スズキ レッツ4ってどんなスクーター?バッテリーの交換方法などもお送りします

レッツ4はスズキが販売していた低価格路線のスクーターです。ホンダのトゥディなどライバルとの比較やバッテリーの交換方法なども交えて、どんなスクーターだったのかお伝えします。

スズキ レッツ4ってどんなスクーター?

出典:http://www.goobike.com/catalog/SUZUKI/LETS4/10327.html

経済的な日常の足として大ヒットとなったレッツ2の後継モデル

「レッツ4」のことを紹介する上で、まず話しておきたいのが「レッツ2」というスクーターです。1996年に販売されたこのレッツ2はフロントカウルに収納を備えるなど便利機能を備えた「レッツ」から装備を省き、100,000円以下の低価格で販売されたことで大ヒットとなりました。そんなレッツ2ですが年々厳しくなる排ガス規制への対応が問題となっていきます。排ガス規制へ対応すればそのぶんレッツ2の価格は上げざるをえなくなってしまう、そうなれば低価格を売りに販売台数を伸ばしてきたレッツ2は販売台数を落としてしまうというジレンマがあったのです。

1999年には実際に排ガス規制への対応と同時に価格を引き上げたレッツ2ですが、それまでの好調な販売から一転して不人気モデルとなってしまいました。こうした排ガス規制への対応も見越した上で、再び低価格路線で販売できるレッツ2の後継として開発が開始され、2004年に発売となったのがレッツ4というスクーターです。

環境性能に強い4ストロークエンジンを採用し、排ガス規制への対応もしっかりと行いながら価格も99,800円(税抜き)と同時期に販売されていたレッツ2よりも安い価格を実現していたレッツ4は、レッツ2と同じく大ヒットモデルとなりました。

レッツ4はその後、排ガス規制が引き上げられる度に装備の変更などで対応していくことになります。ある程度先を見越して設計されたレッツ4は大幅な改良を加えることなく排ガス規制に対応することができたため、排ガス規制への対応で大幅に価格が高くなることもありませんでした。2007年に行われた排ガス規制への対応ではマフラーを触媒付きのものに変更することで対応できましたが、同時期に販売されてきたレッツ2は排ガス規制への対応と価格のバランスを維持することが難しく、レッツ4に安価なスクーターの立ち位置をゆずり、その販売を終了しました。

その後も好調な売れ行きを続けたレッツ4は中国などでも販売されるようになります。2010年にはスズキと中国企業の合併会社が現地でレッツ4を生産していましたが、2011年のモデルでは日本国内生産に戻されました。

スズキの低価格スクーターとして2004年から販売され続けてきたレッツ4ですが、同時期に販売されていたレッツ5も含めてモデルを新型レッツに統合することになり、2015年に生産終了となりました。

スズキ レッツ4の年式別モデルをご紹介

2004年モデル:排ガス規制を見据えて開発されました

レッツ2の後継車種として、将来厳しくなる排ガス規制への対応も見越して開発されたのがレッツ4の2004年モデルです。電子制御式のインジェクションを採用するとともに、省燃費性能に優れるといわれるA404型 空冷4ストローク SOHC 2バルブ 単気筒エンジンを搭載し、最大5PSを8,000rpmで発生させ街乗りに十分なパワーと省燃費性能を両立させることに成功しました。車体重量も60kgと軽量に仕上げられ、十分なパワーのあるエンジンと相まって街乗りでは高い機動性を確保することに成功しています。

2005年には小物雑貨のようなかわいらしいデザインと装備を充実させた「レッツ4 パレット」が、2007年にはフロントカウルに大型のカゴを取り付けた「レッツ4 バスケット」といった派生モデルも追加され、販売されました。

2007年モデル:触媒付きマフラーで排ガス規制に対応

2007年の排ガス規制への対応でマフラーを触媒付きのものに変更していることが大きな変更点としてあげられます。マフラーの変更を受けてエキゾーストガードとマフラーガードの形状が変更されているのが外観上の大きな変更点といえるでしょう。エンジンの点火方式にも見直しが行われており、希望小売価格は124,950円(税込み)と2004年から販売されていたモデルに比べ高額になってしまっています。

