【トヨタ クラシック】トヨタ車の素晴らしさが詰まった名車、中古車でも購入できるその魅力に迫る!

一見ファッションカーに見えるトヨタ クラシックですが、外装の美しいデザインだけでなく、トヨタ流のお持て成しを前提に内装も考え抜かれた工夫が施されています。トヨタのクラシックな車を通して、トヨタ車の魅力に迫ります。

トヨタ クラシックとは?

1996年にトヨタの市販車生産60周年を記念し販売されたスペシャリティモデルがトヨタ クラシックです。トヨタ自動車初の常用量産車、「トヨダ・AA型乗用車」(AA型乗用車販売当時トヨタではなくトヨダという社名が使用されていた)をモチーフに、トヨタテクノクラフトの手によりベース車に仮装を施し製造された、いわゆるコンバージョンモデルです。ベース車とは一見判別が付かないほど外装に手が加えられており、その仮装のほとんどを手作業で行っているため非常に手間が掛かり、新車販売価格800万円からと非常に高価なモデルとして販売されました。
ベースとなった車両は1988年から製造・販売されていたトヨタ ハイラックスのピックアップトラック仕様車です。運転席・助手席から見えるピラーの一部やドアパネル、メーターやシフトノブからはハイラックスの面影を見ることができます。反面、それ以外の外装部分、取り分けセダン型に仮装された荷台部分は大幅に手が加えられ、ハイラックスの面影を見ることは非常に困難を極めます。フロント部分やフェンダー部分も曲線を多用した優美な仮装が施され、この車を見てピックアップトラックがベースだと見抜ける人はほとんどいないでしょう。エンジンなど車としての機構はベース車であるハイラックスとほぼ変わり有りません。

乗客のために最適化された、まさにおもてなしの車

豪華なのは外装だけでなく、内装にも大幅な手が加えられています。インパネ周りやダッシュボードの基本的な部分はハイラックスそのままですが、インパネの上から木目調のパネルで化粧され高級感を増している他、ナルディのウッドステアリングも純正で装備されており、トヨタ車とは一線を画す趣を手に入れています。落ち着いた、品の良い赤を基調にした内装に仕立て上げられており、フロア全体を若干紫の入ったまるで絨毯のようなカーペットが覆い、シートは落ち着いた赤のレザーシートが装備されます。
室内が広くなるよう高めの全高で設計されているため、車内は天井が非常に高く、広々とした空間が広がります。特に後席は運転席より高く取り付けられた、幅の広いレザーシートにより、フロントウィンドウの景色が後席から見えるため非常に開放感があります。後席の足下も非常に広く取られていますので、後席は非常に快適なものとなっています。

ドライバーではなく、乗客であるパッセンジャーに重きを置いた、お持て成しのための車と言えるでしょう。

tc ピックアップ

トヨタ クラシックの後席部分をハイラックスそのままにして、フェンダー周りや外装だけを仮装したのがトヨタ tc ピックアップです。文章で書くとクラシックの後席を荷台にしたトラックとなるのですが、その印象は欧州風であるクラシックとはまるで違い、アメリカの旧車のようなたたずまいになっています。

トヨタテクノクラフト

トヨタのクラシックカーを語る上で外せないのが、このトヨタテクノクラフトです。元々はトヨペット整備株式会社という、東京トヨペットが下取りした中古車を再生させる目的に設立されました。その後トヨペットサービスセンターなど社名の変更を経て、1990年に現在の「トヨタテクノクラフト」という社名となりました。現在は以前の溶暗中古車再生事業ではなく、クラシックやセンチュリーのようなトヨタ自動車及び日野自動車の特捜車を手がけることで有名です。
トヨタ車のレーシングパーツなどを手がけていることで有名なTRD(Toyota Racing Development)も、このトヨタテクノクラフトが所有しているブランドの一つです。

トヨタのクラシックカーな車たち

トヨタ センチュリー

トヨタ自動車が日本国内の官公庁・企業の公用車・社用車として企画した、日本国内専用の最高級モデルです。センチュリーという車名は、初代センチュリーが創業者 豊田佐吉の生誕100年の節目に企画されたことに由来します。
現在日本ではトヨタの高級車ブランドレクサスが導入されており、セルシオの後継車種そのレクサスから販売されているLSの最上級グレードLS600hが、その値段も含め一般向けの販売車両としてはトヨタ自動車全体でも最高級車という位置づけにはなっています。ですが、センチュリーはこのレクサスとはまた違う独自の世界観・市場に向けて販売されている車種であり、1,595万円のLS600hより安い1,253万円という価格設定になっていますが、日本市場の最高級乗用車という位置づけは揺らいでいません。
外装はクラウンコンフォートに通じる古風な趣となっていますが、その塗装や材質は全くの別物となっています。特に塗装はセンチュリー専用の「神威」や「瑞雲」といった他車では聞くことのない名称の専用色が用意されています。役員などの送迎を主に開発された車の性格もあり、内装は一見落ち着いた地味な物でありながら、オットマン付きの上質なシート(本革・ファブリックを選択できる)と天井高・足下を広く取ることで、ラグジュアリーではなくパブリックかつ上質というセンチュリーならではの上質な車内空間を実現しています。
天皇・皇后が乗車する御料車として、このセンチュリーをベースにした「センチュリー ロイヤル」という車も存在しています。車体を八人乗りのリムジンに拡大し、防弾ガラスなどを採用、内装の天井に和紙・後部座席に毛織物を採用するなどし、使用用途により5,250万円から9,450万円という価格で納入されています。

