【日野 デュトロ】世界に誇れる日本流ピックアップトラック!価格やリコールの情報や中古なども!

アメリカでは大型以下のトラックを総じてピックアップトラックと呼び、事業者から個人まで多くのアメリカ人が愛用し、今でも高い人気を誇っています。アメリカらしい大きな車体と大排気量エンジンにマッスルなボディと相まって、日本には適さない種類の車だという印象があるのですが、いやいや実は日本にも日本流のピックアップトラックがあるのです。今日は日本流ピックアップトラックの代表格、デュトロを紹介したいと思います。

ヒノノニトン、デュトロについて

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ヒノノニトンというキャッチフレーズのCMを見たことはないでしょうか? ヒノノニトンこと日野自動車が販売している2トントラック「デュトロ」は、サイズ的にはアメリカのピックアップトラックに当たる車種です。アメリカのピックアップトラックが個人が購入する嗜好品としての側面もあるのに対して、事業用の車としての使い勝手を追求してきたデュトロには、道具としての使い勝手の良さと、道具として割り切った機能美を感じられるデザインを持っているのです。
日本のどこにでも走っている、一見な地味なこの車の歴史を、まずは見ていきましょう。

日野 レンジャー3

1978年に日野の2トントラックとして販売が開始されたレンジャー2がデュトロの前進となるモデルです。元々日野には4トンクラスのトラックレンジャーが販売されていましたが、需要のあった2トンクラスのトラックを販売するために、ダイハツデルタトラックのOEM供給を受けてる形で登場しました。
初代デュトロが発表されるまで日野の2トントラックとして販売され、ロングボディを持つレンジャー3など派生車種も販売されました。

初代 デュトロ

日野が開発を手がけた2トンクラスのトラック初代デュトロは、1999年5月から販売が開始されました。トヨタへも「ダイナ」「トヨエース」としてOEM供給されるこのモデルの特徴は、なんと言ってもその多彩なラインナップです。シングルキャブ・ダブルキャブの仕様はもちろん、荷台を伸ばしたロングや屋根を設けたルートバンやバスなど多彩なボディを選択できます。エンジンもトラックによく見られるガソリンとディーゼルを選べるほか、LPG(液化石油ガス)やハイブリッドと多彩なラインナップとなっていまいました。
アメリカでよく見られるピックアップトラックが趣味性を重視した派手な外装や、大排気量V8エンジンを搭載する特徴的な車ばかりです。対してデュトロはエンジンのバリエーションに関しては事業用に特化している分諸費用がかさむ大排気量エンジンをむやみ搭載することはせず、経済性を重視してハイブリッドやLPGといったラインナップを用意しています。デュトロにもアメリカのピックアップトラックと同様シングルキャブやダブルキャブを始め多くのボディバリエーションがあるのは同様ですが、事業用に特化し、地味ながらも使い勝手と経済性を追求してきたデュトロには、日本車らしい美点が備わっています。

2代目 デュトロ

出典:http://www.hino.co.jp/dutro/traveling/index.html

2011年7月2日にデュトロは2代目へとフルモデルチェンジを果たします。「ヒノノニトン」というキャッチフレーズを使って販売しているのもこの車種になりまして、日本だけでなく世界の市場を見据えたグローバル戦略車として日野が大きく力を注いで製造・販売を行っているモデルです。

出典:http://www.hino.co.jp/news_release/192.html

引っ越しのヤマトでお馴染みのヤマト運輸では日野デュトロが多数採用されていることで有名です。引っ越しや宅配など毎日過酷な条件で使用されるヤマト運輸多数採用されているのも、デュトロの優秀な素性があればこそではないかと思います。

出典:http://www.hino.co.jp/index.html

運転席からの見晴らしが非常に良いのもデュトロの利点です。アメリカ産ピックアップトラックと違ってキャブオーバー(乗車空間の真下にエンジンを乗せること)方式をとっているデュトロは運転席全面にボンネットがなく非常に見切りの良いのですが、それに加えてダッシュボードをシートより下になるように設定することで、運転席から外を遮るものが少なく快適に運転できます。シフトレバーやスイッチ類もそうしたダッシュボードの仕様にマッチするように最適化して取り付けされています。

出典:http://www.hino.co.jp/index.html

デュトロもトヨタグループの一員ということで、仕事に便利な収納スペースをこれでもかと言わんばかりに用意しています。トヨタのプロボックスなどでもそうですが、トヨタ資本の入っている企業の商用車は運転席からでも仕事ができるようにうまく考えられた車種がたくさんありますので、道具としての使い勝手はやはりトヨタ系の車が優れています。

