【シボレー キャプティバ】300万円台から買える輸入SUV、その魅力とは? 燃費や中古車情報など!

どうもシボレーという名前をみただけで、最低4.0L級のV8エンジン(しかもOHV)を乗せたゴツい一台しか思い浮かびません。しかし実は、このブランドが所属するゼネラルモーターズという巨大グループは、世界中の需要をカバーする車種ラインアップが自慢です。そしてキャプティバは、そのグループがクロスオーバーSUV市場で、現実的な商売をするために作られた一台のようです。

キャプティバとは?

最近ではちょっと風向きが変わった様ですが、米国で起きた例の「シェール革命」のおかげで、2016年の今日でも世界的に原油相場感が暴落しているのは事実です。そんな時節柄なら、世界の自動車業界を表に裏に牛耳って居そうなゼネラルモーターズのグループは、更に超大型車を世界中で売りまくりたいと思っているはず。例えば、傘下に置いているキャデラックのブランドから、エスカレードの様なクルマを、今までの10倍くらいは出荷できるはずです。しかし実際、そうなっているのでしょうか?

いえいえ現実にGMが世界中に発信しているクルマの多くは、例えばこの、シボレー キャプティバの様なタイプらしいです。このクルマは、韓国は大宇に置かれたGMのデザイン拠点が開発をリードしたという、日本人の目線から見ても合理的な手法で作られた一台だそうです。

英語を調べると、「captivate」は「魅惑する」といった意味の動詞です。まさに、現実的な路線で私達の関心と愛着を惹きつけるのが、我がシボレー キャプティバの使命なのだと言えそうです。

キャプティバの立ち位置

2002年から使用している、『GM シータープラットフォーム(GM Theta platform)』をベースに組み上げられる、このシボレー キャプティバ。そのサイズとしては、日産のエクストレイルとほぼ同等か微妙に大きいくらいの車です。(全長では前者が4,690mmに対し後者は4、640mm、全幅は前者1,850mmで後者1,820mm)

本家の米国シボレーには、シボレー タホの様に巨大な(!!)SUVも存在はしますが、これも日本の正規輸入チャンネルには組み入れられていません。代わりに、我がキャプティバがSUV需要に応えるという訳です。まぁこれも、巨大GMとしても脂っこくて巨大な製品を押し込むだけではも上手くゆかないということを、理解している証ということでしょう。

現行の(日本向け)キャプティバには、2.4Lの直列4気筒DOHCというエンジンが搭載されています。排気量の比較だけでゆくと、例えばフォードの『EcoBoost』には2.3Lの直4ターボがあって、SUVのフォード エクスプローラーに搭載されたりしています。しかし、キャプティバとエクスプローラーでは、これまた車体サイズもコンセプトが違います。

実は、キャプティバの使うプラットフォーム(車台)は、少し大型化されて兄弟ブランドでもあるキャデラックのSRXというクロスオーバーに使われています。巨大グループであるゼネラルモーターズは、顧客単価の見込めるクルマはそちらに集中的にまかせ、世界戦略にはより現実的なキャプティバを用意したということのようです。

2016年最新型シボレー キャプティバのスペック

日本で正規輸入されるキャプティバは、標準タイプと『ラグジュアリー』と呼ばれる上位グレードの2種類です。一応、『キャンパー』というグレードもありますが、こちらは50台の限定販売。どちらも、エンジンは共通の『ECOTEC』と呼ばれる直列4気筒DOHCを搭載、排気量は2.4Lです。
フォードであれば、似たようなベースエンジンにターボ過給をして、より積極的にパフォーマンスの追及をするのかもしれません。しかし、シボレーのこのエンジンは無過給であり、従って真の意味でのダウンサイズ技術ということでもないかもしれません。まぁ直4エンジンとは言うものの、左右に2本出しの『デュアルクロームエキゾースト』を備えるのは、スタイリングに対するこだわりが感じられる点でしょう。

ともあれ、この動力を路面に伝えるのは、トルクを前輪100:後輪0から最大で50:50まで可変する、『アクティブオンデマンド』の4輪駆動機構です。平常の市街地走行などでは、前の2輪だけに全ての駆動力を伝えるFFとして走行し、燃費性能の向上を図るというアイディアですね。近代的なクロスオーバーとしては必須とも言える機構が付いています。

