【GMC ユーコン】GMが用意したもう一台の大型SUVは北の厳しい大地も走破する! 新車から中古車情報、維持費まで!

アメリカ人というのは、なんやかんや言っても最後には大きなクルマが好きなのでしょう。ゼネラルモーターズのグループ内でも、いくつものブランドに亘り姉妹車のようなフルサイズSUVが、複数のモデルで展開されています。そんな中でも、比較的になじみやすい一台が、ひょっとしたらこのGMC ユーコンと言えるかもしれません。

GMC ユーコンとは?

本格SUVの面持ちな1代目

日本語的にもなんとなく柔和な印象の、「ユーコン」という言葉。本来の意味を調べると、カナダと米アラスカ州の間にあるテリトリー(準州)の名称なのだそうです。482,443平方kmの面積に、34,000人弱の人が暮らすだけの鉱業が主産業である北国がその地域。そんな場所では、クルマの4輪駆動もファッションではなくて、生活に必需の基本装備となりそうです。

グループ全体としては、いくつかのSUVを販売するゼネラルモーターズが、どちらかと言うと華美なギミックを排除したデザインを提案している一台が、我がGMC ユーコンです。なんとなく、厳しい自然の中でカモクに働き続けるクルマのイメージが、その名称からも伝わってくる気もします。

このフルサイズSUV ユーコンが、北米社会のために働きはじめたのは、1992年のこと。GMCには、それ以前からトラックベースのバンでV型6気筒エンジンのサファリがありましたが、このユーコンでは排気量5.7LのV型8気筒エンジン(出力156.6kw、トルク406.7Nm)を搭載。それに5速のマニュアルトランスミッションを組み合わせた、4輪駆動車として登場させました。昔も今も、アメリカではこのクラスの自動車は、ラダー(はしご)型のフレームにボディを乗せる構造が主流。つまり、上部のボディを交換することで別の車にも変身します。このGMC ユーコンも、サバーバンやシエラ(ピックアップトラック)、あるいはシボレーブランドのシボレー タホなど姉妹車種が複数存在します。

まぁ、トラックベースの車両と言っても、ただ粗野な作りでやって行ける訳もありません。1998年になると、ライバルのリンカーンがナビゲーターという車で豪華さの勝負をしかけてきます。それに対処するためにGMCが作ったモデルが、ユーコンデナリでした。このデナリは、ほぼそのままの形で、キャデラック エスカレードとしても販売されました。

【基本情報】

名称:GMC ユーコン 2ドア 4WD
エンジン排気量:5.7L
エンジン出力:156.6kw(212.9ps)/4,000rpm
エンジントルク:406.7Nm(41.48kgm)/2,800rpm
全長:4,768mm
全幅:1,940mm
全高:1,803mm
総重量:2,835kg
ホイールベース:2,832mm
サスペンション:独立懸架(前)/ リジッド(後)

モデルの洗練度合を高めた2代目

2000年になると、ゼネラルモーターズ系列に『GMT800』という新型プラットフォームが登場し、ユーコンをはじめとしたトラックベースのSUVも一新されます。この時ユーコンには、排気量を4.8Lと小型化しつつ出力205.1kw(278.8ps)でトルクは393.2Nm(40.09kgm)として、特性が改良されたV型8気筒エンジンが搭載されます。変速機も4速のATのみの設定です。

新なボディシェイプは、ほどよい曲面を取り入れて、ともすれば女性ユーザーにもアピールできそうな印象を手に入れました。この代では、後ろ2輪を駆動するFRが主力となったそうです。また、車体の姿勢を安定化させる『スタビリトラック』の機構も初めて投入されています。

同時にこの代のモデルで、サバーバンとして個別に存在した車体を、ユーコンXLとして統一しています。

【基本情報】

名称:GMC ユーコン 4ドア 2WD
エンジン排気量:4.8L
エンジン出力:205.1kw(278.8ps)/5,200rpm
エンジントルク:393.2Nm(40.09kgm)/4,000rpm
全長:5,050mm
全幅:2,002mm
全高:1,935mm
重量:2,190kg
ホイールベース:2,950mm
サスペンション:独立懸架(前)/ リジッド(後)

現行モデルは3代目

2007年にプラットフォームを『GMT900』に交換して、現行のGMC ユーコンが生まれ変わりました。現在の最新型は2016年型で、フルモデルチェンジ時のデザインに加え、フロントマスクへ若干の装飾が追加された外観になっています。グレード配置は、基本のユーコンとホイールベースの長いユーコンXL、そしてそれぞれに豪華版のデナリが用意されています。

