【日産 R33スカイライン】GT-Rがブタのエサ?ボディ拡大で一躍不人気に…

日産 スカイライン史上はじめて、全車3ナンバーボディを採用したのが9代目R33スカイラインです。コンパクトなR32スカイラインの走りの良さを大型ボディで実現しようとした意欲作でしたが、コアなスカイラインユーザーには受け入れられませんでした。ボディの大型化で失敗とは、何やらR31を想起させます。さらには人気マンガでR33GT-Rはディスられてしまい、不人気車になった悲運のクルマです。

R33スカイラインとは?

9代目スカイラインで、史上初の3ナンバーボディ車です。

R33スカイラインは、スカイラインとして9代目モデルになります。キャッチコピーは「本流グランドツーリングカー」。1989年に自動車税制が改正されたことを受けて、全車3ナンバーボディとなった初のスカイラインです。

【参考】1989年以前の自動車税制は?

1989年以前のの自動車税制では5ナンバー規格の上限がエンジン排気量で2,000cc、ボディ幅が1,700mmでした。どちらが上限を超えると、3ナンバー車となり自動車税額は5ナンバー車の2倍にもなる81,500円(排気量3,000ccまで)が課税されていました。2,000cc以下の5ナンバー車の課税額は変わりません。

自動車税制改正後、2,000cc以上の排気量車の自動車税は細分化されました。またボディ幅での自動車税額アップを廃ししたため、2,000ccエンジンを搭載した3ナンバーボディ車が登場しました。通称「ボディ3ナンバー」です。

拡大したボディは4ドアセダンと2ドアクーペ

日産 R33スカイライン 4ドアスポーツセダン インパネ

R33スカイラインのボディタイプはサッシュ付きの4ドアスポーツセダンとサッシュなしの2ドアスポーツクーペです。当時の国産車は側面衝突安全性や横転時の安全性向上のため、ピラーの有無にかかわらずハードトップボディは廃止となり、サッシュ付きのセダンにリプレイスされていました。
この流れを受け、R33スカイラインではR32まで採用されていた4ドアハードトップボディが廃止されました。

R32スカイラインはスポーツ性に振ったため、4ドア車の後席居住性能がかなり犠牲となりました。家族ユースでスカイラインを所有希望の方からクレームが来たといいます。そこでR33スカイラインでは、ボディを大型化し後席の拡大を図ります。
R32とR33スカイラインの車両寸法の違いは、4ドア車で次の通りです。

●全長 +140mm
●全幅 +25mm
●全高 +20mm
●ホイールベース +105mm

4ドア車のホイールベースを105mm延長することで後席の居住性を向上させましたが、この点を満足点として挙げるユーザーは少数派でした。2ドアクーペのホイールベースも同じ寸法であったため、直進性の向上は見られるものの、旋回性能の低下が指摘されました。

実は2ドアクーペは、4ドアセダンをショートホイール化して従来のコンパクトなスカイラインを望むユーザーに対応する予定でした。しかし当時の日産では同一車種にシャーシを2種類用意できるような財務状況ではなく、開発末期にシャーシの共用化によるコスト削減が求められました。そのため、2ドアクーペは必要以上に巨大なドアを持つ間延びしたスタイルとなっています。

3ナンバー車ブームの引き金となった初代三菱 ディアマンテ。

R30スカイラインではコンパクトなDR30型RSグレードが評判となり、R31型でハイソカーのブームに乗り大型化し、失敗しました。R32型スカイラインもコンパクトな車体で成功したものの、R33で三菱 ディアマンテが作り出した3ナンバー車ブームに乗ってボディを大型化して失敗と、同じ轍を踏んでしまったのです。

R33スカイラインの搭載エンジンとグレード構成

R33スカイラインに搭載されたエンジンは、全て直列6気筒です。R32で搭載され大人気だったRB20DE型と同ターボは廃止され、代わって2,500ccのRB25DE型と同ターボが主力となりました。
永らくベースグレードに搭載されていた直列4気筒エンジンは廃止され、代わりに2,000ccSOHCのRB20E型が搭載されました。

