【リンカーン ナビゲーター】フルサイズラグジュアリーSUV!新車価格・中古車相場・税金維持費・次期新型情報などご紹介!

エコから最もかけ離れた存在であるアメリカンフルサイズSUV。しかしそれも昔の話です。リンカーンナビゲーターは2015年のマイナーチェンジで、ダウンサイジングターボを搭載しました。はたしてその走りとは? ナビゲーターシリーズの歴史、現行型モデルの詳細、税金維持費、カスタムパーツ、中古車情報、2017年登場予定の次期新型モデルの情報などまとめてみました。

リンカーン ナビゲーターとは?

アメリカンSUVの頂点に君臨する1台です!

現行型リンカーン ナビゲーター

リンカーン ナビゲーターは米国フォード社の高級車ブランド「リンカーン」で製造・販売される大型高級SUVです。アメリカ車で特に大型自動車のことをフルサイズと呼びます。リンカーン ナビゲーターはフルサイズSUVと呼ばれ、アメリカ製SUVの中でも最大級の1台です。

1997年よりアメリカでは販売されています。日本に正規導入されたのは2008年のことで、現行型3代目モデルからとなります。インポーターはフォード・ジャパン社です。

2016年9月、フォード日本市場撤退。その後は?

フォード社といえば、2016年1月に日本市場撤退を表明しました。日本市場で戦うには、多額の資金が必要とのことで、その準備ができていなかったことが、撤退理由と報じられたいます。

今後のフォード社は9月末で撤退し、その後は後継インポーターに輸入・販売・既販売車も含めたアフターサービスを受け継いでもらいます。その後継インポーターは、2016年7月以降に発表となる見通しです。後継インポーターでもフォード・ジャパン社と変わらないサービスを提供する、とのことです。アフターケアの心配はいらないようです。

リンカーン ナビゲーターのライバルは?

リンカーン ナビゲーターのライバル車は、アメリカで市販されるラグジュアリーなフルサイズSUVです。代表的なライバル車は、というと…

キャデラック エスカレード

1世紀以上もの間、高級車を製造し続けてきたキャデラックブランドの現在のフラッグシップモデルがエスカレードです。新車オーナーには富裕者層の方が多く、キャデラックのフラッグシップに相応しい贅を尽くした自動車です。

現行型キャデラック エスカレード

レクサス LX570

日本車ですが、アメリカのフルサイズSUV市場で健闘しているレクサス LXも代表的なライバル車として挙げておきたいところです。
アメリカンフルサイズSUVに迫る大柄なボディにレクサスのフラッグシップ、LSにも迫る高品質な内外装は日本車らしく細やかな作り込みがなされています。

リンカーン ナビゲーターの変遷

初代モデル(1997年 - 2002年)

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%8A%E3%83%93%E3%82%B2%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%BC

初代リンカーン ナビゲーター

1997年に発売した初代モデル「1998年型リンカーン ナビゲーター」はフォード エクスペディションをベースとして開発されました。ラグジュアリーなフルサイズSUVであるためフル装備仕様で、オプションはサンルーフぐらいでした。
デビュー当初の搭載エンジンはV型8気筒5,400ccSOHCが搭載されており、最高出力230PS・最大トルク45.0kgf・mを発生していました。その後1999年のマイナーチェンジで搭載エンジンがDOHC化され、最高出力304PS・最大トルク49.0kgf・mを出力するようになりました。

初代1998年モデルの主要スペック

駆動方式 フルタイム4WD
乗車定員 7/8名
車両重量 2,533kg

【車両寸法】
全長 5,202mm
全幅 2,029mm
全高 1,911mm
ホイールベース 3,023mm

【走行メカニズム】
変速機 コラム式4速AT
サスペンション(前) トーションバースプリング(スタビライザー付)
サスペンション(後) 固定軸エアスプリング(スタビライザー付)
ブレーキ(前) ベンチレーテッドディスク(サーボアシスト付)
ブレーキ(後) ディスク(サーボアシスト付)

【エンジン】
種類 V型8気筒SOHC
使用燃料 レギュラーガソリン
総排気量 5,400cc
最高出力 230PS/4,250rpm
最大トルク 45.0kgf・m/3,000rpm
燃料タンク容量 114L

