【ダイハツ ビーゴ】ダイハツの小型SUV!燃費や評価から新型へのフルモデルチェンジについても!

以前までのSUVのイメージと言えば大きなクルマという感じでした。でも最近は軽自動車においてもSUVスタイルが流行りとなりつつあります。ではその中間の大きさはどうなのでしょうか? 「従来の大きなSUVより小さく」「流行の軽SUVよりは大きい」という小型車サイズのSUVがダイハツ ビーゴです。「大きくもなく 小さくもなく」のこのサイズだからこその魅力に迫ってみます。

ダイハツ ビーゴとは?

ビーゴはダイハツが2006年から2016年3月まで製造していた小型SUVです。
ダイハツが製造していた小型SUVと言えば「テリオス」や、その軽自動車版となる兄弟車「テリオスキッド」を思い浮かべる方もいるかもしれませんが、ビーゴはそのテリオスの後継機となります。
小型SUVというと、なんとなく「日本の道路事情に合わせたニッチ市場でのクルマ」のようなイメージかもしれませんが、そんなことはありません。海外ではテリオスの名をそのまま引き継いで市場投入された世界戦略車でもあります。

トヨタ ラッシュ

ダイハツが製造するクルマであるため、同じグループであるトヨタにおいてもOEM販売されています。それが「トヨタ ラッシュ」となります。
エンブレムやグレード・オプション設定が異なるという点を除いては、基本的に同一の車種となります。

ダイハツ ビーゴのスペック

SUVとしてのスペックを確保

当然の事ですが、どのクルマにも寸法などの数値で表されたスペックというものがあります。スポーツカーの場合は馬力や車体重量なんかが注目されることでしょう。
SUVであるビーゴもスポーツカーとは着目点こそ違うものの、やはりスペックは重要視されます。さて、そんなビーゴのスペックです。

全長/3,995-4,005mm(前期型・後期型による違い)
全幅/1,695mm
全高/1,690-1,705mm

駆動方式はFRもしくはフルタイム4WD。ここに1.5Lのエンジンが搭載されますので、ビーゴは小型自動車(いわゆる 5ナンバー)のサイズとなります。ここまではいたって普通と言えます。
しかしSUVたるビーゴの場合は、最低地上高を180-200mm確保。この数値が意味することとはなにか? 言うまでもなく悪路走破性に直結する数値です。多少の段差や雪道などにできる轍での乗り上げによるスタックのリスクが低いということです。

ダイハツ ビーゴの燃費

ビーゴのカタログスペック上の燃費数値は JC08モード 13.2~13.8km/L となっています。
現代の小型車としては燃費性能はあまり良いとは言えません。というのも、製造期間の2006-2016年3月の間、マイナーチェンジのみで基本的な部分は変わっておらず、エンジンにもSUVとしての力強さが求められていたので、燃費性能が犠牲になってしまったという結果。実燃費となると10km/L前後に落ち着くようです。

ダイハツ ビーゴの評価は?

官庁における公用車としての採用事例が多い

先代のテリオスもそうだったのですが、ビーゴもまた国内外の警察のパトカーとしての採用事例が見られます。もちろん採用するからには、それに見合った性能を有しているということであり、ビーゴに対する一つの評価と言えます。
今回は日本国内におけるビーゴのパトカーを例に見てみましょう。

まず一口に警察車両と言っても色々あります。セダンタイプもあれば、ワンボックスタイプもあります。しかし、その使用用途はそれぞれ違います
セダンタイプはその機動性を生かして、取り締まり車両の追跡などを行います。高速道路を管轄する高速隊の場合は、更なる性能を追求してスポーツカーを採用する例もあります。
ワンボックスは人員や機材を運ぶのに適しています。交通事故現場では必ずと言っていいほど目にするでしょう。通常のパトカーでも交通整理ぐらいはできますが、カラーコーンなどによる交通規制を行う場合はそれに見合った大きさを持つワンボックスタイプが必要となるのです。
では、ビーゴをパトカーに採用する理由は何なのか?

