【ホンダ FTR223】開発陣のコンセプトを覆した自分流ストリートカスタム

国内にフラットトラックレースを広めようと開発された初代FTR250。80年代のバイクブームの中で、市場に受け入れられず生産終了し衰退しましたが、その後、シンプルな車体とタフな単気筒が見直され「俺たちはこんなバイクが欲しいんだ!」と、自分流にカスタムし、バイク乗りがつくりあげた新たなジャンル! それがストリートカスタム。ホンダの開発陣を動かし蘇ったFTR223! その魅力をご紹介します。

ホンダ FTR223とは?

出典:http://www.honda.co.jp/FTR/color/index.html

ホンダ FTR223は、真新しい装備はないものの4サイクル単気筒のタフなエンジンに、シンプルなスタイルが好評で、歴史も古く先代のFTR250(1986年)から30年経った今でも、ホンダのバイクラインナップに載っているほどの人気車種です。カテゴリは当初、オン/オフ両用の「デュアルパーパス」でしたが、サスペンションストロークが短く、シート高も低い「フラットトラッカータイプ」の性格を持っています。

もうすこし調べてみると、ホンダにはFTR250をベースとするバイクが存在していました。それがFT400/FT500(1982年)です。そして、他メーカーのライバル機種を確認してみると、スズキのグラストラッカー(2000年)、ヤマハのトリッカー(2004年)など、いかにホンダが先進的な目で将来を見すえていたことが理解できます。

なぜ、ホンダはフラットトラッカーにこだわったのか?

出典:http://tsgarage09.exblog.jp/m2012-09-01/

空前のバイクブームである80年代! それに拍車をかけていたのが国内メーカーのレース活動でした。ロードレースやモトクロスなど、国際選手権と名の付くレースは、メーカーのイメージアップやレースで得た技術を市販車へフィードバックするため、重要な位置づけとして特に力を入れていた時代でした。ある日、ホンダの開発陣は疑問に思い不満に感じることに遭遇します。「レースでは、日本メーカーのバイクが上位を占めているけど、マシンを操るライダーはほとんどが外国人……」と言うことでした。

そして、FTR250を語るには、当時、ホンダのロードレースマシンNSR500を不動のものにした「フレディー スペンサー(1961年12月生まれ)」の存在があります。スペンサーは、1983年ロードレース世界選手権(WGP500ccクラス)で、史上最年少の世界チャンピオンであり、1985年には500ccと250ccの両クラスでシリーズチャンピオンを獲得! ロードレース界の歴史に残る国際的なライダーでした。ホンダの開発陣は彼に訪ねました。「なぜ、そんなに早く走ることができるの?」彼は答えました「幼いときからフラットトラックレースで遊んでいた」と。それを聞いたホンダの開発陣は、アメリカのフラットトラックレース事情を再度調べなおし、草レースでバイクに親しみ、そして、楽しむアメリカ人のようすを観て「日本国内にもフラットトラックレースを広めよう!」と、本格的に開発したのが初代FTR250でした。

しかし、日本国内では大型バイクの免許を取りにくくしていたために、バイクブームの80年代は、250cc~400ccの中型クラスが人気でした。DOHCなどの技術を注ぎ込み、初代CB400FやVT250F、2サイクルのRZ350/250(ヤマハ)が人気で、エンジン回転数を上げ、峠でスピードを競うライダーの存在が多くみられました。また、オフロード系では、XLR250やCRM250など4サイクルや2サイクルと、80年代は、オンロードタイプやオフロードタイプ、トライアルやATV(3輪/4輪バギー)など多種多様の機種がどのメーカーからも販売されていた時代に、技術的な新しさもスピード感も乏しいダートトラッカーとして販売されたFTR250を、どのように乗ったらいいのか分からず、いつの間にか衰退していったバイクでした。

