【ハンコック タイヤ】ベンツにも採用される高性能タイヤ、クムホやナンカンとはここが違う!

世界7位のシェアを持ち、アジアンタイヤの中でも1つ抜け出た会社となったハンコック、今日はそのハンコックについてライバルとなるクムホやフェデラルにATR SPORTといったライバルメーカーとの比較を交えてお届けします。

【ハンコック タイヤ】hankook tireとは?

ミシュランゆずりの技術力を持つ韓国1位のタイヤメーカー

皆さんはハンコックという韓国のタイヤメーカーをご存じでしょうか? 

1941年に韓国で創業したタイヤメーカーで、かつては日本の横浜タイヤから技術供与を受け、現在はミシュランから技術供与を受けながらどんどん成長をしているメーカーです。2015年にフリヂストンが発表した2013年の世界シェアだと、ハンコックは世界で7位のシェアとなっています。日本ではダイハツや三菱自動車、輸入車ではベンツをはじめフォルクスワーゲンやゼネラルモーターズなどで、純正でハンコックのタイヤが採用されています。

ダイハツのエッセ エコなどに純正採用され、イエローハットの自社ブランド「ZETRO」にハンコックタイヤのOEM品が採用されるなど、国内ではハンコックタイヤを日常的に見る機会が増えてきましたが、まだまだ知る人ぞ知るタイヤです。世界7位のシェアを持つとはいえ、日本国内での知名度はこれからといえるメーカーです。

お客様からよく「どこのタイヤが一番売れてるの?」と聞かれることがあります。 そんな時私はなるべく客観的な情報をお伝えしています。   今回は日本国内と海外でのタイヤメーカー別シェアをみていきたいと思います。 &nbsp

ハンコック ヴェンタス V12エヴォ:ミシュランゆずりのパフォーマンスを誇るスポーツタイヤ

Hankook/ハンコック タイヤ 1本 VENTUS V12 evo/ヴェンタス V12エヴォ(K110) 225/40ZR18

¥15,028

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グリップ自体は優れているのですが、国産のタイヤに比較して挙動変化が大きく感じる方も多くいるのではないかと感じます。

出典:review.kakaku.com

ポテンザのような国産ハイグリップにも負けないドライ性能と、ミシュランゆずりの高いウェット性能を兼ね備え、実用性とスポーツ性能を高いレベルでまとめたタイヤです。

最大の魅力はその価格で、よく比較に出される同サイズの国産ハイグリップやミシュラン製スポーツタイヤに比べるといくぶん安い価格になっています。反面、タイヤのロードノイズは少し大きいのですが、性能や価格を考えると費用対効果の高いバランスのとれたタイヤとなっています。

ハンコックのライバルメーカーと、代表的なタイヤをご紹介!

アジアンタイヤの中でも存在感を増してきているハンコックですが、まだまだライバルも負けていません。ここではライバルとなるハンコック以外の有力アジアンタイヤメーカーと、その代表的なタイヤを紹介します。

【クムホ 韓国】ハンコックと韓国シェアを二分する

韓国ではハンコックに次ぐ2番目のタイヤメーカーで、ハンコックとクムホで韓国国内のタイヤシェアを2分しているといわれています。日本でも「エコスタ」シリーズが量販店でも販売され、ハンコック同様日本でも見かける機会がじょじょにふえてきています。

クムホ エクスタ HS51:トータル性能に優れたバランスのよいタイヤ

クムホECSTA HS51《165/40R16 73V 》

¥4,860

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思ったよりタイヤ幅が狭く、リムガードが無いのがおしいです。パターンノイズは見た目よりも静かで期待以上です。磨耗がどうか分からないので今後のに期待です。

出典:www.amazon.co.jp

クムホが日本で販売しているスポーツタイヤ「エコスタ LEスポーツ」は、ハンコックのヴェンタスと同じくコストパフォーマンスに優れたタイヤです。スポーツ性能を重視して設計されているタイヤですが、これといった不安材料はないようです。たまにスポーティな運転をするには十分なタイヤといえます。

【ネクセン 韓国】韓国初の老舗タイヤメーカー

1956年からタイヤを製造・販売し続ける、韓国の老舗タイヤメーカーです。今でこそ後発のハンコック、クムホに次ぐ韓国第3位のタイヤメーカーですが、現在は世界中にタイヤを自社開発のタイヤを供給し、日本のグッドデザイン賞をはじめ数々の賞を受けるなどその評価は世界で高まりつつあります。