それは雪道の存在です。言うまでもありませんが、パトカーもクルマであることには変わりありません。そのクルマの性能以上の事はできません。ビーゴを採用するのは、雪道でも力強く走れるSUVであるというのもその理由です。
しかし、SUVであればもっと大型のものもあります。実際にそれらもパトカーとして採用の採用事例はあります。なぜ小型SUVであるビーゴまで用意しなければならないのでしょうか? その理由はこちらです。

コンパクトカーでは数少ない縦置きエンジンであるが、これには、オフロードや深い雪の抵抗などの負荷を考慮した、比較的容量の大きなトランスミッションとトランスファーを無理なくレイアウトする目的がある。また悪路対策としてセンターデフロック機構を備え比較的高い走破性を持つことや、狭い作業道にも進入可能であることから一部の林野庁森林管理署において官用車として使われている。

出典:ja.wikipedia.org

この引用文はビーゴの先代であるテリオスのものです。ここにヒントが隠されています。

雪国にお住まいの方ならご存知かと思いますが、単純に雪道というのは道路に雪が積もっていることが問題なのではありません。「雪によって道路そのものが狭くなる」これが問題なのです。
日本は世界的に見ても有数の豪雪地帯。特に日本海側などでの雪害は深刻。ほぼ毎年のように雪によって道路は悪路と化し、道幅も狭まる…つまり林野庁で採用されたテリオスが走る「山の中の狭い作業道」と同等の条件が雪の時期になると道路の至る所にできるという訳です。こんなところを大型SUVで巡回? 対向車とすれ違うのさえ難しいこともありますし、仮にスタックしたら車体が大きくて重たいクルマというのは脱出が困難です。その点ビーゴならそういった問題に直面するリスクは小さいと言えます。

以上が、ビーゴがパトカーとして採用される理由。もちろんパトカーとしてではなく、我々一般人が乗る車両として見ても、ビーゴは同様の条件下では優れた性能を発揮してくれます。4WDモデルにはテリオスと同様にセンターデフロック機構を備えていますので、雪道でもしっかりとした走りを確保してくれます。
パトカーであれば巡回するために使われるでしょうが、我々一般人はビーゴを小型SUVとして使いましょう。雪が降ったから外出しないのではなく、ビーゴで雪道を走ってウィンタースポーツを楽しむ…ビーゴはSUVなのですから、SUVらしい使い方をして楽しむべきだと思いますよ。

ダイハツ ビーゴの新型にフルモデルチェンジは?

さて…ビーゴは2016年3月に国内での製造が終了しました。ここで気になってくるのは、ビーゴのフルモデルチェンジや後継機による市場の復活です。
しかし、現状においてはビーゴ復活に関する確実な情報はありません。復活することなく消滅するという噂もあります。

まずは復活する場合に関してなのですが、実はダイハツからはビーゴ生産終了となる前にいくつかの小型SUVのコンセプトカーを発表しています。

コンセプトカーとして一番新しいのが2015年のインドネシア国際オートショーに出展されたのは「FX concept」です。これとは別に3列シートの「FT concept」も出展されており、ダイハツとしてもSUVを積極的に開発している様子が伺えます。

更に遡って2014年にも「SUV concept」をインドネシア国際モーターショーで出展。こちらが翌年のFX conceptへと繋がったとすれば、ダイハツ内でのSUV開発はそれより前に行われていたということになります。

また2014年には「テリオス」の名を冠したものさえあります。それが「テリオス スピリット」です。テリオスはインドネシアで現地生産されている車種。この頃はまだ日本国内でビーゴに関して、コレと言った話題がありませんでしたが、インドネシアではしっかりとアピールされていました。
最初の方で述べたとおり日本国内でのビーゴは、海外市場では「テリオス」の名称を引き継いでいるクルマであり、世界戦略車でもあります。ダイハツとしてはその世界戦略車であるテリオスの名前や系譜を途切れさせるのは勿体無いと判断しているのではないか? という予想です。

もう一つの復活しないという場合に関してですが、これにはトヨタが製造しようとしている小型SUVである「C-HR」の存在があります。

こちらはビーゴに比べてやや大きめ。全幅が1,795mmとなっていますので、3ナンバーサイズとなりますが、それでも小型SUVと言える大きさになっています。
こちらのC-HRはプリウスのハイブリッド技術を搭載したモデルが参考データとしてリンク内にて掲載されています。気になるのはそのハイブリッドモデルにはFF駆動しか用意されていない点です。現行のプリウスでは4WDを搭載したのですから、このC-HRにもハイブリッド4WDを搭載…とはならないのでしょうか? とはいえ販売前段階での話なので、この辺は今後の続報待ちといったところでしょうか。
販売前段階ではありますが、既にニュルブルクリンクで行われた24時間耐久レースにおいて、レーシング仕様とされた車両が参戦。完走しています。既にそれだけ走れる車両は出来上がっており、販売まで秒読み段階と言えます。

