バイクガレージの賃貸、上手に見分けて安全にバイクを保管しよう!

バイクの保管場所に困らなかったのはひと昔もふた昔も前です。バイクは保管場所・駐輪場所などでは決して恵まれている環境とは言えません。そのような状況で着目したいサービスがバイクガレージやバイクコンテナというサービスです。しかし、これらのサービスもサービス内容はさまざまで、玉石混交なのもまた事実です。そこで、倉庫専業の不動産マンで、かつバイク乗りの筆者が見分け方や内容を解説します。

バイク保管時の二大リスクとは?

バイクは止まっていても格好のいい乗り物です。それだけに様々なリスクがつきものです。

盗難・イタズラ

バイク乗りの皆の敵、それが盗難そしてイタズラ。かくいう筆者も、4年前に自宅に泥棒が入り、愛車を盗まれそうになりました。幸い物音に気付き、すぐに見つけたため未遂で済みました。今や自宅にもバイク泥棒は入り込んできます。

風雨によるダメージ

バイクを屋外で保管する場合にはもちろんカバーなどを掛けることでしょう。しかし、カバーを掛けていても自然の力には勝てません。完全に掛からない足回りはもちろんの事、カバーが風を受けてバイクが転倒したり、雨の後の強烈な湿気なども車体にサビを生じさせる原因です。変わったところではカバーの中に猫が入り込んでしまったり、さらには家族に布団干しとして使われてしまったりと、屋外に置いておくバイクにはロクなことがありません。

一言でバイクガレージと言っても幅広い商品がある

そこで登場するのが、バイクガレージと言われる商品です。しかし! 多種多様なサービスを多種多様な業者が提供していて、わかりにくい!まずはどのようなサービスがあるのか、知りましょう。

ガレージハウス

バイクの保管やバイクとの生活を考えると、最も理想的な選択肢と思えるのが、ガレージが付いた賃貸住宅です。おおよそ、一階がバイクの車庫やメンテナンスのできるスペースとして提供されていて、二階が居室スペースとして提供されているパターンが多いようです。自分とバイクが離れずに生活できる夢の生活が実現できます。しかし、こういった賃貸物件は少しでも空室のリスクを回避するため、ガレージは車対応だったり、工房として趣味や仕事などでのユーザーも見込んでいるため、高額な賃料になりがちです。そして、やはり通常のアパートマンション経営や、駐車場、テナント物件などに比べてややリスクがあるため、大家さんも参入に及び腰で、どうしても供給が少なく、そのことも高額な賃料の一助となっています。

バイク専用駐輪場

外置きの駐輪場

バイクの保管場所としては一つの選択肢です。しかし、今回は盗難や風雨のダメージから守るという部分でバイクガレージを説明していますので、ここでは深く触れないでおきます。

室内置きの駐輪場

月極駐車場の多くが屋外に車を置きます。しかし、バイクが外置きに向いていないのは先ほどから説明した通りです。そこで、建物の一階にあるスペースに駐輪場を作ったのがこのタイプです。マンションにお住いの方なら、こういったスペースになじみがあるかもしれません。最近は、こういったスペースの有効活用を検討する中で、「バイク専用」の「室内」「月極駐車場」が登場しています。これらのワードが組み合わさると、例えば、大手の警備会社の警備付で、借りた人に警備キーが手渡されてそのスペースを借りている人しか入れない集合駐車場ができたりします。また、業者によっては、簡単なメンテナンススペースがあったり、ツーリングへのお誘いがあったりと、バイクライフにうってつけのサービスが展開されています。

バイクコンテナ

屋内駐車場のデメリットは、共有スペースであるという事。そこで、あなたの為だけに箱をお貸ししましょう!というサービスがバイクコンテナ。コンテナの中にバイクを入れて保管するサービスです。最近、街中に増えてきた「トランクルーム」の事業者が展開していることが多いようです。バイクコンテナになるコンテナは頑丈な鉄製のコンテナに特製のカギが掛かるよう改造されていて、安全に保管できるようになっています。デメリットは、どうしても一台分のスペースであることが多く、メンテナンスなどの作業には不向きな事が挙げられるでしょう。

保管方法別の選び方、チェックポイント!

今回は、バイク乗りの人が借りることを想定してガレージハウスのチェックポイントを解説します。(1)十分な設備があるか? (2)十分なスペースがあるか? (3)防犯上有利な建物になっているか? (4)周辺の状況、これらの4点からチェックしてみましょう。

(1)十分な設備があるか?

ガレージハウスの場合、そこに住むことも大いに想定されますし、そうされる方も多いでしょう。そこで、まずは居室スペースのチェックをしましょう。ガレージ部分のチェックは後にした方がよいでしょう。どうしても一階を通って二階に行くことが多いため、一階のチェックが先になりがちですが、居室スペースが先です。まずは、日常生活をそこで送れるかチェックします。これは普通の住宅選びと同じで、水回り、居室の具合、バス、トイレなどのチェックをします。バイク乗りの日常を守るために、まずは社会人の日常を守らねばならないからです。

(2)十分なスペースがあるか?

スペースの大きさですが、これはガレージに自分の愛車が入るかはもちろん、作業スペースや、居室スペースが小さいこともあります。ガレージは四輪車の趣味の人にも対応できるよう、やや広めに作られていることが多いですが、居室スペースは必ずしもそうなっていません。ガレージハウスを別荘のように使う方を想定してそのようになっている場合があるからです。居住するならば、その意思をしっかり伝え、十分なスペースがあるかチェックすべきです。

(3)防犯上有利な建物になっているか?