搭載エンジンごとのグレードは次の通りです。

RB20E

ベーシックグレードに搭載された直列6気筒SOHCです。DOHCではありませんが実用上のパワーは十分で、直6ならでは滑らかに噴け上がるエンジンフィールが魅力でした。
搭載グレードは次の通りです。

前期モデル(1993年8月発表モデル)

【4ドアスポーツセダン】
●GTS
●GTS タイプG

【2ドアスポーツクーペ】
※設定グレードなし

中期モデル(1995年1月発表モデル)

【4ドアスポーツセダン】
●GTS
●GTS タイプG

【2ドアスポーツクーペ】
●GTSアーバンライナー
●GTSアーバンライナー S

後期モデル(1996年1月発表モデル)

【4ドアスポーツセダン】
●GTS
●GTS タイプS
●GTS タイプX

【2ドアスポーツクーペ】
●GTS
●GTS タイプS

RB25DE

量販グレードに多く搭載された2,500ccの直列6気筒DOHCです。実用エンジンとして主に4ドアスポーツセダンに搭載されました。

前期モデル(1993年8月発表モデル)

【4ドアスポーツセダン】
●GTS25
●GTS25 タイプG
●GTS-4

【2ドアスポーツクーペ】
●GTS25
●GTS25 タイプS
●GTS-4

中期モデル(1995年1月発表モデル)

【4ドアスポーツセダン】
●GTS25
●GTS25 タイプG
●GTS25 タイプG SE
●GTS-4
●GTS-4 タイプG

【2ドアスポーツクーペ】
●GTS25
●GTS25 タイプS
●GTS-4

後期モデル(1996年1月発表モデル)

【4ドアスポーツセダン】
●GTS25
●GTS25 タイプX
●GTS25 タイプS/S
●GTS-4
●GTS-4 タイプX

【2ドアスポーツクーペ】
●GTS25 タイプS
●GTS-4

RB25DET

R33スカイライン、標準モデルのトップグレードに搭載されたのがRB25DEにインタークーラー付ターボを装着したRB25DETです。リニアチャージコンセプトにより過給圧を低く設定しレスポンスの良さを追求しました。パワー出力的には大排気量NAを思わせるエンジンでした。
いわゆる「ドッカンターボ」のような急激なパワーの盛り上りが少なく、スカイラインファンには「ターボらしくない」と酷評されました。

前期モデル(1993年8月発表モデル)

【4ドアスポーツセダン】
●GTS25t タイプM

【2ドアスポーツクーペ】
●GTS25t タイプM
●GTS25t タイプM アクティブLSD仕様

中期モデル(1995年1月発表モデル)

【4ドアスポーツセダン】
●GTS25t タイプM
●GTS25t タイプG

【2ドアスポーツクーペ】
●GTS25t タイプM
●GTS25t タイプM アクティブLSD仕様

後期モデル(1996年1月発表モデル)

【4ドアスポーツセダン】
●GTS25t タイプM スペック・I
●GTS25t タイプM スペック・II

【2ドアスポーツクーペ】
●GTS25t タイプM スペック・I
●GTS25t タイプM スペック・II
●GTS25t タイプM アクティブLSD仕様

R33スカイラインのカタログスペック

4ドアスポーツセダン

日産 R33スカイライン 4ドアセダン
※画像のR33スカイラインのグレードはGTS25-t Type Mです。

R33スカイライン 4ドアセダン GTS25 タイプG

車両型式 E-ER33
駆動方式 FR
乗車定員 5名
車両重量 1,360kg

車両寸法

全長 4,720mm
全幅 1,720mm
全高 1,360mm
ホイールベース 2,720mm
トレッド(前) 1,480mm
トレッド(後) 1,470mm
最小回転半径 5.2m

