【ヤマハ TMAX530】スクーターではない?スポーツモデル並のメカニズムを備えたバイク

TMAXシリーズはスポーツモデルですが、ビッグスクーターのような利便性の高いTMAX530。サーキットでのワンメイクレースも開催されるほど人気のあるモデルとなっています。今回はそんなTMAX530のかんたんな歴史や中古車相場などをピックアップしているので、興味のある方はぜひご一読ください!

ヤマハ TMAX530とはどんなバイクか?

TMAXシリーズは2000年に登場

TMAXは2000年に登場したスポーツスクーターで、初代はTMAX500。発売当時は、海外での販売のみでしたが、翌2001年に日本国内での販売が始まりました。高速道路や長距離運転でも余裕のあるスクーターとして開発されたのがこのTMAXシリーズです。TMAXシリーズの特徴は、排気量が大きいということだけではなく、利便性はそのままに、スポーツ走行などもこなせる高い運動性を持っているスポーツスクーターとなっています。

TMAX530は4代目

初代TMAX500(SJ02J)はキャブレター方式の水冷4ストロークDOHC4バルブ並列2気筒500ccを搭載。2代目(SJ04J)はインジェクション方式となりエンジンなどにも若干の仕様変更が見られ、パワーアップしています。その後3代目SJ08Jとなり、さらなるパワーアップを実現しました。

先に2012年に国外での販売が開始された4代目のSJ08J。日本国内販売は2013年からとなっています。エンジンをボアアップし、530ccとなりネーミングもTMAX530へと変更しました。日本国内仕様の販売が遅れた理由としては、騒音規制の法改正などの理由によるもののようです。

ただのスポーツモデルではないTMAXシリーズ

鍛造ピストンにメッキシリンダーを採用し、低重心化を図るためにシリンダーはほぼ水平に配置、さらにドライサンプ式としています。エンジンの設計だけでも一般的なビッグスクーターとは一線を画することがおわかりいただけることでしょう。

また、一般的なスクーターの場合はリアスイングアームにエンジンユニットを搭載しますが、TMAXシリーズではダイヤモンドフレームに懸架し、ギア付きバイクのようにリアの独立したスイングアームとなっています。このことからビッグスクーターではなく、スポーツモデルの構造をしているということがおわかりいただけることでしょう。一般的なスクーターでは駆動側にドライブベルトを採用していますが、TMAXではさらに2次ドライブベルトも介してリアタイヤを駆動させています。

TMAX530(2013年~)のスペック

認定型式/原動機打刻型式:EBL-SJ12J/J413E
全長:2,200mm
全幅:775mm
全高:1,420mm
シート高:800mm
軸間距離:1,580mm
最低地上高:125mm
車両重量:222kg
原動機種類:水冷4ストローク DOHC 4バルブ 直列2気筒
総排気量:530cm3
内径×行程:68.0mm×73.0mm
圧縮比:10.9:1
最高出力:35kW(48PS)/6,750r/min
最大トルク:53N・m(5.4kgf・m)/5,250r/min
始動方式:セルフ式
潤滑方式:ドライサンプ
燃料タンク容量:15L(「無鉛プレミアムガソリン」指定)
燃料供給方式:フューエルインジェクション
フロントタイヤ:120/70R15M/C 56H(チューブレス)
リアタイヤ:160/60R15M/C 67H(チューブレス)

ヤマハ TMAX530の2012年モデルからABSを搭載

2012年に一足早く海外での販売が開始されたTMAX530。その高いパフォーマンスからATのSSと表現されることもあります。そんなTMAX530はABSモデル搭載モデルと併売していました。

低中回転域を重視したトルクフルなエンジン

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先代より30ccボアアップされた水冷並列2気筒エンジンは低中回転域を重視した味付となり、それを受け止めるCVT機構も新設計となり、よりロスの少ない加速を実現しました。スクーターにおいて高出力なエンジンはドライブベルトやプーリーなどに大きく負担となりますが、TMAX530は冷却室を設けたり、変速レシオを変更するなどして対応しています。