2代目モデル(2003年 - 2006年)

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%8A%E3%83%93%E3%82%B2%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%BC

2代目リンカーン ナビゲーター

初代を踏襲したデザインを採用した、キープコンセプトのモデルチェンジです。ヘッドライト、グリル、ドアミラーが大型化され、高級車らしい威厳と押し出し感を演出しています。エンジンは初代後期モデルのV8DOHCをキャリーオーバーしています。トランスミッションはフロア式に変更されましたが、4速のままです。

装備面では自発光式メーター、3列目シートの電動化、バックドアの電動化、本革シートにエアシートを採用しグレードアップを図っています。また室内空間では、ダッシュボードを直線基調のデザインとしプレミアムモデルらしいクラシカルで重厚な雰囲気を高め、加飾に本木目パネル、シルバー塗装を採用するなど質感の向上が図られています。

2005年のマイナーチェンジにより、エクステリアデザインを大幅に変更。そのため全長・全幅とも拡大されています。また、エンジンはV型8へ気筒5,400cc3バルブSOHCが搭載され、組み合わされるトランスミッションはZF社製の6速ATに変更されました。

2代目2005年モデルの主要スペック

駆動方式 FR/フルタイムAWD
車両重量
 ●FRモデル 2,610kg
 ●AWDモデル 2,700kg

【車両寸法】
全長 5,270mm
全幅 2,040mm
全高 1,980mm
ホイールベース 3,020mm

【走行メカニズム】
変速機 フロア式6速AT
サスペンション 4輪固定軸エアスプリング

【エンジン】
種類 V型8気筒3バルブSOHC
総排気量 5,400cc
最高出力 304PS/5,000rpm
最大トルク 50.5kgf・m/3,750rpm

3代目モデル(2007年 - )

3代目リンカーン ナビゲーター 2013年モデル

3代目モデルのエクステリアは従来のリンカーン ナビゲーターの意匠を残しつつも、より現代的で都会的にブラッシュアップされ、スタイリッシュなデザインとなりました。ダッシュボードはさらに直線的なデザインとなり、シンプルでありモダンな雰囲気とフルサイズSUVらしい重厚感が漂います。
内外装の大幅なアップデートに対し、採用されたエンジンは先代モデルに搭載されていたV型8気筒5,400cc3バルブSOHCのままでした。

そして2014年のシカゴオートショーで内外装とエンジンの大幅な変更を受け、現在発売されている2015年モデルへとバトンタッチされました。

リンカーン ナビゲーターの主要スペック

フェイスリフトを受けて現行型リンカーン ナビゲーター 2015年モデル

駆動方式 フルタイムAWD
乗車定員 8名
車両重量 2,770kg

リンカーン ナビゲーターの車両寸法

全長 5,290mm
全幅 2,010mm
全高 1,980mm
ホイールベース 3,020mm
トレッド(前) 1,700mm
トレッド(後) 1,705mm
最低地上高 200mm

リンカーン ナビゲーターの室内寸法

リンカーン ナビゲーターの室内。本革内装で洗練された空間です。

全長 2,830mm
全幅 1,600mm
全高 1,180mm

リンカーン ナビゲーターの走行メカニズム

リンカーン ナビゲーターに標準装備のタイヤ&ホイール。14本スポークはエレガントな雰囲気です。

変速機 セレクトシフト付6速オートマチック
ステアリング 電動アシスト付ラック&ピニオン式、左ハンドル
サスペンション(前) ショート&ロングアーム
サスペンション(後) マルチ・リンク 
ブレーキ 4輪ベンチレーテッドディスク
タイヤサイズ 275/55R20

リンカーン ナビゲーターのエンジンスペック

1,750rpmで最大トルクの90%を発揮するエコブーストを採用したV6エンジン。パイプの取り回しがド迫力です。

種類 水冷V型6気筒3,500ccDOHCツインターボ
使用燃料 無鉛レギュラーガソリン
内径 92.5mm
行程 86.7mm
総排気量 3,495cc
圧縮比 10.0
最高出力 385PS/5,250rpm
最大トルク 63.6kgf・m/2,750rpm
燃料タンク容量 105L

リンカーン ナビゲーターの燃費

5,400ccV8の後を継いで搭載された3,500ccV6ダウンサイジングツインターボエンジンの燃費は?