出典:http://www.hino.co.jp/index.html

最小回転半径が4.4メートルと軽自動車クラスの半径になっており、アメリカ産ピックアップトラックに負けないサイズでありながら圧倒的な小回りの良さを実現しています。もちろん最小回転半径はホイールベースに大きく依存しますので、ボディのバリエーションによっては最小回転半径の大きなモデルもありますが、それでも標準車でこれだけの数字を出すというのは、日本の狭い道路で鍛え上げられてきたデュトロならではの利点と言えます。

出典:http://www.hino.co.jp/index.html

トヨタとの提携企業ということで、デュトロではハイブリッドにも力を入れています。乗用車ではクリーンディーゼルがエコなエンジンとして注目を集め、ハイブリッドの対抗馬として一時期注目を集めていました。そんな状況を見ていていつも思うのが、ディーゼルにハイブリッドを組み合わせればよりエコになるんじゃないかということです。乗用車ではディーゼルプラスハイブリッドの組み合わせはまだまだでてくる気配はありませんが、日野の誇るデュトロでは驚くことにディーゼルプラスハイブリッドの組み合わせはすでに実現し、実際に販売されているのです。
排気ガスのエネルギーを活用できるアトキンソンサイクルを搭載し、ハイブリッド専用に設計されたN04C-UL型ディーゼルエンジンに電気モーターを組み合わせています。電気モーターが燃料を大きく消費する発進時をサポートすることで、重量車モード燃費値12km/Lというピックアップトラックでは考えられない燃費性能を実現しています。
ここまで低燃費だと十分な出力が確保されているか心配になってくるところですが、大丈夫です。いくつかのバリエーションによって違いはありますが、低速トルクは325N・m(33.0kgf・m)/1,400rpmから480N・m(49.0kgf・m)/1,400rpmと発信直後の低回転からV8エンジンに引けを取らない大トルクを発生させています。

出典:http://www.hino.co.jp/index.html

日本でも搭載の義務化が検討されている自動ブレーキシステムが、デュトロにも搭載されています。PCS(プリクラッシュセーフティ)と呼ばれるシステムで、車体に取り付けられたミリ波レーダーと画像センサーから車両正面の情報を監視し、危険が迫っている時にはブレーキでの制動や警報で運転者に危険が迫っていることを知らせ仕組みとなっています。このセンサーの感度が非常に優れており、前方の障害物が前を走る車両か人かを識別できるだけでなく、車線の色まで検知できるため、車線を逸脱した時にも運転者に警報で注意を促す機能まで備わっています。
もちろん危険を知らせる機能だけでなく、あわや衝突となった時には自動で急制動をかけてくれます。居眠りで渋滞に突っ込むトラックも後を絶たない現状を考えますと、こうした安全装備は早く車業界全体で標準装備していって欲しいものです。

主要諸元

標準車

免許対応:普通免許可
車両型式:XKC605M-TQUMC
番号:1
エンジン型式:N04C-UL
最高出力〈ネット〉:110kW(150PS)
トランスミッション :Pro Shift Ⅴ
全長:4,685
全幅:1,695
全高:1,980
ホイールベース:2,525

トレッド
前:1,400
後:1,245

荷台内寸法
長さ:3,115
幅:1,615
高さ:380

床面地上高:895
最大積載量 :2,000
車両重量: 2,430
車両総重量: 4,595
最小回転半径:4.8
所要道路幅(90°旋回時):3,230

リコール情報

リコール情報が発表されたときには即座に対応しておくことも、仕事で使用するデュトロのような車には重要です。下記にリコール情報へのリンクボタンを用意しましたので、デュトロを所有している方は特に、一度チェックしてみて下さい。

リコール情報

個性が光る公認改造車デュトロエックス

出典:http://www.hinoannex.com/dutrox/index.html

東京オートサロンおよび大阪オートメッセでは、デュトロをベースにカスタマイズが施された「デュトロエックス」が度々出展されています。日野自動車には日野製トラックなどをベースに改造車両の作成を専門に担当する日野エンジニアリングアネックスという子会社が存在しており、デュトロエックスもこの日野エンジニアアネックスがカスタマイズを施した車両として出展した公認の改造車となっています。といってもこの日野エンジニアリングアネックスはスポーツカーをチューニングするTRDのような会社とは異なり、例えば乗用車の運搬を行う積車など、日野自動車のラインナップだけでは答えきれない細かなニーズにも対応できるよう、顧客のニーズに合わせた車両の制作を主に担当しています。