2009年モデル:統合により安価モデルと決別

今までレッツ4とその上級グレードである「レッツ4G」という2つのグレードで販売展開をしていたレッツ4ですが、2009年にこの2つのモデルが統合され、レッツ4に燃料メーターを標準装備したレッツ4のみのグレード構成になりました。このレッツ4はGに比べるとリアキャリアがないなど装備が簡素化されていましたが、それまでの標準グレードに比べると価格は5,250円の引き上げられました。Gのようなモデルへのニーズは純正オプションを用意することで対応しています。実質的には低価格路線モデルから標準的な装備を充実させたモデルへと路線を変更する布石にも思えます。2016年現在低価格路線のスクーターが姿を消していることから、この段階でレッツ4が低価格を維持することが難しいと考えられていたのかもしれません。

2014年モデル:度重なる改良を加えられたファイナルモデル

10年にわたり改良が加えられ販売されてきたレッツ4の集大成ともいえるのが2014年に販売されたファイナルモデルです。10型と呼ばれるこのモデルではカウリングファンカバーと呼ばれる純正オプションだったパーツが出荷時に装着されながらも価格は据え置きの138,240円(税込み)なっていたため、若干ながらもお買い得なモデルとなっていました。

レッツ4ではエンジンが十分に暖まっていない状態だと不具合がでる恐れがあるとして、エンストやエンジンの始動不良が見られた車両に対して2015年にサービスキャンペーンが行われています。その対策メニューとしてファイナルモデルに出荷時から装備されていたカウリングファンカバーの追加が上げられていたのです。カウリングファンカバーはエンジンの暖気時間を短くするためのパーツですので、レッツ4のエンジンには元々十分な暖気を必要としていたことになります。

スズキ レッツ4のメンテナンス

バッテリーの交換方法は?

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エンジンの始動性が悪くなったときは、もしかしたらバッテリーが弱ってきているのかもしれません、10年近く交換しないという強者もいますが、できれば5年くらいで定期的に交換しておくと安心です。レッツ4をはじめとしてスクーター用のバッテリーは非常に安価です。自動車なら下手をすると数万円とかかるバッテリーも安ければ1,000円台で購入できてしまいますので、調子が悪いと思ったらしっかりと交換して見てください。

バイク店で交換を依頼すると意外と高いのがバッテリーです。バッテリー本体込みで15,000円くらいが相場ですので、ここは思い切ってDIYでの交換がおすすめです。では、レッツ4のバッテリー交換方法を見てみましょう。

まずは下記のものを準備します。

・新品バッテリー
・メガネレンチ8mm
・六角レンチ4mm
・雑巾


1 まずは六角レンチで足下のパネルのネジをはずしていきます。2つのネジでとまっています。

2 パネルをはずすと横置きされたバッテリーが顔を出します。結構汚れていると思いますので雑巾で簡単に汚れを拭いておきます。拭き取れたら、端子が接続された状態でバッテリーを斜めに引き抜き、バッテリーを安定した場所に置きます。

3 安定した場所にバッテリーを置いたら、端子をメガネレンチではずします。感電防止のためまずマイナスターミナルからはずします。マイナスターミナルをはずしたらターミナルが車体などに接触しない場所に置き、次にプラスターミナルをはずします。

4 後は新品のバッテリーをはずすときと逆の手順で取り付けていきます。ボックス内に新品のバッテリーを治め、パネルを取り付けます。エンジンが始動すればバッテリーの交換は完了です。

スクーターのバッテリーに関しては海外製の安価なものだと微妙にサイズが大きくボックス内にバッテリーが収まらない場合があるようです。amazonなど商品のレビューが乗っているサイトで評価を見てから購入したほうがよいでしょう。

エンジンオイルの交換方法は?