トヨタ tc ピックアップ

「クラシックとは?」の項でも少し説明した、クラシックのピックアップトラックとも言うべき車です。非常にアメリカンな趣をもった車となっていまして、クラシックが送迎などに用いられるパブリックな車なら、こちらは個人が楽しむ趣味車という雰囲気になっています。

トヨタ オリジン

トヨタが「小さな高級車」をコンセプトに開発していた5ナンバーサイズのプレミアムセダン「プログレ」をベースに、初代トヨペット・クラウンをモチーフに開発されたスペシャリティカーです。センチュリーの製造ラインで働く熟練のスタッフが製造を担当し、曲線を多用した非常に優雅でクラシックな雰囲気を持つ車に仕上がっています。
クラシック同様車としての基本性能はプログレと基本的には同一です。元々乗り心地はセルシオクラスと言われていたプログレに、センチュリーと同様の手間を掛けた外装を仕立てたオリジンは、ある意味5ナンバーサイズのセンチュリーと言っても良い立ち位置に車に仕上がっています。

トヨタ クラシックカーフェスティバル

出典:https://www.toyota.co.jp/Museum/exhibitions/data/ccf_2016/

2016年5月開催時に告知された画像です

普段何気なく過ごしていると、クラシックカーを見る機会はなかなかありませんが、実は年に一度トヨタのクラシックカーが一堂に会す機会があるのです。それがこの「クラシックカーフェスティバル」です。トヨタ博物館の主催で毎年5月頃に行われるイベントで、愛知県の愛・地球博記念公園の特定コースをトヨタのクラシックカーが走るというマニアにはたまらないイベントです。トヨタ車だけでなくフォードのモデルTのような歴史的にも貴重なくるまの撮影会や、一部車両の同乗走行も行えるなど内容も盛りだくさんとなっており、クラシックカーのファンなら一日中楽しめるイベントとなっています。
クラシックカーをお持ちの方は、自身の車でコースを走ることもできますので、見に行くだけ出なく参加もできます。興味のある方はぜひ足を運んで見てください。

国産車ベースのクラシックカーを手がける光岡自動車

出典:http://www.mitsuoka-motor.com/lineup/new/himiko/

国産車ベースに仮装を施したクラシックカーと言えば、光岡自動車は外せません。ホンダや日産にトヨタと日本国内の様々な車をベースにクラシックな仮装を施し、同社のオリジナルモデルとして販売しています。仮装の仕方がトヨタに比べると非常に大胆で、特にマツダ ロードスターベースの卑弥呼などは外装だけでベースがロードスターだと判断するのは、知っていなければ非常に難しいでしょう。
エンジンのみレクサスから供給を受け開発されたオロチが近年では有名でしょうか、フレームから自社開発したその外装は非常に個性的で、和風のスーパーカーのエクステリアとして一つの答えを出しているように思えます。
オロチを除く光岡自動車全ての車種に言えることですが、基本的にはファッションカーであり、内装にはほとんど手を入れていない車がほとんどです。パッセンジャーを重視したスペシャリティカーであるトヨタ クラシックなどとはこの辺りで思想の違いがでているように思います。

トヨタ クラシックのカスタム事情

非常に貴重な車両であること、パブリックな車としてノーマルが非常に洗練された美しさを持っていることなどから、トヨタ クラシックのカスタムジレは多くありません。中古車でもノーマルが数台登録されている程度ですので、この車を購入してカスタムをするのは相当骨が折れると思われます。
ほぼ姉妹車であるtcピックアップなどはアメリカンな印象もありカスタムをすれば非常にはまりそうですが、いかんせんこちらはクラシック以上に車両が流通していません。カスタムどころかノーマル車両を見られただけでも、運が良かったと思った方が良い、それほどレアな車です。

トヨタ クラシックの中古車相場や購入時の注意点

上記でも申し上げたとおり、中古車が全く流通しておりません。2016年6月現在登録されている車両だと中古車サイトにわずか3台しか車両がありません。ただ、この3台が3台とも、ページを見る限りでは非常に程度は良いようです。そもそも大変貴重な車であるため、雑に扱われている車両がほとんど無いようです。価格は289万円から377万円、骨董品として購入するなら値上がりも期待できるでしょうし、投資目的に購入するのも悪くないのかもしれません。日常の足で使用するには余りにも贅沢過ぎるように思えます。

トヨタ クレジット

トヨタディーラーからの中古車量もありましたので、ここで少しトヨタ クレジットにも触れておこうかと思います。トヨタ自動車のグループ企業「トヨタ・ファイナンス」が手がけている自動車向けローン商品でして、ボーナス払いや最長72回払いなど選択プランを選べます。トヨタディーラーならどこでも申し込みが出来ますので、クラシックの購入でローンを検討しているのなら、このトヨタ クレジットは検討しても良いのではないでしょうか。
もし直近でクラシックが値上がりすれば、ローン分を含めても投資成功! なんて話にはならないでしょう…

まとめ

後ろに乗る人のことを良く考えられて作られている車です。その素晴らしい外装などから光岡自動車などと同じくファッション優先の車に見えるのですが、乗客が快適に座れるように考えられて作られたインテリアは光岡自動車にはないものです。その作り方にはレベルこそ違いますがセンチュリーロイヤルにも似たものを観じとれます。ドライバーだけでなく後席に乗る人のことを考えて作られたクラシックのことを知れば知るほど、トヨタが多くの人に指示され続ける理由が見えてくるように思えます。