また、専用の湿式クラッチも大容量化し、ハイパワーな出力をロスなく伝えるための工夫も見逃せません。

軽量化されたリアアーム

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2段掛けチェーン内蔵の前モデルに比べ、ベルトドライブを採用しリアアームまわりを約3.5kgも軽量化することに成功しました。こうすることでフロントに荷重を重視し、狙ったラインをトレースできる理想のハンドリングを狙っています。

フレーム設計も進化

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先代同様アルミダイキャスト工法のフレームを採用しておりますが、設計を若干変更し、剛性をよりアップしました。これによりさらにスポーティーな走りが実現しました。

2014年モデルから10psもパワーアップした!

排気量の違いはもちろんですが、先代のTMAX500と具体的に出力の違いを比べてみました。

TMAX500 最高出力:38ps/7,000rpm 最大トルク:4.5kg・m/5,500rpm
TMAX530 最高出力:48ps/6,750rpm 最大トルク:5.4kg・m/5,250rpm

なんとたった30ccの差ですが、馬力では10psもアップしていることがわかります。もともとカッ飛び系スポーツスクーターと名高いTMAX500ですが、それを遥かに上回っているのでただものではないでしょう。

洗練された完成度の高さでワインディングでも激速

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そんなカッ飛び系のTMAX530ですが、安定したハンドリングに、ビッグスクーターのような利便性の高さもあり、加速だけならギア付きに負けないなど、速さへの評価も極め高いのが特徴です。

ヤマハ TMAX530の2015年モデル

2012年モデルからマイナーチェンジした2015年モデル。その違いをご紹介します。

TMAX530 ABS

新車価格は1,058,400円。ABSを標準装備し、安定感のある走行性能が魅力となっています。

ヤマハ独自の技術で具現化された理想的なフレーム

出典:http://www.yamaha-motor.co.jp/mc/sportsbike/tmax/feature.html

ヤマハ独自の肉薄で、大型のアルミダイキャスト技術を用いて製造されたアルミ製ダイヤモンドフレームが、TMAX530の特徴の一つです。エンジンとラジエター懸架部は肉厚にし、剛性も保たれています。この特殊なフレーム構造がTMAX530のスポーティーで高次元な走りを可能したということです。ここだけ見てもただのビッグスクーターではないということがおわかりいただけるはずです。

機能性とビッグスクーターらしからぬ外観を持つリアアーム

出典:http://www.yamaha-motor.co.jp/mc/sportsbike/tmax/feature.html

スポーティーなハンドリングを実現するため、まるでSSを彷彿させる左右別体のアルミダイキャスト製リアアームを採用し、狙ったラインをトレースしやすいコントロール性を手に入れました。剛性も十分に確保されています。

ラジアルマウント式フロントブレーキ&ABS

出典:http://www.yamaha-motor.co.jp/mc/sportsbike/tmax/feature.html

フロントブレーキキャリパーは対抗4ポットのラジアルマウント式を採用し、十分なストッピングパワーを確保しています。もちろんABSを標準搭載しているので、安心感もありますね。

エアロダイナミクス効果のある調整式フロントスクリーン

フロントスクリーンは小さいながらも、風の巻き込みを抑えたエアロダイナミクス効果を発揮します。走行中の風切音も少なく、快適なライディング空間を実現しました。また、スクリーンは上下50cm調整可能となっています。一般的にはスクリーンはアフターパーツとなることが多いのでこれは助かりますね!

