【鈴商 スパッセ】純和製ロータスセブン!町中を疾走するスーパーカー

バーキンなどのスポーツカーを輸入販売していた自動車販売会社の鈴商がイチから作ったスーパーカー、スパッセをご存知でしょうか。ロータスセブンにインスパイアされて作成開始、そしてパーツの1つ1つまで国産品にこだわって作成された名古屋発の和製スーパーカーの実力と魅力に迫ります。

鈴商ってどんなメーカー?

出典:http://2009.tokyo-motorshow.com/gallery/photo/130_010_Suzusho/001.html

鈴商は1973年に保険業務を行う鈴和損保として世に出ました。その3年後にはマイカーセンター鈴和を設立、その翌年には鈴商と名称を変更しましたが2011年に廃業してしまいました。営業されていた当時はオンラインでの自動車部品の販売や中古車、中古のレーシングカーの販売も行っていました。チャンピオンという点火プラグのメーカーやフェロードというイギリスのブレーキパッドのメーカーの正規販売店でもありました。

鈴商 スパッセについて

鈴商は2004年に国土交通省から自動車メーカーとしての承認を得て国内での自動車の製造、販売を開始します。その第一号として登場したのが鈴商 スパッセとなります。当時の鈴商社長のスポーツカーを町中で走らせたいという熱い思いから誕生した経緯があります。また製造コンセプトは1960年代のロータスセブン シリーズ3となり、外見もそれを踏襲しています。

鈴商 スパッセのスペック

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%88%B4%E5%95%86%E3%83%BB%E3%82%B9%E3%83%91%E3%83%83%E3%82%BB

コンピュータ支援設計(CAD)を用いてまったくのゼロから設計が開始されました。ネジ1本に至るまで国産にこだわり、製造もほとんど国内で行われるほど日本にこだわる徹底ぶりでした。
サスペンションにはダブルウィッシュボーン式となり、これはレーシングカーでよく使われている方式で鈴商はこのスパッセのためにサスペンションを新開発、商品化までに4年を費やした代物です。駆動方式にはFRを採用、エンジンは2.0L直列4気筒DOHCとなり最高出力160馬力を誇ります、このエンジンは日産製のSR20DE型を流用しており、組み合わされる5速MTトランスミッションも日産のものを流用しているかたちになります。
またオプションで6速MT、220馬力エンジンを選択できたりフォーミュラカー用のメーターやデータロガーシステムの搭載も可能としていました。2005年からは軽量カーボンボディを採用した総重量で20kg軽くなった上級グレードも販売開始されました。当時の新車での販売価格は標準モデルが3,948,000円、上級グレードは4,179,000円に設定されていました。

鈴商 スパッセの内装や外観

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%88%B4%E5%95%86%E3%83%BB%E3%82%B9%E3%83%91%E3%83%83%E3%82%BB

ロータスセブンにインスパイアを受けたモデルなので内装はレーシングカーそのものに仕上がっています。2人乗りのフルオープンカー、シートもレーシングカーのようなホールド性の高いものが採用されており、ステアリングも普通の乗用車とは違って小径のものが採用されています。外見はフロントグリルに大きく7のマークが付けられています。ロータスセブンへのリスペクトがあらわれていてとても特徴的です。またバーキンやケータハムのセブン型自動車との違いとして車体幅がスパッセのほうが若干広いことが挙げられます。これによって前者よりもどっしりとした印象を受けます。

鈴商 スパッセVについて

国産の新しいパーツと技術を採用したロータスセブンといった感じの鈴商 スパッセはカーマニアを中心にその作りの良さ、メンテナンスの容易さなどで上々の評価を得ました。この評価を受けて鈴商は自社製スーパーカーのスパッセVの作成に取り掛かります。2009年の東京モーターショーでお披露目となった鈴商 スパッセVはアルミ素材をふんだんに使用して車体重量850kg程度まで軽くすることに成功させ、エンジンにはマツダ製直列4気筒2.3Lエンジンが採用されたミッドシップレイアウトのライトウェイトスポーツカーでした。
外見はロータス エリーゼを躊躇したものとなっておりますが、随所にオリジナルの要素も感じられ新たな国産スーパーカーの登場にファンは期待しましたがその後開発は頓挫、以降のアナウンスも報じられないまま鈴商のホームページが閲覧不可になったりと不穏な空気が流れました。その後2011年に鈴商は廃業、スパッセVは数台予約を受けていたという情報もありますが結局発売されないまま幻のスーパーカーとなってしまいました。
鈴商の廃業の理由は正式には不明ですが、代表者が倒れてしまったからだという説が有力です。

鈴商 スパッセの中古車情報

鈴商は小さいメーカーで、ほとんど本社のある愛知県名古屋地方でしか出回っていなく、個体数は相当少ないことが予想されます。マニアックな輸入車、クラシックカーを取り扱うお店でごく稀に見かける程度で中古車市場にはほとんど出回っていません。2016年現在残念ながら中古車情報を見つけることはできませんでした。オークションサイトなどでも稀に出品されることもあるようですので気になる人は随時チェックしてみることをおすすめします。取引価格は200万円から300万円程度が予想されます。

まとめ

ケータハム、バーキンといったロータスセブンの亜流にして国産独特の魅力を混在させた唯一無二のスーパーカー、鈴商 スパッセはいかがだったでしょうか。鈴商は現存せず、復活も望めない現在となってはごく少ない中古車を探すしか方法がないのが残念です。