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レッツ4に限らず短距離を低速でしか走行しない車やバイクのエンジンは内部にスラッジがたまり、放置しておくとそのままエンジンの始動不良やエンジンストールといった不具合につながります。何かとエンジントラブルのもとになるスラッジですが、エンジンオイルを定期的に交換することでトラブルを予防することができます。案外簡単にできるメンテナンスですので、興味のある方はDIYでのチャレンジしてみてください。

ちなみにエンジンオイルの種類についても触れておきます。エンジンオイルは大きく別けると化学合成オイル、部分合成オイル、鉱物油の3種類があります。化学合成油は比較的高額で、スポーツ走行など一部の特化した性能のオイルを作るのに適しています。鉱物油はそうした特化したものは開発しづらい反面安価に購入できます。部分合成オイルは化学合成オイルと鉱物オイルを混ぜ合わせて作られます。スクーターのような経済性を重視した車両だとどうしても安価な鉱物油を選びがちなのですが、鉱物油はエンジンオイルにスラッジが発生しやすいオイルといわれています。できればエンジンオイルは鉱物油や部分合成オイルではなく、100パーセント化学合成オイルを使用してください。

では、具体的なエンジンオイルの交換方法を紹介します。

まず下記のものを準備します。

・エンジンオイル 500cc×2本
・使い捨て廃油処理箱
・ジョウゴ(オイル注入に使います)
・新品のドレンボルトとガスケット
・できればトルクレンチ、なければメガネレンチやラチェットレンチ
・作業手袋
・雑巾

では、具体的な方法に移ります。

1 エンジン上側のオイル注入口を開け、エンジン右下にあるドレンボルトからオイルを受けられる位置に廃油処理箱をおきます。注入口を開けるのはエンジンオイルが抜ける時間を早めるためです。

2 廃油処理箱がおけたらレンチでドレンボルトを開け、古いエンジンオイルを廃油処理箱で受けます。この時飛び散った古いエンジンオイルを拭き取れるよう雑巾を用意しておくと便利です。

3 オイルが全て抜け出たら、新品のドレンボルトとガスケットを組み合わせて締め付けます。この時強く締め付けすぎると次回交換時にドレンボルトが固着してしまうことがありますので、できればトルクレンチで規定のトルクに締め付けるか、なければ軽く締め付けすぎないようにします。エンジンオイルを入れた後に漏れがないか確認しておきます。

4 ドレンボルトを締めたら、オイル注入口にジョウゴに差し込みエンジンオイルを注入していきます。全て注入し終えたら注入口のキャップを閉めます。レッツ4だとエンジンオイルが少し残ると思いますので、次回のために残しておくか廃油として捨ててしまいましょう。

5 エンジンオイルが交換できたら1度エンジンを始動させてみます。注入口のキャップやドレンボルトを再度確認して漏れがないようなら、エンジンオイルの交換は完了です。廃油処理箱はビニール袋に入れて密封し、燃えるごみとして出してしまいます。古いガスケットやドレンボルトは燃えないごみで処分し、後片付けをしてエンジンオイルの交換は完了です。

簡単な改造なら、まずカウリングファンカバーを取り付けましょう

レッツ4をできるだけ長く乗り続けるためにしておきたい改造メニューが「カウリングファンカバー」の取り付けです。リコールが届けられているので、エンジンの始動不良などが見られた車両ならバイク店でサービスが受けられますが、トラブルを予防するためにカウリングファンカバーを取り付けてしまうのも一つです。パーツ自体は安価な商品ですので、できればDIYで取り付けて、安心してレッツ4を長く乗り続けましょう。

取り付け方法は非常に簡単で、レッツ4の右側にあるエンジンの丸くなっている部分にカバーをはめるだけです。スズキのバイク店に行けば購入できますので、レッツ4に乗っていてまだ対策をしていない方はぜひ取り付けて見てください。

ちなみにこのカウリングファンカバーは、エンジンを早く暖めるためのパーツです。暖気が不足したまま走行することでエンジン内部にスラッジがたまるのを防ぐのが目的のパーツです。十分な暖気を走行前に行うことで補うこともできますので、カウリングファンカバーが装着されていない車両にお乗りの方は十分な暖気をしてから走行することをおすすめします。

スズキ株式会社 オフィシャルwebサイト

スズキ レッツ4の評価は?