変速機は、ドライバーがシフトをチェンジできる6速のオートマチック。トルクコンバーターでエンジンと接続する、その意味ではこれも標準的なものと言えそう。ちなみに、日産エクストレールではCVTを採用しています。

米国では好まれる(と思われる)フルサイズSUVでは、その基本がトラックになることも多く、したがって足回りも大味な機構になりがちです。(つまり、後輪はリジッドサスペンション)しかし、このキャプティバに与えられたシャーシには、4輪ともに独立懸架が採用。リアにはマルチリンク式も導入されて、クロスオーバーとして求められる、機敏なハンドリングを提供しています。更に、重量物を積んだ時の車高変化は、『セルフレベリングショックアブソーバ』が自動補正します。

乗車定員は7名。2列目および3列目のシートは分割可倒式になっていて、荷物を詰め込む時や大きなものを乗せる時に備えています。運転席が『8ウェイパワーシート』となっており、『チルト&テレスコピックステアリング』との組み合わせで、ドライビングポジションの調整幅もありそうな印象です。

さて、そのキャプティバ。ベースになる車体価格は、3,790,000円と意外にお買い得です。上位グレードの『ラグジュアリー』では、4,140,000円、限定車の『キャンパー』は3,980,000円から、となります。

便利&安全装備

その人が運転者であるかどうかは別に、多くの人にとってクルマの快適性というのは、ハンドリングやエンジンの吹け上がり方よりも室内の空調の良さだったりするでしょう。と言う訳で、普及してきたのが前2座席の空調を個別に設定できる『デュアルゾーンオートエアコンディショナー』です。そしてもちろん、シボレー キャプティバもこれを装備しています。

インフォテイメントは、『シボレーMyLink』。『Apple CarPlay』に対応したこれは、USBやBluetoothを介してモバイル端末と接続します。これにより、ステアリングホイール上のスイッチなどから、モバイルアプリを立ち上げたりできます。加えて、端末の充電をドライブ中に済ますことが可能です。

安全性装備としては、『リアビューカメラ』と車両前後の障害物を感知してドライバーに知らせる『フロント&リアパーキングアシスト』や、レーダーが走行中の左右死角を監視する『サイドブラインドゾーンアラート』も搭載。また、『リアクロストラフィックアラート』は、バックで発進時に後方での衝突回避を支援します。
『トラクションコントロールシステム』や、制動距離を短縮する『エレクトロニックブレーキフォースディストリビューション』、そして『エレクトロニックスタビリティコントロール(ESC)』も標準で装備です。また、坂道発進の支援は『ヒルスタートアシスト(HSA)』が、急坂を下る時には『ディセントコントロールシステム(DCS)』がドライバーを助けます。

最先端のハイテクを競い合う日欧のメーカーに比べ、キャプティバには特に先んじたアイテムはない、かもしれません。とは言え、購入したオーナーが後で酷く後悔するようなこともないレベルの装備、と言えるのではないでしょうか。

【基本情報】

名称:シボレー キャプティバ
エンジン排気量:2,382cc
エンジン出力:123kw(167ps)/5,600rpm
エンジントルク:230Nm(23.4kgm)/4,600rpm
全長:4,690mm
全幅:1,850mm
全高:1,790mm
重量:1,830kg
ホイールベース:2,710mm
サスペンション:ストラット式(前)/ マルチリンク式(後)

衝突安全性

テストによる評価や燃費は?

搭乗定員が7人と、家族や友人など大切な人を運ぶことも多くなる、キャプティバのようなSUV。メカニカルな安全性装備も大切ですが、おそらく実際に衝突が起きた時の乗員保護は、さらに重要な要素でしょう。

ヨーロッパで自動車の衝突試験を行う公的機関『ユーロNCAP』は、「成人乗員保護性能」、「子ども乗員保護性能」、「歩行者保護性能」、「全補助装置の有無」について厳正に試験を行う機関。そのテストにおいて、我がシボレー キャプティバは94点を獲得しました。これは、5つ星を獲得するレベルです。

乗り味

悪路走破性と、舗装路での走行性能を両立。それがクロスオーバーSUVの面白味でもあり、作る側にしてみると難しい所だと思います。キャプティバのドライブフィールは、どのような評判でしょうか?

