【スズキ グラストラッカー ビッグボーイ】低燃費、頑丈で荒れた路面もお手のもの!

トラッカーブームにより誕生したグラストラッカービッグボーイ。ファッション雑誌などでも見かけることのあるおしゃれバイクです。今回はグラストラッカーとグラストラッカービッグボーイの違いや、年式によるエンジンの違いなどをピックアップしております。

スズキ グラストラッカー ビッグボーイ

発売開始は2001年から

グラストラッカービッグボーイはグラストラッカー(2000年~)の派生車種として2001年に登場。1990年代のストリートトラッカーブームによって誕生したディアルパーパスモデルです。名前はアメリカの草レース「グラストラック」より由来しています。オンロードをメインにしつつ、オフロード走行も可能な仕様となっているので、少々の林道走行も可能です。

通勤やツーリングキャンパーの足として人気のほか、カスタムシーンではスカチューン、アメリカンといった改造を好む愛好家たちにも人気があります。対抗車種はヤマハ TW200(TW225)、ホンダ FTR、カワサキ 250TRなどです。

キャブレターモデルとFIモデルが存在する

グラストラッカービッグボーイは2008年にキャブレターからFI(フューエルインジェクションシステム)へとマイナーチェンジしています。これは厳しくなった自動車排ガス規制にキャブレターでは対応できなくなったためです。この燃料供給装置の変更時に、これまでセルとキックを併用していた始動方式でしたが、セルのみになりました。そのほかにも少し変更があり、フォークブーツを標準装備しています。

キャブレターモデルには4バルブと2バルブエンジンが存在する

グラストラッカービッグボーイのキャブレターモデルの前期型エンジンは、スズキのロードモデル、ボルティーのエンジンを採用しており、4バルブエンジンとなっています。2004年のマイナーチェンジでスズキ ST250 E typeと同じ2バルブエンジンに変更されました。

これにより、最高出力は同じ20PSですが走りの特性が変化し、前期型はエンジンを回して乗るといった感じで、後期型は低中速よりのトルクの粘りのある走りが楽しめる、といった性格に変わりました。

4バルブ、2バルブ、キャブ、FIの見分け方と特徴について

4バルブエンジンは、エンジンからエキゾーストパイプが2本出ています。2気筒のように見えますが、これが4バルブエンジンの特徴です。2バルブはエキゾーストパイプが1本となっております。次にキャブレターとFIの見分け方ですが、エンジンの右側を見てキックペダルがあるタイプはキャブレター、なければFIと見分けることができるのでご活用ください。

4バルブエンジンはこんな人におすすめ

2バルブに比べて高回転域が得意な4バルブエンジン。スムーズに加速していくので誰にでも扱いやすいエンジンです。ただし、社外エキゾーストパイプはあまり種類が用意されておりません。

2バルブエンジンはこんな人におすすめ

低中回転域がトルクフルに味付けされた2バルブエンジンのグラストラッカービッグボーイ。ゆっくり走るタイプの人や、エンジンの粘りある加速を楽しみたい人におすすめです。中古車流通量も多く、マフラーなどのアフターパーツも比較的多いのが特徴。

キャブレターはこんな人におすすめ

基本的な知識があれば改造できるキャブレターは、吸気系のカスタムを前提とする人におすすめです。FIをセッティングしようとすると専門的な知識と、セッティングするためのコンピューター機材が必要となり、出費も多くなります。その反面、キャブレターは機械的に噴射燃料の調整をするので、DIYでも問題なくできることでしょう。

FIエンジンはこんな人におすすめ

FIにより、かんたんにエンジンを始動でき、燃費もよくスムーズなエンジンフィーリングです。例えば毎日の通勤通学などでの使用を考えているならFIが良いでしょう。また、FIモデルはタンク容量がキャブレターモデルよりも2.4L多い8.4Lとなっているので長距離ツーリングにも向いています。キャブレターと比べると、性能面や扱いやすさなどはFIが一番でしょう。