フレディースペンサー

出典:http://www2s.biglobe.ne.jp/~h-oka/home/ftr/freddie.htm

フレディースペンサー(フレデリック・"フレディ"・バーデッド・スペンサー)1961年12月20日、アメリカ、ルイジアナ州生まれ。1982年からホンダのワークスライダーとして「NS500」で世界GPへ参戦し1勝をあげ、初参戦の年はランキング3位。翌年1983年には、ヤマハのケニーロバーツと激戦を繰り広げ、21歳の若さで500ccクラスのチャンピオンを獲得しました。1984年にはマシントラブルでランキングも下がりましたが、1985年にはWGP500ccと250ccの両方のチャンピオンを獲得。現在でもその記録は残されたままで、80年代のホンダにとって歴史に残るライダーでした。

1983年日本グランプリ―の動画をみつけました。すでに、その年のチャンピオンはフレディー・スペンサーに決定していたのですが、それでも、手を抜かずに他を寄せ付けない速さの日本グランプリ―でした。ぜひご覧ください。

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フレディー・スペンサーがFTR250でフラットトラックを走っている貴重な動画もあります。ぜひ迫力ある乗り方もご覧ください。

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フラットトラックレースとは?

出典:http://motomoto.hatenablog.com/entry/2016/05/31/125939

フラットトラックレースは、楕円状の平坦な舗装されていないコースを、左回り(反時計回り)にグルグルと周回を重ねて順位を競うレースです。フラットトラックレースが盛んなアメリカでは、屋内コースもあり使用するバイクは基本的にシンプルな車体で、現在ではオフロードの車体を改造して参加する方も増えています。フラットトラックレースを意識して開発されたホンダ FTR223は、得意とする平坦な未舗装路を走らせると、他のバイクとは違った楽しみ方ができるのも魅力です。その魅力が「ドリフト走行」であり「スライド走行」なのです。

現在はロードレースでも、スライド走行でコーナーを曲がるライダーをみることができますが、そのような走り方を練習するにも、フラットトラックレースは魅力的な競技なのです。国内には「ツインリンクもてぎ」にフラットトラックレース専用のコースがありましたが、参加者(会員数)が増えず、また、雨天走行時の安全性などの問題もあり、運営環境が厳しい状況で継続でないと判断し、2012年にフラットトラックレースは終了しています。そのため、フラットトラックレースファンの方は、他に走る場所を探して楽しんでいるようです。本場アメリカのフラットトラックレースの動画を探しました。草レースではありますがご覧ください。

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森の中のモビリティテーマパーク ツインリンクもてぎは、大人も子供も、レースが好きな男性も山ガールも、たっぷり楽しめる!

ホンダ FTR名前の由来

ホンダ FTRの名前の由来を調べてみました。Flat Track Racer「フラット・トラック・レーサー」の頭文字をとってつけたそうで、「フラット(Flat)」とは「平らな」や「平坦」を意味し、「トラック(Track)」とは競技場などの競走用の「走路」をバイクで走る競技者「レーサー(Racer)」を意味します。

ホンダ FTR223への進化となった切欠

1986年に販売されたホンダ FTR250は、当初オフロード寄りのモデルで販売しましたが、時代に追従できず1989年までのわずか3年で販売中止となります。しかし、市場ではひそかにホンダ FTR250をカスタマイズして楽しむ、新たなジャンルが芽生えようとしていました。それがカスタム市場を代表する「ストリートカスタム」です。調べてみると、1990年代半ばにホンダ FTR250をはじめ、ヤマハ TW200やSR400/500などのカスタムを手掛けていた「モトショップ五郎」に辿り着きます。

2015年4月に代表である吉澤博幸氏は、くも膜下出血により他界され、現在は閉店されているようです。しかし、当時はモトショップ五郎でカスタムされたオリジナリティー溢れるバイクが注目され、ホンダ FTR250も含め、カスタム車のベースとなる車両に人気が集まっていた状況でした。ホンダ FTR250が生産終了した後で、中古車市場ではカスタムするベース車を探す人が多く、ホンダ FTR223の中古車は人気車種となっていました。

