ルノー カジャール フレンチSUVの大本命!日本での発売は?価格は?キャプチャーとの違いは?

グリルセンターに配置された大きなエンブレムと、左右のヘッドライトまで伸びるアイライン。2010年に登場した“デ・ジール”から始まった新しいルノーを象徴するデザインですね。2015年3月のジュネーブショーでベールを脱いだルノー・カジャール。ルノーが初めて投入したCセグメントクロスオーバーSUVとなるカジャールとは、いったいどんなクルマなのでしょう。

“Kadjar”と書いて“カジャール”と読む。そのこころは・・・

さてこの“カジャール”と言う名前、どんな由来があるのでしょうか。ルノーに限らずフランス車、いえ欧州車は、永らく数字を使った車種名が一般的でしたよね。今でもBMWは数字3ケタの車種名を使っています。ルノーに関して言えば、数字から脱却したのは1990年のことです。
それまで“4(キャトル)”、“5(サンク)”、“19(ディズヌフ)”、“21(ヴァンテアン)”などの数字がそのまま車種名だったのですが、1990年にデビューしたサンクの後継車となった“CLIO(クリオ・日本名:ルーテシア)”から、順次造語の車種名に変わっていきました。

kadjar(カジャール)に込められた意味

では、“カジャール”の名前に込められた意味を考えてみます。カジャールは新規投入車種ですから、発表時(2015年3月)に合わせて考えられた名前です。2010年の“デ・ジール”から始まった、ローレンス・ヴァン・デン・アッカー率いる新生ルノーデザインアイデンティティに則って検討されています。

“quad”を連想させる“kad”

ルノーの公式発表によれば、カジャールの名前の前半部分、つまり“kad”は、フランス語で「4つの」を意味する“quad(クアッド)”を連想させる言葉として採用されました。アウディの“クアトロ”のように4輪駆動車の代名詞として用いる言葉でしたが、これが転じて“オールラウンダー(全地形対応車)”を指す言葉として用いられます。

躍動感を演出する“jar”

では、後半の“jar”はどんな意味があるのでしょうか。これはさらに複雑な内容なのですが、フランス語で「機敏な~」という意味の“agile”と言う言葉と、同じくフランス語で「噴き出す」という意味の“jaillir”から抜き取ったのが“jar”とのことです。

“kad”+“jar”=“kadjar”

“オールラウンダー”を表す“kad”と躍動感を表す“jar”の組み合わせが“kadjar”というわけです。つまり、元気でキビキビと、何処にでも行けるクルマということになりますね。

カジャールってどんなクルマ?

肝心の内容を見てみましょう。全長:4,450mm、全幅:1,840mm、全高:1,600mmですから、ミドルサイズのSUVですね。国産車で言えば、マツダのCX-5やスバルフォレスター、三菱アウトランダー、日産デュアリスあたりと同じ車格です。
ルノー社内で言えば、BセグメントのキャプチャーとC+セグメントのコレオスの間を埋めるモデルという位置付けになります。

日産エクストレイルと兄弟

カルロス・ゴーンさんが日本にやってきて日産自動車を傘下に収めてからは、ルノーと日産はプラットフォームをはじめ多くの技術と部品を共有しています。このカジャールは“CMF-C/D”というプラットフォームを使用しています。これは、日産エクストレイルやキャシュカイ(デュアリス)と同じプラットフォームなんです。

搭載されるエンジンは?

搭載されるエンジンは、131ps・1.2Lと111ps・1.5Lのガソリン・ターボエンジンと、130psを発揮する1.6Lディーゼルエンジンから選択できます。1.6Lディーゼルのみが4WDです。
1.2Lエンジンは、ルーテシアやキャプチャーでとても評判の良いエンジンです。いわゆるダウンサイジングターボエンジンですが、街乗りから高速道路までトルクフルでキビキビしていて、とても1.2Lとは思えない力強さです。
それでいてJC08モード燃費:17.4km/Lという低燃費を実現していますから、普段の足からたまのロングランまでこなしてくれます。ただ、1,536kgというカジャールの車重を考えるとすこし力不足かもしれませんね。やはり欧州では1.6Lディーゼルエンジンが人気のようです。

キャプチャーとの棲み分け

ルノーには“キャプチャー”というクロスオーバーSUVがあります。欧州はもちろん、日本でもとても人気があります。こちらは日産ジュークとプラットフォームが共通で、サイズ的にはBセグメントにあたります。先ほどの1.2Lエンジンを搭載したFWDのみの設定ですので、おしゃれな街乗りSUVという感が否めません。
これに対してカジャールは、一部の設定とはいえAWDの設定がありますし、最低地上高も190mmと本格SUVの要素を持っています。サイズ的にもキャプチャーとコレオスの間を埋める、まさにオールラウンダーといえる存在ですね。

気になる日本デビューは?

なによりも気になるのは、日本での発売はあるのか? ということですよね。欧州デビューは昨年3月でした。昨年秋には右ハンドル仕様が用意されてイギリスでも販売開始されています。今年からは中国市場へも投入されていますので、いよいよ日本への導入も近いのではないでしょうか。

販売価格は?

1.6Lディーゼルエンジンモデルのイギリスでの販売価格は24,295ポンド(日本円で466万円程度)です。ルノージャポンのがんばりに期待したいところですが、英国市場と同程度というのが良い線ではないでしょうか。1.2Lエンジン搭載車でも400万円オーバーになりそうです。

最後にまとめ

フレンチクロスオーバーSUVの大本命、ルノーカジャールはいかがでしたか。サイズも内外感も日本にジャストフィットなクルマです。価格は少々お高めかもしれませんが、それを補うだけの魅力がありそうですね。まずは日本で販売されることを期待します。