室内寸法

全長 1,895mm
全幅 1,425mm
全高 1,115mm

変速メカニズム

変速機 5速AT
ステアリング パワーアシスト付きラック&ピニオン
サスペンション 4輪独立懸架マルチリンク式
ブレーキ(前) ベンチレーテッドディスク
ブレーキ(後) ディスク
タイヤサイズ 205/60R15 91H

エンジンスペック

型式 RB25DE
種類 直列6気筒DOHC
使用燃料 無鉛プレミアムガソリン
内径 86.0mm
行程 71.7mm
総排気量 2,498cc
圧縮比 10.0
最高出力 190ps/6,400rpm
最大トルク 23.5kg・m/4,800rpm
燃料タンク容量 65L

燃費

燃料消費率 9.8km/L
※10.15モードによる計測値

2ドアスポーツクーペ

日産 R33スカイライン 2ドアクーペ GTS25-t Type M

R33スカイライン 2ドアクーペ GTS25-t Type M

車両型式 E-ECR33
駆動方式 FR
乗車定員 5名
車両重量 1,360kg

車両寸法

全長 4,640mm
全幅 1,720mm
全高 1,340mm
ホイールベース 2,720mm
トレッド(前) 1,480mm
トレッド(後) 1,470mm
最小回転半径 5.2m

室内寸法

全長 1,820mm
全幅 1,415mm
全高 1,090mm

走行メカニズム

変速機 4速AT/5速MT
ステアリング パワーアシスト付きラック&ピニオン
サスペンション 4輪独立懸架マルチリンク式
ブレーキ 4輪ベンチレーテッドディスク
タイヤサイズ 205/55R16 89V

エンジンスペック

型式 RB25DET
種類 直列6気筒DOHCインタークーラー付ターボ
使用燃料 無鉛プレミアムガソリン
内径 86.0mm
行程 71.7mm
総排気量 2,498cc
圧縮比 9.0
最高出力 250ps/6,400rpm
最大トルク 30.0kg・m/4,800rpm
燃料タンク容量 65L

燃費

燃料消費率 10.2km/L
※10.15モードによる計測値

R33スカイラインの口コミ・評判は?

満足している点

R33スカイラインの満足している点として直6エンジンの官能性やパワー感、安定した走行性能を挙げる方が多いです。

直6なので走るとサウンドが心地よくそこそこ速い。

出典:www.goo-net.com

パワフルだし安定感も良い!

出典:www.goo-net.com

不満足な点

R33スカイラインの不満な点として、スタイリング、燃費などランニングコストの高さが挙がっています。

外観も内装も普通のセダンといった印象、これはまだR32のほうがワイルド。

出典:www.goo-net.com

燃費は良くないです。リッター8キロを切る程度…

出典:www.goo-net.com

燃費やランニングコストが....

出典:www.goo-net.com

BCNR33スカイライン GT-Rとは?

第2世代GT-Rの第2弾です。通算4代目のスカイラインGT-Rです。

日産 BCNR33スカイライン GT-R Vスペック N1

BCNRスカイライン GT-RはPGC10型GT-Rから数えて4代目、RB26DETTを搭載した第2世代GT-Rの2代目モデルです。キャッチコピーは「マイナス21秒のロマン」。ニュルブルクリングの最高タイムがBCNR32型GT-Rの記録を21秒更新したことを大々的にうたっていました。

国産車初!東京オートサロンで正式発表!

