【シボレー ブレイザー】車体サイズが選べた超人気SUV、気になる故障は?

シボレー ブレイザーの名前は知っていても、何となくデカいアメリカの四駆くらいのイメージしかないという人も多いかもしれません。しかし、実際はこのクルマ、オプションやグレードのみならず車体のサイズまで大小とり揃えていたという、レディメイドの自動車だったんですね。

シボレー ブレイザー各世代の特徴

K5ブレイザー

フルサイズSUVの方のシボレー ブレイザーは、頭に「K5」という文字を付けて呼ばれています。

初代モデル(1969年〜1972年)

1969年、先んじて市場投入されていたフォードのSUV「ブロンコ」に対応するため、ゼネラルモーターズがシボレーのブランドで作り上げたのが、初代のシボレー ブレイザーです。この時の開発・設計作業も急がれたために、ブレイザーにはシボレー C/Kピックアップトラックのフレームを流用し、SUVのボディを乗せる形で完成しました。同じ系列のシボレーSUVでは、その車体は最小のモデルになります。

もともと、フォード ブロンコ自体が小型SUVを狙ったモデルでした、それにぶつけたブレイザーは、ブロンコより若干大きな体格となっています。この「ボディ オン フレーム」の車体は、オフロードの走破性に乗用車としての快適さ(エアコンやオートマチックトランスミッション)を与えることになりました。そのため、この初代ブレイザーは瞬く間に人気車種となってゆきます。

駆動方式は、FRと4WDがチョイスでき、FRの方のフロントサスペンションは独立懸架でした(4WDはリジッド)。与えられたエンジンバリエーションは、排気量4.1Lと4.8Lの直列6気筒、そして、5.0Lと5.8LのV型8気筒の全4種類です。また、変速機としては、3速のオートマチックトランスミッションに加え、3速と4速のマニュアルトランスミッションがありました。

第2世代(1973年〜1991年)

1973年になると、シボレー ブレイザーがフルモデルチェンジを行います。当時、GMグループにはトラック用の新しい車台(プラットフォーム)が開発されていましたが、ブレイザーは旧来のフレームを継続使用することとなりました。

このモデルの特徴は、車体後方に脱着式のルーフを持つ「コンバーチブル」式のボディーとなったことです。また、その車体に積まれるエンジンも、全部で七種類へと増強。排気量4.1Lと4.8Lの直列6気筒に加え、5.0Lに二種類をそろえ5.5Lと6.6LもあるV型8気筒。さらに6.2LのV8ディーゼルエンジンです。

1981年を中心に、シボレー ブレイザーはアメリカ軍の汎用輸送車として改造されたりもしています。搭載されたエンジンは6.9Lのディーゼルで、この車体には電気系を12Vと24Vの二通りに切り替える装置が搭載されていました。

第3世代(1992年〜1994年)はシボレー タホへ改称

1992年になると、再びのフルモデルチェンジが訪れ、やっとブレイザーも新型のフレームへと交換されます。この時に用意されたエンジンは、排気量5.7LのV型8気筒のみ。

また、シボレー ブレイザーとしての存在は1994年までで、延長したホイールベースを持つボディの投入と同時に、1995年にシボレー タホというフルサイズSUVに名前を変えています。

S10ブレイザー

「大きすぎないSUV」の市場を狙って、途中から市場投入された小型のシボレー ブレイザーは、「S10」と呼ばれています。

初代(1982年〜1993年)

初代のK5ブレイザーを想起させるスタイリングで、1982年に登場したのが、S10ブレイザー。それまでシボレーが販売していたSUV、「LUV」(いすゞからのOEM)の後継として開発されたコンパクトSUVです。

当然、エンジンにも小型なものが用意されました。最小の排気量は1.9Lで直列4気筒のタイプ。その上にあった2.0L、2種類の2.2L、そして2.5Lまでが4気筒エンジン。加えてV型6気筒として、2種類の2.8L&4.3Lがあります。4.3Lエンジンは、ジープ チェロキーが4.0Lをそろえたことに対応して、ブレイザーもパワーアップをはかり1988年に投入されたものです。

変速機は、4速のオートマチックトランスミッションに、5速のマニュアルのオプションもありました。駆動方式は、もちろんフロントエンジン&リア駆動のFRと、4WDの2通りがあります。

