【ダッジ アベンジャー】復讐者なんて凄い名前を持つけれど中身は三菱!中古や燃費、評価は?

「アベンジャー」を英語辞書でしらべると、「復讐者」なんて意味が出てくるのでちょっとビビります。厳しい競争のある市場で、奪われたシェアを取り戻すといったような意味が込められているのかもしれません。実際には、日本も含めた国際的プロジェクトとして作られ、ちょうど良くこなれた感じもあるクーペorセダンがこのモデルなんです!

二種類のダッジ アベンジャー

格好良いクーペとして誕生した初代ダッジ アベンジャー(1995年〜2000年)

1995年の当時は、米クライスラーと日本の三菱自動車の間には、親密な提携関係が存在しました。そんな事情から、当時の三菱ギャラン用のプラットフォームを流用して米国市場向けに作られたのが、ダッジ アベンジャーおよびクライスラー セブリングでした。

駆動方式はFFでしたが、フロントへ横置きされるエンジンには、直列4気筒もしくはV型6気筒の二種類が設定されています。その性能としては、前者が出力104kW(142ps)にトルク176N・m(17.9kgf・m)、後者が116kW(157ps)と218N・m(22.2kgf・m)です。

2016年の時点でダッジのラインアップには、いわゆる「ポニーカー」の種類に入る「ダッジ チャレンジャー」が生き残っていて、同社のスポーツカー路線もまだまだ健在です。一方、このアベンジャーはスペシャルティカーとはいえ、そういったマッチョ路線とは違う一台。結構まとまりが良いこのクルマのスタイリングは、この時代のアメ車の格好良さが表れていると思いますが、同時にその足回りは4輪ともにダブルウィッシュボーン式という凝った造りにもなっています。

【諸元表】ダッジ アベンジャー クーペ ES(1995年)

エンジン排気量:2,497cc
エンジン出力:116kW(157ps)/5,500rpm
エンジントルク:218N・m(22.2kgf・m)/4,400rpm
全長:4,755mm
全幅:1,740mm
全高:1,346mm
重量:1,370kg
ホイールベース:2,634mm
サスペンション:ダブルウィッシュボーン式(前)/ ダブルウィッシュボーン式(後)

兄弟はSUVのジャーニー、2代目アベンジャー(2008年〜2014年)

2001年から、初代ダッジ アベンジャーを引き継いでいたクーペ「ストラトス」が、2006年に製造が打ち切りとなります。その時に、後を引き継ぐというより復活を果たしたのが2代目のダッジ アベンジャーは、4ドアのセダンのみの設定となりました。

2016年の同社のラインアップには、同じくかつてのスペシャルティクーペから4ドアに変化した、ダッジ チャージャー(2004年から2008年販売のマグナムと同じシャーシ)という大型セダンがありますが、そちらは駆動がRWD。対して、アベンジャーはFWD(AWDもある)ということで、現行のダートの位置づけに近いクルマだと言えるでしょう。ちなみに、全福の1,824mmという数字は、2014年型のフォード フォーカスと同じでもあります。

今回のモデルでも、シャーシに三菱自動車の手が入っており、先に合併していたダイムラークライスラーとも共同開発された「GSプラットフォーム」が基本となっています。アベンジャー用のコードネームは「JS」で、同時に発表されたダッジ ジャーニーに使われたものと多くを共用しました。というわけで、この2代目アベンジャーとSUVであるジャーニーは、フロント周辺のデザインなどに強い共通性を持つことになります。駆動方式もFWDとAWDの選択が可能。

用意されたエンジンラインアップは、排気量が2.0Lで直列4気筒DOHC16バルブ(ダッジ キャリバーなどにも搭載)、出力115kW(156ps)&トルクが190N・m(19.4kgf・m)というものが最小のタイプ。そして、その上の2.4Lまでが4気筒エンジンの設定です。また、6気筒はシリンダー配置がV型になり、排気量は2.7L、3.5L、そして3.6Lまで。もっともパワーのある3.6Lエンジンは、211kW(287ps)& 353N・m(36kgf・m)というパフォーマンスを発揮します。

組み合わされた変速機は、アイシン製の6速マニュアルトランスミッションや、ゲトラグ製の6速DCT(セミオートマ)から、4速および6速のオートマチックトランスミッションなどがあります。

ちなみに、英語版の「Car and Driver」が2011年に行った試乗テストでは、停止から60mph(時速で約96km)までの加速は6.2秒、セロヨン加速は15.0秒(到達速度は約146km/h)などというデータが残されています。フル加速&減速を含めたこの時の実測燃費は、約8km/Lだということです(下にリンクを添付)。

Check out the Dodge Avenger review at CARandDRIVER.com.Use our Car Buying Guide to research Dodge Avenger prices, specs, photos, videos, and more.

【諸元表】ダッジ アベンジャー セダン SXT(2008年)

エンジン排気量:2,736cc
エンジン出力:141kW(192ps)/6,400rpm
エンジントルク:259N・m(26.4kgf・m)/4,000rpm
全長:4,849mm
全幅:1,824mm
全高:1,496mm
重量:1,572kg
ホイールベース:2,765mm
サスペンション:マクファーソンストラット式(前)/ マルチリンク式(後)

ダッジ アベンジャーの中古を探すと?

2世代があり、それぞれまったく違う自動車となっているダッジ アベンジャー。今から乗ってみるとしても、2ドア車であった1995年型の方が興味を引かれる気もします。しかしながら、さすがにこのタイプは中古市場でも見つかりにくいようですね。

新しい方の4ドア版であれば、2009年登録のSXT(2.7L)で走行距離が1.9万km程度の車体が、半年程度の車検付きで1,099,000円という出物もあります。

全体的には個体数が多いということでもなさそうですが、上手く探せば良い車体が見つかるかもしれません。

アベンジャー、故障とメンテナンス&カスタム

絶版車とはいえ、比較的に新しい時期に日本も含めて国際協力のプロジェクトとして作られたアベンジャー。大昔のアメ車のように壊れやすいということはなさそうに思います。

しかし、今から乗るとしたら、2007年に届け出されたリコール情報には注意しましょう。ドアラッチ作動用ワイヤの不具合で、ドアを開けなくなるという困ったトラブルです。

故障が原因でなくとも、定期的に交換パーツが必要なのはクルマの宿命。「buv.LABO」というところは、クライスラー関係の整備からトラブル対応などが得意な業者さんだそうです。また、「有限会社スクランチ」も、クライスラー系のパーツに強い業者さんのようです。こちらは、エクステリア系やサスのローダウンキットなど、カスタムのパーツ入手に便利そうです。

下に2社のリンクを張り付けておきます、ご参考にどうぞ。

ダッジ アベンジャーのまとめ

デザインもまとまりよく安定感があるのが、このダッジ アベンジャーの魅力でしょう。このクルマが消えたあとも、デザインコンセプトはSUVのジャーニーに受け継がれています。

いわゆる、古いアメ車のスタイリングから脱却してしまっているのは、賛否両論が分れるところかもしれません。それでも、このクルマのフロントグリルに描かれる大きなクロスは、ダッジの存在感を強くアピールするでしょう。