モトショップ五郎が手掛けたヤマハのSR500、他サイトの情報です。

ホンダの方向転換

※イメージ画像

ホンダは市場の動向をキャッチし2000年にFTR250の見直しがされ、カスタムベースとして使えるようにと、カテゴリをオフロードベースからオンロードベースへと変更し、「ファッションアイテムとしてのモーターサイクル」の新たなコンセプトを追加! 従来のコンセプトを守りつつ開発したモデルが二代目FTR223でした。カスタマイズを好む分野がることに注目したホンダは、FTR225を含め殆どのホンダのモデルで、ユーザーが主要部品の色を独自で選べる、オーダー注文を開始するなど新たな仕掛けを実行していた時期でした。

そして、ホンダ FTR223のその後の変更としては、2003年にサイドのゼッケンプレート小型化を追加! 2007年モデルより排ガス規制を受け、最高出力が19ps/7,000rpm→16ps/7,000rpm、最大トルクを2.1kg-m/6,000rpm→1.8kg-m/5,000rpmへと変更され、現在のモデルまで引き継いでいます。

シンプルなスタイルとタフなエンジン

車体のタイプは3種類あり、クールでモダンな「デラックス」、シンプルなカラーの「スタンダード」そして、フラットトラックレーサーのスタイルを受け継ぐ「トリコロール」が設定してあります。「デラックス」「スタンダード」は、絞り込んだハンドルや小型サイドカバーを装着し、「トリコロール」タイプは、ダートな走りを楽しめるように、黒塗りのワイドハンドルとゼッケンプレートタイプの大きなサイドカバーが特徴です。足回りにおいては、3タイプともφ37mmのテレスコピックタイプのフロントサスペンションや、高剛性のスイングアームとモノショックサスペンションで豪快な走りも安心です。

エンジンは、空冷・4サイクル・OHC・単気筒の5速ミッション! 低中速のトルク重視の設定で扱いやすいエンジンを搭載し、カスタマイズのベースとしても魅力的な車体となっています。

ホンダ FTR223のスペック

基本情報

※FTR(トリコロール)を記しています。〔 〕はFTR(スタンダード・デラックス)

・型式 JBK-MC34
・全長(m):2,080
・全幅(m):0.910 〔0.830〕
・全高(m):1,115 〔1,090〕
・軸距(m):1,395
・最低地上高(m):0.175
・シート高(m):0.780
・車両重量(kg):128
・乗車定員(人):2
・燃料消費率(km/L):43.0 ※(60km/h定地走行テスト値)
・最小回転半径(m):2.0
・エンジン型式:MD33E
・エンジン種類:空冷4ストロークOHC単気筒
・総排気量(cm3):223
・内径×行程(mm):65.5×66.2
・圧縮比:9.0
・最高出力(kW[PS]/rpm):12[16]/7,000
・最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm):18[1.8]/5,500
・燃料供給装置形式:VE3DC
・始動方式:セルフ式
・点火装置形式:CDI式バッテリー点火
・潤滑方式:圧送飛沫併用式
・燃料タンク容量(L):7.2
・クラッチ形式:湿式多板コイルスプリング
・変速機形式:常時噛合式5段リターン
・変速比1速:2.769
・変速比2速:1.722
・変速比3速:1.263
・変速比4速:0.960
・変速比5速:0.814
・減速比(1次/2次):3.090/3.230
・キャスター角(度):25°45′
・トレール量(mm):84
・タイヤ(前):120/90-18M/C 65P
・タイヤ(後):120/90-18M/C 65P
・ブレーキ形式(前):油圧式ディスク
・ブレーキ形式(後):機械式リーディング・トレーリング
・懸架方式(前):テレスコピック式
・懸架方式(後):スイングアーム式
・フレーム形式:セミダブルクレードル

ホンダ FTR223の最高速は?

