【ポンティアック アズテック】世界で最も醜い車?その正体とは?

経営不振のために2010年をもって84年の歴史に幕を下ろしたアメリカの自動車ブランド、ポンティアック。長い歴史の中で様々な自動車を世に送り出してきました。GTOやファイアーバード、最終期に販売されたソルスティスといった名車がよく知られていますが今回はブランドの斜陽期に販売され、カルト的な話題をさらった迷車アズテックをご紹介します。

ポンティアックとはどんなブランドなのか

出典:http://free-designer.net/serach/entry.php?id=37053&search=

ポンティアックはアメリカのゼネラルモーターズが展開していたブランドの1つです。
キャデラックやGMC、シボレーといったGMの数あるブランドの中の中位に位置し、主に若者向けの自動車を販売していました。
ポンティアックという名前の由来はネイティブアメリカンの「ポンティアック酋長」からきており、かつては酋長の肖像画を広告に多用していました。

GMの経営不振から2010年をもって惜しまれつつも84年の歴史に幕を下ろしました。

往年の名車ポンティアック GTO

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9D%E3%83%B3%E3%83%86%E3%82%A3%E3%82%A2%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%BBGTO

アメリカ車の巨大でマッスルなイメージを定着させたといわれる往年の名車GTOはポンティアックから発売されました。
1960年代から1970年代にかけて生産されたGTOは古典的マッスルカーとして日本でも人気があり、希少車として現在でも高値で取引されています。

晩年に発売された名車G6とソルスティス

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9D%E3%83%B3%E3%83%86%E3%82%A3%E3%82%A2%E3%83%83%E3%82%AF

1990年代に入り消費者の好みの変化や日本車の台頭等でポンティアックブランドの販売台数は低下していきます。
しかしそんな中でも若者向けのスポーツカーというブランドイメージを維持するべく数々の名車が誕生しています。
代表的なのは映画「トランスフォーマー」でも使用され話題となった2シーターのオープンカー、ポンティアック ソルスティスとポンティアック G6でしょう。
特にソルスティスは2006年の北米カーオブザイヤーにノミネートされる等、ポンティアックブランドとしては久々のヒット車となりました。

ポンティアック アズテックとは

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9D%E3%83%B3%E3%83%86%E3%82%A3%E3%82%A2%E3%83%83%E3%82%AF

ポンティアック アズテックは2000年から生産が開始されたポンティアックブランドとしては初となるSUVです。
軽快な、マッスルなスポーツカーブランドのイメージがあったポンティアックからSUVが発売されるということで注目されました。

強烈な印象の外観

「この惑星上で最も用途が広い車両」というコンセプトと共に登場したアズテックは登場時から色々な意味で話題の的となりました。
その話題の中心はやはり特徴的すぎる外見です。
ポンティアック伝統のグリルのデザインと重々しく飾られたバンパー部分、上下2列に配置されたヘッドライトというフロントのデザインに対して、やたらと直線的で角張っているよく言えばすっきりしたデザインのリア部分が合わさってお世辞にも美しいとは言えない珍妙な外観となっています。

あまりにも酷いこの外見は海を越えたイギリスでも話題となりデイリー・テレグラフ誌の「世界で最も醜い車」の堂々1位に選ばれてしまいました。

フィアット ムルティプラとは永遠のライバル!?

出典:http://www.fiat-auto.co.jp/archives/FIAT_Multipla.php

決して一般受けしない珍妙なデザインの車といえばフィアットの2代目ムルティプラも負けていません。
ハイビーム用のヘッドライトがAピラーと直結しており、ボンネットの上に変な段差が設けられた「酷い外見」を代表する車として知られています。
上記デイリー・テレグラフ誌の「世界で最も醜い車」でもアズテックに続く2位にランクインされております。

1950年代と1990年代、イタリアのフィアットはその歴史の中で、2回ムルティプラという名前のミニバンを作りました。全く姿形のことなる新旧ムルティプラに共通した精神はなんだったのか、まとめます。

ポンティアック アズテックの評価は?

人も車も中身が大事です。
ポンティアック アズテックを実際に購入した人の評価はどうでしょうか。

酷いのは見た目だけ!

第一印象がよくないと取っ付きにくいのは自動車でも同じことです。
しかしスペックを見てみると、全長4,625mmの全幅1,872mmという大きさで車内空間も十分に広いことがわかります。
1.7トンの車体重量に3.4LのV型6気筒OHVエンジンとくれば走りも上々のはず。
しかもこれだけのスペックで現地価格は日本円にして約260万円という安さです。

ユーザーレビューは概ね好評の隠れた名車だった!

上記スペックと価格とのバランス、そして天下のGM傘下のブランドとくれば完全にただの名車です。
勇気を振り絞って購入したユーザーからの評価は意外というべきかやはりというべきか、非常に高いものとなっています。
アメリカで市場調査を行っているJDパワーが発表した結果によると小型SUV部門ではトヨタのRAV4を凌いく評価が与えられています。

海外ドラマでも登場した2004年式ポンティアック アズテック

Amazonから提供されているインターネット・ムービー・データベースという映画やゲーム、ドラマの情報を取り扱っているデータベースでユーザーの評価が最も高いテレビシリーズに選ばれた人気の海外ドラマ「ブレイキング・バッド」。
その劇中でメインキャストのウォルター・ホワイトがシーズン5まで愛用していた車が2004年式のポンティアック アズテックなのです。

ポンティアック アズテックの中古車情報

この個性的な名車アズテックの中古車は日本に存在するのでしょうか。
調べてみました。

日本市場からの撤退後の発売なので個体は少ない様子

2000年をもってポンティアックは日本市場から撤退しています。
アズテックは日本からの撤退後の発売ですので当然日本未導入モデルとなります。

中古車情報を調べてみましたが並行輸入でも日本にはほとんど入ってきていない様子で数年前まで1台だけ出回っていたようですが現在販売されているものは残念ながら見つけることができませんでした。
当時の取引価格は130万円程度だったようです。

ポンティアック アズテックのミニカーが存在する!?

現状日本では中古車でも中々手に入らないアズテック。
ならばミニカーではどうか。と調べてみましたが有名メーカーのマジョレットやマッチボックスの商品ラインアップを見てみましたがポンティアック アズテックのミニカーは存在していませんでした。

まとめ

酷い外見も含めて生産が終了した今でもマニアックな話題に事欠かないポンティアック アズテック。
残念ながら現状中古車やミニカーを入手するのはとても難しいですが、もし中古車市場に出回ることがあればこれほど愛おしい小型SUVも珍しいですので是非ともチェックしてみてください。