【マツダ スクラム】タフな設計がウリの軽自動車!マツダ スクラムの魅力!中古車や燃費情報も!

スクラムというとラグビーのアレを思い浮かべる人が多いかと思います。そこから名づけられたクルマが「マツダ スクラム」です。名前の由来となった理由は「肩を組む」あのスタイルから「連帯」を期して命名されたとのこと。では、そのマツダが考える連帯とはなんなのか? マツダが考えるスクラムに託された「連帯」という役目とは一体なんなのでしょうか?

「マツダ スクラム」とは?

スクラムはマツダが販売している軽自動車です。スクラムの名を持つクルマは大きく3つに分類されています。
・スクラム トラック(軽トラック)
・スクラム バン(軽商用バン)
・スクラム ワゴン(乗用車)
基本的には商用車であり、乗用車モデルのワゴンはバンから快適装備などを充実させることで乗用車としています。

OEMによる姉妹車

スクラムの製造そのものはスズキが行っています。ベース車両は「軽トラックのキャリー」「商用バンのエブリィ」「乗用車のエブリィワゴン」となっています。キャリーとエブリィもボディ形状こそは異なりますが、部品を共有する兄弟みたいな関係です。
そのスズキが製造しているキャリー・エブリィですが、スクラム以外にもOEM車が存在します。
・日産のクリッパーシリーズ
・三菱のミニキャブシリーズ

つまりはスズキのキャリー・エブリィを頂点として、そこからマツダ・日産・三菱へとOEM供給されています。非常に珍しい4姉妹車の関係を持つクルマでもあります。

スクラムのスペック

既に述べたとおり、スズキのキャリー・エブリィをOEM供給されたクルマであるため、基本的なスペックは同じとなります。「スクラム ワゴン」の場合ですと

全長 3,395mm
全幅 1,475mm
全高 1,815mm

全てのグレードにターボが搭載され、2WDとフルタイム4WDの選択が可能。「PZ TURBO」以外はハイルーフ仕様となっています。
燃費は「2WD 16.2km/L」「4WD 14.6km/L」となっています。現代の軽自動車としては少々見劣りする数値ですが、これは元が商用車ということでその基本設計が長年変わっていないことと、エンジンに力強さを求めたためです。

スクラムの中古車は?

現行のモデルは2015年3月より生産。中古車市場には新古車などが多く出回っており、年式的にも新しいものが多いです。
スクラムを中古車として選ぶうえでの注意点としては
・バン、トラック、ワゴン の3種類が存在する
・バンにおけるレーダーブレーキサポートの有無

トラックに関しては見た目からして違うので間違いはないと思いますが、バンとワゴンでの外見の違いはフォグランプの有無と、それに伴うフロントグリル周りのデザインの違いです。ワゴンのバンパーにはフォグランプや非装着時の穴を塞ぐ為のカバーが取り付けられています。
バンにおけるレーダーブレーキサポートの有無を簡単に見分ける方法は、ルームミラー部にレーダーが取り付けられているかで判別可能です。なお、トラックにはレーダーブレーキサポートは装備されておらず、ワゴンに関しては全グレードにおいて標準装備となっています。

マツダ内におけるスクラムの立場

ここからはスクラム ワゴンを中心に見ていきたいと思います。

乗用モデルのスクラム ワゴンは軽自動車の中でも最も大きい部類にはいります。その大きさはもはやコンパクトカーにも匹敵するぐらいです。
マツダで生産するコンパクトカーとして「デミオ」がありますが、そのデミオとの車両価格の差は

スクラム ワゴン ¥1,436,400 〜(税込)
デミオ ¥1,350,000 〜(税込)
なんと一部のグレードにおいてはスクラム ワゴンのほうが高価。もちろんデミオの上位グレードを選べば車両価格は逆転しますし、実際の購入費用と考えると各種税制面ではデミオのほうが高価な買い物となるでしょう。
しかし、限定的とはいえスクラム ワゴンはデミオと同等の価値あるクルマとして売り出されていると言うのも事実。では、スクラム ワゴンがもつ価値・魅力とはなんなのでしょうか?

匠の技が息づく造形美やクラスを超える質感が光る、デミオのインテリア。デザインはもちろんのこと、機能性との両立も徹底して追求。パーツひとつの大きさや位置、加飾ごとの表情にまでこだわり抜くことで、シートに腰掛けるたびに思わす笑みがこぼれるような、所有する歓びを刺激してもっと走りたくなるインテリアを造り上げました。

出典:www.mazda.co.jp

デミオはスカイアクティブテクノロジーを搭載した、マツダのブランドイメージを担っているクルマ。
その魅力は「走ることの楽しさ・喜び」を追求しており、それに見合うだけの快適性もあります。ドライバーがクルマを運転するということに焦点を当てたクルマと言えます。

対するスクラム ワゴンはどうなのか?

スタイリッシュで、ボクシーなエクステリア。
おとな4人がゆったり座れて、荷物もたくさん積める、ひろびろ室内。
そして、使いやすくて便利な充実の装備。
趣味やレジャー、さまざまなシーンでいろいろな「愉しい」を積み込める、新しいスクラムワゴン登場。

出典:www.mazda.co.jp

スクラム ワゴンの魅力とはこの様に紹介されています。
デミオが「走るという行為そのもの」に焦点を当てているのに対して、スクラム ワゴンは「走ることで得られること」に焦点を当てています。これはSUVの考え方そのものです。

デミオとスクラム ワゴンは価格こそ重なる部分がありますが、その価値観というのは全く違うものです。同じ金額を出して購入したクルマであっても、そのクルマによるカーライフというのはまったく別のスタイルになるのです。

他のSUVとの違いはなんなのか?

