【日産 オッティ】日産と三菱のコラボテーションモデルに迫ります!リコールや燃費から口コミ評価までご紹介します!

2016年5月に日産が大幅な出資を三菱にすることで、三菱は日産の傘下に入ることとなりました。このニュースが流れて初めて日産と三菱が共同で自動車を開発していたことを知った方も少なくないのではないでしょうか。実は10年以上前から日産と三菱は互いに協力し、軽自動車のOEM販売を行ってきたのです。今回紹介する日産 オッティも、そんな日産と三菱の協力関係から生まれた車の一つです。

日産と三菱のコラボレーション軽自動車オッティ

日産と三菱ってどういう関係?

日産は元々軽自動車の開発をスズキや三菱と行っていました。今回紹介する日産 オッティに加えて、MRワゴン→モコ、パレット→ルークス、ミニキャブ→クリッパーといった車を三菱やスズキからOEM供給を受け、日産車として販売してきたのです。ちなみにOEM供給とは他社の製品を商品はそのまま名前を変えて販売する手法で、自動車以外にも多くの製造業で見られます。自動車業界で言うとダイハツ・ブーンとトヨタ・パッソもそうですし、他の分野だと例えばイオンなどのスーパーで売られているプライベートブランドのポッキーなども、元をたどると他の菓子メーカーから販売されている商品の名前を変更したものといった場合などです。
2010年に日産自動車は三菱自動車と軽自動車を開発する合併会社NHMKを立ち上げ、開発した軽自動車を三菱が製造することで三菱が生産台数を伸ばし、日産はその生産された軽自動車を自社で販売することで軽自動車の販売台数を伸ばすというWin-Winの関係を築いていました。2016年5月に日産が三菱へ再建を助ける形で出資を決めましたが、そのような日産からの援助があるのも、日産と三菱がこれまでに築きあげてきた関係があったからこそではないでしょうか。

日産と三菱の合併会社【NMKV】

2003年に日産が三菱自動車から軽貨物車クリッパーの供給を受けて以来、日産と三菱はOEM供給を通じて良い関係を築いていきました。そんな日産と三菱の蜜月関係を象徴するのが、2010年12月14日に日産・三菱両者が出資して設立した合併会社「NMKV」です。NMKVはそれまで軽自動車市場における両者のシェアは全体の15パーセントほどでしたが、それを20パーセント近くにまで引き上げることを目標にNHMKは設立されました。
NMKVには日産と三菱それぞれから技術者が派遣され、軽自動車の開発が行われました。基本的な軽自動車の企画・デザイン・部品の調達を日産側が、軽自動車の開発・製造を三菱側が担当し、2013年にeKワゴンおよびデイズが販売を開始するに至ります。この提携は元々研究開発費が少なかった三菱と、軽自動車の販売台数を伸ばしたかった日産との利害が一致する形で始まっており、3代目eKワゴンおよびデイズの販売でその関係は良好なものと思われていました。
しかし、三菱の燃費試験の不正問題が発覚したことでデイズやeKワゴンといった軽自動車の製造・販売はストップしてしまい、NMKVの軽自動車開発も今後どうなるか先がわからない状況に陥っています。