1993年に開催された第30回東京モーターショーでプロトタイプが発表され、1995年の第13回東京オートサロンで発表されました。東京オートサロンはチューニングカーやコンプリートカーの出品がメインのモーターショーです。そのようなイベントで新型の市販車が発表されたのは、国産車初です。またBCNR33型GT-Rのメインターゲットに強く訴求する発表イベントでした。

発売は標準モデルより1年5カ月後の、1995年1月6日でした。

スカイラインGT-R初のテレビCM

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BCNR33スカイライン GT-R TV CM

BCNR33スカイライン GT-Rは、GT-Rとして初めて単独でテレビCMが放送されました。BNR32型GT-Rの販売台数が4万3,661台で、高性能スポーツカーとしては大ヒットであったことを受け、更なる拡販を狙ったものと思われます。

BCNR33スカイライン GT-Rのレース活動

BCNR33スカイライン GT-RはR32型に引き続き、全日本GT選手権に参加しています。またル・マン24時間耐久レースにも参戦しました。

BNR32スカイライン GT-Rとの違いは?

ATTESA E-TSが進化!

BNR32スカイライン GT-Rより採用された電子制御トルクスプリット式フルタイム4WD「ATTESA E-TS」は、BCNR33スカイライン GT-Rでは更に進化しました。

BNR32型GT-RではVスペックに標準装備だったブレンボ製ブレーキキャリバーが全車に標準装備され、VスペックにはアクティブLSDが搭載されました。Vスペックに採用された「ATTESA E-TS」は、アクティブLSDとシンクロして作動する「ATTESA E-TS PRO」となります。

「ATTESA E-TS PRO」は後左右輪に伝達するトルクを不等配分できるため、トラクションが向上。悪路でぬかるんだり、スリッピーな高速コーナーでリヤが流れる、といったことがさらに低減しました。

拡大したボディサイズ

R32スカイラインと比べ標準シリーズでは、ボディが拡大し車両重量が増大しました。標準ボディをベースとしたBCNR33スカイライン GT-Rでも、ボディは拡大し、車両重量が増加しました。

●全長 +130mm
●全幅 +25mm
●全高 +20mm
●ホイールベース +105mm
●車両重量 +110kg

最大の相違点はホイールベースの拡大です。これにより車名は同じスカイラインGT-RでもR32とR33は、キャラクターが大きく変わることとなりました。R32がワインディングロードを気持ちよく駆け抜けるコーナリングマシンであったのに対し、R33では安定して高速クルージングを行えるグランドツアラーへと変貌しました。

このキャラクター変更は、R32 GT-Rオーナーや同車に憧れたファンにはあまり受け入れられなかったようです。BCNR33スカイライン GT-Rの生産台数は1万6,435台で、R32 GT-Rの生産台数のおよそ3分の1に留まりました。

BCNR33スカイライン GT-Rのグレード・特別仕様車など

BCNR33スカイライン GT-Rのグレード

GT-R

日産 BCNR33スカイライン GT-R

BCNR33スカイライン GT-Rの標準仕様です。ブレンボ製ブレーキキャリパー、245/45ZR17タイヤを標準装備しています。BNR32スカイライン GT-R VスペックII相当の内容です。
さらにターボの過給圧も0.75kg/cm²から0.84kg/cm²にアップし、最大トルクは同じ回転数で1.5kg・m向上しています。

GT-R Vスペック

日産 BCNR33スカイライン GT-R Vスペック

標準仕様に対しアクティブLSDを追加搭載し、ATTESA E-TSとのシンクロ制御を行う「ATTESA E-TS PRO」が与えられています。ATTESA E-TS PROは後左右輪のトルク分配を制御し、どのような路面状況・走行シーンでもトラクションを確保できるようになりました。

GT-R Vスペック N1

日産 BCNR33スカイライン GT-R Vスペック N1 リアサイドビュー

BNR32型GT-Rと同じくN1耐久レース参戦用のベースモデルです。専用装備がおごられ、軽量化もされています。ボディカラーはホワイトのみの設定です。

【Vスペック N1専用装備】
●カーボンセンターリヤスポイラー
●カーボン製アンダーカバー
●メタルタービン
●空冷式エンジンオイルクーラーなど

【軽量化のため省略された装備】
●助手席エアバッグ
●エアコン
●オーディオ
●集中ドアロック
●リヤワイパーなど

BCNR33スカイライン GT-Rの特別仕様車

LMリミテッド

1996年5月にル・マン24時間耐久レース参戦記念車両として、期間限定で標準仕様車とVスペックに設定されました。専用色「チャンピオンブルー」が設定されました。専用装備品は次の通りです。

