【日野 ブルーリボン】姉妹車のいすゞエルガやレインボーの関係や歴史を振り返ります

誰もが一度は目にしたことがある路線バスのベストセラーが日野 ブルーリボンです。今回はライバル車種や姉妹車種、エンジンオイルの情報も交え、歴史あるブルーリボンという車を紹介します!

50年の歴史を持つ路線バス、日野 ブルーリボンとは?

初代ブルーリボン(1982年~2004年)

1951年に日野自動車が販売していたセンターアンダーフロアエンジンバス(車体中央にエンジンをマウントする手法、乗用車でいうところのミッドシップレイアウト)にブルーリボンと名付け、半世紀以上にわたるブルーリボンの、歴史の幕開けとなりました。しかしながら、ブルーリボンの名称は1960年を境に使用されることがなくなり、路線バスからブルーリボンの名称はいったん姿を消すことになります。

1982年にRS系観光バス セレガに採用されていたスケルトンボディを採用し誕生した大型路線バスには、約20年ぶりにブルーリボンの名称が与えられました。省燃費性能を追求し最大225PSを発生する9.4Lエンジンを搭載していましたが、低速トルクが不足気味で回転数を上げる必要があったため、結果として実燃費も悪く、騒音も大きいという問題をかかえていました。一般的にはこの1982年モデルが初代ブルーリボンとよばれています。

その後エンジンの排気量を拡大するなどマイナーチェンジを繰り返し、2004年まで初代ブルーリボンは販売され続けました。

ブルーリボンII(2004年~2015年)

出典:http://www.hino.co.jp/blueribbon_2/lineup/jikayou/index.html

2004年にいすゞ自動車と日野自動車が合併子会社「ジェイ バス」を設立し、両社のバス事業を統合しました。そのジェイ バスで開発・製造され、2004年から販売が開始されたのが日野 レインボーIIです。いすゞから同時期に販売開始された、いすゞエルガとは姉妹車にあたり、各部の細かな使用などは異なるものの、基本的には同じ車両です。

2代目ブルーリボン(2015年~2016年)

出典:http://www.hino.co.jp/blueribbon/lineup/index.html?anchor=diesel

2015年、年々厳しくなる排ガス規制への対応などから、ブルーリボンはフルモデルチェンジされることになります。先代のブルーリボンIIからナンバリングが外され、ブルーリボンのみの名称となったため、ここではこのモデルを2代目ブルーリボンとして扱っています。

MTモデルが廃止され、ハイブリッドシリーズがラインアップされるなど、時代に流れを感じさせる環境仕様に適応したモデルです。

気になる日野 ブルーリボンの新車価格と主要諸元

ディーゼル車

希望小売価格:25,752,600円(税込み)
車両型式:KV290N1

ボディサイズ
全長:10,430mm
全幅:2,485mm
全高:3,045mm
ホイールベース:5,300mm
最低地上高:130mm
最小回転半径:8.3m

車両重量:9,260kg
車両総重量:13,605kg

乗車定員:79人
重量車モード燃費:5.2km/L

エンジン
エンジン型式:4HK1-TCS
種類:直列4気筒OHC直接噴射式ディーゼル
総排気量:5,193cc
最高出力:184kW(250PS)/2,400rpm
最大トルク:735N・m(75kgf・m)/1,600rpm~2,300rpm
燃料タンク:160L

バスもハイブリッドの時代へ、ブルーリボン シティハイブリッドバス

出典:http://www.hino.co.jp/blueribbon/index.html

2015年8月に電気モーターとディーゼルエンジンを組み合わせたハイブリッドモデルが、2代目ブルーリボンに設定されました。ブルーリボン シティハイブリッドバスと呼ばれるこの車両に搭載されるエンジンは、いすゞが製作した「D CORE」と呼ばれるディーゼルエンジンに日野自動車がトヨタと研究開発したハイブリッド機構を組み合わせており、いすゞと日野自動車の協力関係を象徴するモデルと言えます。

2代目ブルーリボンとの姉妹車種、いすゞ エルガ

いすゞと日野自動車が共同出資で設立した合併子会社「ジェイ バス」が開発・製造した路線バスがいすゞエルガです。2004年の登場当初から日野自動車でもブルーリボンIIとして供給されていたため、実質ブルーリボンIIの姉妹車と言える車両です。

2016年現在2代目としてフルモデルチェンジしたブルーリボンと同じく、エルガも2015年に2代目へとフルモデルチェンジをしています。

【日野 レインボー】ブルーリボンよりワンサイズ小さな中型路線バス

1980年より販売されているリアエンジンの中型路線バスが日野 レインボーです。一時期モデルチェンジの関係で名称が何度も変わりましたが、現在はいすゞエルガミオのOEM供給車両がレインボーIIの名称で販売されています。

絶対使用しておいたほうが良い! 日野純正ブルーリボン用エンジンオイル

日野純正(HINO)ブルーリボン ディーゼル エンジンオイル epro エキストラ API:DH-2 SAE:10W-30

¥12,000

販売サイトへ

日野自動車が純正で販売しているブルーリボン(ディーゼルエンジン車)用オイルが、ヤフーなどでもなぜか頻繁に検索されています。検索される理由は定かではありません。エンジンオイル自体に着目してみると、エンジンオイルの交換推奨距離が大型:45,000km、中型:25,000km、小型:15,000km、と乗用車用エンジンオイルに比べて長い距離に設定されていますので、一見交換サイクルの長い高性能エンジンオイルのように見えます。

しかし、1,000,000kmは走行する路線バスなのですから、むしろこれくらいの距離は交換なしで対応してくれないと、エンジンオイルの交換が頻繁になりすぎます。ブルーリボンのような商業バスにとって重要なのは、エンジンオイルを頻繁に交換することではなく、純正のエンジンオイルを使用するということです。

実は日野自動車では社外品のエンジンオイルを使用してエンジントラブルに見舞われた場合は、保証修理の対象にならないという事例があるのです。特に減価償却中でローンもまだ払い終わっていない車両がエンジントラブル時に保証がきかないとなるとかなりやっかいです。

ですので、ディーラーから保証修理の対象となっている場合には、エンジンオイルなど消耗品は純正品を使用していたほうが安心です。実際、車種指定の純正エンジンオイルなどは何度もテストを繰り返した末に開発されていますので、下手な社外品よりも安定して使用できる場合も多くあります。

ライバル、三菱ふそうエアロスター

出典:http://www.mitsubishi-fuso.com/jp/lineup/bus/aero_star/14/main.html

いすゞと日野自動車がバス事業を統合した今、唯一のライバルと言えるのがこの三菱ふそう「エアロスター」です。ブルーリボンと同様1950年に販売されたリアエンジンバスをからはじまった長い歴史を持つモデルです。こちらもハイブリッドが設定されていますが、こちらは電機モーターのみを動力とし、ディーゼルエンジンは発電のみ行うシリーズ式ハイブリッドを採用しています。

ちなみにブルーリボンに搭載されるハイブリッドは、ディーゼルエンジンをメインに電気モーターが発進時に不足する低速トルクを補うパラレル式ハイブリッド機構と呼ばれるものです。

まとめ:ブルーリボンは時代とともに進化する

同じ名称を使用しながら、長い歴史の中で進化をしていく車というのは、やはり感慨深いものがあります。特に路線バスであるブルーリボンはいすゞの路線バスとの姉妹車となっても、ハイブリッド機構が採用されても、大型路線バスとして多くの人を快適に届けるという役目は変わっていません。これからも進歩しつつ、多くの人を送り届け続けて欲しい、そう思える車です。