初代オッティ

オッティは三菱が開発した軽自動車「eKワゴン」及び「eKスポーツ」のOEM供給モデルとして2005年1月17日から販売が開始された日産の軽自動車です。元となったeKワゴンは「いい軽」を作ろうというコンセプトと、「excellent K-car」の頭文字をとった語呂合わせから名付けられました。2001年10月11日から発売されました。ワゴンRなどに代表されるトールタイプの軽自動車で、ルームライトやミラーなどいくつかのパーツがダイハツ・ムーブと同じパーツを利用するという割り切った手法で低価格を実現した恐るべき軽自動車です。発売当初にはノンターボのモデルしかありませんでしたが、後にeKスポーツという名前でターボモデルが用意されました。このeKスポーツはタコメーターを備えフルエアロで武装し。なんとレカロシートまで採用するというこだわりを感じさせるモデルでした。
基本的にオッティはターボ・ノンターボ問わずオッティの名前で販売され続けます。最上級グレードのRXにのみインタークーラー付きターボエンジンを搭載し販売しており、実質このオッティRXが日産におけるeKスポーツのポジションとして販売されたことになります。eKスポーツに装備されていたレカロシートなどは採用されず、あくまでも標準仕様のターボモデルという位置づけで販売されました。
三菱のeKシリーズは、クラシックで上質な内装や外装に仕立てた「eKクラシック」や車高を上げSUV風に仕上げた「eKアクティブ」という派生車種を販売するなど車種の展開を拡るりがありました。それに対して日産 オッティはターボエンジンを搭載するRXなどのグレード展開こそあったものの、eKクラシックやeKアクティブが日産からOEM販売されることはありませんでした。
ちなみにこの初代オッティは日産から販売される軽自動車としては2002年に販売された日産 モコに次ぐ2台目の車種にあたります。2002年にモコが発売されるまで日産には軽自動車ラインナップがなかったというのも驚きです。

2代目オッティ

出典:http://history.nissan.co.jp/OTTI/NA1/0809/exterior.html

2006年9月13日にeKワゴンが2代目へとフルモデルチェンジをしたのに併せてオッティも遅れること1ヶ月、2006年10月3日に2代目へとフルモデルチェンジをしました。OEM元のeKワゴンもそうなのですが、この2代目オッティは先代と同じプラットフォームのボディに同じエンジンを搭載しているため、根本的な自動車としての基本性能はあまり変化していません。エクステリアもグレードによりエアロパーツが異なることもあり若干新鮮みはありますが、横から車体を見比べてみてもと初代と2代目とはほとんど違いがありませんでした。
車としての基本は初代と変わらなかった2代目オッティですが、装備面ではどんどんパワーアップしていきます。2006年12月からはパワースライドドアを採用するモデルが発売されノンターボモデルではRM、ターボモデルではRZというグレード名で販売されていました。2008年にはさらにマイナーチェンジが行われ、エンジン制御を変更し燃費性能が向上したほか、フロントグリルを黒いものに変更され、メリハリのある若々しいフロントマスクを手に入れています。オッティには日産のカスタムカーを手がけるオーテックジャパンが製作したオッティライダーがラインナップに加えられていましたが、eKスポーツに比べるとレカロシートなどの装備はありませんでした。2013年に日産と三菱の合併会社NMKVが開発した新型eKワゴンおよびeKスポーツをデイズおよびデイズハイウェイスターとして販売することとなったため、オッティはこの2代目を最後に、2013年6月28日に販売を終了しました。

主要諸元

日産 オッティ(OTTI)ライダー

ボディタイプ:軽-RV系
ドア数:5ドア
乗員定員:4名
型式:CBA-H92W
全長×全幅×全高:3,395×1,475×1,570mm
ホイールベース:2,340mm
トレッド前/後:1,295/1,295mm
室内長×室内幅×室内高:1,895×1,275×1,290mm
車両重量:920kg

エンジン・燃料系
エンジン型式:3G83(インタークーラーターボ)
最高出力:64ps(47kW)/6,000rpm
最大トルク:9.5kg・m(93N・m)/3,500rpm
種類:水冷直列3気筒SOHC12バルブICターボ
総排気量:657cc
内径×行程:65.0mm×66.0mm
圧縮比:8.5
過給機:IC付きターボ
燃料供給装置:ECI-MULTI(電子制御燃料噴射)
燃料タンク容量:30リットル
使用燃料:無鉛レギュラーガソリン

足回り系
ステアリング形式:パワーアシスト付きラック&ピニオン
サスペンション形式(前):ストラット式
サスペンション形式(後):トルクアーム式3リンク
ブレーキ形式(前):ベンチレーテッドディスク
ブレーキ形式(後):ドラム(リーディングトレーディング)
タイヤサイズ(前):165/55R14 72V
タイヤサイズ(後):165/55R14 72V
最小回転半径:4.4m

