【スバル トレジア】トヨタ発のOEM車の実力は? 燃費、口コミから中古車情報まで!

トヨタとスバルの業務提携から2年、ラクティスのOEM供給を受け開発・発売されたのがスバル トレジアです。いったいどんな実力を秘めているのか、ライバルとの比較や口コミからトレジアという車の評価を、今日はしてみようと思います。

スバル トレジアとは

トヨタなくして語れないスバル トレジア

2008年のトヨタグループと富士重工業が業務提携を発表し、以後トヨタとスバルは互いの技術供与や86やBRZに代表される共同開発モデルの開発など、様々な面で協力関係を強めています。その協力関係は車両のOEM供給という形でも現れており、トヨタからスバルへはOEM車両第一弾としてトヨタ クーがスバル デックスとして、そしてOEM第二弾モデルとして今回紹介するスバル トレジアが、トヨタからラクティスのOEM供給を受ける形でスバルから販売が開始されたのです。

トヨタとスバルの良好な関係を象徴、ラクティスのOEMモデルであるトレジア

スバルとトヨタが業務提携を結んでから2年後の2010年に、トヨタからラクティスのOEM供給を受け、スバル トレジアが発売されました。OEM供給車ではありますが、実はこのトレジア及びラクティスは開発の段階からスバルの技術者がトヨタの開発室に入り、共同で開発を行ってきたため、OEM供給車にしては強くスバル流の雰囲気を残すことに成功しています。

ベースとなる車の性能はラクティスと変わりありません、高めの全高による広い室内空間を実現した、ハイトなコンパクトカーです。エンジンは1NR-FE型 1.3L 直4 DOHCエンジン、1NR-FKE型 1.3L 直4 DOHCエンジン、1NZ-FE型 1.5L 直4 DOHCエンジンの3種類が国内向けにラインナップされています。
実は欧州向けにも投入されているスバル トレジア、欧州向けモデルのみ1ND-TV型 1.4L 直4 SOHC ディーゼルエンジンがラインナップに加えられています。

ラクティスとはまずエクステリアが異なり、トレジア専用の若干トヨタ流なフロントマスクとなっています。エクステリアに関しては各種グレードにより若干の違いがある他、STIよりトレジア専用のフロントアンダースポイラー・リヤアンダースポイラー・16インチアルミホイールなどのドレスアップパーツが販売されています。
装備面でもラクティスとは異なる部分があり、ラクティスに設定のない「テレスコピックステアリング」トレジアにのみ搭載された他、グレードにより「パドルシフト」・「クルーズコントロール」などの装備が選択できます。

ラクティスに比べるとトレジアはスバルのスポーティな雰囲気を強調されている所があり、「i TYPE EURO」という欧州風ホットハッチを予感させるモデルも用意されています。

主要諸元

スバル トレジア(TREZIA)1.5i-S(2014年5月)

新車価格:2,131,000円

ボディタイプ:ミニバン・ワンボックス
ドア数:5ドア
乗員定員:5名
型式:DBA-NCP125X
全長×全幅×全高:3,990×1,695×1,605mm
ホイールベース:2,550mm
トレッド前/後:1,485/1,475mm
室内長×室内幅×室内高:1,965×1,420×1,310mm
車両重量:1,170kg

エンジン型式:1NZ-FE
最高出力:103ps(76kW)/6,000rpm
最大トルク:13.5kg・m(132N・m)/4,400rpm
種類:直列4気筒DOHC16バルブ
総排気量:1,496cc
内径×行程:75.0mm×84.7mm
圧縮比:10.5
燃料供給装置:EGI(電子制御燃料噴射装置:マルチポイント・インジェクション)
燃料タンク容量:42リットル
使用燃料:無鉛レギュラーガソリン

環境仕様
JC08モード燃費:16.6km/リットル

足回り系
ステアリング形式:パワーアシスト付きラック&ピニオン
サスペンション形式(前):ストラット式独立懸架
サスペンション形式(後):トーションビーム式コイルスプリング
ブレーキ形式(前):ベンチレーテッドディスク
ブレーキ形式(後):ドラム(リーディングトレーディング)
タイヤサイズ(前):175/60R16
タイヤサイズ(後):175/60R16
最小回転半径:4.9m