ネクセン N7000:コンフォートとスポーツを両立させた恐るべきアジアンタイヤ

NEXEN(ネクセン) サマータイヤ N7000 Plus 225/40R18 18インチ

¥7,590

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素晴らしいグリップのタイヤだと思います。(英文レビューの翻訳になります)

出典:www.amazon.com

タイヤとしての性格はグリップ重視ではなくある程度のスポーツ性と乗り心地を重視したスポーツ&コンフォート、トレッドパターンも普通です。基本的な部分はしっかり押さえてあるので街乗りではロードノイズなどを気にせず運転できます。

スポーツ性能に関してはサイドウォールが柔らかく、国産ハイグリップのような「カッチリ」としたフィーリングは望めません。しかしグリップ自体は十分にあります。ポテンザRE11のようなタイヤと比べると半額以下で購入できるので、値段を考えれば十分すぎる性能と言えるでしょう。

【ナンカン 台湾】スポーツタイヤで一躍有名になったタイヤメーカー

1940年に台湾で創業した長い歴史を持つタイヤメーカーです。日本では非常に高額となる18インチ以上のタイヤが同メーカー製タイヤなら安価に購入できたため、スポーツタイヤだけでなくインチアップなどドレスアップでも人気に火がつきました。

ナンカン NS-2:アジアンスポーツタイヤの代名詞

NANKANG(ナンカン) サマータイヤ NS-2 225/40R18 18インチ

¥6,100

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滑り出しも滑らかで、以前に装着していた、ヨコハマタイヤよりも、格段に良いです。
制動性も悪くありませんし、中々ですが、静粛性は、あまり期待しないほうが良いですね。

出典:www.amazon.co.jp

クムホやハンコックに比べても半額以下という、驚異のプライスを実現したハイグリップラジアルタイヤです。雑誌などでも一時期大きく取り上げられ、ドリフト競技などで装着率が高かったように思います。

静粛性能など快適性を犠牲にし、そのぶんグリップ性能とリーズナブルな価格を両立させていますので、スポーツや競技で割り切ったタイヤの使い方をする方におすすめです。

【フェデラル 台湾】RS-Rが有名過ぎる、好き者御用達メーカー

ナンカン同様1945年に創業された台湾のタイヤメーカーです。過去に横浜タイヤやブリヂストンとも技術提携を行い、タイヤの性能を高めてきました。数年前のアジアンタイヤブーム時にはその安価な価格と国産ハイグリップとも戦える高いグリップ性能で、日本で一気にブレイクしました。

現在は日本法人である「フェデラルジャパン」を設立し、フラッグシップである「595RS-RR」を中心にスタッドレスタイヤやオフロード向けタイヤもラインアップする総合タイヤメーカーとして、躍進を続けています。

フェデラル 595RS-RR:アジアンタイヤ最強のハイグリップラジアル

FEDERAL(フェデラル)595RS-RR225/40ZR1892W XL RSR1801

¥15,700

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まだ皮むき状態ですが、凄まじいグリップです
前モデルより、明らかに食いつきます
アジアンタイヤにありがちな横剛性が弱いなど皆無です

出典:www.amazon.co.jp

炎のようなトレッドパターンが特徴的な、アジアンタイヤ最強のハイグリップラジアルです。価格がもはや安価ではありませんが、そのぶんスポーツタイヤの性能はさらにみがかれ、競技にかつために積極的に選択する人も現れています。楽しめればよいアジアンスポーツタイヤではなく、勝負ができるタイヤとなりました。

ハイレベルのグリップとは裏腹にそのロードノイズは相当です、高速道路で助手席の方との会話はあきらめたほうがよいでしょう。

【ATR SPORT インドネシア】2016年は少し値上がり、アジアンスポーツタイヤといえばこれ

1991年に設立されたインドネシアの新興タイヤメーカーです。歴史こそほかのメーカーに比べると浅いですが、ナンカン同様数年前から流行りはじめたアジアンタイヤブームにのり、グリップ性能に特化した性能とナンカンに勝るとも劣らない価格で高い評価を得ました。

アジアンタイヤ全体に言えることですが、数年前に見るようになってから徐々に値上がりしているように思えます。このATR SPORTも、現在価格は数年前より少し値上がりしているように思えます。アジアンタイヤでも相場の変動はあります、価格を重視するなら柔軟にタイヤを選択することが重要です。