市街地走行 16MPG(およそ6.8km/L)
高速走行 22MPG(およそ9.3km/L)
総合 18MPG(およそ7.6km/L)

※アメリカ環境保護局(EPA)による測定値。

リンカーン ナビゲーターの新車価格は?

リンカーン ナビゲーターの新車価格と標準装備品

リンカーン ナビゲーターのお値段は?

日本で販売されているリンカーンナビゲーターはショートボディのみで、グレードもモノグレードです。アメリカ市場に投入されているロングボディのリンカーンナビゲーターLは設定がありません。

では、ショートボディのナビゲーターのお値段はというと、消費税込みで1,028万円です。メーカーオプションは設定そのものがありません。標準でフル装備状態です。その内容はというと、

●電動ガラスサンルーフ
●本革シート(フロント2座は電動10Wayアジャスト)
●地デジフルセグチューナー内蔵ナビゲーションシステム
●THX®Ⅱ 14 スピーカー・プレミアムサウンドシステム
●Bluetooth®オーディオ(ハンズフリー携帯電話対応)


などです。ラグジュアリーカーとして抑えるべき装備が抑えてある印象です。安全装備はパッシブセーフティが中心で、危険予測などの機能を備えたアクティブセーフティ装備は設定がありません。

-リンカーン ナビゲーターのエクステリアの装備一覧です。

-リンカーン ナビゲーターのインテリアの装備一覧です。

-リンカーン ナビゲーターの安全装備一覧です。

販売店オプションはルーフキャリア、マット類、カバー類、オーディオ備品などのアクセサリーが中心です。

-フォード・ジャパン社が用意しているアクセサリーリストです。

リンカーン ナビゲーター購入時の総支払額は?

これだけ用意したらリンカーンナビゲーターだって購入できます!

実際にリンカーン ナビゲーターを購入するとしたら、支払い総額はいくらになるのか、シミュレートしてみます。

車両本体価格 10,280,000円

自動車税 58,000円
自動車取得税 308,400円
自動車重量税 73,800円
自賠責保険料 40,040円(37ヵ月)
販売諸費用 100,800円(仮金額として計上)
リサイクル料金 18,940円
税金・諸費用小計 599,980円

合計 10,879,980円

総支払額はおよそ1,088万円となります。アメ車のフルサイズSUVと聞いていたからもっと高価なのか、と思っていました。しかし本体価格1,100万円のレクサス LX570と比較すると、意外とリーズナブル(?)です。モデルは少々古いですが、お値打ち感があります。

しかもフォード・ジャパン社では現在、在庫一掃セール中とのことです。すでに本国へのオーダーはストップしているので、ご希望の外装色の車両があるかわかりません。もし気に入った車両が見つかればお宝かもしれません。ネットのうわさでは、50万円とも100万円とも言われる値引き情報が飛び交っていますので価格交渉もしてみましょう。

リンカーン ナビゲーター税金などの維持費は?

フルサイズSUVの維持費ははたして?

自動車の維持費といえば、車検時の自動車重量税・自賠責保険、毎月支払う駐車場代、必要な時にその都度支払うガソリン代があります。ここでは車検時の自動車重量税・自賠責保険料と、燃費から察するに恐怖で震えがきそうな(笑)ガソリン代についてご紹介します。

リンカーンナビゲーターに課税される税金

まずは税金・保険を見ていきましょう。購入後、車検時には自動車重量税と自賠責保険を支払う必要があります。納める金額は以下の通りです。

●自動車重量税 73,800円(36カ月分)、49,200円(24カ月)
●自賠責保険 40,040円(37カ月分)、28,780円(25カ月)

税金・保険の支払い額は、国産車と変わりありません。

リンカーンナビゲーターのガソリン代は?