※イメージ画像

ホンダFTR223の最高速度は、どれくらいなのでしょうか? エンジンスペックからみれば、空冷・4ストローク・OHC・単気筒・223cc。ユーザーブログやインプレ情報で確認すると、「80km/hを超えた辺りから振動を感じ、最高速は120km/h前後」のユーザーインプレが多いようです。ホンダ FTR223の最高速に挑戦した動画と、FTR223ユーザーブログを紹介します。

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今回から鮮烈デビューのFTR223。 主に通勤で活躍してもらうが、サーキットも走ってもらう予定。 タイヤも新品なのでとりあえず皮むき、それとポテンシャルを確認するべく魅惑の北茨城広域農道へGO。

ホンダ FTR225の燃費

※イメージ画像

ユーザーインプレ情報サイトでFTR225の燃費を調べてみると、「一般道走行時28~40km/L(平均33km/L)」、「高速道路走行時は30~45km/L(平均35km/L)」となっているようです。これをライバル機種のスズキ グラストラッカーで比較してみると、「一般道走行時24~40km/L(平均33km/L)」、「高速道路走行時は30~41km/L(平均35km/L)」と、ほぼこのタイプのモデルは差がないことが分かります。FTR223のタンク容量が7.2Lとやや小さいため、満タン走行で約200~237kmは心細い気がしますが、ユーザーからの不満は見あたりません。

ホンダ FTRを、価格.comに集まるこだわり派ユーザーが、デザイン・エンジン性能・走行性能など気になる項目別に徹底評価!実際のユーザーが書き込む生の声は何にも代えがたい情報源です。

ホンダ FTR223の中古車情報

ホンダ FTR223の購入を検討している方は新車購入もいいけれど、それなりにカスタムすることを考えている方には、その後のカスタムパーツの予算的なことも考え、中古車への検討も必要です。中古車市場で人気のホンダ FTR223は、フラットトラックレースに参戦した車両や、すでに、カスタムされている車体も存在するので、今回はホンダ直系列の販売店「ホンダドリームの中古車情報」でホンダ FTR223の中古車を調べてみました。

ホンダドリーム認定中古車とは?

ホンダドリームが扱う中古車のいいところは、認定検査員が中古車としての点検や整備を行い、検査でクリアしたことを証明する「中古車保証書」を付けて販売しています。「ドリーム優良認定中古車」と「ドリーム認定中古車」の2種類の異なる保証があり、排気量や走行距離などで分けられ、共にメインフレームへの修理履歴がないことが条件なので、事故車などを買わされることは皆無です。また、点検整備項目も「ドリーム優良認定中古車」は82項目、「ドリーム認定中古車」は22項目の点検整備を行っています。そして、商品基準もホンダ独自の中古車商品化基準に従って、販売車両を外観・機能(足まわり・車体・エンジン・電装)を「優・上・中・下・烈」とカスタマイズ状態を「無・小・中・大」で評価し、5つ星~2つ星の4段階で評価基準を決めているので、安心して中古車としての状態を判断することができます。

ホンダドリームネットワークはホンダドリームのオフィシャルサイトです。ホンダドリームは、お客様の大切なバイクとバイクのある暮らしをサポートします。

ホンダ認定保証中古車情報

※イメージ画像

現在全国のホンダドリーム店にある、ホンダ FTR223の認定保証中古車は26台。これはホンダドリーム店に中古車の在庫として存在する台数です。その価格幅は19万円台~38万円台。評価基準の「軽微な傷や、わずかな消耗磨耗はあるが、中古車としてはとても良好な状態」である5つ星が1台(08年モデル、走行距離4,407km、34万円台)。「多少の傷・錆・へこみ、消耗磨耗はあるが、全体として良好な状態」の4つ星は19台(08年~14年モデル、走行距離307km~27,592km、19万円~38万円台)。「傷・錆・へこみ、数箇所の機能劣化はあるが、走行には支障がない状態」の3つ星は6台(00年~08年モデル、走行距離9,964km~20,802km、19万円~29万円台)。2つ星の評価基準「外観は悪く、数箇所の機能劣化はあるが、走行には支障がない状態」は在庫なしとなっています。

