メカドックもビックリ!RX-7を4ロータリーエンジンに!?

1980年代に週刊少年ジャンプで連載されていた「よろしく!メカドック」では3ローターエンジンを搭載したサバンナRX-7が登場しました。当時としては奇想天外なチューニングでした。あれから30年! 今や3ローターは当たり前、4ローターも登場したロータリーチューニング界。最高峰の4ロータリーエンジンチューンをご紹介します。

市販された最多マルチロータリーエンジン

世界唯一の3ロータリーエンジン搭載車「ユーノス・コスモ」

ロータリーエンジンといえばMazdaです。Mazdaでは2ロータリーエンジン搭載車のみならず、3ロータリーエンジン搭載車も市販していました。市販のロータリーエンジン搭載車で最高排気量、最多マルチロータリーエンジン搭載車が「ユーノス・コスモ」です。当時のMazdaは販売店の多チャンネル化を推進しており、その販売店の1つに「ユーノス」店がありました。「ユーノス・コスモ」は「ユーノス」ブランドのフラッグシップであり、同時にMazdaのフラッグシップでもありました。

3ロータリーエンジン「20B-REW」

搭載した3ローターエンジンの概要は以下の通りです。

形式名   20B-REW
排気量   654cc x 3
最高出力  280PS
最高トルク 41.0kgf·m

当時のRX-7に搭載されていた2ローターの13B-REWにもう1つロータリーハウジングを追加した構造です。このことにより排気量アップを果たし、654cc x 3=1962cc となります。レシプロエンジン換算で2943cc相当です。
最高出力も当時は333PSを想定して開発されていましたが、通産省の指導のため280PSにまでデチューンされました。そのため、3ロータリーエンジンは本来の実力を生かし切れない状態で市販化されました。

街乗り燃費リッター3km

ロータリーエンジンの燃費の悪さは有名ですが、3ロータリー搭載のユーノス・コスモは劣悪で、街乗りではせいぜいリッター3km程度でした。その代わり、パワーの立ち上がり方とエンジンの回転は非常に滑らかです。25年前に筆者が試乗したときは、少しアクセルを踏んだら2秒程度で時速100kmに達し、怖い思いをしたことを覚えています。

4ロータリーエンジンはレーシングエンジン

ル・マン24時間レース優勝車「Mazda 787B」

「Mazda 787B」はル・マン24時間耐久レース出場のために、Mazdaが制作したレーシングカーです。1990年からレースに参戦し、1991年に優勝しました。その後、ル・マンでロータリーエンジンの使用が、一時的にですが、禁止となり、「Mazda 787B」もレースから姿を消します。現在は広島県広島市のMazda本社内のマツダミュージアムに展示されています。

広島県広島市のマツダミュージアム公式サイトです。

「Mazda 787B」に搭載された4ロータリーエンジン

搭載されたエンジンは4ロータリーエンジンです。

形式名  R26B
排気量  654cc x 4
最高出力 700PS

エンジン形式名の「R」は「レーシング」、「26」は排気量、「B」は基本となったエンジンである「13B」の「B」なのだとか。つまり、すごく簡単に言えば、「R26B」はRX-7用の「13B-REW」からターボを取り払った状態で2機連結した構造です。

最高出力が700PSというのは、レーシングエンジンとしては少々物足りないです。これはあくまでもル・マンで24時間をノートラブルで走り切るために出力を抑えています。本来ならばローターの回転数を10,000rpmにして800PSを出力する予定でしたが、24時間通して最高回転数10,000rpmに耐えきれるトランスミッションが当時はなかったため、9,000rpm/700PSに抑えたということです。

4ロータリーエンジンに乗りたい!

4ロータリーエンジン搭載車は量産されないのか?

Photo by yino19700

残念ながら現在、ロータリーエンジン搭載車は市販されていません。ですので、もちろん4ロータリーエンジンに乗ることもできません。
今年度の東京モータショーに次期RX-7と噂されるロータリーエンジン搭載車のコンセプトカー「RX-VISION」が出展されました。しかしRX-VISIONのエンジンは次期2ロータリーエンジン「16X」をメインユニットにしていると思われる「SKYACTIVE-R」が搭載されています。
環境問題に注目が集まり、燃費の良さが1つのクルマ選びの大きな基準になっている現在、3ロータリー、4ロータリーといった「ガスガズラー(gas‐guzzler)」はメーカーからは市販されにくい状況です。

それでも4ロータリーエンジンに乗りたい!

Original Photo

Mazdaによる4ロータリーエンジンの量産化は今のところ望めそうもありません。しかし、チューニングカーではどうでしょうか?
現在ではいくつかのチューニングショップが制作しています。
夢の4ロータリーエンジンに乗ることができます!
是非、グーグルで対応ショップを調べてみてください。

ただし、チューニング価格は高価なようです。市販の2ロータリーエンジンを4ロータリーエンジン化するチューニング価格は「応相談」が基本のようです。これはユーザーの意向に合わせて個別に改造、調整してくれるからです。一説には非常に高額で、公道を走れるようにするには1,000万円近い金額が必要とされています。

ロータリーチューニングとサスペンションの専門店、スクートスポーツです。

まとめ

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高額な費用を捻出してでも4ロータリーエンジンに改造したい理由の1つに、このエンジン音があるのかも知れませんね。サーキットでアクセル全開にして走りたいですね!

夢の4ロータリーエンジンは制作費が非常に高額で、庶民には夢のまた夢のようです。しかし、クルマのチューニングは男のロマン。ロータリー乗りなら、いつかは叶えたい夢ですね。