ただし、キャブレターの機械的な「味」を楽しむには向いていません。最も実用的で、現在も新車が販売されております。少しでも状態の良い物を、と考えるならやはりFIでしょう。

キャブレター前期型(~2004年3月)のスペック 

型式:BA-NJ47A
総排気量:249 cc
エンジン:空冷 4サイクル 単気筒 SOHC 4バルブ
最高出力:15kw (20 ps)/7,500rpm
最大トルク:21N・m(2.1kg・m) /6,000rpm
燃料供給方式:キャブレター
始動方式:セル/キック
全長:2,135mm
全幅:910mm
全高:1,145mm
最小回転半径:2.4m
乾燥重量:126kg
燃料タンク容量:6L
変速機:5速マニュアル
フロントタイヤサイズ:100/90-19 57P
リアタイヤサイズ:130/80-18 66P
新車価格:37万4,000円

キャブレター後期型(2004年4月~2008年2月)のスペック 

型式:BA-NJ4BA
総排気量:249 cc
エンジン:空冷 4サイクル 単気筒 SOHC 2バルブ
最高出力:15kw (20 ps)/7,500rpm
最大トルク:22N・m(2.2kg・m) /6,000rpm
燃料供給方式:キャブレター
始動方式:セル/キック
全長:2,140mm
全幅:910mm
全高:1,145mm
最小回転半径:2.4m
乾燥重量:120kg
燃料タンク容量:6L
変速機:5速マニュアル
フロントタイヤサイズ:100/90-19 57P
リアタイヤサイズ:130/80-18 66P
新車価格:39万2,700円

FI(2008年9月~)のスペック 

型式:JBK-NJ4DA
総排気量:249 cc
エンジン:空冷 4サイクル 単気筒 SOHC 2バルブ
最高出力:14kW(19PS) / 7,500rpm
最大トルク:21N・m(2.1kgf・m) / 5,500rpm
燃料供給方式:FI
始動方式:セル
全長:2,200mm
全幅:910mm
全高:1,145mm
最小回転半径:2.5m
装備重量:139kg
燃料タンク容量:8.4L
変速機:5速マニュアル
フロントタイヤサイズ:100/90-19 57P
リアタイヤサイズ:130/80-18 66P
新車価格:46万3,320円

グラストラッカービッグボーイの愛称、通称

グラストラッカー、グラストラッカービッグボーイは総じて「グラトラ」と呼ばれることがあります。そのほかグラストラッカービッグボーイは「BB」と呼ばれことも。これは「BIGBOY」を省略したものと思われます。

スズキ グラストラッカーとビッグボーイの違いは?

違い:タイヤ径

※グラストラッカー

タイヤ径がグラストラッカービッグボーイの方が1インチ大きくなっています。また、グラストラッカービッグボーイはブロックパターンのタイヤを装着していますが、グラストラッカーはオンロードパターンです。

違い:フォーク、スイングアーム

タイヤ径の違いから、グラストラッカービッグボーイはフロントフォーク、リアスイングアームの長さが延長されています。グラストラッカーのタイヤ径をただ大きくした、というわけではないことがわかります。

違い:リアフェンダー

グラストラッカービッグボーイはフラットフェンダーを採用しています。ブロックパターンのタイヤといい、フラットフェンダーといい、トラッカーの雰囲気が強く感じられるのがグラストラッカービッグボーイだといえるでしょう。

違い:シート高

1インチタイヤ径が違うわけですから当然シート高も変わり、グラストラッカービッグボーイのシート高は790mm、それに対しグラストラッカーは750mmと40mmの大きな差があります。

違い:ハンドル

グラストラッカービッグボーイはハンドルが30mm低く、幅が20mm広くなっています。よりトラッカースタイルを意識したライディングポジションといえるでしょう。

グラストラッカー(2008年9月~)のスペック FI

型式:JBK-NJ4DA
総排気量:249 cc
エンジン:空冷 4サイクル 単気筒 SOHC 2バルブ
最高出力:14kW(19PS) / 7,500rpm
最大トルク:21N・m(2.1kgf・m) / 5,500rpm
燃料供給方式:FI
始動方式:セル
全長:2,050mm
全幅:900mm
全高:1,130mm
最小回転半径:2.4m
装備重量:136kg
燃料タンク容量:8.4L
変速機:5速マニュアル
フロントタイヤサイズ:3.00-18 47S
リアタイヤサイズ:120/80-17M/C 61S
新車価格:43万920円

グラストラッカーはストリートユース向け!

