【MINI Cooper D クラブマン試乗】4気筒ディーゼルターボはパワフル。素直な走りはそのままに!

積極的にクリーンディーゼルエンジンのラインナップを増やしているMINIですが、今回は他のMINIよりもちょっと大きい「プレミアム・コンパクト・セグメント」に位置づけられた「MINIクーパー・クラブマン」に2リッター4気筒クリーンディーゼルターボを搭載してきました。ディーゼルは1.5リッター3気筒でもスムーズな回転で気持よく仕上がっていましたが、こちらはどうなっているのか見てみましょう。(飯嶋洋治)

MINI Cooper D クラブマンとは?

photo by iijima

2015年にRJCカーオブザイヤー・インポートの最優秀賞を受賞した「MINIクーパー・クラブマン」。受賞車はMINIの持つスタイリッシュさを保ちつつ、先代のクラブマンより全長290mm、全幅115mm長く、大きくし、快適な居住空間とユーティリティをアップしたことなどが評価されました。また、走りもより上質になったことでも高評価を得たクルマです。搭載エンジンは1.5リッター3気筒と2.0リッター4気筒のガソリンエンジンで、ともにツインパワーターボを装着していました。今回紹介する「MINIクーパーD クラブマン」は2.0リッター直列4気筒のクリーンディーゼルを搭載しています。下のリンクは「MINIクーパー・クラブマン」の試乗記です。そちらも合わせてご参照いただければと思います。

photo by iijima

photo by iijima

パワーユニットは?

「MINIクーパーDクラブマン」に搭載されるパワーユニットはB47型2.0リッター直列4気筒クリーンディーゼルエンジンです。現在では当たり前になりましたが、コモンレールという高圧となった燃料(軽油)を一旦蓄えておくパーツから、コンピューター制御でダイレクトに燃料噴射することにより、熱効率のアップと排気ガスの浄化を狙ったものです。B47系では可変ジオメトリーターボチャージャー(VGターボ)の装着も見逃せない部分です。これは、エンジンが低回転ではレスポンスのよい小さなタービン、高回転域ではタービンの性能を目一杯使えるという機構を与えられたもの。で、自然吸気エンジンに近い特性を狙っているといえるでしょう。アクセルレスポンスに忠実な走りを実現するのに貢献しています。

最高出力は110kW(150ps)/4,000rpm、最大トルクは330Nm/1,750rpmという低回転から発揮する動力性能については後に触れます。環境性能については、DPF(粒子状物質除去フィルター)、NOx吸蔵還元触媒等を採用して、ポスト新長期規制をクリア。取得税および重量税は免除、自動車税については75%減税の適用となっています。トランスミッションは8速ATとなります。この多段化によってエンジンの一番効率の良い回転域を使い、スムーズな走りを確保しながら、JC08モードで22.0km/Lとしました。

photo by iijima

photo by iijima

photo by iijima

乗り心地は?

photo by iijima

photo by iijima

ガソリンエンジンのMINIクーパー・クラブマンには何度か乗っていますが、MINIクーパーDクラブマンのエンジンを始動してもことさらディーゼルを意識させられることはありません。走り出しの乗り心地は、ガソリンエンジンのMINIクラブマンに乗ったときと同じく、引き締まってはいるものの、角のとれた穏やかな感じがします。同日に試乗したのがBMW M2クーペや430iクーペなど割りと尖ったクルマだったことも割り引いて考えなければいけないのかもしれませんが、決して「硬い!」と感じさせるようなことはありませんでした。

アクセルを踏み込めばディーゼルらしいトルクフルさと4気筒可変ジオメトリーターボが、背中を押してくれます。約1.5トンと決して軽量といえる車重ではないのですが、動力性能の不満は感じません。あきらかに「速い!」というレベルです。トランスミッションは下手にマニュアルモードを使わなくても、8速ATが適切なタイミングでシフトしてくれますから、ハンドルとアクセルペダル、ブレーキペダルだけに集中することができ、ちょっとハイペースでも快適な走行ができました。これはMINIクーパークラブマン全般に言えることですが、操縦性に関しては比較的ペースが速くても安心感が高いように思います。わりと荒れた路面があったのですが、そういうところもボディに不快な突き上げが入るようなことはありませんでした。

主要諸元

車両型式

LDA-LR20

エンジン

型式 B47C20A
種類 直列4気筒DOHCディーゼル
総排気量 1,995cc
ストローク/ボア 90.0×84.0
最高出力 110kW(150ps)/4,000rpm
最大トルク 330Nm(kgm)/1,750-2,450rpm
圧縮比 16.5
燃料供給装置 電子燃料噴射装置
燃料タンク容量 48L
過給装置 MINIツインパワーターボ
燃料消費率(JC08モード) 22.0km/L

トランスミッション

6速オートマチックトランスミッション
ギヤ比
1速 5.250
2速 3.029
3速 1.950
4速 1.457
5速 1.221
6速 1.000
7速 0.809
8速 0.673
リバース 4.015
最終減速比 2.839

サイズ

全長 4,270mm
全幅 1,800mm
全高 1,470mm
ホイールベース 2,670mm
車両重量 1,490kg
トランク容量 360-1250L
最小回転半径 5.5m
乗車定員 5名

サスペンション

フロント シングルジョイント・マクファーソンストラット
リヤ マルチリンク

ブレーキシステム

フロント ベンチレーテッドディスク
リヤ ディスク

タイヤ/ホイール

タイヤサイズ 205/45R17
ホイールサイズ 7.5J×17
ホイール材質 アロイ

まとめ

昨年から今年にかけて、「MINIクーパーSクラブマン」、「MINIクーパークラブマン」、「MINIクーパー・コンバーチブル」、「MINIクーパーD 5DOOR」、そして今回の「MINIクーパーDクラブマン」に乗ってきました。絶対的な速さや面白さという意味ではガソリンの4気筒ターボを積む「MINIクーパーSクラブマン」になると思います。ただ、この「MINIクーパーDクラブマン」単体で見れば十分に速くて、楽しく、しかも経済性が高いといえるでしょう。今回は試乗できませんでしたが、さらに「MINIクーパーS Dクラブマン」というディーゼルのホットモデルもありますので、機会があれば試乗してご紹介しようと思っています。

photo by iijima