたフルモデルチェンジがあるともうわさされている事を考えると、自動車ファンのみならず多くの方がN-BOXへの関心を高めていると言えるかもしれません。これから新たに自動車の購入を検討しているようでしたら、ホンダの自動車には一度も乗ったことが無いようなアンチホンダの方でも一度はN-BOXの試乗をしてみることをおすすめします。気づいたころにはユーザーとなって運転席に座っているかもしれません。それほどにもN-BOXには語りきる事が出来ない魅力がたくさん詰まっているのです。