シート高が低く、オンロードタイヤを装着しているグラストラッカーはどちらかというと、ストリートユースに向いているといえます。また、シート高が低いので、足つきを気にすることの多い女性にもおすすめです。

グラストラッカービッグボーイはというと、ブロックパターンタイヤを履いていること、ハンドルの位置など、トラッカーの要素が含まれるので、多少のオフロードも楽しめる性能があり、トラッカースタイルを強調したカスタムなども楽しめるといえます。

スズキ グラストラッカー ビッグボーイの中古車情報

グラストラッカービッグボーイの中古車相場は5~49万円

車両価格:7万8,000円(消費税込)
支払総額:12万5,300円(消費税込)

流通量の多いグラストラッカービッグボーイの中古車選びは、それほど神経質にならなくても大丈夫です。その理由は、エンジンがとても頑丈で、シンプルな設計なのでトラブルが極めて少ないからです。だから見た目で選んでも良いでしょう。例えば底値帯の5万円クラスの車体はサビが目立つものが多いのですが、ご自身が納得すれば問題ありません。

13万円までは走行距離15,000~30,000km走ったものが多く、ちょっと傷みのあるものと、きれいなものが混在しています。23万円までは走行距離5,000~15,000kmが多く、外見もきれいで、場合によってはタイヤが新品になり、マフラーやハンドル、シートなどをカスタムされたものも混在しています。カスタムされたものを探している方は、この価格帯の中から好みのグラストラッカービッグボーイを探してみるのもおすすめです。

26万円まではキャブレター車が占めていますが、この値段を境にFI車も選択肢となります。また、キャブレター車の場合は、アメリカンや、トラッカーなどにフルカスタムされたグラストラッカービッグボーイも混在しているので、好みが合えばおすすめです。タンクなどもペイントされているのでお金を掛けた仕様となっています。

36万円まではFI車の新車並のグラストラッカービッグボーイで、48万円まではフレーム加工やワンオフマフラーなどを装着したフルカスタム車です。値段が高く感じますが、同じようなカスタム車をノーマルから仕上げるより、時間とコストを考えると、すでにカスタムされたグラストラッカービッグボーイの方が断然お得といえます。

車両価格: 48万8,000円(消費税込)

バイクが欲しい方や修理などで気軽にお問い合わせできるバイクショップをご紹介しておきますのでチェックしてみてください。

快適なバイクライフを、バイクの事なら【Bike Shop MONX】 日々のメンテナンスからエンジンの不具合。また、ヴィンテージバイクの販売等、何でもお問い合わせください。

スズキ グラストラッカー ビッグボーイのカスタム

積載性をアップするパーツ

キジマ(kijima) リアキャリア L200 H220 BIGボーイ('09-/FI) ブラック 210-178

¥7,938

販売サイトへ

グラストラッカービッグボーイはネイキッドバイクだけに、メットイン機能はないため、リアキャリアを装着するだけで利便性がグーンとアップします。ちょっとした荷物ならロープを使って縛り付ければOKです。もちろんリアボックス(トップケース)の装着も可能です。

キジマ(Kijima) バッグサポート ブラック 左側用 ビッグボーイ(FI) 210-468

¥3,201

販売サイトへ

サイドバッグが似合うのは、おしゃれなグラストラッカービッグボーイの魅力の一つでしょう。リアタイヤへのバッグのスレや巻き込みを防止するサイドバッグサポートを取り付けることで、サイドバッグの装着が可能となります。サイドバッグはバイク用の汎用品または、サイズの合う一般的なバッグなども流用可能です。いつでもバッグを掛けられるようにサイドバッグサポートを、とりあえず取り付けれておいても良いでしょう。