ATR SPORT ATR SPORT(タイヤ名):スポーツ走行問題なし、ロードノイズは少し大きめ

ATR RADIAL(エーティーアールラジアル) サマータイヤ ATR SPORT2 225/45R18 18インチ

¥5,700

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実際にNBロードスターで使用していましたので、その時の評価を少しだけ。

ジムカーナで1秒を争うような勝負をしない限りはタレもほとんどなく、ブロックがとぶこともありませんでした。競技だけでなく街乗りでも使用していましたが、ドライもウェットも問題ないですし、ロードノイズはロードスターという時点でお察しなので、特に気にしていませんでした。

一本3,800円(2013年)ほどで購入できたので、コストパフォーマンスは十分だったと思います。特に問題もなく2015年に今の車に乗りかえるまで、そのまま使い続けました。

ただ、ターボのFRでドリフト走行をすると一気に摩耗していたように思います。NAの2.0L以下の車両なら街乗りとスポーツ走行も両立できるよいタイヤです。

【ケンダ 台湾】耐久性に自信あり

日本では自転車(MTB)用のタイヤも販売し、そちらの方が知名度は高いかもしれません。ナンカンやフェデラルと同じく、アジアンタイヤブームでしれられるようになったタイヤメーカーです。

耐久性が少し気になるアジアンタイヤの中にあって、耐久性に優れるという評価を得ています。

ケンダ カイザー KR-20 :ドリフト車の後輪にはこのタイヤ

KENDA(ケンダ) カイザー KR-20 225/40R18 92H

¥5,760

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路面状態をしっかり伝えてくれる良いタイヤだと思います。
路面状態の伝え方はセプター時代に履いていた、BFのG-Forceに近いと思います。

出典:review.kakaku.com

安く、耐久性に優れるということでドリフト競技車の後輪に装着されることが多いタイヤです。タイヤとしての性能自体は街乗りも十分、減りもゆっくりなので必要な性能は備えているようです。ドリフトに興味のある方は1度試してみる価値があるタイヤです。

【トーヨータイヤ 日本】アジアンタイヤにプライスで対抗できる唯一の国産タイヤメーカー

リーズナブルかつハイパフォーマンスなタイヤを生産する良心的な国産タイヤメーカーです。

特にフラッグシップのすポーツタイヤは「反則」とまでいわれるグリップ性能を有していますが、今回はハンコックをはじめとするアジアンタイヤとの比較ですので、ここではコストパフォーマンスを重視したDRBにスポットを当てることにします。

トーヨー DRB:アジアンタイヤのコスパとわたり合える唯一の選択肢

トーヨータイヤ(TOYO TIRES) TOYO DRB 225/40 R18 88W

¥12,690

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乗り心地もよく高速走行も問題なし
この価格帯のタイヤとしては上出来

出典:review.kakaku.com

国産タイヤでアジアンタイヤクラスのコストパフォーマンスを発揮できる選択肢ではないかと思います。いわゆるスポーツコンフォートと呼ばれるタイヤでして、圧倒的なグリップ性能はありませんが、そこそこのグリップと快適性能を両立した非常にバランスのとれたタイヤです。

安心できる国産タイヤで、お財布にも優しい一押しのタイヤです。

ハンコックのタイヤはどこで買える?

取り付けまで考えるならタイヤに特化したネット通販がおすすめ

ハンコックは日本にも現地法人をおき、オートバックスのような量販店でも販売しているので、探すのに苦労はしないでしょう。ハンコックのような輸入タイヤを探すなら、価格が安くおさえられるネット通販がおすすめです。

通販でタイヤを購入したときに困るのが「取り付け工賃」です。18インチを超えるサイズになってくると4本全て交換したら工賃に10,000円以上かかる場合も多いので、ネット通販を考えるのなら取り付けをどこで行うかも考えておく必要があるでしょう。

おすすめは最寄りのタイヤ取り付け店まで検索できるタイヤ専門のネット通販サイトです。そちらで工賃も含めた金額を検索しておくと余計な費用がかかる心配はなくなりますし、販売サイトから直接取り付けを依頼するお店へタイヤを送ってもらえば送料の節約にもなります。

タイヤ館のような専門店より、イエローハットのような量販店がおすすめ

オートバックスやイエローハットでもハンコックのタイヤは販売されていますので、タイヤの選択まで全てプロに判断してもらいたい場合には、こういった量販店を利用するのも1つです。特にイエローハットでは自社ブランド「ZETRO」シリーズにハンコックタイヤを採用していますので、ハンコックのタイヤを1度試してみたいのならイエローハットへ足を運び、店員さんにあれこれ聞いてみるのもよいでしょう。

