【日産 タイタン】維持費が厳しいアメリカンピックアップトラック!中古車情報や燃費から新車価格まで!

北米市場で最も売れる車がピックアップトラックといく車です。基本的にはフォードをはじめとしたアメリカの自動車メーカーが大きなシェアを持つこの分野に勝負を仕掛けているのが今回紹介する日産・タイタンです。日本の巨人トヨタですら販売に苦戦する、アメリカ特有のピックアップトラックという市場で、タイタンはどのような戦いを繰り広げているのか、その歴史をみながらタイタンという車を紹介していこうかと思います。

北米市場に特化したピックアップトラック「タイタン」について

初代 タイタン

2003年12月に発売を開始した、世界市場を見据えた日産のフルサイズピックアップトラックがタイタンです。 大排気量のVK56DE型V型8気筒DOHCガソリンエンジンに5速ATを組み合わせ、ボディでは180度まで開閉できるドアを装備しています。運転席と助手席のみが乗車スペースとなるシングルキャブ仕様と、運転席・助手席の後ろにもセダンのように乗車できるスペースを確保したダブルキャブ仕様を選択できます。
ダブルキャブ(キングキャブ)仕様のドアは観音開きになっており、前述した180度まで開閉するドアと相まって乗り降りや荷物の積み込みが楽な車となっています。大排気量のフルサイズピックアップトラックと言うことで主戦場は北米市場となります。日産タイタンが販売されるまではアメリカ以外の自動車メーカーからはこの主のフルサイズピックアップトラックは販売されていませんでした。唯一トヨタからタンドラというフルサイズピックアップトラックが販売されてはいましたが、搭載されるエンジンが最大のサイズでも4.7リッターしかなく、5.0リッターを超える排気量が主軸となるアメリカ製フルサイズピックアップトラックに遠慮をしているような印象がありました。そんな北米自動車メーカーの聖域のようになっていたフルサイズピックアップトラック市場に初めて本格的に切り込んだのが、ボディ・エンジンともにアメリカのフルサイズピックアップトラックに引けをとらないサイズで開発された日産・タイタンです。
観音開きや広い室内空間から2004年の北米トラックオブザイヤーを受賞するなど高評価を博しました。2011年にダッジ・ラムのOEM供給を受けタイタンの後継車種として販売予定でしたが、ダッジの親会社であるクライスラーが2009年に倒産したためこの話は立ち消えとなっています。

主要諸元

日産タイタン S キングキャブ(2014)

エンジン型式:VK56DE型
エンジン:V型8気筒
排気量:5,600cc
最高出力:321ps/5,200rpm 
最大トルク:53.2kgm/3,400rpm 
全長:5,700mm 
全幅:2,020mm 
全高:1,940mm 
ホイールベース:3,551mm
ドア数:4枚(両側観音開き)
変速機:5速AT
駆動方式:AWD
サスペンション(前):ダブルウィッシュボーン式
サスペンション(後):リーフ式
タイヤ・ホイール:18インチ

燃費も悪く税金も高い、維持費がかかる車です

5.6リッターという大排気量V8エンジンを搭載しているということで、燃費性能を期待するほうが難しい車です。実燃費の記録を見てみると平均で6.22km/Lとなっています。レギュラーガソリン仕様ではありますが、そもそも燃費が悪いので燃料費は掛かります。燃料費が気になるようなら、タイタンは選択肢から外すのが無難でしょう。燃費の悪さもキャラクターと割り切れる方でないと、維持していくのは厳しいと思います。
燃費に加えて税金も高額です。車体重量が2,402kgのタイタンだと車検時の重量税は新車登録から13年以内で41,000円、13年を経過すると57,000円、さらに18年を経過すると63,000円となっています。ちなみに1,500kg以下の車両の場合だと重量税は13年以内で24,600円、13年経過で34,200円、18年経過で37,800円となります。
さらに、毎年の支払いとなる自動車税はタイタンの場合だと5,600ccとなり、税額は88,000円となります。1,500kg以下の車両だと39,500円になり、重量税と違ってこちらは半額以下となり、この重量税が維持費を押し上げる大きな要因となっています。