駆動系
駆動方式:フルタイム4WD
トランスミッション:CVT(無段変速車)
変速比:2.386~0.411
後退:2.505
最終減速比:5.698

燃費性能

・NSP120X 2010年 11月 1300cc CVT レギュラー FF
JC08燃費:18.4 km/L
実燃費:15.97 km/L

・NCP125X 2010年 11月 1500cc CVTレギュラー 4WD
JC08燃費:16.6 km/L
実燃費:15.39 km/L

・NCP120X 2010年 11月1500cc CVTレギュラー FF
JC08燃費:18.4 km/L
実燃費:16.99 km/L

驚くべきことに、1.5Lエンジン搭載のFFモデルが1.3Lエンジン搭載のFFモデルより良い数字がでています。実際に計測した状況にもよりますがJC08モードの燃費も実は同じ数字ですし、本当に両エンジンの燃費性能は変わりないのかもしれません。

ということは、1.5Lエンジンもでるの方がパワーがある分お得ということなのでしょうか。

スバル トレジアの燃費一覧。全国のオーナーからの給油情報を元にした実燃費が分かります。クルマの乗り方によっても燃費は大きく異なります。車レビューも参考になります。

スバル トレジアの口コミ

みんカラなどの口コミサイトでは、トレジアの評価は少し低めな印象です。OEM元のラクティスの評価も見てみましたが、トレジアより少し悪いくらいで、どちらも同じくらい、中の少し上といった評価の車です。

まず良い点として評価されている部分が室内空間でしょうか、元々全高の高さからくる室内空間が自慢だった車ですし、ウェルキャブ(福祉車両)として改造された車両も多く、そういった用途では評価は高めです。
評価を下げている要因が、燃費の悪さと、キャラクターの薄さです。燃費は同クラスのコンパクトカー、例えばスイフトやフィットといったガソリンエンジンモデルでもそこそこの燃費が出せる車に比べますと、見劣りしてしまう燃費しかでないことが多いようです。
キャラクターの薄さ、これはそのままトレジアという車を選ぶ理由が希薄だということです。背が高くコンパクトカーより若干広い空間を確保してはいますが、そもそも広さを重視して車を選ぶならトヨタ ポルテのようなより広さを重視したパッケージングの車があります。かといってパドルシフトを搭載するとは言えトヨタの車、スイフトスポーツやフィットRSのような、懐の深いスポーツ性は持ち合わせていません。スポーツ性で選ぶ車でもない、結局のところ、ちょっと広いコンパクトカー以上の価値をなかなか見つけられないという口コミ評価が多いようです。
ちなみに点数が高めな方は、上記の内容を踏まえた上で納得してトレジアに乗っているという印象です。

トレジアを試乗してみた感想は?

試乗などの感想も見てみますと、車にある程度乗ってきた方がよく口にするのが「トヨタの車」というフレーズです。なんとも言えない低速トルクの細さ(出足が遅い)、スポーティに演出されているスポーティじゃない操舵感とロールなど車全体の動き、意外に利かない小回り、必要最低限のクオリティなシート、などなど、運転者からするとどうにもネガティブな意見が多くなってしまっています。

ただ、トヨタの車に乗り慣れている人が試乗しますと、上記のような特徴を「トヨタの車」という一言に集約し、それを前提に車を見極めようと評価をされているように思います。

ちなみに筆者は仕事で初代ラクティスのウェルキャブを何度か運転したことがありますが、たんたんと仕事をこなす、トヨタらしい道具に徹した車というのが印象です。パドルシフトも装着されていたのですが、冷静な状況ではあえて使用しようと思いませんでした、MTとかそういうこと以前に、車として全体的にスポーティじゃないんです、スポーツしようという気が起きないというのが一番奸悪に近い言葉です。同じく仕事で何度か使用したカローラフィールダーのほうが、高速安定性も高く、パドルシフトもついていませんでしたが、よほどスポーティでした。