リンカーンナビゲーターの燃費は市街地走行でおよそ6.8km/L、高速走行でおよそ9.3km/L、どちらの場合も取り混ぜるとおよそ7.6km/Lです。ここではより一般的な走行条件に近いと思われる総合時の7.6km/Lで計算します。
ガソリンはレギュラー仕様なので、100円/Lとします。走行距離は年間に1万kmとします。この場合、いくらのガソリン代が必要になるでしょうか。

リンカーンナビゲーターが1万kmを走行するために必要なガソリンは、およそ1,316Lです。
レギュラーガソリンは100円/Lなので、13万1,600円が年間のガソリン代として必要となります。

毎月平均したらおよそ1万円強のガソリン代です。結構かかりますね。最新型プリウスの約4倍です。購入費用も高いですが、毎月の維持費も高いのはフルサイズSUVとして仕方のないことかもしれません。

リンカーン ナビゲーターが故障!サポート体制は?

リンカーン ナビゲーターで一番故障の多い箇所といえば、エアサスです。エア漏れ、コンプレッサー不良、センサー不良などの原因が考えられます。エアサスが故障した場合、該当部品を交換すれば良いのか? というと、そうでもありません。

リンカーン ナビゲーターにはおよそ7~8台の車両管理用のコンピューターが搭載されています。各コンピューターに担当情報を格納するようになっています。エアサスを修理した場合、エアサス担当のコンピューターのデータを書き換えなければなりません。しかしこれらのコンピューターは、すべてが連動して働いており、一部の情報を書き換えただけでは、システム全体としてエラーが発生します。そこですべてのコンピューターの情報を更新する必要があります。そのためにフォード車専用のスキャナー「WDS」が必要となります。

リンカーン ナビゲーターを修理するのなら、フォード車を修理できる整備工場がおすすめですが、ご存じの通りフォード社は9月で日本撤退です。新車でリンカーンナビゲーターをフォード・ジャパン社から購入した場合、新車登録から初回車検前日までの3年間、定期点検とエンジンオイル交換3回、エンジンオイルフィルター交換2回を無料で行います。また1年、または2年間の延長保証サービス(加入は有償)も用意されています。

もしリンカーンナビゲーターのご購入を検討中なら、7月以降に決定する見通しの後任のインポーターさんがフォード・ジャパン社と同レベルの整備・アフターサービスを行えるかどうか、発表を待つ必要があります。

リンカーン ナビゲーターの中古車相場は?

リンカーン ナビゲーターの中古車情報は?
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リンカーン ナビゲーターの中古車は古いもので1998年の初代モデルから在庫があります。しかし、日本に正式に輸入されたのは2008年からです。3代目モデルの前半です。従って2008年以前の中古車は並行輸入車であることを念頭に置いてください。
並行輸入車でも新車での並行輸入なら素性が知れているのでまだ良いのですが、中古車での並行輸入だとどんな使われた方をされていたのか分からないことが多いです。アメ車はよく壊れると言われます。その原因の1つは、すでに故障しているアメ車の中古を並行輸入したからということもあります。

またリンカーン ナビゲーターはもともと1,000万円クラスの高級車です。パーツ代もかなり高価です。中古車で初期モデルは50万円以下から入手できますが、故障した場合の修理費用がかなり高くつくことを知っておいてください。

もしお手頃価格でリンカーン ナビゲーターを楽しみたいのなら、正規輸入を開始した2008年以降の現行モデルのディーラー車がおすすめです。価格も250万円程度からと新車価格の4分の1のお値段です。

-リンカーン ナビゲーターの検索結果 | 中古車情報サイトGoo-net

リンカーンナビゲーターのカスタムパーツ

出典:http://www.calwing.com/parts/custom/NAVIGATOR.html

メッキで彩られたリンカーンナビゲーター。カッコいいですね!

愛車を購入したら自分仕様にドレスアップするのは、楽しいですよね。ましてやリンカーン ナビゲーターのような大型SUVだとドレスアップのし甲斐もあります。またエアサスを採用している以上、エア抜けが起こるのは宿命です。エアサスの故障対策も考えたいですね。

エアサスペンション

エアサスが故障したら、代替パーツにリプレイスしましょう。純正品ながらコストを抑えている販売店もあります。ただし前述の車両管理用コンピューターの件もあります。パーツの取り換えはフォード車専用スキャナー・WDS設置店で行いましょう。でないと、車両モニターにアラームが鳴り響きます。

