【スズキ APV】変わった出自の世界戦略ミニバンの正体とは?

近年、非常に需要が高くなっておりそれに比例して注目度も高くなっていくミニバン業界。その魅力はなんといっても商用車としては手軽なサイズと手軽な金額にあります。その中でも今回はスズキが世界を見据えて開発したミニバンであるAPVを紹介しちゃいます。

日本における逆輸入車について

日本国内では、バイクに関しては逆輸入はわりと一般的であるといわれていますが、4輪自動車に関してはあまり普及しているとは言い難い状況であるといわれています。その理由に、日本の規定に合わせないといけないために輸入するのが困難である、故障した時にパーツが海外から取り寄せないといけない、などとさまざまな理由があるためです。メリットとデメリットはいろいろありますが、現在のところ、スズキでは逆輸入車の日本国内販売はしていません。

suzukiのAPVも例外ではなく、インドネシアで生産している「世界戦略車」のため、日本では販売はしていません。ただ、インドネシア国内だけで販売しているというわけでもなく、日本以外だとヨーロッパを除く殆どの地域に向けて輸出はしているそうです。そのため、インドネシアを中心とした各地域の事情に則した性能となっています。

輸入の予定は?

海外を旅行した際に、スズキのロゴが入った見慣れないミニバンを見たがあの車は一体なんだろう? といった話がよくインターネットで見受けられます。そのためか日本でもAPVに注目している人々は一定数いるようで、それを知ってか知らずかスズキは「アジアで生産した小型車を日本に“逆輸入”して売ることを検討している」と発言しています。しかし、昨今の逆輸入車の不振、特にアジア圏で大人気だったマーチが不振だったことを考えると、一筋縄ではいかないようです。

未だにアジア圏で生産された自動車を不安視する風潮は強く、日本国内は海外のさまざま車が集まり、また、それらの車を使用する環境も整っているためか競争が激しいというのも理由かもしれません。

スズキのインドネシア事情

現在、インドネシアの経済状況はかなり明るい状況で、非常に好調であるといわれています。それらの需要を睨んでか日本の自動車産業もインドネシアの自動車業界へ多くのメーカーが参入しており、スズキもその一つです。

インドネシアの家庭には子供が多く、6人家族のうち半分以上が子供ということも少なくありません。当然、そういった家族向けのミニバンが人気車種となっているようです。その中でもAPVは上手く需要をついた形となり、インドネシア国内ではかなりの台数が販売されており、2014年にはインドネシア国内での販売台数が第3位となったりしています。生産拠点も順調に増やしており、2016年現在でインドネシア国内に4ヵ所の生産拠点を持っています。

インドネシアではトヨタがかなりのシェアを持っていますが、それでも旅行にいけばかなりの台数のAPVを見ることができるようです。ファミリー用の自動車ではありますが、その積載量やスペースを生かし、さまざまな用途にも使用されているようです。

中古市場でも大人気

そういう車ですから、インドネシア国内での中古車市場でも非常に人気があるそうです。インドネシア国内では、小型車、ファミリー向けの車、商用車などに大きな需要があり、その中でもTOYOTAのAVANZA、DAIHATSUのXENIA、SUZUKIのAPV、この3つの自動車は1年ぐらい運転しても価格が全く落ちないほど人気を誇ります。

気になる価格は

新車で日本円に換算すると約180万~220万程度で、中古車であったとしても殆ど値下がりすることはなく、新車価格から少し落ちる程度のようです。仮にAPVを輸送した場合、これらの価格に100~200万程度上乗せすることになるでしょうか。

めざましい経済成長を遂げているインドネシアではありますが、まだまだ先進国に比べると国民の生活水準は高いものではありません。APVは手ごろな価格とはいわれますが、それでも購買層は比較的裕福な家庭、子供の多い生活に余裕のある家庭が主のようです。

日本でAPVに乗るにはどうしたらいいのか?

元々、国内では販売されておらず逆輸入の予定もスズキが検討はしているようですが先行きは不透明です。さらにインドネシアと日本での自動車の規格の差の問題などもあり、自動車ディーラーに頼んで輸入してもらうという形しかないようです。

ですが、自動車の輸入は非常に手間がかかり、日本の自動車規制に適合するように改造するための費用などもかかるため、よほどAPVに乗りたいという理由がある人間でもない限りは輸入しようということもなく、日本国内でAPVが走っているのをみることは殆どないでしょう。インターネット上では、ごく少数ではありますが、発見の報告はあるようです。

まとめ

いかがだったでしょうか。海外を旅行した際に日本の自動車メーカーの見慣れない自動車を見るというのは、こういったAPVのような背景もあるわけです。ただ残念なことに日本国内で見ることは殆どないといってよい状況です。

もし海外旅行でAPVを見かけたときに「そういえばパソコンで見たことがあるな」とでも心の片隅で少しでも思い出していただければ幸いです。