先進的なデザインのLEDヘッドライト

ポジション、ロービーム、ハイビーム、これらを全てLEDとすることで、省エネかつ明るい夜間走行を可能としました。また、ハイビーム、ロービーム共に左右対称のライティングとなっているのも特徴です。

クロノウォッチを意識したメーターパネル

まるで高級腕時計のようなアナログ式のスピードメーター、タコメーターを配置し、中央に燃費計、外気温計など表示可能なマルチファンクションマルチファンクションディスプレイとなっています。

メットインは大容量の30L

忘れてはいけないのがTMAX530の外見はビッグスクーターであることです。そのためメットインなどの収納もしっかり確保されています。シート下のメットインスペースは大容量の30L。しかもヒンジ付きなので使い方もかんたんです。ハンドル下にはフロントポケットが設置されており小物の収納に便利です。また、オプション装備でDC12Vソケットも接続可能となっています。スマホの充電にも便利です。

便利なスマートキー

スマートキーを持って近づくと、IDで識別しスタートスイッチを押すだけでハンドルロックが解除され電源がオンになります。この機能のお陰でキーを刺すことなく乗り出せるので、短距離移動を繰り返すようなシーンでもわずらわしさがなくなり気持ちも楽になるでしょう。

TMAX530 ABS(TMAX IRON MAX)

出典:http://www.yamaha-motor.co.jp/mc/sportsbike/tmax/feature.html

新車価格1,090,800円。リキッドダークネスというテーマのもとに、まるでカスタムバイクのようなダークグレーメタリックのボディ、スエード調のシートなどスタンダードモデルにはないこだわりのエクステリアが特徴です。特に目を引くのがゴールド系のパーツです。フロントフォークやホイールなどところどころアクセントとしてゴールドパーツが用いられています。

出典:http://www.yamaha-motor.co.jp/mc/sportsbike/tmax/feature.html

メーターはホワイトの照明が特徴的な引き締まったクールなデザインとなり、スタンダードモデルの持つ高級感がより引き立てられました。メーターが格好いいとツーリングも気持ち良いですね!

ヤマハ TMAX530の最高速は?

TMAX530の最高速は160~170km/hくらい

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TMAX530の最高速度はだいたい160km/hくらいのようです。加速力はスーパースポーツを上回る、なんていうほどのエンジン出力があります。それを生かしてプーリーやウエイトローラーなどのセッティングを変更することで、さらなる最高速を求めることも可能です。そうすれば180km/hあたりはかんたんに狙えるようなので、最高速度にこだわりのある方は参考にしてください。

ちなみにTMAX530では150km/h巡航も楽々で、海外ではこれが受けて大ヒットとなっているようです。他メーカーからも多く販売されているスポーツスクーターですが、このような性能のモデルは数が知れています。さらにTMAX530は、峠のようなテクニカルコースも得意としており、バンク角は50度も確保されているのも見逃せません。一般的にこのようなスタイルのバイクはバンク角40~45度あたりとなっています。

KOSO KN企画 Tマックス 530 TMAX530 T-MAX530 ハイスピードプーリー GTプーリーセット プーリー パワーキット

¥32,184

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最高速度アップを狙うなら社外品のハイスピードプーリーキットがおすすめです。必要なものが一式セットとなっているので、これだけで手軽にセッティングが可能となります。あくまでもセッティングなので、加速を犠牲にして最高速度を求める、ということになるので注意してください。逆に最高速度を犠牲にして加速重視にすることもできます。

ヤマハ TMAX530の中古車情報

TMAX530の中古車相場は65~95万円

車両価格:89万5,300円(消費税込)
支払総額:97万1,900円(消費税込)

登場してから間もないTMAX530の中古車流通量は多くなく、少なくもない、といったところです。走行距離は多くても30,000kmあたりで、TMAX530としては低走行といったところ。先代のTMAX500では走行距離100,000kmでもノントラブルで走れるようなので安心感もあります。

70万円台のTMAX530は走行距離3,000~30,000kmあたりで、中にはグリップヒーター、リアボックス(トップケース)などが装着されたものもあるので、十分に中古車探しができることでしょう。また、車検切れまたは車検間近なTMAX530がメインとなっています。70万円台のTMAX530はワンオーナー車やガラスコーティング、ETCなどの充実した内容で走行距離は3,000~10,000km程度となっており、お買い得な車両が中心といえるでしょう。さらに逆輸入車もこの価格帯に多く出回っています。