トレジアのライバル? マツダ デミオ

さてさて、トレジアのような車の購入を考えるとなりますと、競合するのはコンパクトカーになります。フィットやノートにヴィッツなど多くの車があるカテゴリーですが、参考のために特定の車種とトレジアを比較してみようかと思います。

筆者が国産コンパクトで最も欲しいと思えるマツダ デミオと比べてみますと、まず居住性では圧倒的にトレジアが勝ります。やはりトレジアの居住空間はなかなか優秀で、特に助手席に乗っているとまずまず快適です。

次に、走りで比較…言うまでもないかもしれませんが、これはマツダ デミオの圧勝ですね。特にデミオの1.5Lディーゼルターボは3.0Lガソリンエンジンクラスの低速トルクを実現しており、それを6MTで操るのだからこれは楽しい、ジムカーナなどのストップアンドゴーが多い競技ではなかなか速い車です。足回りもさすがマツダと思わせる弱オーバーな味付けとなっていて、総じて非常に運転が楽しい車です。トレジアはまあ、トヨタの車ですので、ここは比較するのが間違いなのかもしれません。

最後に、予想以上に違うのが、内装などの「質感」です。現行デミオはアテンザなどの上位車種とお案じクオリティの内装など装備を採用しているため、コンパクトカーとは思えない質感を実現しているのが特徴です。特に内装の質感・デザインでは現場デミオ以上のコンパクトカーは国産にはないのではないでしょうか。

デミオは趣味性が非常に強く、特に車が好きな人の琴線に触れる部分を強調して作られているため、車が好きな人はデミオを選択するかと思います。じゃあ、どういう人がトレジアを選ぶのかと言いますと、それは車にあえてこだわりを持たせず、道具として割り切って使用した顧客、つまり法人での利用で価値が見いだせる車です。ウェルキャブ仕様のラクティスが福祉サービス事業所の看板を背負って街中を走っているのが答えと言えるでしょう。

トレジアからステップアップするならこの車、スバル インプレッサ

なじみのスバルディーラーで今後もお世話になりたいけれど、そろそろトレジアから乗り換えたいという方には、スバル インプレッサがおすすめです。見た目は普通の4ドアセダンなのですが、過激なスポーツグレードであるWRX STIを前提に開発された高剛性のボディを採用しており、同クラスの他メーカーのセダンと比較しても頭一つ抜けた衝突安全性能と高速安定性を有しています。エンジンもスバルの代名詞である水平対向4気筒エンジンを搭載しており、1.5Lモデルであっても必要十分な力強い走りを楽しめます。

スバル トレジアの中古車を購入する時のポイント

スバル トレジアを中古で購入するのなら、ほぼ新品未使用も車を総額150万円ほどの予算を計上して探すのが良いでしょう。150万円払えば高年式・低走行距離の車両が結構な数登録されており、価格も若干のばらつきはあるものの安ければ総額100万円を切るか切らないか位の車両が登録されています。150万円用意すれば選び放題になりますので、予算に余裕を持たせてお好みの装備をしたトレジアを選んでみてはいかがでしょう。
ただ、パドルシフトを搭載する1.5i-Sだけは低走行距離の車両だと総額170万円台になってしまいますので、パドルシフトが欲しいという方は予算を上げるか、走行距離が多めの車両の中から十分な整備を受けている車両を探したほうが良いでしょう。

2016年6月現在の中古車情報へのリンクを乗せて起きますので、気になる方は参考にしてみてください。

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総評価:スバル トレジアは実用的なトヨタ車です

トレジアの評価は、スバルの企業イメージに合わせてスポーツをイメージさせる装備や見た目を追加していますが、本質である「トヨタの車」らしさがにじみ出ている車というのが総評価です。車が好きではない人か、「トヨタの車」がどういう性格のものかを納得している人が購入しないと、スポーツを過度に予感させるこのトレジアは、購入後に肩透かしを感じてしまう可能性が高くあります。実用的な、普段の買い物の相棒として、可愛がってあげられる方に、購入してもらいたい車です。