86の維持費は高い? 安い? なぜ若者が購入しないか調べてみました!

若者向けのスポーツカーとして登場し、大きな話題を呼んだトヨタ 86ですが、実際に購入しているのは裕福な年配の方ばかりという声も聞かれます。そんなトヨタ 86の月間・年間維持費を見てみましょう。

若者が乗れる車? トヨタ 86の維持費について見てみましょう

快適装備を省いた最廉価モデルの「G」で2,623,320円からとなるトヨタ 86、軽自動車でもフルオプションで2,000,000円台になる2016年現在だとそこまで高くないように思えます。購入費用がざっとわかったところで、維持費がどれくらいかかるかを見てみましょう。

トヨタ 86(ハチロク)の月間維持費:上々の燃費性能が効いています

月間維持費を見ていく上で、もっとも重要になるのが「燃費性能」です。まずは86の燃費性能を見てみましょう。

トヨタ 86 型式ZN6 2012年モデル 6MT ハイオクガソリン
カタログ燃費:11.8~13.4km/L(JC08モード)
実燃費:12.37km/L

2.0LNAエンジンを搭載したスポーツモデルと考えますと、実燃費で12.37km/Lという数字はなかなか優秀です。

この数字を基に、月間の燃料費をシミュレーションしてみました。条件ですが、2016年7月25日時点にe燃費で掲載されているハイオクガソリンの全国平均価格「128.2円」を単価に、一月に1,000kmを実燃費12.37kmで走行したと仮定して計算しました。

86で1,000kmを走行した場合の燃料費 = 10,666円(小数点以下切り捨て)

となります。この数字を基準にそれぞれの使用状況で燃料費のシミュレーションをしていただければ、だいたいの月間維持費は見えてくるかと思います。都市部の場合はここに駐車場代金が含まれます、3,000円くらいの場合から20,000円、30,000円とかなりの出費が必要な場合もあり、ここの状況により異なります。駐車場付きの戸建てであれば当然駐車場の料金は掛かりません。

他にも出費としては高速料金やパンク修理など急な出費が考えられますが、こちらに関しては月間で想定するのは難しいので年間の維持費で触れたいと思います。

画像は86に搭載されているマルチインフォメーションディスプレイのものです。

トヨタ 86の燃費一覧。全国のオーナーからの給油情報を元にした実燃費が分かります。クルマの乗り方によっても燃費は大きく異なります。車レビューも参考になります。

ガソリン代を1リットルあたりの価格、走行距離、燃費で自動的に計算、また月の走行距離を入力することで、年間のガソリン代も自動的に計算するシュミレーションソフトです。(利用料無料)

全国e燃費会員より集計されたガソリン平均価格の都道県別ランキングです。

トヨタ 86(ハチロク)の年間維持費:2.0Lクラスなので費用はそれなり

年間の維持費を考える場合には、車検や税金の金額も加味する必要があります。それぞれ書き出していきますと、下記のようになります。

・自動車税:39,500円(毎年)
・重量税:49,200円(2年に1度)
・自賠責保険料:27,840円(2年に1度)
・車検費用:10,000円~(2年に1度)

上記を計算しますと、1年当たりの86にかかる税金や車検費用は83,020円となります。

大きな出費であり、若者にとってもとも厳しいといえるのが任意保険料金です。20歳0等級で86の任意保険に車両保険込みで新規加入した場合だと、保険会社にもよりますが、おおよそ300,000円以上は見ておく必要があります。若者が86のようなスポーツカーを所有する最大のハードルがこの任意保険なのですが、ある程度任意保険を下げるテクニックもあります。後で説明しますが、そういったテクニックをフルに使えれば任意保険の費用は50,000円台くらいには下げることができます。

仮に任意保険の費用を50,000と仮定し、エンジンオイルやメンテナンスを定期的に行い年間30,000円を使用したとすると、86の年間維持費は163,020円となります。20歳の方が新規で任意保険に加入したと考えると、この年間維持費は跳ね上がり413,020円となります。ちなみに任意保険は年齢を重ねるほど事故のリスクが減ると考えるので、保険料は同じ条件でも年齢が高いほど安くなります。