十分なパワーと国産の信頼性があります。

4ストのスクーターなので、遅いイメージがありましたが、制限速度30kの原動機自転車には丁度良いパワーだと思います

出典:review.kakaku.com

乗った感想は満足です。価格は手頃、車体の組み立ては国内(愛知県豊川市)、車体は小さいので小回りがきくなどです。

出典:review.kakaku.com

レッツ4の評価を見ていますと、50ccを下回る4ストのスクーターとして乗っている方には十分にパワーが出ていると感じられるようです。反面他のスクーターなどから乗り換えた方などだとパワー不足に感じる場面があるようですので、そういった方はレッツ4のよさに気づくまで時間がかかるかもしれません。

スズキ製スクーターは日本国内生産ということで安心感があるようです。スクーターの信頼性については不満の声はあまり聞かれません。

スズキ レッツ4の中古車はいくらくらい?

2016年の中古は支払総額38,600円からとなっています

中古バイク検索サイトによると、2016年現在登録されているレッツ4の中古バイクはもっとも安い車両で支払総額38,600円からとなっています。支払総額だと50,000円台の車両が多く、このあたりの車両がコストパフォーマンスも優れているように見えます。販売台数自体が多いレッツ4は登録されている台数も多く、2016年現在で730台ものバイクが登録されています。支払総額を50,000円に絞って探しても結構な台数が候補にあがります。元が低価格路線だったスクーターですので、安い予算でも状態のよいものを見つけることができるでしょう。

2015年に生産を終えたレッツ4ですが、中古バイク検索サイトには新車や未使用のレッツ4がまだまだ販売されています。レッツ4にこれからも長く乗り続けたいとお考えなら、今のうちに思い切って未使用の車両に買い替えてしまうのも一つでしょう。

レッツ4をライバル車と比較してみよう

アドレスV50:レッツ4と共通点の多いスズキ製スクーター

出典:http://www1.suzuki.co.jp/motor/product/uz50xl5/style_price

アドレス自体は1980年代から販売される、息の長いモデルです。50ccのV50以外にも多数のモデルがラインアップされています。アドレスV50はレッツ4と同じく50ccエンジンを積んだモデルで、2006年モデルではレッツ4のエンジンを一部改良したものが搭載されていました。2015年にレッツシリーズと同じくモデルチェンジしています。

レッツ5:レッツ4に充実した装備を与えたようなモデル

出典:http://www1.suzuki.co.jp/motor/product/uz50yl3/style_price

低価格路線のレッツ4と異なり、リアキャリアやハンドルポケットなど装備を充実させ価格も標準モデルで147,960円(税込み)と高価になっています。レッツ4に装備を充実させたようなモデルになっていました。2015年にレッツ4とともに販売を終了しています。

トゥデイ:ヘッドライトがチャーミングなレッツ4のライバル車種

出典:http://www.honda.co.jp/TODAY/photo/03/index.html

105,000円(税込み)で販売されていた、レッツ4のまさにライバルといえるスクーターです。ホンダから販売されレッツ4同様大ヒットとなった後は、これまたレッツ4同様排ガス規制の対応のため装備を充実させつつ価格も134,400円(税込み)と高価になっていきました。ハンドルの上部に取り付けられた丸形のヘッドライトがチャーミングです。

まとめ:レッツ4は国内生産で信頼性の高いスクーター

出典:http://www1.suzuki.co.jp/motor/product/uz50dl2_pbs/top

台湾や中国など製造原価の安い国で製造されるスクーターが多い中、レッツ4は国内生産されているという点で安心感があるスクーターだと言えるでしょう。ただ、オイルフィルターを備えていない安価なモデルですので、乗りっぱなしだとどうしてもエンジンオイル内にスラッジがたまってしまい、エンジンが急に止まるなどトラブルが引き起こされてしまいます。このレッツ4の弱点は定期的なオイル交換を行う、カウリングファンカバーを取り付ける、冬期にはしっかりと暖気をしてから走行する、などの工夫でカバーできることがほとんどです。メンテナンスや対策さえしっかりと行っておけば、さすが国産と思わせるクオリティを維持できます。

生産は終了しているレッツ4ですが、まだまだ新車を販売しているバイク店はあります。中古車はコンディションが悪い車両も多いので、レッツ4に興味がある方は今の内に新古車や未使用車を購入してしまいましょう。

スズキのレッツといえば初代レッツをはじめレッツ2やレッツ4にレッツ5と色々ありますがその違いがどういったものなのか、ライバルのビーノやトゥデイとの比較に評価も交えて紹介します。