【マツダ エチュード】黄金期に隠れてしまった悲運のハッチバック

マツダ エチュードは同社から販売されていた国民的大衆車ファミリアをベースにして1987年から1990年まで販売されていた3ドアハッチバッククーペタイプのスペシャルティカーです。スポーティでおしゃれな外観も持ち合わせている車なのですが当時はマツダの黄金期、数々の名車の陰に隠れてしまい全然売れませんでした。今回はそんなマツダ エチュードの魅力に迫ります。

マツダ エチュードとは?

mazda etudeは1987年からファミリアをベースとしたスペシャルティカーとして販売されました。
この車のキャッチフレーズは「アーバン・アチュード」、直訳すると都会的な心構えとなるように洗練された雰囲気の外見が特徴的です。その外見に合わせてターゲットユーザーも「時代を先取りするセンシブル・ピープル」とうたっていました。語感のセンスがバブル時代を感じさせて80年代後半から90年代前半の日本車マニアにはくすぐられるものがあります。

マツダ エチュードのスペック

3ドアハッチバッククーペ型のボディを採用しています。
ファミリアの同型車と比較して全長が若干長く、車高が低めに設計されています。
その他のスペックは
・エンジン 直列4気筒1.6LのDOHCもしくは1.5LのSOHC
・駆動方式 FF
・トランスミッション 5速MTもしくは4速AT
というものでした。

スペチャルティカーってなに?

現在ではあまり聞きなれないスペシャルティカーとはいったいどんな車でしょうか。
その元祖は1960年代のフォード マスタングといわれており、実用型大衆車をベースにスポーツカーのようなスタイリッシュなクーペボディを架装したものです。スポーツカーの運転の楽しさと大衆車の実用性を兼ね備えていますが、日本では浸透せず、2016年現在現行で販売されている車種でスペシャルティカーに分類される車種はなくなってしまいました。

マツダ エチュードの中古車情報

3ドアハッチバッククーペというボディ形状にスポーティな走行性能というとても魅力的なエチュードですが、1990年に販売が終了しています。現状では中古で探すしか購入方法はありませんが、25年以上昔の車でしかも累計生産台数約1万台という個体数の少なさも相まって入手はかなり難しくなるでしょう。
2016年8月現在、エチュードの中古車を見つけることは残念ながらできませんでした。

マツダ エチュードのCM

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「エチュードの頃」というキャッチフレーズと夏の海岸線のような映像が素敵なCMですね。mazdaとエチュードのイメージにぴったりと言えます。そしてハスキーな歌声が印象的なブルースロックも洒落た雰囲気をより一層印象深く演出しています。

歌っているのは誰?

マツダ エチュードのCMソングはイギリスのシンガソングライターChris Rea(クリス・レア)という人が歌っています。曲名はOn the Beach(オン・ザ・ビーチ)で、1986年に販売されたアルバム「On the Beach」の1曲目に収録されています。

同時期にマツダから販売されていた名車達

エチュードと同じ80年代に販売された、マツダの名車もご紹介します。この頃のマツダのデザインは個性的で素晴らしく、またロータリーエンジンに力を入れていた時期でもあり性能面でも面白い車種がたくさんあります。

マツダ ペルソナ

インテリアにこだわり抜いた4ドアハードトップです。高級ラウンジのソファーのような後部座席が特に印象的で、インテリアデザインのためグローブボックスも撤去、代わりに助手席に収納用引き出し型ボックスを設置するというこだわりぶりでした。
また1988年に販売されたモデルですが、灰皿とライターはオプションでの設定となり、当時としては珍しい禁煙車としても話題になりました。

4代目 マツダ ルーチェ

マツダの最上級モデルとして1966年から30年近く生産されたモデルです。この4代目ルーチェは世界初のロータリーターボエンジン(12A型)を搭載したモデルとしてしられています。このロータリーターボエンジンは全域、全速ターボとうたわれる通り非常に高性能で、1982年当時の国産車の中ではその性能に並ぶものはありませんでした。

3代目 マツダ コスモ

1967年に登場したモデルは世界初の実用、量産ロータリーエンジンを搭載していることで話題になりました。この3代目コスモは前述の4代目ルーチェとデザインを共有する姉妹車となります。また、このモデルにも世界初のロータリーターボエンジン(12A型)が搭載されています。

マツダ カスタムキャブ

1989年に販売された小型タクシー専用のセダンです。
前述の4代目ルーチェ、3代目コスモのセダンをベースに開発された経緯があります。そのままのボディをベースとすると中型規格大きさになってしまうためバンパーの幅を調整するなどして小型規格に調整しています。そしてもともとルーチェが中型タクシー規格だったため、小型規格なのに車体が大きいことまた、価格も安かったこともあり全国的に普及しました。

時期に恵まれなかったマツダ エチュード

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%84%E3%83%80%E3%83%BB%E3%82%A8%E3%83%81%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%89

上記のようにエチュードが発売された時期には後に語り継がれるレベルのマツダの名車が数々ラインナップしていました。マツダ自慢のロータリーエンジンを搭載しているわけでもなく、バブル特有の派手さがあったわけでもないエチュードは、この時期のマツダの車としては少しアピールに欠ける部分があったかもしれませんね。

まとめ

コスモやルーチェといった名車が存在し、ファミリアが国民的な大衆車として爆発的に普及した時期も重なって80年代はマツダの黄金期といっても過言ではないでしょう。そういった華やかな時期の中でひっそりとあらわれ、そしてひっそりと消えてしまったエチュードは時期さえよければ普及していたかもしれません。
しかし都会的で知的なデザインは素晴らしく、そこから醸し出される洒落た雰囲気も個性的で現在でも通用する魅力があります。