マツダ自身はスクラム ワゴンをSUVとしては販売していません。軽自動車における「ワンボックス」として扱っています。
自動車メーカーとしてはSUVらしい見た目のクルマをSUVとして販売していますが、SUVというのは本来は使用用途によって分類されるジャンルなので、別に見た目なんていうのは本当はどうでもいいんです。
とはいえ、見た目の印象と言うのも大事。マツダもスクラム ワゴン同様の小型のSUVをラインナップに用意しています。それが「フレアクロスオーバー」「CX-3」です。もう一回り大きなものでは「CX-5」もあります。
はて…スクラム ワゴン以外にもSUVとして通用するであろうクルマ…大きさ的に近いもので考えても2台あるわけですが、なぜマツダは3台も用意したのか? スズキからOEM提供を受けてまで必要とする理由とはなんなのでしょうか?

軽SUVならフレアクロスオーバーがあるのでは?

まずフレアクロスオーバーですが、このクルマもスズキからのOEM車。ベースはハスラーです。軽自動車におけるSUV用途の車両というのであればコレ1台で事足りるのでは? と、思うかもしれません。
しかし、このクルマは「ワゴンRと部品を共有する、ワゴンRのオフロードバージョン」という性質も持ち合わせています。多くの部分がワゴンRと同じであったため、ワゴンRの使い勝手の良さそのままの軽SUVとして多くのユーザーからは受け入れられました。

ですが自転車を2台積み込むというような芸当はできません。スクラム ワゴンならそれが可能です。
残念ながらワゴンRクラスの車体では自転車のような高さのあるものを積み込むには限度があります。そもそも積載能力ということに重点を置いている商用バンタイプのほうが積載能力が高いというのは当たり前。その積載能力の高さを商用としてではなく、SUV用途で活用しようと言うのがスクラム ワゴンなのです。

もっと大きなクルマならば?

積載能力ということであれば一回り大きなCX-3ではどうでしょうか?
CX-3のバックドアをあければカーゴルームがあります。軽自動車であるフレアクロスオーバーよりも大容量ですし、後部座席を格納すればさらに容積を広げることは可能。しかし、CX-3はSUVであっても「クロスオーバーSUV」という街乗りでの快適性も重視した設計です。こちらも自転車のような大きな荷物を積み込むと言うのには無理があります。また積載能力だけでなく、シートアレンジの自由度も下がります。

スクラム ワゴンならこの様な2列のシートを連結して、車中泊ができるような寝台とすることが可能です。元々軽自動車というのはその小さな車体ゆえの積載能力の低さなどを補う方法として、様々なシートアレンジ方法が取り入れられています。
軽SUVであるフレアクロスオーバーでも同様の事ができますが、スクラム ワゴンならこの状態でもまだ収納スペースが用意されています。車中泊をするときは寝るスペースを作ると同時に、それによって隅に追いやられる荷物をどうするかというのも問題になってきます。スクラム ワゴンならその様な問題も少なくて済むでしょう。

更に大きなクルマを求めるという方法もありますが、残念ながら日本でマツダがラインナップしているSUVはCX-5までです。こちらはCX-3よりも大きいのですが、構造的な要素は同じ。ミニバンにするという手もありますが、こちらも積載能力やシートアレンジ能力に乏しく、座席としての乗り心地を求めた作りです。
マツダとしてのSUVは軽SUVの「フレアクロスオーバー」と、クロスオーバーSUV「CX-3」「CX-5」という構図です。しかし、それではカバーしきれない空白部分ができてしまう。そこを埋め合わせる存在と言うのが「スクラム ワゴン」というクルマなのではないでしょうか。

まとめ

いかがでしたか?

既にOEM元となる「スズキ エブリィ」の記事があるので、今回はマツダ車として見た場合の「スクラム」のあり方を中心に見ていきました。
スクラムの名前の由来通り、マツダのカーラインナップの層を厚くするための1台だと私は思います。フレアクロスオーバーとCX-3との間に入る形で肩を組むようなイメージです。カーラインナップ上でユーザーの要望に応えるための「スクラム」を組み、連帯しているわけです。
実際に販売する側としてはユーザーに勧める選択肢が多すぎるというのは、ユーザーを惑わし購入する決断力を奪うこともあります。しかし、初めから手札が無いというのはそれ以上に問題。穴があってはスクラムが崩れてしまいます。

従来の「軽は最低限の移動手段」という意識は薄れ、軽自動車と普通車との心理的な境界線は曖昧になりつつあります。トヨタもダイハツからOEM供給・販売するようになり、ニッサンはミニバンに用いられたハイウェイスターのグレード名を軽自動車にも採用しました。もはや軽自動車は老若男女全てのユーザーの選択肢となりえるのです。

そんな中で軽自動車の製造ラインを持たないマツダが販売する軽自動車の種類は決して多くはありませんが、自社には無い部分を補強する大事で価値ある手札です。クルマを購入する上で感じる「お得感」というのは、その価値をユーザーが見抜くことではないでしょうか。
固定概念に囚われずにスクラムというクルマに価値を見出したユーザーの多くは、価値あるクルマとして使いこなしています。しかし、使いこなし方は千差万別。あえて、その「使いこなし方」を探るためにスクラムを選ぶと言うのも良いのではないでしょうか? 使いこなし方を探るチャレンジを続けるうちにあなた自身のカーライフに変化をもたらす事は間違いないはずです。