もう少し詳しく分析すると、4つ星評価の価格幅は19万円~39万円台で、平均価格は31万円台。走行距離は307km~27,592km、平均走行距離は6,492km、3つ星評価では、19万円~29万円台、平均価格24万円台。走行距離は1,477km~20,802km。車体カラーは「シャスタホワイト」や「キャンディタヒチアンブルー」「ブラック」が人気のようで、ご自宅の近くでホンダ FTR223を購入される方は、上記のホンダドリームが評価する車両の状態や走行距離、そして価格帯を基準を判断材料として検討されてください。

ホンダ FTR223の中古車外観分析

※イメージ画像

ホンダドリームで扱っている中古車の「外観主要部品評価シート」をみ比べてみると、年式で価格の差はみられませんでした。走行距離と外観的な状態で価格の差異があるようです。特に、タンクのキズ ホイールのキズがあるものや、タイヤの摩耗が激しいもの、フェンダーなどに穴加工してあるものは評価も低く、また、ホイールのサビやエンジンの腐食が特に進んでいるものは価格が低い傾向にあります。見方を変えれば、ホンダ FTR223を安く手に入れようと思うならホイールのキズや錆びは受け入れる覚悟が必要です。それから、お店によってはカスタマイズされていると評価も低い傾向にありますが、外観も目立ったキズやへこみがなく、カスタマイズでマフラーを取り換えてあるものに関しては、高評価となっています。カスタマイズを考えておられる方は、状態をみてマフラーなどを取り換えてあるカスタム車両もオススメです。

ホンダ FTR223の中古車を購入する人の狙う価格帯は?

ホンダドリームの中古車情報をみてみると、現在、商談中が3件あり、購入予定者は4つ星~3つ星評価の19万円台、カスタム歴なし、車体カラーはブラックが人気のようです。

ホンダドリームの中古車検索システム

ホンダ公式サイトにある「中古車検索システム」は、評価された内容や外観的にどの部分がどのような状態なのかも確認できるようになっています。使い方は簡単! 「ロードスポーツ」のボタンをクリックし、「排気量」項目を「126cc~250cc」に合わせ、「FTR223」の箇所だけを表示するようにして、「この条件で検索」ボタンを押すだけなので、ご利用してみてはいかがですか?

Honda DREAMが販売する認定保証中古車のオフィシャルサイトです。Honda車を知りつくした専門スタッフが87項目ものチェックをした上で点検・整備し、車両コンディションをWeb上でもわかりやすく表記しています。

ホンダ FTR223のカスタム

出典:http://www.goobike.com/bike/stock_8200320B30121106001/

フラットトラックレースを広めようと開発されたホンダ FTR223。フェンダーやサイドカバーなど不要な部品を取外して手軽な部品に組替え、エアークリーナーを外してエアーファンネルやむき出しのエレメントへ交換。バッテリーさえも取外して改造し、薄く小さなシートなどで、ファッション性を重視したバイク。それが「ストリートカスタム」です。ベースとなる車両は他メーカーもありますが、ホンダ FTR223もストリートカスタムとしてのベースとなる素材を持っています。自分流に自分らしくホンダ FTR223をカスタマイズする楽しさと、街中で、歩く人が振り返ってみてくれる喜びを味わってみませんか?

FTR223をベースにストリートカスタム

人と同じものを好まない、カスタムすることで蘇り時代と共に進化する! カスタムの魅力は訴えるものが明確で、自分の分身の一つではないでしょうか? そんなカスタムの魅力をご紹介します。

出典:http://www.nakazawa-rf.com/?pid=18003878

タンクの形状や、大きめのサイドカバーでホンダ FTR223と予測はつきますが、ホイールの色やダウンに配置したマフラーだけでもイメージは変わり、カスタマイズで闘争心を表現したホンダ FTR223はどんな場所でも注目されます。

出典:http://www.heiwa-mc.jp/show/?id=15

黒からワインレド調へグラデーションされたタンクがオシャレに上品さを表現し、薄いシートや短い前後フェンダー。そして、カスタム定番の図太いタイヤに、ダウンに配置したマフラーなど気軽な気分でバイクに跨り、そして走る! カスタマイズされたFTR223は不思議な魅力を持っています。