●角度調整機能付きセンターカーボンウィング
●フードトップモール

スカイライン GT-R オーテックバージョン 40th ANNIVERSARY

日産 BCNR33改 スカイラインGT-Rオーテックバージョン 40th ANNIVERSARY リアサイドビュー

1997年、スカイライン生誕40周年を記念して、第32回東京モーターショーに出品されました。販売方法は注文生産です。型番の「BCNR33改」からわかるように、2ドアGT-Rをベースに後部ドアを追加して4ドア化した車両です。

BCNR33スカイライン GT-Rの改造車

NISMO 400R

BCNR33スカイライン GT-Rをベースに、NISMOがチューニングを行ったコンプリートカーです。搭載エンジンはRB26DETTをベースにNISMOがチューニングした「RB-X GT2」です。主な変更点は排気量を2,800ccに拡大、N1仕様メタルタービンへの変更、インタークーラーの大型化などの周辺チューンです。最高出力400PS/6,800rpm、最大トルク47.8kg・m/4,400rpmを発揮しました。名称の「400」は最高出力値に由来します。

限定99台のところ、55台を販売しました。コンプリートカーのためエンジン出力には個体差があり、中には449PSにも達したエンジンも確認されています。

NISMO GT-R LM

ル・マン24時間耐久レース参戦のために、1995年に1台のみ制作されました。イギリスで登録されたホモロゲーションモデルです。

エンジンはRB26DETTを2,800ccに拡大し、約300PSを発揮します。駆動方式はFR、サスペンションはマルチリンク方式からダブルウィッシュボーン方式に変更されました。

ル・マンのレギュレーションで「同一シリーズ内に4ドア車がある車両の参戦は除外」という規定があったため、「スカイライン」を名乗っていません。

BCNR33スカイライン GT-Rのカタログスペック

BCNR33スカイライン GT-R Vスペック

車両型式 E-BCNR33
駆動方式 電子制御トルクスプリット式4WD(ATTESA E-TS PRO)
乗車定員 4名
車両重量 1,540kg

車両寸法

全長 4,675mm
全幅 1,780mm
全高 1,360mm
ホイールベース 2,720mm
トレッド(前) 1,480mm
トレッド(後) 1,490mm
最小回転半径 5.7m

室内寸法

全長 1,820mm
全幅 1,415mm
全高 1,090mm

走行メカニズム

変速機 5速MT
ステアリング パワーアシスト付きラック&ピニオン
サスペンション 4輪独立懸架マルチリンク式
ブレーキ 4輪ベンチレーテッドディスク
タイヤサイズ 245/45ZR17

エンジンスペック

型式 RB26DETT
種類 直列6気筒DOHCインタークーラー付ツインターボ
使用燃料 無鉛プレミアムガソリン
内径 86.0mm
行程 73.7mm
総排気量 2,568cc
圧縮比 8.5
最高出力 280ps/6,800rpm
最大トルク 37.5kg・m/4,400rpm
燃料タンク容量 65L

燃費

燃料消費率 8.1km/L
※10.15モードによる計測値

BCNR33スカイライン GT-Rの口コミ・評判は?

満足している点

BCNR33スカイライン GT-Rに満足している点は?

BCNR33スカイライン GT-Rの満足点として挙げられるのは、動力性能、官能性、高速走行時の安定性です。やはりGT-Rの最大のセールスポイントは走りの良さ、運転する楽しさ、気持ちよさですよね。意外なところでは、大型化したボディの恩恵を受けた乗車空間の広さが挙げられています。

猛獣のような加速と高速時の安定。

出典:www.goo-net.com

排気音がとても好きです!