このC-HRをトヨタが販売した際に、ダイハツからビーゴが販売してしまうと? 顧客の奪い合いとなってしまいます。どちらも売れれば良いんでしょうが、グループとしては2つの製造ラインのコストをかけていることになってしまうので、利益面から考えるとこれはマズイ…ということで「グループとして小型SUVは一本化する」という判断が下されれば、既に耐久レースにも参加している「C-HR」が、ビーゴの後釜に納まるのではないか? という予想です。(ただし、ダイハツ側へのOEM供給があるかどうかは未定です。)

想定すべきライバル車は?

「ビーゴ復活」「C-HRとの統合」どちらになるかはわかりません。しかし、どちらにしてもライバルとなる他社のクルマの存在は無視できないでしょう。あえて言えば、このライバルの存在があるからこそ、様々な憶測や噂があるわけです。

ビーゴ復活となった場合は、ダイハツにとってのライバルメーカーであるスズキの存在があります。
ビーゴと同じく本格派の小型SUVである「ジムニー シエラ」も気になるところですが、クロスオーバーSUVに仕上げられた「イグニス」が脅威ではないでしょうか。というのも、最近は本格派SUVよりも街乗りも考慮されたクロスオーバーSUVのほうが、ユーザーからのウケが良いのです。
その点でイグニスは、悪路走破性を確保しつつ燃費性能も良好であることから、ビーゴ復活の際には無視できない存在となるでしょう。その一方で、このイグニスの存在があるからこそ、ダイハツとしてはビーゴ復活によって真っ向勝負して、市場での存在感を維持したいという考えもあるのではないでしょうか。

では、C-HRへと統合された場合は? この場合はライバルが多数存在します。
実はC-HRと同様に「5ナンバーサイズをギリギリ超えるぐらい」「前後2列のシートに5人乗り」程度の大きさ いわゆるコンパクトカーに分類されるクロスオーバーSUVというのが様々なメーカーから出されています。
ホンダは「ヴェゼル」がそれに該当しますし、マツダなら「CX-3」があり、日産には「ジューク」があります。更に言えば、同じグループであるスバルからも「フォレスター」が販売されています。とにかく、今はコンパクトなクロスオーバーSUVへの人気と関心が高い時期とも言えます。
この市場環境で「C-HR」を市場投入というのは出遅れた感があります。ハイブリッドモデルがあるとはいえ、現在のところそれはFF駆動のみ。ハイブリッドでなくとも燃費性能は向上していますし、C-HRを選ぶための決定打となる部分が乏しいと言えます。
私個人としては「プリウス同様の4WDハイブリッドモデルを追加してくるのでは?」と思っています。プリウスに4WDモデルが追加された際には雪道での走りをアピールしていたので、せっかく開発したシステムをプリウスだけに終わらせては勿体無い。C-HRにこそ搭載すべき物ではないかと思います。

いずれにしても、ビーゴの情報もさることながら、先に市場に姿を現すであろうC-HRの情報すら乏しい段階です。今後のトヨタ・ダイハツからの公式アナウンスによる続報に期待しましょう。

まとめ

いかがでしたか?

実は今回のビーゴに関して、もっと早い段階でお伝えしようと思っていたのですが…ちょうどそのタイミングで生産終了となってしまい、ビーゴの後継機に関する詳細情報もありませんでした。しばらく静観して様子を見ていたのですが、この記事を書いている現時点でも確定情報は得られていません。
しかし、そんな中でも「ビーゴ復活」の噂話が出てくると言うことは、ビーゴに対する期待と評価の表れではないでしょうか? 先代のテリオスから数えれば20年近く経ち、更に遡ればラガー・ロッキーなどから続く系譜です。長年の実績が積み重なったからこそのものであり、決して今日のSUV人気だけで復活を期待するかのような噂話というのは出てこないはずです。

ビーゴそのものは生産を終了しましたが、市場ではSUVが求められていますし、ビーゴのような小型SUVを求めるユーザーは確かに居ます。今後のビーゴの動向は我々ユーザーを含めた市場動向次第と言えるでしょう。