ベースグレードのエンジンには、『EcoTec3』テクノロジーを採用した排気量5.3LのV型8気筒を搭載。これは、気筒内燃料噴射や可変バルブタイミングに加えて、負荷に応じ4つのシリンダーへの燃料供給を休止する機構も装備したものです。そういった技術のおかげで5.3Lの排気量から、264.7kw(359.9ps)の出力と519.3Nm(52.95kgm)の大トルクを発生。2WD車両の市街地走行時の燃費は、公称でおよそ6.7km/Lです。ボディのサイズとしても重量としても、なかなかなものをもつユーコン。ダウンサイズターボに取り組むフォードと違い、(タイムラグのない)無過給大排気量に拘ることは、その取り回しフィーリングには良い影響を与えるはずでしょう。ちなみに、上位グレードのデナリでは、その動力源が6.2Lとなり、出力は313.2kwまでアップされます。

まぁ、トラックベースの車両としても、今どきは最低限の安全機能は必須です。この最新型ユーコンには、前後の『パーキングアシスト』や先行車両との距離によって警告を発する『フォワードコリジョンアラート』、さらに『レーンキープアシスト』などの装備にも怠りありません。

他の快適装備としては、前の2座席と後部の空調を個別に設定出来る『トライゾーン・オートマチッククライメートコントロール』や、8インチのカラー液晶タッチパネルなどもあります。

(2007年登場当時に、GMC ユーコンにもハイブリッド版が追加されましたが、現行の米国サイトを見ると2016年型には存在していないようです)

【基本情報】

名称:GMC ユーコンデナリ 4ドア 4WD
エンジン排気量:6.2L
エンジン出力:313.2kw(425.8ps)/5,600rpm
エンジントルク:623.7Nm(63.60kgm)/4,100rpm
全長:5,180mm
全幅:2,045mm
全高:1,890mm
重量:2,605kg
ホイールベース:2,950mm
サスペンション:独立懸架(前)/ リジッド(後)

購入を考える…

新車なら

比較的に穏やかな印象のボディデザイン。それに乗り込めば、遠い北国の大地へ思いが広がる… それがGMC ユーコンの存在感かもしれませんが、最も残念なのは日本へ正規の輸入がないことでしょう。

とは言え、GMCなどの新車を独自に輸入している業者さんは結構居ます。

株式会社ティムスターのページには、新車の輸入車が豊富に掲載されていて、多くが予想価格を明示してくれています。為替などの影響で変動はするそうですが、これだと並行輸入車で購入する決断を、後押ししてくれそうですね。ちなみに今なら、2016年型GMC ユーコンSLE(4WD)でも、6,950,000円と出ています。

この価格を見ると、一応ユーコンは、手を伸ばしやすい価格設定のクルマだと言える気もします。しかし、現在正規輸入が継続しているフォード エクスプローラー は、なんと税込みで4,890,000円からという設定なので、SUVを検討中の方は悩むところでもあるのでしょう。

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中古車

日本にはあまり投入されない、フルサイズのSUV。GMC ユーコンの中古車ってどのくらいあるのでしょうか?

たとえば、本来のヘビーデューティ用途のために使い倒すなら、2005年登録で9.7万km走行した車体で、車検無のものが500,000円というのもあります。また、マイナーチェンジするまえの現行モデル、2008年登録で走行距離が2.6万kmの車体だと、車検付きで3,580,000円というのが出てもいます。

思ったより、国内でも選べるみたいですね。

維持するのは大変?

自動車を所有する場合、基本的に絶対逃れられないのが税金。例えば、5.3Lエンジン搭載4WDのユーコンなら、車体重量が2.5トンから3.0トンの範囲になってしまいますので、『自動車重量税』は年額でも24,600円です。また、毎年の『自動車税』は88,000円を収める必要があります。

もう1つ義務があるのが、『自賠責保険』。3ナンバーで登録したとして試算すると、年額16,350円という保険料が必要。またどんなクルマも、実際に使うときは任意保険も必須と言えます。とりあえず、某損保会社で簡単なネット見積もりをすると、45,750円程度という基本保険料がでてきます。まぁ、これらの保険料は驚く程の値段ではないでしょう。

さて、新車でも中古でも、輸入車でいちばん不安なのは故障とその対処。ユーコンの故障で簡単に調べると、「アイドリングの不安定」や「燃料ポンプの停止」あるいは「エンジン回転にともなう異音」という話は聞こえてきます。ポンプや補器類のベルトなど、ある程度の短い頻度で点検交換をすることを覚悟したほうが良さそうでもありますね。

まとめ

超高級なキャデラック エスカレードとシャーシを共有していながら、ともすると7,000,000円台で手に入るかもしれない、大型SUVがGMC ユーコンだと言えそうです。

その外観も、行き過ぎたゴージャス感がなく、上手くすれば普通の住宅街にも溶け込めそう。ある意味で、日本市場のために生まれたフルサイズSUVのが、このGMC ユーコンだと言っても過言ではない、と思いますがいかがでしょうか。