【ユーノス 100】短命ながらマツダの努力が感じられた一台

1989年の販売スタートから1994年のわずか5年間のみの生産となり、販売台数も少々低迷してしまった今では大変珍しい車種となってしまったユーノス100。マツダのユーノスブランドのエントリーモデルとして市場に投入した5ドアハッチバックの秘密と歴史を振り返ります。

カタログ値から見るユーノス100とは

出典:http://www.goo-net.com/car/EUNOS/EUNOS100/E-BG5PE.html

総生産台数が国内では1000台ほどと少数の生産に留まってしまったユーノス100ではありますが、当時のマツダの方向性を決めるための企業努力の一つして誕生した車種である事が垣間見えます。現在では希少ともいえる5ドアハッチバッククーペをカタログ値などから振り返ってみましょう。

手ごろな価格と安定した走行性能

デザインは、今のステーションワゴンに一番近い形をしており、当時は5ドアハッチバックとして販売されていました。エンジンのラインアップとして1.8Lと1.5Lの排気量に対し5速MTか4速ATが選択可能となっていました。どちらも100馬力を大きく超えており、車体の大きさに対して適切なパワー配分であったことがうかがえます。生産終了間際には高級オーディオをオプション装備なども用意し、マツダファンの注目を集めました。

また新車販売価格に関しても140万円台から180万円台と非常に手ごろな価格設定となっており、一般向けに製造していたのです。

姉妹車「ファミリアアスティナ」との違いは?

出典:http://www.goo-net.com/car/MAZDA/FAMILIA_ASTINA.html

当時、マツダが企業展開のひとつとして推進していた「多チャンネル化」の影響により登場したユーノス100。その少し前に登場していたのがファミリアアスティナとなっており、ファミリアシリーズの特別仕様車のような位置づけになっていました。特にヨーロッパのなどの海外で受け入れられるようになります。ファミリアアスティナとユーノス100は外観は非常に似通ったところが多く、ユーザーでもなかなか見分けがつけにくいのが特徴として挙げられますが、ユーノス100はバンパーモールや本革4スポークハンドルなどを専用設計とすることで差別化されていました。

ユーノス100以外にも! ユーノスの代表車種

ハイパワーロータリー「ユーノスコスモ」

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マツダロータリーの歴史を語る上で欠かすことが出来ない車種のひとつとしてユーノスコスモを挙げる人は少なくないはずです。販売当時のデザインとしては非常に平たく低重心を意識した構造となっており、走行時は目立つ車のひとつとなっていました。ユーノスコスモに搭載された目玉の一つでもある20bロータリーターボのエンジンは設計段階で300馬力を大きく超えており、最終的に販売段階で出力を抑え自主規制値ぎりぎりの280馬力まで抑えることで販売に至った経緯があります。エンジンが非常にパワフルなのに対し、そのパワーを伝達することができるクラッチが存在していなかったため、AT仕様のみのラインアップになっているのも特徴のひとつとなっています。現在でもロータリーエンジンは燃費が悪い印象をもたれがちではありますが、ユーザーが実際に走行した平均燃費は4~5km/Lとなっており車体の大きさやエンジンの出力を考えると決して悪いとは言い切れない数値です。新車価格は300~500万円前後となっており、上級スポーツの位置づけになっています。

独特な形の「ユーノスプレッソ」

出典:http://www.goo-net.com/car/EUNOS/EUNOS_PRESSO/E-EC5S.html

2016年現在でも、外観に全くといってよいほど古さ感じさせない車種として人気が高かったのがユーノスプレッソです。(状況によってPressoなどのアルファベット表記の場合もあり)姉妹車種でもあるAZ-3と並び非常に注目を浴び、販売台数もある程度確保されました。車両の内外では曲線を有効に利用し、ただ眺めているだけでも飽きないデザインが今もファンの心を離しません。エンジンは、その小さなボディに対しV6エンジンを搭載するラインアップも存在しユーザーの選択の幅を広げることに成功しています。ユーノスプレッソもまたヨーロッパを中心とした海外においても非常に人気となった車種でもあります。

ユーノス100は中古で購入可能か?

2016年現在、ユーノス100を中古で購入することは非常に困難な状態になっています。販売台数自体が少ないということもあり、中古車情報サイトなどでも取り扱いがないため中古での購入は個人売買であったりひたすら取り扱いがあるまで粘るしかないのが現状です。もし、取り扱いをしている店舗等を見つけても販売からしばらく経過している車種でもあるため、下見を必ず行うようにしてのちのち故障や不具合などで悩まないような対策をしておくようにしましょう。
中古車情報で見つけられた方はお早めに手続きされることをおすすめします。

2016年9月6日現在、該当車種の中古車情報は得られません。

知名度はイマイチだったがマツダの歴史を彩った一台!

街中でもあまり見かけることはありませんし、ましてや中古車で簡単手に入れることができる車種でもありません。しかし、ロータリーエンジンを実用化し世に送り出した当時のマツダが試行錯誤をしていた時代の中で登場した車種ということもあり、随所にそのアイディアや工夫を見て取ることができる車種のひとつといえます。現在ではエコカーやコンパクトカーなどといった「控えめ」な車が高い人気を誇っていますが、ユーノスのような企業の挑戦として世に送り出された車種を乗るというのも、面白いきっかけになるのかもしれません。