【トヨタ クイックデリバリー】トヨタが生み出した運搬車の秘密とは?

トヨタ発祥の運搬に特化した独特な形の「クイックデリバリー」ですが、現在でも多方面に活躍し配送以外にもさまざまな業種で活躍できる車種となっています。良く街中では見かけるのに意外と知られていない、クイックデリバリーの魅力に迫りたいと思います。

クイックデリバリーの誕生はあの企業のため!?

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%A8%E3%82%BF%E3%83%BB%E3%82%AF%E3%82%A4%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%87%E3%83%AA%E3%83%90%E3%83%AA%E3%83%BC

クイックデリバリーの誕生は誰もが知るクロネコヤマトで有名な運送会社大手のヤマト運輸の依頼によってトヨタが設計生産した車両で、扉を開けて車外に出ることなく運転席から荷室までの移動を容易に出来る車両を目的として作成されウォークスルーバンとも呼ばれる車種になります。今では、クロネコヤマトに限らずその派生車種などもいろいろなシーンで見かける事がありますが、もともとはクロネコヤマトのアイディアから歴史が始まった車両なのです。扉もヒンジ式ではなく運転席からスライド式のドアを利用しているため、交通量の多い地域でのドア開閉も非常に安全性が高く、歩行者やその他周りの状況に配慮された機能的な車両となっています。

クイックデリバリーにはいくつかの種類がある

出典:http://221616.com/car-topics/a_0000066567.html

クイックデリバリーの種類は主に積載量で差別されています。最大積載量2tの「トヨエース」、同じく1tの「ハイエース」が存在しており、それぞれの名前の後にクイックデリバリーという名前が付加されています。また寒冷地向けの車種として4WDのラインナップや環境に配慮されたハイブリッドなども存在していました。

新車時の価格設定とは?

クイックデリバリーは思い返すとよく見かける自動車ではありますが、生産台数としては決して多くはありません。本来はヤマト運輸向けとして生産されていたということもあり、その生産台数の少なさのためか新車時の価格は500万円を超えていたと言われています。結果として、ヤマト運輸としても生産終了間近では、コスト削減のため、通常のトラックを利用するといったエピソードが存在しています。

中古での購入は可能なのか?

クイックデリバリーは見ての通り、利用用途がはっきりした車種の為に一般大衆向けとしての期待はできませんが、逆に配送や移動販売などの目的が明確な形で購入検討することは非常に向いていると言えます。しかしながら、中にはあえて自家用として利用したいと考えるユーザーがいるのも事実です。クイックデリバリーは少量生産であるが故に、やはり中古車の販売市場でもかなり限られた台数しか見られないのが現状です。2016年8月時点での平均的な価格帯としては180~200万円前後で推移している様子です。年式や走行距離などによっては100万円を下回る車両も存在していますので、購入価格としては決して無理のない価格設定かと思います。

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気になる燃費の実情に迫ります

中東の不安定な情勢や世界的な不況が続いている昨今では、原油価格がどうしても不安定になってしまい、中古車はもちろんのこと新車でもガソリン代について考えなければならないほどになってきています。さて、気になるクイックデリバリーの燃費に関してですが、まず燃料は軽油を使用します。標準的な2tサイズの10・15モードの燃費は10.6km/Lとなってはいますが、積載量などの利用状況によるかと思われますが、現状では5~6km/Lというのが現状です。しかしながら通常の2tトラックから比べると決して悪いとは言えない数値なのではないでしょうか。軽油のため燃料料金自体も安いことを考えると無理な数値ではないかと思います。

ライバルとなる車種とは?

クイックデリバリーのジャンルでもあるウォークスルーバンの中ではほかに、デリバリーバンやステップバンなどの名前で呼ばれているものも存在しています。クイックデリバリーと同程度の寸法のウォークスルーバンの中では日産 アトラスロコの後継車種として登場した、アトラスMAXが挙げられます。クイックデリバリーとの大きな違いは新車時の価格設定で、アトラスMAXはディーゼル仕様で300万円前後と非常に手ごろな価格が魅力でした。また軽クラスとしてもダイハツ ミラのウォークスルーバンタイプが存在し、大型の2tサイズのウォークスルーバンでは侵入が困難な場所であっても、車体の小ささを利用して容易に活動する事が出来るのが特徴です。

ユニークですが使い勝手抜群の運搬車!

出典:http://dmcn.cocolog-nifty.com/blog/2013/06/post-6b00.html

現在ではクイックデリバリーは新車で購入する事は出来なくなってしまいましたが、それでもクイックデリバリーを求めて中古市場を探し回る人は少なくないはずです。特に商用と利用目的とした方にとっては、車内で荷室に移動できる点を考えると、便利である一方で無駄に車外に出る必要がないため、安全面でも一役買っている構造になっております。また、一般ユーザーの中でも広大な荷室を最大限利用しキャンピングカーのような改造を施すことでクイックデリバリーキャンピングカーとして利用している強者のユーザーも中には存在しています。現在ではすでに生産されていないため、現存する車両を探すしか方法はなくなってしまいましたが、商用利用のみならず、使い方やアイディアによっては一般ユーザーでも利用する事が出来るクイックデリバリーの抜群の使い勝手を試してみるのも、自動車ファンとしては面白い試みなのかもしれません。