足つき性を良くするパーツ

スズキ グラストラッカーBB ローダウンアルミガスショック ブラック×レッド

¥11,664

販売サイトへ

シート高がちょっと高めなグラストラッカービッグボーイ。ストップ&ゴーの多いシーンでは足つきが良い方が安心できます。また、バイクの転倒で多いのが、停車時に足が滑ったなどのシーンだと思いますが、足つき性が良ければその分フォローもしやすいものです。純正よりも長さの短いサスペンションに交換することで、シート高を下げることができます。

デメリットとしては、コーナリング時に車体の下部が地面と接触しやすくなるので、限界値が下がってしまいますが、グラストラッカービッグボーイで峠を攻めたりしない限り大丈夫でしょう。

NT0560BK グラストラッカー ビッグボーイ スムース シート イージーライダース

¥16,890

販売サイトへ

純正シートよりも薄型のシートと交換することで、シート高を下げ足つき性を良くできます。また、メーカーによってデザインが違うので、ドレスアップも効果も期待できるでしょう。デメリットとしてはシートが薄くなると、クッション性を損なうので、長時間のライディングでお尻が痛みやすくなります。短距離移動ならあまり気にすることはないでしょう。

音を楽しむパーツ

WirusWin~'03グラストラッカー(ビックボーイ) シャープタイプマフラー

¥24,840

販売サイトへ

単気筒特有のサウンドを楽しむなら社外マフラーがおすすめです。純正マフラーは静寂性に優れているのでそれはそれで良いのですが、トコトコ叩くようなサウンドではありません。社外マフラーは純正品よりも軽い設計となっていることが多く、デザインもいろいろあるので、マフラー探しも楽しめると思います。純正のマフラーの音に不満がある方におすすめです。

[iframe width="560" height="315" src="https://www.youtube.com/embed/IrxwNrzoAsQ" frameborder="0" allowfullscreen][/iframe]

WirusWinのシャープタイプマフラーのサウンドはこちらの動画を参考にしてください。歯切れの良い迫力のサウンドとなります。

スズキ グラストラッカー ビッグボーイの評価とインプレ

取り回しが容易。燃費も良く街乗りには最適。
キック付きなのでバッテリー上がりの心配が無い。

出典:www.bikebros.co.jp

キック付き(キャブ車)の場合であれば、もしもバッテリーがダメになってもキックでエンジンをかけられるメリットがあります。いざというときのためにもキックスタートの練習をしておきましょう。

250cc単気筒なので燃費は良く、だいたい25~30km/Lあたりが相場となっているみたいです。

グラストラッカーの最高速度は130~140km/hくらいのようです。

不満な点
エンジンのメカノイズがちょっとあるところ。
ガソリン容量がちょっと少ないかも。
低速はパワフルだがもう少し高回転の伸びがほしい。
ノーマルのチェーンが安くさい。ちょっと走ったらダルンダルン。
トリップメーターがないので、ガソリン給油時期がわかりづらい。

出典:www.bikebros.co.jp

2バルブのグラストラッカービッグボーイは高回転域がちょっと苦手です。その代わり、低中回転域は得意なので、ストップ&ゴーがスムーズにできます。ガソリンの給油時期は確かにちょっと不便かもしれません。例えば走行距離計を見て200の倍数で給油するなどの工夫が必要です。

スズキ グラストラッカー ビッグボーイのまとめ

アメリカントラッカー色の強いグラストラッカービッグボーイ。多少のオフロード走行も楽しめるので、砂遊び走行もおすすめです。扱いやすく、丈夫で低燃費なエンジンを搭載しているので、通勤通学にもどうですか? きっと満足していただけると思います。250cc単気筒だから高速道路はちょっと苦手で、80km/h巡航が限界といったところです。下道をトコトコと走るには最適なバイクとなっています。

アメカジファッションとも合わせやすく、ツーリングにもおすすのグラストラッカービッグボーイの紹介でした!