ボディには、K5のような脱着ルーフは採用されていません。また、発表当初は2ドアのみのラインアップになっていて、ホイールベースを延長した4ドアタイプが登場するのは、1990年になってからのことです。

第2世代(1995年〜2005年)

フルサイズSUVである、K5ブレイザーが消滅(タホに改名)したあと、ブレイザーの名称を引き継いだのは、スモール版の方のS10ブレイザーでした。同時に、名称の頭につくアルファベットの属性も使われなくなります。

このモデルチェンジから、運転席エアバッグが導入されたりして、その体格も室内も大きくなります。そんな新型ブレイザーは、米国の雑誌「プレイボーイ」と「モータートレンド」において、1995年の「トラック オブ ザ イヤー」に輝いています。

用意されたエンジンのバリエーションはシンプルで、排気量4.3LのV型6気筒のみ。変速機は、4速のオートマチックトランスミッションに、5速のマニュアルという選択肢がありました。

このモデルには、2001年にシボレー トレイルブレイザーという後継車種が生まれます。しかしその後も、2005年まで並行して製造販売されるという、人気車種でもありました。

シボレー ブレイザーの中古車

日本にどの位あるのだろう?

K5ブレイザーの初代はSUVファンの間で人気を呼び、その名前も多くの人が聞きおよんだと思います。日本国内にも多くのオーナーさんがいたはずですが、その後に生まれたコンパクト版のS10も含めて、現在どのくらい流通しているでしょうか? もちろん、最終型が2005年に絶版しているので、新車は存在せず、中古で探す事になります。

まず、フルサイズのK5を調べてみると、1989年登録の走行距離が16.9万kmという車両(ディーゼル)が、1,599,000円という価格で見つかります。この古いデザインも、むしろアメ車っぽくて悪くない印象です。あるいは、1994年に登録されて9.1万kmの走行距離である車体(5.7Lエンジン)が、950,000円というのもあります。

S10の方はというと、2002年登録で走行が2.5万km程度という車体でも、730,000円というのがあります。2001年登録で走行距離が10万kmの車体だと、390,000円になります。こちらは、車体サイズも日本の社会に適合しやすく、エンジンも控えめの4.3Lということで燃費もそこそこ(おおむね7km/L〜8km/L)。日本国内でブレイザーに乗るなら、こちらがオススメかもしれません。

走行距離とのかねあいもありますが、全般的にお手頃価格、1,000,000円を上回る車体はむしろ少ないようですね。

アメ車だけに、やっぱり気になるのは故障のこと

輸入車は、たまにハズレが来るというイメージがありますが、1980年代から作られているシボレー ブレイザーも、その信頼性について十分考慮する必要があると思います。

1つの話しとしては、第2世代に採用されたテールゲートの問題があります。そこに配されたガラス製のウィンドウが重すぎるため、手動仕様か電動仕様かによらず、その開閉機構の消耗が早いということです。

あと、一般的な問題としては、ドアの密閉性が良くない車体もあり、騒音だけでなく雨水も入ってくるとか、エアコンが停止するようになったとかいうものがあります。

古いブレイザーに乗る場合は、ちゃんと整備体制も整えることを考えた方がよさそうです。一方、モデルが切り替わったトレイルブレイザーの方は、「意外なほど壊れない」という話です。

カスタムパーツで自分好みにブレイザーを飾ろう

まぁ、メンテにもパーツは必要ですが、せっかくのアメ車を自分好みに変えて乗りたい場合、カスタムの小物が多く手に入る方がうれしいですよね。

「日本カリフォルニアカスタム株式会社」のウェブサイトには、シボレー ブレイザー向けの多数のカスタムパーツが載っています。ライト用のバルブから、サスペンションのボールジョイントや、はたまた点火系のイグニッションコイルなど、ディープなアイテムも多くあるようです。

下にリンクを張り付けておきます、ご参考になさってください。

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シボレー ブレイザーのまとめ

原油価格の上下によって売れ行きが変動したりするものの、やっぱりアメリカ人はトラックベースのSUVが大好きなのです。実際、K5シボレー ブレイザーの成功を見たフォードは、自社のSUVブロンコに、後から同様の構造を取り入れたりしています。

そんな風に多くに愛され、後のシボレー シルバラードやタホといったクルマに、大きな影響を残したのがブレイザーというSUVでした。