タイタンXD

出典:http://www.nissanusa.com/trucks/titan/colors-photos

タイタンXDと名称が若干変更され、タイタンは2015年に2代目へとフルモデルチェンジしました。先代タイタンは北米カーオブザイヤーなどで高い評価を受けていたものの、その販売自体は好調ではありませんでした。北米市場で圧倒的な人気を誇るピックアップトラックですが、その中で最も売れているモデルがフォードのFシリーズと呼ばれるピックアップトラックのシリーズです。F150から数字が大きくなるにつれサイズも大きくなるこのFシリーズは北米のピックアップトラック市場で大きく売り上げており、初代タイタンの販売台数はこのFシリーズの4分の1程の台数しか販売されませんでした。
販売面で失敗したと言っていいタイタンが、北米市場でリベンジするためにフルモデルチェンジしたのがタイタンXDになります。先代からの変更点として最も着目されるのが、カミンズ製5.0Lディーゼルエンジンを搭載する点です。北米市場では低速から大トルクが期待できるディーゼルエンジンの人気が非常に高く、ディーゼルエンジンのチューニングなども頻繁に行われています。貨物車としても利用されるフルサイズピックアップトラックでもディーゼルエンジン搭載モデルは人気が高く、先代タイタンになかったディーゼルエンジンをラインナップに加えることで先代以上の販売を狙っていると思われます。
カミンズ製という点もタイタンXDのトピックの一つと言えるでしょう。カミンズはアメリカのディーゼルエンジン専門メーカーでして、1919年の操業以来100年近くに渡ってアメリカでディーゼルエンジンを販売してきた老舗とも言えるメーカーです。日本でもディーゼル機関車などでカインズ製のエンジンが導入されており、日本でも鉄道関係者などの間では有名なメーカーです。
カミンズ製のエンジンはロングセラーのピックアップトラックであるダッジ・ラムに長年に渡って搭載され、「ラムのエンジン」として有名でした。日産は2009年にこのカミンズ製エンジンを搭載するダッジ・ラムのOEMモデルとしてタイタンのフルモデルチェンジを計画していたこと、その計画が白紙になっても、自社開発のボディにカミンズ製のエンジンを搭載させタイタンXDを開発しました。日産は北米でよく知られているカミンズ製ディーゼルエンジンをタイタンに搭載することで、北米でのピックアップトラック市場を戦う戦略をとっているようです。

主要諸元

TITAN XD Diesel S Crew Cab
エンジン:カミンズ製5.0LターボディーゼルV8エンジン
最大出力:314PS/3,200rpm、
最大トルク:76.7kgf·m/1,600rpm
全長:5,705mm
全幅:2,019mm
全高:1,895mm(4×2)
ホイールベース:3,850mm

先代と同じく掛かる維持費

燃料費の安い軽油を使える点では先代より燃費の面で優位に思えるタイタンXDですが、5.0リッターという排気量もあり、実燃費は5km/L程度と考えられます。
車体重量が3,303kgと先代に比べて約900kg増量し、重量税は新車登録から13年未満で49,200円、13年経過で64,800円、18年経過で75,600円と日本の税制では上限金額に達します。排気量は5.0リッターということもあり毎年の自動車税は先代タイタンと同様の88,000円となります。
タイタンの場合はディーゼルエンジンのラインナップがありますので、日本の自治体によっては排ガス規制に引っかかる可能性があるため、所有する場合は購入前に自治体の排ガス規制の状況を確認しておくことも必要です。タイタンXDにはガソリンエンジンも5.6リッターガソリンエンジンも選択できます、ディーゼルの所有が難しい場合はガソリンエンジン仕様も検討してみるのも一つでしょう。

タイタンのライバル、トヨタ タンドラ

出典:http://www.toyota.com/tundra/

タンドラ同様日本の自動車メーカーから米国で販売されているフルサイズピックアップトラックにトヨタ タンドラがあります。タンドラは発売当初こそ最大4.7リッターのエンジンまでしか搭載していませんでした。5.0リッター以上のエンジンを搭載していたタイタンと比較すると非力な印象で、大排気量が好まれるフルサイズピックアップトラックのカテゴリーでは苦戦を強いられていました。ですが、2代目へのフルモデルチェンジを期にエンジンラインナップを5.7リッターにまで拡大し、北米市場で存在感を強めている、目下タンドラのライバルとも言うべき車へと成長しています。

タイタン・ウォリアーコンセプト

出典:http://www.nissanusa.com/future-and-concept-vehicles/titan-warrior/

出典:http://www.nissanusa.com/future-and-concept-vehicles/titan-warrior/

2016年のデトロイトモーターショーにて、タイタンXDベースにオフロードをイメージして製作された「タイタン・ウォリアーコンセプト」が発表されました。日産のアメリカにおけるデザイン拠点である「日産デザインアメリカ」が手がけたこのモデルは、全幅・全高をベースとなったタイタンXDより拡大し、さらに専用の18インチホイールと37インチのタイヤを装備し武装しています。カーボンや黒にオレンジとスポーツを予感させる色をインテリアにもエクステリアにも取り入れ、巨大なオフロード車である一方スポーツを予感させるコンセプトモデルとなっています。
近年北米市場では原油安からフルサイズピックアップトラックやSUVの人気が復調し、2016年4月における北米での小型トラック販売台数は前年同月比で11.2%も販売台数を伸ばしています。タイタン・ウォリアーコンセプトはこうした好調なピックアップトラック市場へ向けた日産のメッセージとも読み取れます。