当然、高めに設定された最低地上高は、運動時の不安定さを予感もさせます。とは言うものの、内外で行われた試乗テストでも、その点に大きなバツが付くというものではなさそうです。まぁこれは、今どきのSUVとしては当たり前なのかもしれません。逆に、荒れた舗装路に乗り入れると、サスペンションの固さを感じてしまうという話は出ています。

ステアリングのフィーリングは、軽すぎるという印象が見られる一方、重さと正確さを好評価する声もあります。これは、好みの他に、年式やタイヤの違いなども関係するかもしれませんね。

中古車ってあるの?

2006年に初お目見えしてから、ゼネラルモーターズ・グループの世界戦略で一翼を担ってきた、そんなシボレー キャプティバ。そのルックスは、日本の道路にも良くなじみますし、それでいて外車である点も魅力だと言えます。

このキャプティバ、今現在、日本の中古車市場にはどのくらい存在するのでしょうか? ちょっと調べてみると、意外に新しい車体が多そうに見えます。

例えば、2012年登録で走行距離が2.1万km、車検が1年強残った車体で価格が2,242,000円。あるいは、2013年登録の走行2.6万kmのもので、車検なしであれば1、959,000円まで下がったりします。
さらに、意外と多いのが2016年式の車体。こちらだと、ほぼ新車の状態ですが、走行18kmの上位グレード(ラグジュアリー)で4,140,000円など。

いわゆる新古車が多く見られるのは、季節要因やディーラーのキャンペーンに関係するかもしれません。そう考えると、良いタイミングさえつかめれば、良い買い物ができそうなのが、このシボレー キャプティバと言えるのでしょうか? ふむ…

税金&保険

維持費はどのくらい?

立派な輸入車ですが、たかだか2.4Lのクルマである、シボレー キャプティバ。法律制度の上でも、日本の社会に馴染みやすい一台だと言えるでしょう。

とりあえず新車購入時のことを考えると、まず必要になるのが「自動車取得税」。上位グレードの本体価格に課税されるとして(価格の9割の3パーセント)概算すると、103,500円程度が消費税と別に取られると考えたていた方がよさそうです。
加えて「自動車重量税」は、新車購入時から最初の車検までの3年分として、1.5トンから2トン級までの車体ですから49、200円。初年度の自動車税は、排気量2.0Lから2.5Lとして45,000円が課税されます。

上記と別に必要なのが保険です。保険にはまず「自賠責保険」がありますが、3ナンバーの自家用車として新車購入時に3年分払うと、39,120円程度の金額は必要。
任意の自動車保険にも当然加入するとして、某損保会社で簡単にネット見積もりをすると、年額45,750円が中心価格と出ました。ご参考にどうぞ。
まぁとは言え、どれも驚愕に値するような数字でもないでしょう。

燃費&メンテナンス(故障)

米国のEPAが公認した、ハイウェイ&市街地混合の燃費性能は、9.7km/L弱ということです。一般の平均実燃費が9.2km/Lというデータが見られますから、乗り方にもよるものの、購入後の現実にがっくりくるということもなさそうでしょうか。

おそらく、輸入車で最も気になるのは故障とメンテです。ただ、調べた印象ではさほどトラブルは多くないかも、と思います。しかしもちろん、いわゆるハズレを引いてしまったオーナーさんも居るでしょう。話として見つかったのは、新車として納車そうそうにエアコンのガス抜け、そしてエンジンからのオイル漏れなどの症状です。ただ、これは製造工程の時になにかあったのでは…と感じられる案件かも。

ちなみにシボレーの正規輸入チャンネルでは、3年間または走行距離6万kmの「新車保証」をはじめ、24時間トラブルに電話対応してくれる「シボレーアシスト24」、さらに「新車保証延長プログラム」などでオーナーさんをバックアップする体制を整えてもいます。
いろいろ心配しながら乗るより、こちらを使ったほうがお得かもしれませんね。

まとめ

アジアで生まれたアメ車である、シボレー キャプティバは、(本来の)バタ臭さが感じられないクルマだと思います。精悍さはあるものの、ゴリゴリ押し込んでこないフロントマスクは、女性オーナーの方でも受け入れてくれそうです。

価格設定もかなり競争力があるキャプティバ。人とちょっとだけ違うSUVをお探しの方には、うってつけの一台かもしれませんね。