出典:http://faction.jp/gallery/2805

エンジンもタンクも、そして、フェンダーなど、マットブラックで武装した一台はビンテージのイメージを表現したモデルです。街中に駐車している姿もカッコよさそうで、ベースがホンダのFTRだと分かるのは何処にもなく魅力ある1台です。

ホンダ FTR223 カスタムパーツ

ホンダ FTR223のノーマルをカスタマイズする楽しみの一つに、パーツを選ぶ楽しみがあります。ネットで検索しても豊富にあるカスタムパーツ。どれをチョイスするのか? どう組付けるのか? そこにはセンスや感性も磨かれホンダ FTR223をカスタマイズする楽しさと魅力を感じるはずですよ。ホンダ FTR223をカスタマイズするマフラーやガソリンタンク、エアーフィルターやハンドル、シートなどの主要部品、更にエンジンのボアアップまでをご紹介します。ぜひ参考にしてください。

FTR223 マフラー

エンジンから伸びたパイプをアップに配置するのか? ダウンに配置するのか? この違いだけでもかなり見栄えが変わってきます。

ASAKURA(浅倉商事) FTR223 US-T900タイプマフラー

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カスタムマフラーの音は?

マフラーを変えたらどんな音がするのでしょう? 動画サイトで探しました。FTR223のノーマルマフラーと、カスタムされたマフラーの音を聞き比べしてください。カスタムマフラーの方は図太さが感じられるはずです。

FTR223 ノーマルマフラーサウンド

[iframe width="560" height="315" src="https://www.youtube.com/embed/CFA-wsgvp8o" frameborder="0" allowfullscreen][/iframe]

HONDA FTR モリワキZEROマフラー

[iframe width="560" height="315" src="https://www.youtube.com/embed/X6aIYrTTEzA" frameborder="0" allowfullscreen][/iframe]

エアーフィルター

車体中央を塞いでいるエアークリーナーを外したままだと、吸気音も大きくなり雨天時はエンジン内部に水を吸い込み走行不能の問題が発生します。エアークリーナーを取外したら、エアーファンネルやエアーフィルターへ交換することで、見栄えも良くカッコよく仕上がりますよ。

ポッシュ(POSH) エフィシェントエアーフィルター FTR223 059028-PO

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ガソリンタンク

車体の中でも目に付くガソリンタンクは、カスタマイズするうえで重要なパーツです。もちろんガソリンタンクのカラーリングをどうするのか? も大切なのですが、タンクの形状はそれ以上に重要です。ガソリンタンクに関しては、Amazonや楽天などで調べてみると、取り扱っている商品も少なく、自ら製作したり、専門メーカーに依頼する方や、他のバイクを流用し加工などして取り付けられているFTR223オーナーの方もいます。

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ハンドル

カスタムされたホンダ FTR223。ハンドルはライディングポジションや車体の持つイメージを決める重要なパーツで、形状も豊富に存在します。自分の好みに合ったハンドルを選ぶことができますが、ハンドルは重要保安部品(機能を失うと即人身事故につながる部品)で、トップブリッジにボルトオンするタイプは問題ないのですが、ハンドルバーとハンドルポスト部の溶接個所は特に確認が必要です。ここではボルトオンタイプを紹介します。

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シート

ストリートカスタムは、ツーリングや長距離などを走るタイプではなく、市街地を気ままに乗るだけの装備が好まれます。そのためシートは薄く小さいタイプが特徴です。シートに関しては、ノーマルシートをあんこ抜きやタックロールなどを加工メーカーに依頼する方もおられます。

イージーライダース(EASY RIDERS) トラッカーシート <ノーマルタンク用>[黒メッシュ/白] 【FTR223】 NT0215BW

¥24,811

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HONDA FTR223 ホンダバイクシート張替え シート加工 seat