駆動系
駆動方式:フルタイム4WD
トランスミッション:4AT
変速比 第1速:2.846
第2速:1.581
第3速:1.000
第4速:0.685
後退:2.176

オッティの満足度ってどうなの? 口コミを見てオッティの評価をチェックしよう

今や家電もレストランも口コミを見て、そのお店や製品の実力を測るが当たり前となっています。オッティのことが気になってきた方は、一度口コミ情報をチェックして、乗っている人がどんな評価をオッティに持っているのかをチェックしてみましょう。

オッティの口コミ

居住性が高いです

【総合評価】
女性や年配の方には大変使い勝手が良い車だと思います。もしくは2台目の所有だったら、これほど役に立つ車はないです。

【良い点】
最近の普通のコンパクトカーより居住性が高いこと。良い意味でムダがなく、遠出などしない方には良い。

【悪い点】
とくに見当たらない。あえて言うなら、燃費が今の基準から考えるとすこし落ちる気がするぐらい。

出典:www.goo-net.com

生産台数が少なくかっこいい

【総合評価】 大変に良い


【良い点】 中古車としては走行距離も少なく綺麗


【悪い点】 若干の事故歴があるところ。

出典:www.goo-net.com

軽自動車というストレスを感じさせない走りをする軽自動車

【総合評価】
普通車から軽自動車に乗り換えたいけど、坂道等で馬力が無く不安と思う方にはお勧めだと思います。
身長182cmの私が乗っても殆ど狭さは感じられない室内空間、軽自動車というストレスを感じさせない走り、私にとっては、とても性能の良い軽自動車と思います。

【良い点】
加速・小回りの良さ。
高速道路でも普通車並の走行性能(安定性は普通車よりは劣る)。
右折時もノンターボ軽自動車の様にはもたつかない(AC使用時は別)。
今時の背の高い軽自動車よりは風に煽られない。

【悪い点】
ターボ付き4AT車なので燃費は、他のの軽自動車よりは、かなり劣ります。
ターボ付きでもAC使用時は、瞬時の加速が悪い時が時々ある。
タイヤも偏平率が低いので、乗り心地は軽トラよりちょっと良いぐらい。
メータ類も中央にある為、慣れるまでは見づらいかも、慣れれば逆に目線移動が少なくなり良いと思う。

出典:www.goo-net.com

カタログ燃費だけでなく、実燃費もチェックしてみよう

燃費のチェックも自動車選びには欠かせない情報の一つです。カタログ燃費と実際にユーザーが運転して計測した実燃費は異なる事が多いので、カタログ燃費に合わせて実燃費もチェックしましょう。下記に初代・2代目のカタログ燃費を乗せておきます。燃費情報を調べるときは、グレードによって燃費に差が出ることに注意して下さい。

カタログ燃費
初代:10・15モード 15.2~21.5km/L
2代目:JC08モード 17~21.2km/L

実燃費
初代・2代目平均:14.19km/L

出典:http://www.carsensor.net/usedcar/bNI/s018/nenpi/
出典:http://minkara.carview.co.jp/car/nissan/otti/nenpi/

オッティの中古車相場

安さが魅力のオッティ

オッティの購入を考えた場合、すでに生産を終了している車種ですので中古車を探すことになります。そんなオッティの中古車相場なのですが、最も新しい2代目の2013年モデルですら最高値で90万円、最安値だと走行距離こそ8万キロを超えていますが30万円の車両価格となっています。基本的に軽自動車は税制面での優遇も手厚く維持費が掛からない分、中古車相場での人気が高く、特に高年式の車両となると高値を維持している車両も多くあります。
カーセンサーでオッティの中古車を調べてみますと、現在登録されている車両が2016年5月現在で1,034台、その内2007年モデルの中古車が306台と3割をこの年式のモデルが占めています。登録から10年がたち自動車税などが値上げされるのを嫌って買い換えされている車両が多いものと考えられます。
オッティの基本的な設計は2001年発売のeKワゴンから最終の2013年モデルまでほとんど変わることなく販売され続けてきました。対して各自動車メーカーの軽自動車はこの10年インテリアやエクステリアの質感から走行性能や省燃費性能まで格段に進歩していますので、そういった最新の軽自動車への乗り換え需要も大きいのかもしれません。