出典:http://www.calwingparts.com/eshopdo/refer/vid14523.html

ナビゲーター エアサスコンバージョンキット ’03y 〜 ’06y

出典:http://www.calwingparts.com/eshopdo/refer/vid15709.html

ナビゲーター エアサスコンバージョンキット '07y 〜 '13y

コイルサスペンション

エアサスの故障に辟易した方や、リンカーン ナビゲーターをローダウンして楽しみたい方にはコイルサスペンションへのリプレイスがユーザーの間では一般的です。このチューニングを行うのであれば、WDS設定店で行いましょう。

出典:http://www.calwingparts.com/eshopdo/refer/vid14520.html

ナビゲーター エアサスコンバージョンキット ’98y 〜 ’02y

アルミホイール

アルミ交換は、お手軽に愛車をドレスアップする第1歩ですよね。フルサイズSUVらしくアルミも大径にしてみませんか。価格は高くつきますが、26インチがナビゲーターに装着できる最大サイズのようです。

出典:http://shop.superbuywheels.net/eshopdo/refer/gvid37pANGEL-26BCS.html

DIABLO ANGEL ブラック/カスタムカラーインサート 26インチ

出典:http://shop.superbuywheels.net/eshopdo/refer/gvid37pBOLOGNA-2610B.html

Gianelle BOLOGNA ブラック 26インチ

フロントグリル

リンカーンナビゲーターの外観で最も目立つと言っても過言ではないフロントグリル。こちらもドレスアップしてみましょう。

出典:http://www.calwingparts.com/eshopdo/refer/vid99843.html

ナビゲーター E&G Zグリル クローム '03y 〜 '04y

出典:http://www.calwingparts.com/eshopdo/refer/vid99842.html

ナビゲーター E&G ヘビーメッシュグリル アッパー&ロアークローム '03y 〜 '04y

リンカーン ナビゲーターは都市型SUV、クロカンのどちらにドレスアップしても似合いそうです。あとはユーザーであるあなたのお好み次第です。

ブログなどで試乗の感想まとめ

プレジャーボートを運べるエンジン出力。リンカーンナビゲーターの走りとは?

2015年のマイナーチェンジで5,400ccV8エンジンから、3,500ccV6ツインターボエンジンにダウンサイジングされて現行型リンカーンナビゲーターです。はたしてその走りはいかがなものなのでしょう?

発進・加速

ダウンサイジングターボの出力傾向は、滅多に使用しない超高速回転の出力を抑え、実用的な4,000rpm辺りまでのトルクを増やすセッティングとなっています。この傾向はV6ツインターボ「エコブースト」を搭載した現行型リンカーン ナビゲーターでも同じです。
エンジンのアイドリングから、アクセルペダルに足を置き発進するまでの2,000rpmで膨大なトルクを発生し、2.8トン近くもの重量級ボディを軽々と発進させます。メーカーの公表している1,750rpmで最大トルクの90%を発生する、との内容にも納得です。

高速道路を巡航中に加速が必要になった場合には、6速ATが瞬時にシフトダウンし強烈な加速を生み出します。ただ80kmほどの速度でキックバックを行うと、一瞬のレスポンス遅れがあるようです。

高速巡航

古くからアメ車といえば、巨大なトルクに乗った走りが魅力です。V6ツインターボを搭載したリンカーンナビゲーターも、このアメ車の伝統に則っています。トルクに乗った速度で、大柄な車体に任せた直線の運転が非常に快適で気持ちがいいようです。

この気持ちよさを支えるのは2,750rpmという低回転で、63.6kgf・mというスポーツカーも真っ青な巨大トルクを発生するエンジンだけではありません。サスペンションも大いに貢献しています。1,000分の2秒ごとに情報を更新する可変ダンパーは、走行モードをスポーツ、ノーマル、コンフォートが選択できます。高速巡航ではスポーツに設定すると、20インチタイヤを装着しているとは思えないフラットで快適な乗り心地になるようです。
さらにリンカーンナビゲーターは、フレーム・ボディ別体式構造を採用しています。この構造により、路面からの突き上げを低減し、フラットな乗り心地に一役買っています。代わりにある程度うの振動が発生してしまいます。