ちなみに「タイヤ館」や「グランド スラム」といったメーカーは「ブリヂストン」や「横浜タイヤ」の直営店になりますので、自社ブランド以外のタイヤとなると在庫を抱えていない場合も多々あります。アジアンタイヤが欲しいのならメーカー系の専門店ではなく、多くのタイヤを扱う量販店を利用したほうがよいでしょう。

純正タイヤにも採用されるハンコック

ダイハツに採用されていた純正タイヤ「CENTUM K708」を振り返る

ハンコック CENTUM K708 145/80R12 74S 1本

¥3,380

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軽自動車が普通に走る分には、正しく何も問題を感じません。

出典:review.kakaku.com

一時期ダイハツ エッセに乗っていた時期がありまして、そのエッセを購入した時についていたタイヤがハンコックの 「CENTUM K708」でした。契約前から装着されていることは知っていたので、購入後すぐに取り替えるつもりだったのですが、予想以上に街乗りでは問題がなく、結局街乗りで溝がなくなるまで使い続けました。

当然ながら、スポーツ性能や粛正性能といった付加価値的な部分の性能はそれなりのタイヤです。サイズも12インチの145サイズでしたので非常に細く、高速道路ではゆっくりと左車線を流して楽しむのが基本、追い越し車線のペースについて行くのは少し疲れる印象でした。

本当に必要な性能は満たしていたので、フォルクスワーゲンや三菱自動車でハンコックのタイヤが純正採用されるのも納得の性能だと思ったものです。企業の知名度やイメージの問題だけで、そこを解決してしまえば日本でも一気にシェアが広がるのではないでしょうか?

あの「メルセデス ベンツSクラス」に採用された!

日本では知名度が低いハンコックですが、2013年にプレミアムタイヤである「Ventus Prime2」があの「メルセデスベンツ Sクラス」に純正作用されました。

メルセデスベンツといえば世界に名だたるハイクオリティな自動車メーカー、その中でもSクラスはフラッグシップともいえる高級車です。そんな車に純正採用されるまでに、ハンコックのタイヤは成長してきたといえるのでしょう。

存在感は上昇中、モータースポーツにも力を入れるハンコック

F3やWRCなど名だたるレースに供給されるハンコックタイヤ

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Sクラスへの採用からもわかるように、ハンコックタイヤは日本ではなく世界で評価されつつあるようです。そういった高い評価を勝ち得てきたのは、ハンコックが世界の名だたるレースへ自社のタイヤを供給し、実績を残してきたからでしょう。

2016年現在ハンコックはドイツのF3やWRC(世界ラリー選手権)アウディスポーツカップといった様々なレースへ、シーンを選ばず進出しています。そういったレースでハンコックタイヤを使用し勝利をおさめたドライバーやチームからは、当然ハンコックタイヤの評価は高まります。こうしたレースシーンへのタイヤ供給がハンコックの知名度を高め、さらなる技術開発へと向かっていることが伺えます。

日本のレースシーンではSUPER GTに2006年から2013年までの間タイヤサプライヤーとして契約していましたが、2016年現在は撤退しています。

性能がどんどん向上するハンコック、日本国内のブランド戦略が今後の課題

出典:https://www.hankooktire.co.jp/product/oe/

メルセデスベンツへが採用したり、数々のモーターレースで使われることから、ハンコックのタイヤはどんどんその性能を向上させていることがわかります。しかし、性能とともに価格も向上してしまったことが、日本で積極的にハンコックを選択しない理由になってしまっています。

元々ハンコックやクムホといったアジアのタイヤメーカーは、一時期の流行したアジアンハイグリップタイヤブームで一般にも広く知られるようになったメーカーです。そのせいもあって未だに格安のタイヤメーカーというイメージを日本では払拭できていないように思えます。日本国内の販売価格はネオバやポテンザから2・3割低い価格にまで上昇してしまいましたので、パフォーマンスは向上しましたが、安価に買えるタイヤではなくなってしまいました。

性能のバランスを考えれば妥当な価格のタイヤですので、もちろん積極的に購入している日本の消費者もおられますが、まだまだごく一部でしょう。

「知る人ぞ知る」タイヤメーカーから、信頼性の高いブランドイメージを持ったプレミアムなタイヤメーカーへと脱皮できるかどうかが、今後ハンコックが日本市場で存在感を増していくために必要です。