ボアアップ

ホンダ FTR223のエンジンチューンのひとつで、シリンダーの内径を大きくし、排気量を上げトルクやパワーをアップする「ボアアップ」があります。シリンダーやピストンを変えるやり方や、シリンダーをボーリング加工で大きくし、大きめのピストンを使う方法があります。このボアアップキットも販売されています。必要以上にやり過ぎるとシリンダー内壁の肉厚が薄くなったり、ノッキングが発生したり、あるいは、事故を起こしたときに排気量が変わっているため、保険の問題なども発生しますので、全て自己責任でお願いします。

SP武川 シリンダーガスケット FTR/CRF150F 00-01-0246

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オートバイのカスタムパーツならスペシャルパーツ武川

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SP TAKEGAWAは、FTR223専用の他のパーツも販売されています。

ホンダ FTR223のメンテナンス

愛車として、メンテナンスはカスタムすること以上に大切なことです。バイクとしての必要最低限で装備されたホンダ FTR223はメンテナンスも簡単ですので、バッテリーやタイヤ交換、オイル交換などのメンテナンスのやり方をご紹介します。

バッテリー

※イメージ画像

長い間放置したバイクで困るのはバッテリー上がりです。バッテリーが上がるとセルボタンでエンジン始動もできず、乗ることさえもできません。普段のバッテリー電圧チェックは必ず行ってください。バッテリーが劣化するとエンジンのかかりが悪くなるなどの前兆があり、バッテリー交換の時期だと思ってください。バッテリー交換は簡単です。注意する点は「バッテリーコードを取り外すときはマイナス側から」「取り付けるときはプラス側から」だけなので、ぜひチャンレンジしてみてはいかがですか? 新品バッテリーもご紹介します。バッテリーが上がる前に交換することをオススメします。

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TAIWAN YUASA [ 台湾ユアサ ] シールド型 バイク用バッテリー YTX5L-BS

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バッテリー交換ユーザーブログ

ホンダ FTR223のユーザーがバッテリー交換を説明するブログを探しましたので、ぜひ参考にしてください。

あぁ、やってしまった…。僕のFTRちゃんを半年以上放置してしまったために、バイクのバッテリーが上がってしまいました。(ごめん!)ここでは、バイクの予備知識がほとんどない僕が、今回、ネットであれこれと調べてみて、バッテリーが上がってしまったときの対処法を記しておきたいと思います。

バッテリーが上がったときの押しがけ

※イメージ画像

バッテリーの電圧消耗を放置し、いざ乗ろうとしたときにメーター内のランプも点かず、キックスターターのないホンダ FTR223では、セルボタンでエンジンさえも始動しなくなります。そんなときに覚えておいた方がいいのが、「バイクの押しがけ」です。ネット内で「バイクの押しがけ」を探したのですが、適切なサイトがないので筆者流の押しがけをお伝えします。

1:道の状況を確認する。(下り坂・平坦)※登り坂の場合は下り側へ車体の向きを変えます。
2:キーをONに入れます。
3:車体を前後に押し、ニュートラル位置であることを確認します。
4:クラッチレバーを握り「ギアを2速」に入れます。
5:クラッチレバーを離し、車体を少し前(後ろ)に動かし、ピストンが上死点位置付近(上死点を越えた位置)にあることを確認します。

※車体を前に動かすと、ピストンが上死点に辿り着くにしたがって、空気が圧縮される重さを感じる部分ですが、前に動かしてその部分を感じとれない場合、車体を後ろへ少し動かしピストンに重さを感じる部分を探してください。

6:再度クラッチレバーを握り、車体を前方に押しながら助走します。
7:速度が5~10km/h程度にスピードが乗ってきたら車体に飛び乗ります。
8:飛び乗ると同時にクラッチレバーを離します。

※基本的にアクセルは開きませんが、外気温などの状況に応じて若干操作は必要です。ただしアクセルを煽らないことです。

※この状態でエンジンが掛からなければ、下り坂の場合は即座にクラッチレバーを再び握り、そのまま助走を続け再びクラッチレバーを離します。平坦な道の場合、再度助走からやり直しです。