そもそも安心安全な環境が欲しくてガレージを探しているのですから、この部分を十分チェックしましょう。警備会社による機械警備付であるか?シャッターや扉の鍵は十分に頑丈か?窓のカギ(クレセントと呼ばれています)のほかに補助錠は付いているのか、付けていいのか?十分にチェックすべきです。

(4)周辺の状況

周辺も確認しておきましょう。やはり生活に必要な買い回りがしやすいかどうかを見て回った方が良いでしょう。それから、バイクは大抵の道に入っていけますが、大きな車が通るのに十分な道幅が順路で確保されているか確認したほうが良いでしょう。なにかあったときに、救援の車が入ってこれないととても苦労します。

屋内駐輪場の選び方、チェックポイント

屋内駐輪場ですが、バイクを保管する上で最もコスパが良いかもしれません。しかし、それだけに玉石混交の業者が入り込んできています。注意深く、サービスを検討してください。(1)駐輪場に入れる人間は限られているか? (2)警備会社やそれと同等のサービスが入っているか? (3)他に停まっているバイクはどのようなバイクか? (4)建物の構造は?出し入れしやすいか?以上の4点が特に重要です。

(1)駐輪場に入れる人間は限られているか?

駐輪場の建物スペース内に誰でも入れるようでは、盗難やイタズラ、パーツ盗といったリスクを排除できません。なので、契約者以外は入れない駐車場になっていることが重要です。

(2)警備会社やそれと同等のサービスが入っているか?

次に(2)警備会社などのサービスです。やはりこれがあると安心です。同等のサービスは守衛が常駐していたり、駐車場会社の社員が駐在しているようなサービスですが、これはまだまだ少ないようです。ちなみに(1)と連係し、警備キーをかざさないと駐車場に入れない、出し入れできない、というサービスも構築されています。これなら尚安心でしょう。

(3)他に停まっているバイクはどのようなバイクか?

明らかにソッチ系のバイクや騒音を出しそうなバイクが大量に停められているようなら要注意です。

(4)建物の構造は?出し入れしやすいか?

建物の構造、と言うほど大げさなものではありませんが、建物のどの部分に駐輪場があるのか、確認しましょう。半地下にあるなら、車両の出し入れの際にスロープがあるはずです。バイクのお腹を擦らないか、大雨の際には水が上がらないか、確認しておきましょう。洪水は役所に行けばハザードマップが閲覧できるはずです。洪水の危険度の高い地域で半地下の物件は気を付けましょう。

バイクコンテナの選び方、チェックポイント

バイクコンテナと呼ばれるサービスは一つの箱や一つの区画を専用に使えることが強み。ではどんな部分をチェックすればいいのでしょうか? (1)敷地内に入れる人間は限られているか? (2)防犯設備は整っているか? (3)バイクの出し入れはしやすいか? (4)契約の形式はどのようなものか? 以上の4点をチェックしましょう。

(1)敷地内に入れる人間は限られているか?

この部分はバイクコンテナの弱点でもあります。逆に敷地内に契約者以外が入れないような形になっていれば、防犯性はとても高いと言えるでしょう。

(2)防犯設備は整っているか?

この部分の問題は、実は(1)とも共通していますが、コンテナは一個一個独立していたり、あるいは大きなコンテナの内部を分割して共有しているケースが多いです。そのため、建物や敷地そのものに警備を掛けられる形式ではないため、見た目の割に防犯設備が弱いケースがあります。チェックすべきは、イ、警備機器の充実度(大手警備会社が入っていれば最も良い)ロ、夜間の明るさ(照明の充実度)ハ、コンテナの近くにコンセントなどはないか(電気工具を使われてしまえば、コンテナの鍵も無力です)ニ、コンテナのカギは強化錠を使っているか、二重三重に重ね掛けできるか、などをチェックしてみましょう。

(3)バイクの出し入れはしやすいか?

実際に出し入れさせてもらえれば最もわかりやすいのですが、そうでない場合は注意しましょう。特にコンテナの出し入れの際に利用するスロープは、コンテナの改造によって取り付けられている場合もあります。スロープの開閉が重くはないか、スロープにバイクのお腹が擦らないか、コンテナの前にバイクの取り回しに十分なスペースが確保されているか、確認しましょう。

(4)契約の形式はどのようなものか?

契約の形式にも注意しましょう。バイクコンテナの多くが、いわゆる「トランクルーム」事業者が運営しています。トランクルームには、貸倉庫としてカギを貸し出していつでも使えるタイプの賃貸契約のトランクルームと、倉庫業者が主体となって運営している寄託契約の認定トランクルームがあります。問題は、倉庫業のトランクルームの場合、出し入れする際に条件がある可能性が出てきます。その分安全ではあるのですが、出し入れのしやすさから見ると、賃貸契約になっているバイクコンテナが有利です。

まとめ

それぞれの保管方法に一長一短があることを知っていただけたかと思います。総じてみてみると、「バイクと一緒に生活したい! そのためには引っ越しも一考する! 」という方はガレージハウスを探してみてください。(ちょっと物件数が少ないですが)「今の生活のまま、より安全にバイクを保管したい! 」という方は屋内駐車場やコンテナを探してみてください。バイクライフをより充実させるために、参考になさってください。