任意保険を20歳でも安くするテクニック

任意保険を安くするにはポイントが大きく2つあります。1つは車両保険を付けないこと、もう1つが、親から等級を引き継ぐことです。

まず車両保険とは自損事故のような場合でも車両の修理費用を保険金でまかなえるというものなのですが、適応範囲が広いぶん毎年の掛け金も一気に跳ね上がってしまいます。もちろん万が一の時には強い助けとなる保険なのですが、保険料をできるだけ節約したい場合にはこの車両保険を付けないだけで相当な節約が見込めます。

次に等級の引き継ぎについてです。まず自動車保険には加入年月に応じた等級というものがどの保険会社にも存在しています。任意保険の更新ごとに数字が少しずつ、最大20まで加算されます。この等級に応じて保険料は安くなっていきます。事故などで保険を使用するとこの等級は下がってしまうので、等級が高いほど事故率の低い優良な顧客だと判断され、割引が適応されるのです。この等級のおもしろいところは、車を息子などに譲渡する時に、等級をそのまま譲り渡すことができることです。

例えば86を所有している50代の方がいたとします、任意保険は20等級車両保険なしの条件で加入しています。免許を最近とった20歳の息子に任意保険ごと譲渡すると、なんと息子さんは最初から20等級で任意保険に加入できてしまうのです、年齢条件があるので50代のお父さんよりは高い保険料にはなりますが、それでも任意保険の年間費用は50,000円台か、うまく加入できていればそれ以下にまで下げることができるのです。任意保険を節約する方法はまだまだ考えられますが、若者が86を「所有する」場合に限定すればこの方法が一番簡単です。

86のオーナーに必要な年収は3,000,000円もあれば充分

任意保険をうまく節約すれば、86の年間維持費は163,020円+燃料代となり、年間3,000,000円も稼いでいれば十分支払い可能な金額です。20代の方が86のような車を所有する場合は、任意保険をいかに安くおさめるかがポイントです。

そろそろお値打ち? 86の中古車価格はどんなもの?

2016年の相場価格は2,084,000円、まだまだ遊ぶには高い

86の中古車相場価格は2016年7月現在で2,000,000円を超えており、まだまだ高値です。反面程度のよい車両やある程度カスタマイズされたお得な車両も中には存在していますので、自分の欲しいパーツを装備したそういった車両なら購入を検討してみてもよいでしょう。

姉妹車スバル BRZの維持費は?

基本性能は全く同じ、スバル車オーナーはタイヤサイズにご注意を

基本的には同じ車ですので、維持費も全く同じだと思ってもらっていいでしょう。注意が必要なのは、元々スバル車オーナ-の方がアルミホイールの流用を考えている場合です。86と多くのパーツを共有しているBRZはホイールのP.C.Dがトヨタ車で主流となっている100mm、穴数が5穴となっています。多くのスバル車はこのP.C.Dが114.3mmと異なるサイズになっていますので、例えばインプレッサなどからBRZへアルミホイールの流用はできません、注意してください。

維持費で86よりもプリウスのほうがいいのではと思う方へ

エコカーとスポーツカーは、比較しないほうがよい

86のような車の購入を若い方が考えた場合、エコカー減税などが適応されるプリウスのほうがよいのではないかと迷う方もおられます。正直なところ、そこで迷ってしまうならプリウスを購入したほうが幸せになれるように思います。86のような趣味の車は、その車が欲しいというストレートな気持ちがないと、購入後すぐに手放してしまうように思います。車を趣味に生きることに迷いがあるのなら、プリウスのような車を選んだほうが幸せになれるでしょう。

総合評価:親父が買って息子に譲る車

86だけでなく多くの車にいえることですが、若い方がストレートに車を購入すると任意保険料が高額になってしまいますので、とりあえず若者の親世代の方が車両を購入し、名義変更するなりして息子さんに譲っているのではないかと思えます。購入層が高齢なのは、単に高齢な方が購入したほうが維持費、特に任意保険料を安くできるからでしょう。