出典:www.goo-net.com

意外に車内が広い。

出典:www.goo-net.com

不満足な点

BCNR33スカイライン GT-Rのここが不満!

BCNR33スカイライン GT-Rの不満点として挙げられるのは燃費の悪さと大きすぎるボディです。意外なところではガソリンタンク容量の小ささも挙げられています。高速道路での長距離クルージング時には、こまめな給油が必要そうです。

燃費が悪いのはしかたがないとして、タンクの容量が小さいのが難点

出典:www.goo-net.com

少し車体が大きすぎるかな。

出典:www.goo-net.com

BCNR33スカイライン GT-Rは「ブタのエサ」?失敗作とされる3つの理由

拡大したボディサイズと増加した車両重量

先にもご紹介したように、R33スカイラインはR32よりもボディが大きくなり、車両重量も増えています。特にホイールベースは105mmも延長され、室内空間の拡大に一役買っています。運動性に関しては高速直進安定性能が向上している代わりに、旋回性能がR32 GT-Rより落ちている、とされています。

しかし実際には、R32 GT-Rの旋回性能が高すぎて一般ドライバーには扱いづらいものでした。筆者もR32には乗っていましたが、ハンドリングがあまりにもリニアすぎ、慣れるまで多少時間がかかった覚えがあります。R33ではホイールベースを延長してマイルドな性格にして、一般ドライバーにも扱いやすいクルマになっています。

ドリフト・キング土屋圭市氏を激怒させた広報車事件

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14:50辺りからサーキット走行用にセッティングした広報用BCNR33スカイライン GT-Rと市販車の違いが表示されます。

雑誌の企画で1990年代の国産スポーツカーで7周ラップのレースを行ったところ、土屋圭市氏が所有するBCNR33スカイライン GT-R Vスペックだけが異常に遅いことが問題となりました。そこで日産が広報車として貸し出してくれたR33 GT-Rにはサーキット走行用のセッティングが行われていたことが判明します。

土屋圭市氏は「取材で広報車に乗り、良い車だと思い自分でも購入した。なのに広報車は市販車とは違うスペシャルチューンだった。」と憤慨しています。騙された気分だったのでしょう。

とはいえ、広報車と市販車の違いはサスペンションのセッティングが中心です。市販のR33 GT-R Vスペックでも同様のセッティングで、サーキット走行のタイムが速くなる可能性を示唆してくれています。

頭文字D「R33なんざブタのエサ」「日産の失敗作」

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人気マンガ「頭文字D」で、R33 GT-Rを失敗作と酷評するシーンがあります。他にも「ブタのエサ」呼ばわりしています。それほどまでにBCNR33スカイライン GT-Rは嫌われていました。

峠の走り屋さんたちには、ですが。

ホイールベースが2,615mmのR32と2,720mmのR33で旋回性能や最小回転半径を比較したら、ホイールベースの短いR32が有利であることは物理的に当然です。しかも峠でのドリフトや急な旋回などは危険行為です。犯罪です。検挙対象です。メーカーがそのような走りを意図して、車両を制作するはずありません。

「ブタのエサ」「日産の失敗作」は、「頭文字D」作中での演出と見るべきでしょう。真に受けてはいけません!

一般的な用途であれば、ロングホイールベースの方が実用上の恩恵が大きく、直進走行安定性も向上します。峠のようなタイトなコーナーが連続するワインディングロードでは、車両の軽快感を感じづらいかもしれない程度です。

結局、BCNR33スカイライン GT-Rは失敗作なのか?

