【シボレー オプトラ】デザインはピニンファリーナ、ジウジアーロ!日本でも購入できた国際基準のセダン&ワゴン

クルマというのは、ちょっと調べてみると知らなかった逸話みたいなものが出てきて、さらに興味を深められたりします。例えば、ゼネラルモーターズが韓国部門に開発させたという、このシボレー オプトラもそう。なんといっても、このモデルの訴求ポイントは、そのルックスの由来にあると思うのですが……

カロッツェリアによるデザインの自動車をアジアから世界へ供給

「ピニンファリーナ」や「ジョルジェット・ジウジアーロ」などという名前が、外観デザイン担当としてあがるクルマは、そうとう凄いヤツであるはずです。そして、ここでいうその「クルマ」こそ、シボレー オプトラです。

この一台、2002年のソウルモーターショーにおいて、「デーウ ラセッティ」としてお披露目されたもの。その外観デザインをイタリアの有名デザイナーに発注し、ゼネラルモーターズの韓国ディヴィジョンで開発された車です。ちなみに、セダンとワゴン(ピニンファリーナが担当)が先にリリースされ、2003年のフランクフルトショーで、ハッチバック(ジウジアーロ)が追加発表されています。

様々な自動車ブランドを傘下に持ち、全世界むけに販売展開をするゼネラルモーターズは、このオプトラにも多くの名称をつけて輸出をしました。韓国では、もちろんデーウ ラセッティ、豪州ではホールデン ヴィヴァ、欧州ではシボレー ラセッティなどです。

日本では、GMと提携関係があったスズキが、2005年から2006年にかけてシボレー オプトラとして輸入販売(セダン&ワゴン)しています。このモデルは、前後ともにディスクブレーキ(前はヴェンチレーテッド)を装備し、15インチのホイールサイズに、P195/55R15を履いていました。

世界中の地域をターゲットにして多様なエンジンを用意

シボレー オプトラは車幅が1,725mmあり、日本の規格へはぴったりとはまらないデザイン。しかしながら属するセグメントとしてはコンパクトカーです。それが全世界市場向けということで、実は用意されたエンジンも多種類がありました。

まず、もっともエントリーレベルにある動力源が、排気量1.4Lの直列4気筒DOHC16バルブで、出力69 kW(94ps)にトルクは131N・m(13.4kgf・m)の性能です。その上に位置したものは排気量1.6Lのタイプで、80kW(109ps)と150N・m(15.3kgf・m)となります。

さらに、90kW(122ps)に165N・m(16.8kgf・m)を発揮する1.8L、93kW(126ps)に177N・m(18kgf・m)の2.0Lも存在し、これらすべてガソリンエンジン。また、ディーゼルとしては、排気量2.0Lの直4OHCエンジンがあり、89kW(121ps)と280N・m(28.6kgf・m)という性能でした。2005年から日本に投入されたモデルは、ガソリンの2.0Lタイプのみを搭載しています。

車体重量は1.3トン程度というのが、このシボレー オプトラですが、コンパクトカーとして認識した時に燃費が悪すぎるという評判もあるようです。市街地走行モードで、諸外国での公称データが約9.3km/Lということですが、ライバルともなり得るミッドクラスの日本車の方が当時は良いスペックを出していました。日本仕様のオプトラ ワゴン LTでは、10・15モード燃費は8km/Lです。

燃料関係で興味深いのは、2006年、タイの市場向けに投入された圧縮天然ガス(CNG)とガソリン双方に対応するバイフューエル車でしょう。2016年の今と違って、世界中が原油価格の高騰にあえいでいた時代で、このころは代替燃料がいろいろ話題になりました。これも、その一つです。

【諸元表】シボレー オプトラ ワゴン LT

名称:シボレー オプトラ ワゴン LT
型式:GH-NA35Z
エンジン排気量:1,998cc
エンジン出力:93kW(126ps)/5,600rpm
エンジントルク:177N・m(18.0kgf・m)/4,000rpm
全長:4,580mm
全幅:1,725mm
全高:1,500mm
重量:1,320kg
ホイールベース:2,600mm
サスペンション:マクファーソンストラット式(前)/ マクファーソンストラット式(後)

中古のシボレー オプトラは?

好みはいろいろありますが、イタリアのカロッツェリアが描いたボディシェイプは今でも魅力的だとも言えるでしょう。そんなシボレー オプトラ、中古車の市場ではどのくらい流通しているでしょうか。

とりあえず調べると、2005年登録で走行距離が7.1万kmという車体(ワゴン)が、車検なしの価格で190,000円で出ています。また、同じ年の登録で走行が6.0万km、革シート&サンルーフの装備があるワゴン車で、約10ヵ月の車検を残した状態で390,000円だそうです。

スズキが正式に扱っていたとはいうものの、輸入車だと故障も気になるところですが、その意味でも悪い評判はあまりないようです。ちなみに、2006年にスズキがリコールを届け出ているので、中古で購入の際は必ず対処されているかご確認を(下に、スズキのページへリンクを貼っておきます)。

シボレー オプトラのまとめ

GMグループの世界戦略車として、多くの国と地域で販売されたというわりには、日本での存在がマイナーな希少車のようになってしまっているシボレー オプトラ。まぁ、それも一つの魅力になっているかもしれませんね。

このオプトラ。2008年に登場したシボレー クルーズの第2世代へ引き継がれ、GM&シボレーのラインアップからは消滅しましたが、中国などでは改良版が生産されつづけています。