ハンドリング

現行型リンカーンナビゲーターのシャーシは、トラック用のものを採用しています。大柄なボディということもあり、ハンドリングはお世辞にもリニアでクイック…とはいかないようです。遊びが多く、反応も一瞬遅れてから車体が追従します。これはフレーム・ボディ別体式構造に見られる素性でもあります。

やや鈍重なハンドリングですが、リンカーンナビゲーターのキャラクターを考えたら、その設定の方が良さそうです。ハンドリングがピーキーなフルサイズSUVを想像してみたら、なんだか運転するのが怖いように思えます。

室内の快適性

フルサイズSUVに相応しい大柄な車体は、室内空間も広大なものにします。リンカーン ナビゲーターは2列目シートがベンチ式の8人乗りです。そこに大人7人が乗車したところ、誰からも「狭い」との苦情はなかったとのことです。さすがは大柄なアメリカ人基準の8人乗りです。

大型SUVらしく運転席シート、センターコンソールなども大柄で、リラックスできる環境にあります。窓枠も太く、肘を置けるスペースさえあります。座席に座ったときの視点の高さも、大型SUVならではです。フルサイズSUVらしく他のSUVよりさらにもう1段、高い視界が得られます。

となると、乗り降りに苦労しそうなイメージですが、リンカーンナビゲーターにはPower Runninng Boardと呼ばれる電動サイドステップが搭載されています。ドアの開閉に連動して動作するので、乗り降りの苦労は低減されますね。

車体の取り回し

全長5mを超え、全幅、全高ともおよそ2mのリンカーンナビゲーターです。その取り回しは、というと1週間で慣れるそうです。大柄な車体ということはすでにドライバーも知っているので、物理的に走行できなさそうな箇所は避けるようになります。また無理をした運転もしないので、スムーズで快適な運転になるのだそうです。
ただ、駐車場が狭いと入出庫に苦労します。そのため週末のショッピングは、大型駐車場のある郊外店で出入り口から離れた場所に駐車するのだとか。それも大型SUVならではの運用です。

次期新型リンカーンナビゲーターの発表時期は?

ニューヨークオートショー2016で公開された次期ナビゲーターコンセプトモデル。

ニューヨークオートショー2016で公開された、次期ナビゲーターコンセプトモデルは衝撃的でした。というのもがるウイングドアを備えていたからです。コンセプトモデルならではの「お遊び」でしょうから、市販バージョンは通常のドアになると思われますが。

リンカーンのクマール・ガルホトラ社長によれば、コンセプトモデルのデザインは市販バージョンのそれを強く示唆している、とのことです。フロントヘッドライトとグリルの配置から、初代・2代目モデルを現代に蘇らせた印象です。

搭載されるパワートレーンは、現行型モデルに搭載される3,500ccV6ツインターボの「エコブースト」です。新型モデルでも力強いトルクを発生することでしょう。

次期新型リンカーンナビゲーターの発表時期は、2017年の予定です。

【まとめ】リンカーンナビゲーターは買いか?

リンカーンナビゲーター リアビュー

リンカーン ナビゲーターのまとめ、いかがでしたでしょうか。現行モデルは2007年登場と、今年で9年目のモデルイヤーを迎えています。設計が古いのは仕方ないのですが、そこは趣味のクルマでもあります。リンカーンナビゲーターにはナビゲーターなりの独自の世界があります。ファンにはたまらないですね。

実際の購入にあたって一番心配なのは、2016年10月以降のアフターケアがどうなるか、です。フォード車専用スキャナー「WDS」を備えている一般の整備工場を探しても良いのですが、やはり公式にインポーターさんに整備してもらいたいところです。7月以降に発表されるという後継インポーターが発表にならない限り、積極的に食指を動かすことはできませんね。

しかし、後継インポーターが正式発表され、納得のいくアフターケアを提供してもらえるのなら現行モデルは「買い!」です。とにかく現在は、フォード・ジャパン社の在庫一掃大セール真っ最中です。値引きも異次元の条件が飛び出ています。第三者の目で不適切な条件でないか検査が入るのでは、と余計な心配をしてしまうほどです。

来年には次期新型リンカーンナビゲーターの発表が控えていることから、現行モデルはフォード・ジャパン社の撤退とともに日本では一時販売停止になると思われます。現行モデルを購入するのなら、現在はおそらく最後のチャンスです…きっと。