ライバル「いすゞ エルフ」と比べてみて

「エルフ」は日本のトラック製造をメインにする自動車メーカー「いすゞ」の主力商品である2トントラックです。デュトロと同じく日本国内の数々の会社で使用され、三菱ふそうの脱輪事故以後は日本国内の2トントラック市場をこのデュトロとエルフで2分しています。
そんなライバルとエルフを比較してみますと、どちらもディーゼルエンジンとモーターを組み合わせたハイブリッドは言うに及ばず、機能面やトラックのバリエーションなど多くの面で似通っています。デザインやインパネ周りの使い勝手などはどちらも機能的でもはや好みの問題となっており、トラック購入担当さんの好みでどちらかが選択されているような状況です。
車選びで重要な数字である燃費で両者を比較してみますと、若干ではありますがエルフがデュトロを上回っています。

いすゞ エルフ:平均重量車モード燃費:10.60(km/L)
日野 デュトロ:平均重量車モード燃費:10.30(km/L)

中古車相場

法人なら新車の検討を

デュトロの購入を個人事業主や個人で考える方は少ないかと思います。基本的には法人で事業用に購入される車ですので、一般的な自動車と違い、減価償却を考える必要があるでしょう。減価償却とは会社に年々価値の下がっていく資産があった場合には、その耐用年数分その下がった価値を費用として計上していくことを言います。例えば自動車だと耐用年数が6年と定められているため、毎年購入金額の1/6の金額を費用として計上することになります。この減価償却の仕方や車を購入するタイミングによっては確定申告時に報告する法人の収益が大きく変わってくることになります。
上記の理由からデュトロを法人で購入する場合には、今が法人にとって車両を購入する適切なタイミングかどうかを帳簿上でも検討することが必要です。購入するときの費用など経費に算入できる買い物ですので、無理に安い中古車を購入する必要もなく、税理士さんと相談して上手なタイミングで新車の購入をするのがおすすめです。

個人事業主や余裕のない場合には中古車を

十分な収益を確保している法人なら減価償却を前提に必要な車種を新車で導入したほうが良いでしょう。車を使用する社員の方もよろこびます。ただ、購入を考えてはいても、収益上あまりお金をかけられないタイミングであったり、キャンピングカーのベースなど趣味で購入を考えていたりする場合には、購入費用が安く済む中古のデュトロはおすすめです。
2016年5月現在中古車サイトには393台の車両が登録されていますが、乗用車とは価格相場が大きくことなります。乗用車の中古車相場は通常、年式・走行距離の要素を見て古いモデルから新しいモデルになるほど右肩上がりに価格が上昇していくのですが、デュトロはある事業に特化した車両を制作できる特性上、どんな装備を持っているかで金額が上下しています。もちろん年式や走行距離でも金額は変わりますし、特に近年の排出ガス基準などをクリアしている新しい車両は300万円以上の価格で流通している場合がほとんどです。
特に排ガスに関しては注意が必要で、例えば大阪市などでは一定の排ガス基準をクリアしていない車両の流入車規制なども行っていますので、自動車の駐車場として登録する地区町村が流入規制などをおこなっていないかどうか確認しておくことが重要です。
という訳で、中古車の場合個人のニーズによっておすすめできる車両がだいぶことなりますので、ここでは私が気になる中古車両や、新品同然の状態の良さそうな車両を、2016年5月現在流通している車両の中からピックアップしておきます。

日本がまじめに作り上げた世界に誇れる実用車

日野デュトロの印象はとにかく真面目な優等生でしょう。姿かたちは日本の狭い道路市場にマッチすることと、車の全長二収まる空間をできるだけ有効に使えるよう真四角の、見方を変えれば面白いのないものになっています。エンジンはさすがに排気量を大きなものにしていますが、アトキンソンサイクルエンジンやLPG、乗用車には搭載されていないディーゼルと組み合わされたハイブリッドエンジンなど、必要な動力性能と省燃費性能を両立するために心血を注いでいるのが伝わってきます。安全性能も世の中のEBD尽きABSやトラクションコントロールは当たり前、自動ブレーキ機能も当然のように装備されています。
アメリカのピックアップトラックは実用性も確保されていますし、自動ブレーキにとどまらず自動運転クラスの技術がどんどん取り入れられているのですが、良くも悪くもこのアメリカを感じさせる雰囲気が消えることはなく、アメリカンピックアップトラックの魅力となっています。対してデュトロに代表される国産2トントラックの魅力はまさに真面目さだと思うのです、そこをメインに「ヒノノニトン」のキャッチフレーズで世界に売り出している日野の戦略は正しいと思います。真面目な車造りというのはそれだけでブランドになるのだと予感させる、日本流ピックアップトラックがデュトロではないかと思います。