狙いは30万円台以下の激安車

販売が開始された2005年から販売が終了する2013年の最終モデルまで、すべての年式に車両本体価格30万円台の車両が2016年5月現在登録されています。さすがに高年式になってくると30万円台以下の車両はなくなってきますがそれでもあるにはあります。スライドドアが装備され始めた2代目以降のモデルが装備面でも充実しているので特におすすめです。
ただ、ターボモデルとなると登録台数112台と一気に少なくなってしまいます。価格も高年式で走行距離の少ないモデル、特にオーテックが手がけたライダーは車両本体価格50万円くらいの車両がほとんどを占めており、高い価格を維持しています。軽自動車のターボエンジンは普通車のターボエンジンと比べて非力な分高回転まで回す機会が多く、距離を走っている車だとタービンやエンジン本体が痛んでいる車両も少なくありません。そういった事情も考えるとターボモデルはできるだけ走行距離の少ない車両を探す必要がありますが、そうなるとオッティでは予算が跳ね上がり、安くとも60万円以上はかかると考えておいたほうが良いでしょう。ノンターボモデルなら多少距離を走っていてもエンジン自体がいきなりオーバーブローすることはほぼありませんし、同じ走行距離を走っている車両でもターボモデルより安価な相場価格となっています。流通している車両もターボモデルが100台弱なのに対してノンターボモデルなら900台近くの車両から選ぶことができてしまいます。
オッティを購入するなら30万円程用意して自分の欲しい装備を持った車両を選んでいけば、自然と相場より割安な激安車を見つけ出すことができるでしょう。ただし、ターボ・ノンターボ問わず軽自動車はラフな扱い方をされた車両が多くあります、必ず購入前にしっかり試乗して、点検整備記録簿がはっきり残っている車両を購入することが大切です。

2代目オッティ購入時にはリコール対策をしているか確認しましょう

オッティに限らず中古車の購入時に確認しておく大事な事柄として、リコール対策済みかどうかの確認が挙げられます。特に2代目オッティは初代に比べてリコール件数が多いですので、中古車の購入検討時にお店の方に確認してみて下さい。こまめなリコールに対応しているということは、その車両はコンディションを維持するよう整備などを定期的に受けていた可能性が高いので、良い中古車を見分ける方法の一つとしても、リコール対策済みかどうかの確認は有効です。
下のボタンが日産のリコール情報ページにリンクしていますので、気になる方はチェックしてみて下さい。

日産:リコール関連情報

過去の日産と三菱との蜜月関係を体現する車

初代・2代目とモデルチェンジをしてきたオッティは、2013年にデイズへとその役目をバトンタッチしましたが、間違いなくそれまでの日産と三菱の良好な関係を体現していた車と言えるでしょう。ダイハツからトヨタへのOEM供給モデルなどもエンブレムを変えただけで他の部分はほぼそのままなのに対し、オッティとeKワゴンを比べてみますと、確かにベースとなる部分はそのままですが、グレードや装備は大きく違っています。特に販売力で三菱を上回るはずの日産がレカロシートなどを搭載したスポーティなモデルやeKアクティブやeKクラシックのような多彩なバリエーションを販売すれば、さらに売り上げを伸ばせたように思えます。まあ、コストカッターで知られるカルロス・ゴーン氏が在庫リスクのある多彩なラインナップ戦略をとらなかっただけともとれますが、見方を変えれば日産が販売力で劣る三菱に遠慮をしていたようにもとれることができます。
現行デイズ・eKワゴンの燃費不正問題の発覚し、日産の傘下に入る形で再建を図ることになった三菱、自動車業界が再編されていく中でオッティの子孫たちであるデイズやeKワゴンが今後どのような形で世に出てくるのか、その時日産と三菱がどのような関係になっているのか楽しみでありません。できればオッティが販売されていた時代のように、再び日産と三菱の両者がWin-Winの関係を築けていることを祈るばかりです。