80万円台のTMAX530は、未使用車~10,000kmあたりとなっており、マフラー交換やローダウンキットなどを装着した車両が目立ちます。ほぼ新車並のクオリティのTMAX530ばかりなので、新車の購入を考えている人にもこの価格帯はおすすめです。90万円台のTMAX530は走行距離5,000kmまでの極上車ばがりとなっています。

TMAX530は95~200万円でフルカスタム車もある

車両価格:200万円(消費税込)

TMAX530の中古車市場では、95万円以上で極上車をベースにしたフルカスタム車の販売も見逃せません。カスタムの幅も広く、ノーマル風のようでマフラー、ローダウンなど考えられるパーツが交換されたフルカスタム車や、上記のようなこれ以上カスタムする必要のないTMAX530などが流通しています。TMAX530をカスタムしようと考えている人とってはこのようなカスタム済みのTMAX530を手に入れることで、カスタム費用や日数を抑えることも可能です。それぞれ個性が別れているので、好みの一台が見つかればおすすめします。

TMAX530の中古車でよく見る逆車ってなに?

TMAX530の中古車を探す上で、頻繁に目にする「逆車」という文字。これは逆輸入車のことを指します。なぜわざわざ国内で流通しているTMAX530を逆輸入するのかというと、TMAX530シリーズは海外で先行販売され、いち早く手に入れたいユーザーや、いち早く販売したいお店が逆輸入車する傾向にあります。

ちなみにTMAX530の国内仕様と逆輸入車の仕様の違いは、1.5PSだけ逆輸入車の方がハイパワーです。

逆輸入車でよく見るプレストってなに?

(株)プレストコーポレーションオフィシャルサイトへようこそ。このサイトでは魅力溢れるヤマハの逆輸入車の情報をお知らせしています。

そんな逆輸入車は「プレスト正規品!」「プレスト物!」などが売り文句となっていますが、これには理由があり、一般的な逆輸入車ではメーカー保証が受けられない、リコールも対象外となることがあります。しかしプレスト正規品ならそれらは対象となることも。また、プレストを通さない完全な逆輸入車の場合、交換部品なども手に入らないことがありますが、プレスト正規品なら国内品のようにスムーズに部品も供給されます。

このことから安心し付き合える保証があるのでプレスト正規品は売り文句となっているのです。プレストはプレストコーポレーションとして、ヤマハの逆輸入車を取り扱っており、試乗会なども開催しています。日本国内車にはない魅力の詰まった逆輸入車に興味のある方はぜひ、そういったイベントにも参加してみてください。

ヤマハ TMAX530オーナーのブログをチェック

「Road to summit 目指せ百名山」

車やバイクが大好きなブロガーさん。TMAX530の納車と共に、マニアックな目線で解説している記事も見ものです。ほかにもバイクを所有されているので、比較して解説などしているので、同じような車種に乗っている方にはとても参考になると思います。

「TMAX530 Bike Touring Blog (^-^)/」

41才♂子持ちリーマン。愛車はYAMAHA TMAX530(59C)IronMax R2 2015年式。気ままにバイクライフを綴ります♪ (日本の名道 マジェスティ4D9 TMAX5...(TMAX530 Bike Touring Blog (^-^)/)

41歳子持ちのサラリーマンの方のリアルなTMAX530ライフを覗き見られるブログとなっています。岐阜県を中心にさまざまなツーリングスポットが紹介されているので、とても参考になることでしょう。写真もきれいに撮れているので見応えあります!

ヤマハ TMAX530のまとめ

SSに乗りたいけどオートマがいい、高速道路をまったり走りたいけどコーナリングも楽しみたい、とにかくブッチギリなスクーターに乗りたい! という方にドンピシャなのがこのTMAX530です。世界的にヒットしているスポーツスクーターのトップレベルの性能をどうぞ堪能してみてください。ビッグスクーターのように使えるので、ストリートユースにも困らず、利便性もあり文句はないはず!