中古車の購入

日本の中古車市場には流れてこないタイタン

こうした北米向けフルサイズピックアップトラックというのは日本でも一定の人気がありますので、タイタンのような車を所有してみたいと思う方もおられます。日本での購入を考えた場合にまず思い浮かぶのが中古車サイトです。
2016年5月現中古車差内では5台のタイタンが中古車として登録されていますが、全て初代タイタンのみとなっています。タイタンXDは2016年より本格的な販売が開始された車種ですので、日本の中古車市場にまでタイタンXDが流れてくるのには、まだまだ時間が掛かるでしょう。
登録されている初代タイタンについては、走行距離が短くドレスアップされている400万円台の車種を除いては、150万円から200万円台車両となっており、購入金額自体はそこまで高額ではないという印象です。ただ、タイタンのような車の購入を考える方は、恐らく初代タイタンが欲しいと指名買いを行う方だと思われますので、コストパフォーマンスなどにとらわれず自分が納得するまで試乗した上での購入が基本となります。

タイタンXDの購入なら平行輸入車

タイタンXDがどうしても欲しいという場合には、並行輸入業者を当たるのが一番の近道と言えるでしょう。販売開始がごく最近であり日本の中古車市場に車両がまだ入ってきていない車種ですので、日産ディーラーにタイタンXDの購入を相談するか、ネットから並行輸入車を扱っている会社を当たるなどして、並行輸入の世話をしてくれる業者を探す所からスタートする必要があります。並行輸入車の購入となりますと、修理部品の調達の問題などからその後のメンテナンスも全てその業者に任せることになるかもしれません、並行輸入業者を選ぶ場合にはそうした購入後のメンテナンスなどまでしっかり面倒を見てくれる業者を選ぶことも重要です。

並行輸入業者の提示するタイタンXDの新車価格

タイタンXDの新車を並行輸入車として販売している業者さんがあり、見積もりを依頼できるようです。為替相場をある程度加味した予想価格を提示されていますので、気になる方はチェックしてみて下さい。下記はその業者さんが提示している2016年5月現在の予想価格です、為替相場により変動する価格ですので、あくまで参考する程度にしておいて下さい。

・タイタン XDCREW CABS 2WD ¥5,340,0000-
・タイタン XDCREW CABSV 4WD ¥6,800,000-
・タイタン XDCREW CABPRO-4X 4WD ¥7,280,000-
・タイタン XDCREW CABSL 4WD ¥7,840,000-
・タイタン XDCREW CABPlatinum Reserve 4WD ¥8,600,000-

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北米色を強めることがタイタンの課題

出典:http://www.nissanusa.com/trucks/titan/colors-photos

北米のフルサイズピックアップトラック市場はあの後追いのトヨタでさえも苦戦する激戦区ですが、苦戦の理由はフルサイズピックアップトラックという車種が、アメリカ人ならではの名物のような車だからではないでしょうか。今でこそ受け入れられ始めたカリフォルニアロールという寿司を見て、なんだか受け入れられない気持ちになった方も多かったように思います。日本製ピックアップトラックがなかなか売れないのもこれと同じで、ピックアップトラックはアメリカ人の作った、アメリカ人の価値観に沿った、アメリカ人のための車なのだと思うのです。つまり保守的なのです。
だから、どんなに優秀な性能を持っていたとしても、タイタンやタンドラといった日本製ピックアップトラックは苦戦を強いられます。省燃費性能や日本人ならではのそれまで北米市場になかった新しいコンセプト(都市型SUVなど)の車がうけて日本車は販売台数を伸ばしてきたのであって、昔ながらの伝統的な車種であるピックアップトラックは、やはり日本ではなくアメリカの領分だと本場アメリカの方は思われているのではないでしょうか。日本人である私ですら、ピックアップトラックを買うなら本場の自動車メーカーフォードを選ぶと思います。
こうした傾向は、日産がタイタンをダッジ・ラムのOEM版にしようと計画し、タイタンXDにアメリカの老舗メーカー・カミンズのディーゼルエンジンを搭載していることも、タイタンXDにアメリカの車というイメージを持たせようという、日産の戦略が見て取れます。つまり、タイタンXDはアメリカ産であることを売りにする必要がある訳です。しかし、アメリカ市場でヒットしてきたハリアーやリーフといった日本車は、それまで北米市場になかった新たな価値をユーザーに提供できる車だったからヒットしたのです。日本メーカーの作るピックアップトラックならではの良さをアピールできない限り、日本製ピックアップトラックの苦戦は続くのではないでしょうか。