【いすゞ ガーラ】日本の観光バスで初めてエアバッグを搭載。価格やエンジン、日野セレガとの違いを解説!

いすゞから販売される大型観光バスいすゞ ガーラ。姉妹車である日野 セレガとの比較や価格、中古車の情報も交え、いすゞ ガーラについてお伝えします。

いすゞ の大型観光バス ガーラとは?

初代 ガーラ(1996年~2005年)

1996年、いすゞの大型観光バス スーパークルーザーからフルモデルチェンジをする形で、初代ガーラは誕生しました。エクステリアのデザインなどは当時最新のものに刷新されているものの、エンジンはスーパークルーザーから引き続きいすゞのP系と呼ばれるエンジンを搭載しています。当時の観光バス業界では馬力競争が巻き起こっており、この初代ガーラにも20,000cc以上の排気量を持ち、最大出力450PSを発生させるV12エンジンが搭載されていました。

P10系V12エンジンと初代ガーラ

ガーラが2005年に2代目へとフルモデルチェンジを行うまで、いすゞのP10系V12エンジンがガーラには搭載されていました。前述の通りバスメーカー各社の馬力競争によって排気量もパワーも増していったP系エンジンではありますが、年々厳しくなる排ガス規制への対応は難しくなっていきました。

時代は徐々に小排気量で効率よく出力を得るエンジンの開発にシフトしていくことになり、2005年を最後に10系V12エンジンは姿を消します。

2代目 ガーラ(2005年~2016年)

2004年、いすゞ自動車と日野自動車が合併子会社「ジェイ バス」を設立し、両社のバス事業が統合されることになりました。その後ジェイ バスから開発・製造されいすゞから販売されることになった大型観光バス用車両が2代目ガーラです。

日野自動車からはセレガという名称で販売されるこの車両は、基本設計は主に日野自動車が担当していることでどちらかというと日野色、もっといえばトヨタグループ色の強い車といえます。

エクステリアやインテリアは高級感のある質感を実現し、全面・側面のガラスを大きく取ることで車内からの見晴らしの良い景色を眺められるようにするなど、トヨタ クラシックやセルシオに見られるトヨタ流のお持て成しをそこかしこに感じられる車です。

出典:http://www.isuzu.co.jp/product/bus/gala_ss/index.html

出典:http://www.isuzu.co.jp/product/bus/gala_ss/shd.html

いすゞ ガーラの新車価格は?

2014年に公示された東京地区での希望小売価格になります。

希望小売価格:37,691,000円※地区により価格は異なります。
名称:ガーラ
仕様:ハイデッカー
シート配列:11列
エンジン:A09C
最大出力:360PS
トランスミッション:7速MT

いすゞ ガーラのエンジンスペックや主要諸元

名称:2代目 ガーラ
仕様:ハイデッカー ショート

車両型式:RU8JHBN-HDF
シート配列:8列
扉仕様:スイング扉
乗車定員:42人

エンジン型式:J08E
エンジン最高出力:206kW(280PS)
トランスミッション:6速FFシフト(6速MT)

全長:8,990mm
全幅:2,490mm
全高:3,485mm
ホイールベース:4,200mm
最低地上高:185mm

最小回転半径:6.3m
タイヤサイズ:10R22.5-14PR
燃料タンク容量:300L

いすゞ ガーラの中古車価格は6,980,000円

2016年現在中古車検索サイトには初代ガーラが一台登録されています。年式も1997年と古く走行距離も不明となっており、乗用車の感覚ではあまり購入しようと思う方はおられないかと思います。車両本体価格は6,980,000円となっており、新車価格が30,000,000円を超える観光バスということを考えますと、割安といえるのかもしれません。

いすゞ ガーラの先代モデル スーパークルーザー

いすゞ ガーラの先代モデルがいすゞ スーパークルーザーです。1986年から足かけ10年にわたり製造・販売されました。このスーパークルーザーでは、車体を富士重工業がボディを製造し販売した富士重工業仕様ともいうべき車両も存在しています。車体の形状に違いは見られるものの、スーパークルーザーの特徴である眺めのフロントオーバーハングや給油口の位置からスーパークルーザーだと判別は可能です。

ガーラの姉妹車日野 セレガとの違いは?

ジェイバスが開発・製造を行い、日野自動車から販売された2代目ガーラとの姉妹車種がセレガです。基本的には同一の車ですが、フロントフェイスに備えられたジェイラインや、リアガラスが一体か分割しているかで判別は可能です。セレガはリアガラスの形状が一枚、フロントにジェイラインが見られます。

ただ、これらの特徴は注文時のオプションで変更できてしまうため、リアガラスが分割し、ジェイラインを備えていないセレガも存在しています。

ライバルの大型観光バス、三菱ふそう エアロエース

ガーラ・セレガの他に日本にはもう一台大型観光バスが走っています。それが三菱ふそう エアロエースです。1979年から販売され続けるモデルであり、かつてはスーパークルーザーとエンジンパワー競争を繰り広げられました。デザイン・パッケージングともに非常に優れるガーラ及びセレガに苦戦している側面もあるため、次のモデルチェンジではセレガ・ガーラを超える車になることを期待したいモデルです。

出典:http://www.mitsubishi-fuso.com/jp/lineup/bus/aero_queen/14/design/exterior.html

まとめ:いすゞ ガーラから読み取れる、厳しい自動車開発事情

バス事業の統合を図るということは、裏を返せばそれだけバスの研究・開発にはコストが掛かるということです。三菱自動車の燃費偽装問題では同社の研究開発費がトヨタなどに比べて少なすぎるということも聞かれていましたが、このいすゞガーラという車からも、そうした車両開発の厳しさが垣間見えます。