【オペル ティグラ】超チビなドイツ生まれのスペシャルティ・クーペ、中古車、故障は?

外国メーカーの中でも、オペルはコンパクトな自動車作りが得意な会社でしょう。そのオペルがかつで販売していた超小型のスペシャルティモデル、それがティグラです。一時期は、日本にもちゃんと輸入されていたこのクルマ。実は、2つの世代に分かれ、別々のコンセプトを与えられていました。

オペル ティグラ、実はヴィータの従弟!?

見出しにはそう書きましたが、正確にいうと「従弟」になるのかどうか分かりません。粋なコンパクトクーペである、このオペル ティグラは、欧州市場で言うところのオペル コルサをベースにしています。このコルサこそ、1995年から2003年の間に日本でヴィータとして売られていたクルマです。

他のオペル車と同様に、この「opelティグラ」も地域によって異なるブランド名(UKではボクスホール(Vauxhall)、豪州ではホールデン(Holden))を冠して販売されています。

兄貴分の初代ティグラは2+2クーペ(1994年~2001年)

初代として生まれたオペル ティグラは、スポーティながらもかっちりとしたクーペでした。

コルサの着せ替えではあるものの、ボディパネルの全てがオリジナルであり、インテリアも大幅に変更されています(ダッシュボードは流用)。また、サスペンションもコルサと共通ですが、チューニングはロータスによりリファインされていました。

このティグラに用意されたエンジンは、排気量1.4Lと1.6Lの2機種、直列4気筒DOHC16バルブでした。前者の性能は、出力67kW(91ps)&トルク125N・m(12.7kgf・m)、後者は出力79kW(107ps)&トルク148N・m(15.1kgf・m)を発揮。両タイプともにゼネラルモーターズの「Ecotec」シリーズです。

【諸元表】オペル ティグラ 1.4L(初代)

名称:オペル ティグラ 1.4L(初代)
エンジン排気量:1,389cc
エンジン出力:67kW(91ps)/6,000rpm
エンジントルク:125N・m(12.7kgf・m)/4,000rpm
全長:3,912mm
全幅:1,604mm
全高:1,340mm
重量:1,070kg
ホイールベース:2,443mm
サスペンション:マクファーソンストラット式(前)/ トーションビーム式(後)

弟分ティグラは2シーターコンバーチブル(2004年~2009年)

オペルが本拠地を置くドイツでは、2000年代はじまりのころオープントップ車のブームがあったそうです。それに呼応しようと、オペルもオープンカーのラインアップを強化しました。アストラやスピードスターに続いて、2004年のジュネーブショーでお披露目されたオープンカーが、このオペル ティグラ ツイントップです。

もちろん、ベースとなったのはコルサです。そして、そのコンパクトなボディーに、電動で収納が可能なハードトップの機構をインストール。これが、ティグラ ツイントップの最大の魅力の1つとなっています。

このツイントップ、ルーフを閉じた状態では、かちっとしたクーペのスタイル。しかし、ハンドブレーキを引き左右のルーフラッチを解除した後でループ開放ボタンを押せば、たったの18秒で開放的なオープンカーに変身します。オープン化するために、初代にはあった後部座席を失ってはいますが、座席の背後には容積70Lのラゲッジスペースがあります。また、トランク容量もルーフ収納状態で250L(クーペ状態では440L)を確保。クーペの安心感とオープンエアの解放感を、うまく両立させていたのが、このティグラ ツイントップということです。

用意されたエンジンは全3機種。まずエントリーレベルとして、排気量1.4Lの直列4気筒DOHC16バルブ、出力66kW(90ps)にトルク125N・m(12.7kgf・m)があります。その上位のスポーティモデルには、コルサGSiに搭載していた1.8L直4のDOHCを搭載。スペックは92kW(125ps)に165N・m(16.8kgf・m)です。また、このモデルには1.3Lのディーゼルエンジンもありました、性能は51kW(70ps)、170N・m(17.3kgf・m)です。

【諸元表】オペル ティグラ ツイントップ 1.8L(2代目)

名称:オペル ティグラ ツイントップ 1.8L(2代目)
エンジン排気量:1,796cc
エンジン出力:92kW(125ps)/6,000rpm
エンジントルク:165N・m(16.8kgf・m)/4,600rpm
全長:3,921mm
全幅:1,685mm
全高:1,364mm
重量:1,265kg
ホイールベース:2,491mm
サスペンション:マクファーソンストラット式(前)/ トーションビーム式(後)

魅力的なコンパクトクーペのオペル ティグラを中古で探してみる

オペル ヴィータにはどんなタイプが現存してる?

かわいいオペル ヴィータに、ちょっとわんぱくパワーを追加した、このティグラのシリーズ。一時期は、クーペ版の初代モデルが、日本にも代理店(ヤナセ)経由で輸入されていました。そのクルマ、今、中古車としてどのくらい流通しているでしょうか?

探してみると、1997年登録で走行距離が1.5万Km程度という1.4Lモデルが、価格348,000円と出てきます。また、1999年登録で走行距離が1.4万kmの1.6Lモデルで、250,000円というのもありました。残念ながら、後期型のツイントップは、ちょっと見つかりません。

意外と値段が安いようにも感じますが、需要が薄いということなのでしょうか。

乗る前に確かめたい、ティグラの故障内容や口コミ

中古車価格の低さは、オペル車全般に対する辛辣な評判の影響があるのかもしれません。いろいろなところで、「故障するためのクルマ」のような意見が見受けられます。

ティグラについても、エンジンのスターターが早く消耗して動かなくなる、という傾向が聞かれます。オートマのレンジを「N」にしないとエンジンがかからない、というのが、その前兆という意見もあります。中古で購入時は、かならずご確認を。

あとは、警告ランプが時々点灯、という問題もあるようです。だましだまし乗っている人も多いようですが、センサー系などの問題なら、将来ちょっと心配な点でもありますね。

反面、ティグラでも購入依頼数年間ほとんどトラブル知らず、との意見もあります。運にもよりますが、ちゃんと点検された良い出物と出会えたら、一考の価値はアリ、でしょうか……

オペル ティグラのまとめ

オペル ティグラ。その最大の魅力は、前から見ても後ろから見ても美しく格好良い、そのデザインにあります。コルサをベースにした2+2クーペ、もしくは2座席オープンというのは、最初からわかっていることです。なので、後から室内の狭さに不満を言っても、ティグラにとっては酷というもの。

日欧からの新車でも、とんと見かけなくなったような気がする、オペル ティグラのようなコンパクトクーペ。しかし、各部を切り詰めて小型化することで、クルマとしての別の魅力が生まれもするのです。それを、再確認させてくれるのが、このクルマだといっても良いでしょう。