9:エンジンが掛かったらクラッチレバーを握り、ギアをニュートラルの位置にもどしてアイドリング状態を保つか、もしくは、しばらくそのまま走行します。

※上記のやり方でエンジンが掛からない場合、ギアを3速で試してみます。それでもかからない場合は長期乗らなかったために、ガソリンの劣化やプラグの汚れなども考えられますので、キャブ内やプラグの清掃が必要になります。

押しがけのコツは、選択ギアとスピード、クラッチを離すタイミング(ピストンの位置)が重要となりますので、本来はバッテリーが上がるまえにバッテリーの交換をオススメしますが、押しがけのやり方をマスターすることも必要ですのでチャレンジしてみてください。

タイヤ交換

バイクのタイヤ交換ができれば、足回りの大部分はメンテナンスできる状態となります。ホンダ FTR223のタイヤはチューブ入りタイヤですので、タイヤレバーの取り扱いは気を付けてください。通常レバーは平らな面を使いますが、爪のある方を使う際は、外側へ90度以上倒さなければチューブに傷を入れることはないでしょう。最初慣れないうちは、ホイールに傷を入れたり、チューブがねじれたりと悪戦苦闘があるとおもいますが、一度経験すればノウハウは分かってきますので、これもぜひ挑戦してみてください。YouTubeでタイヤ交換の分かりやすい動画を探しました。こちらも参考にしてください。

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オイル交換

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自分でできるエンジンへのいたわり、それがオイル交換です。手順さえ踏めばエンジンオイル交換も簡単で、基本となるやり方さえマスターできれば、どんなバイクでもオイル交換はできます。注意点は2つ! オイル交換する際「ドレンワッシャーは新品を使うこと」と、ドレンボルトは「必要以上にトルクを上げ過ぎないこと」です。ボルトの締付トルクの重要性を経験したことがない人は、「ボルトは締めれば締めるほど緩まない」と勘違いしているので、トルクオーバー気味に締め付けて、最悪ボルトを切断する方もいます。

「ボルトはなぜ締まるの?」を説明すると、ボルトは締まりながら伸びているのです。締めすぎたら必要以上にボルトが延び、エンジン側とボルト側に加工してあるネジ山どうしの摩擦がなくなり、逆に緩むのです。特に、ドレンボルトの部分はドレンワッシャーがパッキンの役目を果たしているので、素材も柔くボルトを締め付けするときに、締め込めば益々締まっていきます。ドレンボルトはトルクオーバー状態で、そして最後にボルト折れとなる恐れがあります。そしてこのドレンボルトが折れてしまうと、車体からエンジンを降し、折れたドレンボルトを取り除き、エンジン側のタップ修正など、かなりの修理費がかかりますので、特に気を付けてください。ホンダ FTR223のオイル交換方法を説明している動画をご紹介しますので、ぜひマスターしてください。

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ホンダ FTR223 まとめ

出典:http://www.honda.co.jp/FTR/color/index.html

フラットトラックレーサーの血を持つホンダ FTR223は豊富なカスタムパーツも存在し、以前から気になるバイクでした。今回ホンダ FTR223を調べていく中で、アメリカという国はエンジンがついた乗りものならなんでも競争したがり、アメリカで出来て日本で出来なかったものの一つがフラットトラックレースの世界ではないでしょうか? それは、幼い頃からバイクに触れられるアメリカの環境と違い、日本国内では法や免許制度の問題など規制で抑えられた環境の中で、スライド走行やドリフト走行など、他のカテゴリにない楽しみ方を失ったと感じました。しかし、そんな衰退しかけたフラットトラックレーサーをベースに、カスタムすることの楽しさを広め、いつの間にかメーカーにまでその存在を知らしめたストリートカスタム。触れることの楽しさ、眺めることの楽しさ、そして走ることの喜びを感じるバイク。そのベースとなるホンダ FTR223もまた魅力あるバイクだと感じました。