ユーザーさんの乗り方次第で、成功作でもあり失敗作でもある、というのが正直なところです。この結論はR33 GT-Rだけでなく、すべての自動車に当てはまります。

趣味がサーキット走行でタイトコーナーの続くテクニカルコースで走るというユーザーさんにとっては、R33 GT-Rは失敗作でしょう。しかし高速道路を余裕をもって走りたい方や、GT-Rを気軽に楽しみたい方には成功作です。

R33スカイラインの中古車事情

R33スカイラインの中古車事情は?
Created by yino19700

R33スカイラインは、コンパクトなボディで大人気のR32やR34と比較すると不人気車の部類に入ります。そのため中古車としての流通数は少ないのですが、お手頃価格で入手できるというメリットもあります。

どんなに不人気でもスカイラインです。走行性能は天下一品です。大型化したボディも実用性を高めてくれています。ずばり、オススメの中古車です。お手軽にスカイラインに乗りたい方は、チェックしてみてください。

4ドアスポーツセダン

日産 R33スカイライン 4ドアセダン GTS25-t Type M リアサイドビュー

2016年8月現在、Goo-netに登録されているR33スカイライン 4ドアスポーツセダンは11台です。中心価格帯は70万円台で、GTS25、GTS25t タイプMが選べます。

最安値はGTS25 タイプSで39.8万円です。1996年式、走行距離は3.8万kmです。修復歴もないので、丁寧に乗られていたようです。

最高額はGTS改で129万円です。走行距離は9.4万kmですが、エンジンをRB26DETTに換装してあります。走行距離は気にしない方が良いでしょう。また各部をチューニングしていますが車検は通っていますので、安心して公道を走行できますね。

2ドアスポーツクーペ

日産 R33スカイライン 2ドアクーペ GTS25-t Type M リアサイドビュー

2016年8月現在、Goo-netに登録されているR33スカイライン 2ドアスポーツクーペの中古車は20台です。どの価格帯でも在庫はありますが、できるだけノーマル車を選ぶと良いでしょう。

最安値はGTSアーバンライナーで、19.8万円。1994年式で13.2万kmの走行距離です。エンジンは2,000cc直6SOHCなので、スポーツ気分に欠けるかもしれませんね。

最高額はGTS25t タイプMで、138万円です。1998年式、走行距離は6.5万kmです。社外アルミとフロントタワーバーを装着していますが、それ以外はノーマルです。フロントバンパーがGT-R NISMOと同じデザインです。気分が盛り上がりますね。

BCNR33 GT-R

日産 BCNR33スカイライン GT-R リアサイドビュー

2016年8月現在、Goo-netに登録されているBCNR33スカイライン GT-Rの中古車は、63台です。R33スカイラインで最も多くの中古車が流通していることになります。中心価格帯は200~250万円台です。

最安値はGT-R(標準車)で119万円、1996年式、17.7万kmの走行です。社外アルミ、TEINの車高調サスが装着されています。GT-Rの耐久性の高さを考えたら、まだまだ走りそうです。

最高額はLMリミテッドで598万円です。1996年式、走行距離は3.4万kmです。改造費に1,000万円かかっているそうで、チューニング内容が趣味に合えばお買い得ですね。

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【まとめ】過去の失敗を繰り返したR33スカイライン

日産 BCNR33スカイライン GT-R リアビュー

R33スカイラインのまとめ、いかがでしたでしょうか。スカイラインは日産の思うがままに開発すると成功し、ユーザーの声を取り入れると失敗する珍しいクルマです。ユーザーの声を聞いて成功したのはケンメリぐらいでしょう。

日産Lクラスセダンは、当時の日産のマーケット戦略ミスの犠牲であったように思います。スカイラインはスポーツ性能を優先し後席居住性を犠牲にするクルマと割り切り、後席の快適性はローレルやセフィーロで徹底的に追及したらよかったのに、と今になって思います。

何度も同じ失敗を繰り返し大衆に迎合していくことで、R型スカイラインの販売台数は下降線を辿っていきました。スカイラインはハコスカのように、日常からサーキットまで速く走行できる玄人向けのクルマというキャラクターを貫くべきでした。

走行性能は高いものの人気がなくなってしまったR33スカイラインですが、お手頃価格のお得な中古車として購入できるのは何とも皮肉なお話しです。