ダチア サンデロとはどんな車?サンデロとステップウェイをご紹介!

ルーマニアの自動車メーカー「ダチア」をご存知の方は少ないのではないでしょうか。日本未導入なので馴染みがありませんが、フランスのルノー・グループに属するメーカーです。そんなダチアが作る小型車が「サンデロ」。サンデロのSUVタイプが「サンデロ ステップウェイ」です。実は、イギリスではかなりの人気を誇っているのですが、ダチア サンデロとはいったいどんな車なのでしょう? この記事で詳しくご紹介します!

「ダチア(Dacia)」という自動車メーカー

ルーマニア最大の自動車メーカー「ダチア(Dacia)」は1966年に設立された、自動車メーカーとしては割と新しい会社で、1999年にルノーに買収され子会社となりました。ダチアはルーマニア国内で最大の輸出企業であり、同国の輸出額の実に7.3%をダチアが占めています(2014年)。ルノーに買収される前から、ルノー車をノックダウン方式(部品を輸入して組み立てのみを行うこと)で製造し、後に国産車としてルーマニア国内で販売されていました。ちなみに「ダチア」という社名は、古代中央ヨーロッパ地方の呼び名である「ダキア」に由来します。

イギリスで大ヒットとなったダチア・サンデロ

現行の「ダチア・サンデロ」は2012年のジュネーブモーターショーで発表され、同年10月から販売開始された2代目に当たります。この2代目になって初めてイギリスでも発売されたのですが、これが誰もが驚く大ヒットとなりました。ヨーロッパのBセグメントカテゴリーは激戦区であり、各メーカーから魅力的な車が数多く販売されているにも関わらず、イギリス市民から支持され販売台数を伸ばしたのです。その理由はいったい何だったのでしょうか?

驚きの低価格で販売されたサンデロ

5,995ポンド。サンデロ(5ドアハッチバックモデル)の中で最も安いグレードに付けられたプライスタグです。当時から現在に至るまで、6,000ポンドを下回る価格で購入できる新車というのは、イギリス市民にとって衝撃以外の何物でもありませんでした。そして、2016年5月現在でも、この価格は変わっていません。ただし、この最も安いグレードは必要最低限の装備しか備わっていません。パワーウインドウはおろか、エアコンさえ付いていないのです(ヒーターと送風はついています)。エアコンのほか、快適装備が標準になるのは8,795ポンドからの「LAUREATE」となります。それでもライバルの最も安いグレードより2,000~3,000ポンドも安いのです。
「安さこそ正義」というわけではありませんが、この思い切った価格戦略によってイギリスで大ヒットとなったことは間違いありません。そして、実際にサンデロを購入したオーナーのレビューを見てみると、「この価格でこの内容なら大満足」という声が大多数を占めています。つまり、安かろう悪かろうではなく、価格以上の満足感を提供しているということです。それがダチア・サンデロという車です。

2種類のガソリンエンジン、1種類のディーゼルエンジン

ガソリンエンジン

・1.2 16v 75:直列4気筒 / 1,149cc / 74ps(5,500rpm) / 107Nm(4,250rpm) / 燃費 17.2km/L
・TCe 90:直列3気筒ターボ / 898cc / 91ps(5,250rpm) / 135Nm(2,250rpm) /燃費20.4km/L

全車5速マニュアルのみの設定。最廉価グレードの「ACCESS」は1.2Lエンジンしか選べません。また最上級グレードの「LAUREATE」では1.2Lエンジンの設定がありません。

ディーゼルエンジン

・dCi 90 :直列4気筒ターボ / 1,461cc / 91ps(4,000rpm) / 220Nm(1,750rpm) /燃費 28.5km/L

ディーゼルエンジンも5速マニュアルのみの設定です。28.5km/Lという優秀な燃費とトルクが売りで、各グレードの中ではガソリンエンジンに比べて高額になっています。

ダチア・サンデロ ステップウェイ

「サンデロ ステップウェイ」は、5ドアハッチバックの「サンデロ」をベースに車高を41mm上げたSUVタイプとなっており、サンデロと同じく2012年に発売が開始されました。ステップウェイのエンジンは0.9Lのガソリンターボ、1.5Lのディーゼルターボの2種類のみ、サンデロと同じく5速マニュアルのみの設定となっています。8,495ポンドからの価格設定は、サンデロと同じく驚きの低価格戦略です。装備や仕様はハッチバックとほぼ同じですが、SUVタイプの方がおしゃれな雰囲気に感じます。

ダチア・サンデロのイギリス「TopGear」の評価

イギリス国内だけではなく世界的にも有名な自動車関連のメディアである「TopGear」では、ダチア・サンデロは酷評されています。その評価はひと言で言うなら「ただ安いだけで何もない車」です。しかし、面白いことに、同じイギリスのほかのメディアの評価には好評もたくさんあります。もちろん、価格を抑えている分様々な不満はあるでしょう。スポーツカーのように走れない、高級車のような乗り心地ではない、インテリアの上質感が乏しい… しかしそういった不満点をはるかに上回る価格の魅力がある、と言われています。イギリス市民にとって、ダチア・サンデロは実用的な小型車であり、日常のお買い物や通勤で使うにはもってこいの車なのです。

ダチア・サンデロを並行輸入するには?

左がサンデロ。右側は同じダチアのSUV、ダスター。

日本未導入の新車をヨーロッパから並行輸入する専門業者がいくつかありますので、そういった業者に依頼するのが最も安心かつ確実です。

CoreCarsは、こだわりの輸入車ライフを楽しむ方のための応援サイト。コアでレアなクルマ情報をヨーロッパからお届けします。

横浜・福岡でBMW、ベンツ、ポルシェ、フィアット、プジョーなどの欧州車を販売している輸入車販売店、株式会社デスティーノです。

ダチア・サンデロの中古車は日本で買えるのか

日本未導入の車種なので中古車を見つけるのは非常に難しいでしょう。中古車検索サイトで探してみても1件も見つけることはできませんでした。上記でご紹介した並行輸入の専門業者に依頼すれば、現地の程度の良い中古車を探してもらったり、新車で並行輸入した車の下取りなどで中古車が販売される可能性はあります。専門業者と情報をやり取りできるような関係を作るのが、中古車を見つける一番の近道かもしれません。

まとめ:ダチア・サンデロは実用的な小型車

いかがでしたでしょうか? 日本ではほとんど馴染みのないダチアのサンデロとサンデロ ステップウェイですが、イギリスをはじめヨーロッパでは良く見かけることができます。最近の日本では、低価格を売りにするような普通車は発売されていませんが、イギリスと同じように確実に需要があるでしょう。燃費性能や装備の充実、走りの気持ちよさも大事ですが、日本の各メーカーさんにも、ぜひダチア・サンデロのような低価格で満足できる車を発売して欲しいと思います。