【シボレー トレイルブレイザー】アメリカ発進の全世界向で右ハンドルもある人気ミッドサイズSUV

大きいモノが大好きなアメリカ人。そんなお国柄でも、全部のクルマをフルサイズSUVとするのは無理があります。海外市場で上手く売っていくことを考えても、そこそこなサイズのモデルは必要。つまり、GM傘下にあるシボレーにとっては、このシボレー トレイルブレイザーが、ちょうど具合の良いサイズの一台ということだと思うのですが……

シボレー タホと同じ系譜を持つコンパクトSUV

現在、ゼネラルモーターズ傘下にあるシボレー。このブランドからは1935年という古い時代から、「シボレー サバーバン」というSUVが発売されています。そんな車種ラインアップの中へ、1969年からフルサイズSUVとして加わったのが、「シボレー ブレイザー」という人気車種。そして、そのクルマが顧客層を開拓するため小型版にバリエーションを広げたのが1983年のことでした。このブレイザー、オリジナルの大型SUVシリーズが「K5」、派生車種の小型SUVシリーズは「S10」と呼ばれます。

このブレーザーの名称が古くなり、モデルの刷新のために「S10」の後継として、2001年に登場したのがシボレー トレイルブレイザーというクルマです。ちなみに、「K5」のブレーザーは、シボレー タホへと名称変更され、現在でもモデル展開しています。

ちょうど良いサイズを狙った!? 初代トレイルブレイザー(2001年〜2008年)

2002年モデルイヤーのために、2001年に発表された初代シボレー トレイルブレイザー。ベースとなったプラットフォームは新設計となった「GMT360」で、当時のGMC エンボイと共用となっています。

このプラットフォームは、直列6気筒エンジンも搭載できるものです。したがって、トレイルブレイザーには排気量4.2Lの直列6気筒DOHCエンジンを標準で搭載しました。そのパフォーマンスは、出力204kW(277.4ps)にトルクは376N・m(38.34kgf・m)という数値でした。他にオプションとして選べたエンジンに、225kW(305.9ps)&447N・m(45.58kgf・m)のV型8気筒5.3LのOHVエンジンも用意されています。

このトレイルブレイザーのシャーシは、前輪にダブルウィッシュボーン式の独立懸架を装備。後輪には5リンクの車軸式となっています。駆動力の伝達には、走行状況に合わせて自動的に前後輪を結合する4WDも選べることになっていました。

トレイルブレイザーの上位グレード

トレイルブレイザーには、主に二つの上位グレードがありました。

その一つが「EXT」。標準モデルより全長を400mm以上長くして、後席部分のルーフを高く設定することで、3列7人乗りとしたモデルです。

もう1つのグレードが、2006年から発売された「SS」というスポーツモデル。「SS」は「スーパースポーツ」の意味で、シボレーブランドのクルマの中でも、特別な走行性能を与えられたグレードにだけ与えられる名称です。この車体には、コルベットから移植された排気量6.0LのV型8気筒OHVエンジンを搭載。その出力は295kW(401.1ps)でトルクは400N・m(40.8kgf・m)となっていました。

同時に、この「SS」には低い車高に加えて引き締められたサスペンションが与えられ、従来のオフロード志向からスポーティなオンロード走行よりの設定になっています。

【諸元表】

名称:初代シボレー トレイルブレイザー
エンジン排気量:4,160cc
エンジン出力:204kW(277.4ps)/6,000 rpm
エンジントルク:376N・m(38.34kgf・m)/3,600rpm
全長:4,871mm
全幅:1,895mm
全高:1,892mm
重量:2,014kg
ホイールベース:2,870mm
サスペンション:ダブルウィッシュボーン式(前)/ 5リンクリジッド(後)

中東・アジアで復活した新型(二代目)トレイルブレイザー(2012年〜)

2006年ころになると、トレイルブレイザーにもフルモデルチェンジの必要性が生まれてきます。しかしながら親会社のGMは、新しいプラットフォームの計画に躊躇したあげく、このSUVの継続販売を2009年までと決定します。

というわけで、シボレー トレイルブレイザーは一度その姿を市場から消します。このクルマが再び姿を現したのが、2011年のドバイモーターショーにおける、コンセプトカー展示の時でした。そして2012年から市販となったトレイルブレイザー。今回は、シボレーの他のSUVと同じく、シボレー コロラドというピックアップトラックのフレームを流用した乗用車です。とはいうものの、本国アメリカでは販売されず、インドや南アフリカ等の海外向けに作られたクルマとなりました。また、オーストラリアでは、ホールデン コロラド7の車名で販売されています。こちらは右ハンドル版のトレイルブレイザーということになりますね。

市場が変わるとエンジンも替える。この2代目トレイルブレイザーに用意されたのは、2種類のディーゼルエンジン。エントリーレベルには、排気量2.5L直列4気筒DOHCのインタークーラーターボで、出力は121.5kW(165.3ps)にトルクは380N・m(38.8kgf・m)のタイプを用意。上位グレードには、同じ形式ながら排気量を2.8Lとし、可変ジオメトリーターボ(インタークーラー付き)のエンジンを搭載します。こちらの性能は、149kW(202.8ps)に500N・m(51kgf・m)です。

【諸元表】

名称:二代目トレイルブレイザー LTZ
エンジン排気量:2776cc
エンジン出力:149kW(202.8ps)/3,600rpm
エンジントルク:500N・m(51kgf・m)/2,000rpm
全長:4,878mm
全幅:1902mm
全高:1848mm
ホイールベース:3,096mm
サスペンション:ダブルウィッシュボーン式(前)/ 5リンクリジッド(後)

トレイルブレイザーの新車を検討する……

2016年向け新型シボレー トレイルブレイザー、先述のようにアメリカからすると外国向けのモデルであり、したがって本国では売られていません。そして日本において販売されるシボレーのSUVも、現在のところシボレー キャプティバのみ。

というわけで、正規輸入の新車は、日本では手に入らないということになります。ディーゼルエンジンになった現行モデルは、燃費的にもさほど悪くない(公称値で約10km/L、実測で9km/L程度)ので、シボレーにとってはもったいない話です。まぁ、タイやフィリピンでは結構な人気車種のようで、この日本の状況は皮肉というか変な話にも思えます。

それでも、日本でこの最新モデルのトレイルブレイザーに乗りたい、という向きもいらっしゃるでしょう。シボレーなどの輸入を行う業者さんのリンクを、下に張り付けておきます、お問い合わせの際の参考にしてください。

もし、トレイルブレイザーを入手したとしても、メンテナンスが気になるところです。故障でも消耗部品でも、パーツの供給源も確認しておきましょう。そんなパーツ業者さんの一つへのリンクを、合わせて張り付けておきます。

ちなみに、ライバルと思しきフォード エクスプローラーとトレイルブレイザーを見比べると、全長で125mm、全幅で10mm程度エクスプローラーが大きいということになります。撤退が表明されてはいますが、なんとかまだ日本にもフォードの正規チャンネルがあります。並行輸入のシボレーにするかディーラー車のフォードにするか、ちょっと迷うところかもしれませんね。

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シルバラードは2013年初公開されたフルサイズピックアップトラックで、 フォードのFシリーズやラム、トヨタのタンドラGMCのシエラと同じカテゴリーの車です。

シボレー トレイルブレイザーのまとめ

一つの車種として考えれば、むしろ売りやすそうにも思えるミッドサイズSUV。それがこの、GM シボレー トレイルブレイザー。シボレーが、その車を自国の市場に置かないというのも、日本人から見ると不思議なお話です。

まぁせめて、キャプティバだけでなく、トレイルブレイザーも日本に持ち込んでくれれば良いのではないかと、そう思う次第です。